エルヴィン団長が死亡!最終的な目的・夢や悲惨な過去を考察【進撃の巨人】

2018年7月より、NHK総合テレビにて放送中のアニメ『進撃の巨人』の第3期。第1期が2013年4月に放送されると爆発的な人気を博し、その人気は現在も健在です。突如現れた巨人に立ち向かうべく、塀の中からエルヴィン団長率いる勇敢な兵士達が自由を求めて巨人と対峙するストーリ。調査兵団にとって、エルヴィン団長の存在は非常に大きなものでした。しかし残念ながら、原作でその団長が死亡する展開がありました。死亡した彼が掲げていた目的や夢とは一体何だったのか。今回、そんな団長の死亡の経緯についてご紹介します。

エルヴィン団長が死亡!最終的な目的・夢や悲惨な過去を考察【進撃の巨人】のイメージ

目次

  1. 進撃の巨人のエルヴィン団長の死亡の真相や壮絶な過去とは?
  2. 進撃の巨人の作品情報
  3. 進撃の巨人のエルヴィンとは?
  4. エルヴィンが経験した過去に父親が関係?
  5. エルヴィンの目的や夢について徹底考察!
  6. エルヴィンの死亡の真相に迫る!
  7. エルヴィンが残した名言や名シーンを紹介!
  8. エルヴィン団長が死亡!目的や過去を考察まとめ

進撃の巨人のエルヴィン団長の死亡の真相や壮絶な過去とは?

突如現れた、圧倒的な力を持つ『巨人』に対し、生き残りと自由を求めて人間が巨人と戦うファンタジーバトル漫画『進撃の巨人』。主な世界観や設定が話題となり、アニメ放送では高画質でクオリティーの高い映像に加え、声優陣の迫真の演技で一気に注目を浴び、驚異的な人気を博しました。その人気は現在も健在であり、現在放送中の『進撃の巨人』第3期については、あのNHK総合テレビが放送の権利を勝ち取りました。

そんな『進撃の巨人』では、ストーリーが展開するにあたり重要となるキャラクターが何人か存在します。その中の一人が、調査兵団第13代団長、エルヴィン・スミスです。『進撃の巨人』を語る上で、彼の存在を無視することはできません。そんな重要なポジションに位置するエルヴィンですが、実は原作の『進撃の巨人 21巻』にて死亡してしまいます。そんな彼の死亡の真相や彼の過去について、今回調査しましたのでご紹介します。

TVアニメ「進撃の巨人」Season 3

進撃の巨人の作品情報

2018年7月より現在にかけてNHK総合テレビにて放送中のアニメ、『進撃の巨人』の第3期。諫山創さんが手掛ける日本漫画で、別冊少年マガジンで2009年10月号から現在に至るまで連載中の作品です。アニメ放送はこれまでに2013年4月〜9月で第1期、2017年4月1日〜6月17日で第2期、そして2018年7月から現在に至るまで第3期が放送されています。

2015年には実写映画化され、エレン役として三浦春馬さんが出演されてました。現在では日本代表の漫画の一つと称されるほど、国内外で絶大な人気を博す作品の一つとなっています。『進撃の巨人』の世界観やストーリー展開については、ダーク・ファンタジー要素が強く、人間が巨人に捕食されたり、理不尽に殺されるシーンなど、残酷な描写も多く描かれている漫画です。

しかし、絶対的に敵わないと思われる巨人に立ち向かい、試行錯誤と諦めない心によって下克上よろしく人間が勝つ様は、読者の心を鷲掴みにして離さず、より一層読者をその世界観に引き込んで行きます。『進撃の巨人』は諫山創さんのデビュー作品であり、2011年には第35回講談社漫画賞の少年部門を受賞した作品でもあります。

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進撃の巨人のエルヴィンとは?

『進撃の巨人』で忘れてならないのが、個性的、且つ、魅力的なキャラクターが存在し、『進撃の巨人』の壮大な世界観でのストーリー展開において、非常に重要な役割を担うキャラクターが多く存在します。その中でも、脅威である巨人に立ち向かう調査兵団を率いる、第13代団長エルヴィン・スミスについて、ご紹介します。

頼りになる!

まずエルヴィン・スミスという人物像として忘れてならない部分は、『非常に戦略的で切れ者であり、リーダーに相応しい判断力と決断力を兼ね備えている』というところです。エルヴィンは第13代目の調査兵団の団長です。という事は、彼の前には過去に12人の団長がこれまで調査兵団を率いてきた訳です。

エルヴィンが団長に就任する前の調査兵団は、壁外調査でなかなか成果を上げられず、市民からは『兵士なんて税の無駄遣いだ』『俺らの税金で巨人達に餌をやってるようなもんだ』と揶揄されていました。現に、エルヴィンの前の団長、キース・シャーディスは亡くなった兵士の母親に『ただイタズラに兵士を死なせ、奴らの正体を、突き止めることができませんでした!!』と泣きながら謝罪しています。

しかし、エルヴィンが調査兵団の団長に就任してからは、今までの調査兵団の姿が一変します。その理由が、彼が考案した理論に基づいて考えられた陣形『長距離索敵陣形』です。これまでの調査兵団の動きは、巨人の謎を解明するべく壁外調査へ行ったとしても、目の前に立つ脅威の巨人に対して『巨人の撃墜』が主となってしまい、巨人について調査する事など到底無理な話でした。

しかしエルヴィンは違います。壁外調査についてこれまでの理論を覆す、全く新しい理論を考案したのです。ウォール・マリアを奪還する為に『如何に巨人と戦わないか』ということに特化した戦略。それが、『長距離索敵陣形』です。巨人の謎を解くにあたり、甚大な数の兵士の損失は避けたいところなのです。そんな、彼が考案した『長距離索敵陣形』は、兵士の生存率を飛躍的に伸ばしました。

また、戦略については『長距離索敵陣形』だけに留まらず、『女型の巨人』を捉えたり、王都で巨人化したエレンと女型の巨人の戦闘を勃発させたりと、様々な場面で彼の戦略が生き、結果的に事態を好転させている事から、彼に対する部下達からの信頼も暑くなっています。

冷酷で非情

調査兵団を率いるリーダーとしての要素を兼ね備えているエルヴィン。そんな彼は、団長であるからこそ、作戦遂行の為、時に多くの兵士達の命を切り捨てる覚悟も持ち合わせなければなりません。例えば、エレンを始めとする第14期生達が初めて遠距離索敵陣形を使用した壁外調査では、裏の目的として『女型の巨人の捕縛』がありました。

しかしその作戦は上層部のごく少数にしか説明されておらず、殆どの兵士達はその戦略を知らずに出陣させられています。その結果、多くの兵士が命を落とし、この戦略を知っていれば助かった命も数多くありました。それについて『進撃の巨人』第7巻で、ジャンとアルミン、エレンとリヴァイ班のメンバーが、この作戦について意見をぶつけるやり取りがあります。

エレンとジャンは、『女型の巨人捕縛作戦についてもっと多くの兵に作戦を教えても良かったのでは?相手が知性のある巨人だと知っていれば、死なずに済んだ兵士もいたのでは…』そう考えて、エルヴィン団長の判断は間違っていると意見します。しかし、それに対してアルミンはジャンに、リヴァイ班のメンバーはエレンに、それぞれが彼らの意見を否定し、こう説明をするのです。

「あらゆる展開を想定した結果、仲間の命が危うくなっても、選ばなきゃいけない。100人の仲間の命と、壁の中の人類の命を。団長は選んだ。100人の仲間の命を切り捨てることを選んだ」「何かを変える事ができる人間がいるとすれば、その人はきっと、大事なものを捨てる事ができる人だ。化け物をも凌ぐ必要に迫られたのなら、人間性をも捨て去る事ができる人の事だ」

そうです。アルミンやリヴァイ班のメンバーが言うように、エルヴィンは変革をもたらす為に大事なものを捨て去る事ができる人。必要に迫られた時、瞬時に冷酷・非情といった判断を下す事ができ、目的の為ならば人間性をも捨てる覚悟を持っている人物なのです。だからこそ、兵士達は覚悟の塊であるエルヴィン団長に着いて行くのです。

エルヴィンが経験した過去に父親が関係?

ではここで、エルヴィンの過去について少し触れていきます。実はエルヴィンは、幼少期から巨人に対して非常に興味を示しており、調査兵団の兵士になった目的が、エルヴィンの父と過ごした過去に由来しています。エルヴィンが彼の父からどんな影響を受け、調査兵団の団長にまで上り詰めたのか。それについて少しご紹介します。

父親との過去を解説

エルヴィンの父親は教員であり、地域の子供達と一緒に、エルヴィンは自身の父の元で勉強に勤しんでいました。そんなある日、授業で壁内外の歴史について学んでいました。誰しもが教わる『人類が壁に追い詰められて行く経緯について』です。

そこでエルヴィンは父からこう学びます。『この壁に人類が逃げ込んだ際、それまでの歴史を記すような物は何一つ残す事ができなかった。人類の大半は失われ、住みかは僅かにしか無くなったが、争いの絶えなかった時代と決別できた。我々はこの壁の中で理想の世界を手にしたのだ』と。しかし、ここで少年のエルヴィンは疑問に思います。

そしてエルヴィンは父に質問をします。「壁の外に人類がいないって、どうやって調べたんですか?」と。エルヴィンは幼少ながらも、歴史書にも『人類は食い尽くされた』と断言されて記載されていることに疑問を感じるのです。しかしその場でエルヴィンの父はその質問には答えず、上手くはぐらかされてしまいます。

しかし、家に帰宅したエルヴィンは、父から昼間の授業での質問の回答を得ます。エルヴィンの父も彼と同様に、王政が配布する歴史書について多くの謎と矛盾が存在する、と感じていました。そもそも、文献などに残っていなくとも、子供達にこれまでの歴史を語り継ぎ事が出来たはず。寧ろ、外の世界の情報を残さない事の方が本来は不可能。エルヴィンの父親は、ある一つの仮説にたどり着きます。

まだ幼かったエルヴィンは父親が唱えた仮説を聞き、その仮説の意味と、彼の父親が教室で他の生徒達の前でその仮説を唱えなかった意味までは理解できませんでした。その為、エルヴィンは近所の子供達に父親の仮説を話したところ、偶然にも通りがかった憲兵に詳細を尋ねられた後、非常に残酷な事件が彼を襲います。憲兵に父親の仮説を聞かれたその日、エルヴィンの父は家には帰らず、死亡してしまうのです。

その事件によって、エルヴィンは『自分の密告により、父は王政に殺された』と判断し、父親が唱えていた仮説が真実であると確信するのです。これが後に、エルヴィンを調査兵団の団長として目覚ましく活躍させる理由の一つになっていきます。

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エルヴィンの目的や夢について徹底考察!

では何故、エルヴィンは調査兵団に入隊し、団長にまで上り詰め、人間性をも捨てる事のできる人物にまで成長したのか。それは、彼の目的や夢に由来しています。エルヴィンの目的とは一体何か、彼の夢とは一体何か、それについて徹底考察してみました。

まずエルヴィンの目的や夢について語る上で、上記で説明した『エルヴィンの父親との過去』が重要なキーとなります。エルヴィンが調査兵団を目指す上で周りに掲げて来た目的や夢は、他の調査兵団の兵士達と同じく、『人類の為に』というものでした。しかし、彼はその裏で本当の目的や夢を抱えて調査兵団の団長を務めているのです。

その真の目的とは『過去に父親が唱えていた仮説の答え合わせ』を行い、真の夢として『人類の過去を知る事』だったのです。では、『エルヴィンの父が唱えた仮説』とは、一体どのようなものなのでしょうか?

エルヴィンと父親との過去の部分でも説明しましたが、エルヴィンは自身の父親が教員を務める授業で、地域の子供達と一緒に人類の歴史について学んでいました。その際に、幼少期ながらもエルヴィンは歴史書に対し『壁の外に人類がいない事をどうやって調べたのか?』という、一つの疑問が浮かんで来ます。『人類が壁の外をロクに出歩けない以上、人類が壁の外で巨人に食い尽くされた事を確認できないはず』そう考えたのです。

そしてエルヴィンの父も同じように、王政が配布して来た歴史書に疑問や矛盾点を見つけていました。歴史書が客観的なものであるならば、『食い尽くされたと思われる』という記載が正しいはず。しかし『食い尽くされた』と断言しているという事は、主観的な意図が読み取れる訳です。つまり、『107年前、壁に逃げ込んだ当時の人類は、王によって統治しやすいように記憶を改ざんされた』これが、エルヴィンの父が唱えた仮説でした。

そして、エルヴィンが調査兵団として生き、エレン達との出会いによって想像し得なかった現象を目の当たりにして来た事で、エルヴィンの中で、父親が唱えた仮説は真実へと変わり、その仮説を証明することが彼の目的や夢へと変化したのです。

その仮説を証明するべく、エルヴィンは調査兵団に入隊しました。そして彼は気づきます。自分以外の兵士達は、純粋に『人類の為、自由の為』に全てを捧げ、巨人と戦っている。しかし、自分だけが自分の夢のために戦っているのだと。

いつしか部下を従えるようになり、団長まで上り詰めたエルヴィンは、『人類の為に心臓を捧げよ』と仲間を騙し、自分を騙し、今立っている団長という座は、自分の夢の為に散った、多くの兵士達の犠牲の上に成り立っている。そう自覚するようになります。しかし、そうと分かっていても、やはりエルヴィンは『人類のためでは無く、自分の夢のため』に、仲間を騙しながら調査兵団の団長として兵士達を動かすのです。

エルヴィンの死亡の真相に迫る!

仲間の命と人類の命を天秤にかけても諦めることのできない目的を持つエルヴィンは、これまでの戦いでエレンが住んでいた家の地下室に、巨人の秘密が隠されている事を知ります。その秘密を突き止めるべく、調査兵団の目的は『ウォール・マリア奪還』になります。エルヴィンにとってそれは、待ちに待った父の仮説の答え合わせができる、という事。答え合わせまで後少し。その時、彼にとって転機が訪れます。

『ウォールマリア奪還』を目的として出陣した調査兵団は、獣の巨人が率いる巨人の軍団と戦闘していましたが、獣の巨人による砲撃で、獣の巨人と対峙している残存兵力は、新米調査兵士達とエルヴィン団長、リヴァイ兵長だけとなってしまい、調査兵団側が窮地に立たされてしまいます。

『大敗北だ。正直言って、俺はもう誰も生きて帰れないとすら思っている…』あのリヴァイ兵長がそう言葉にする程の劣勢に立たされた調査兵団。誰もが調査兵団の敗退を確信した、その時。エルヴィンから一つの奪回作を提案されるのです。その案は『新兵達とエルヴィンが特攻し、その隙にリヴァイが獣の巨人を仕留める』というものでした。

新兵達とエルヴィンの命と引き換えに、リヴァイが獣の巨人を倒す、という作戦しか、この状況を逆転させる可能性はありません。しかしその作戦を実行すれば、エルヴィン自身が彼の夢である『父の仮説の答え合わせ』をすることは出来ない。エルヴィンの夢を叶えるか、これまでに散った仲間の命に意味を与えるか、この選択を、エルヴィンはリヴァイに託します。

そして、リヴァイはエルヴィンに答えを出します。『俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄へ導け。獣の巨人は、俺が仕留める』。リヴァイはエルヴィンの夢では無く、これまでの兵士達の命を選択したのです。

そして、エルヴィンは新兵達を率い、獣の巨人に向かって特攻します。予想通り、獣の巨人が放つ石飛礫によって新兵達はほぼ全滅。エルヴィンも腹部に砲撃を受け、瀕死となります。その間、作戦通りリヴァイが獣の巨人に辿り着き、致命傷を負わせるまでに追い込むことが出来ました。アニメの方でも放送されていますが、リヴァイはケニーから巨人化できる注射を受け取り、その保管をエルヴィンの命により託されていました。

生きている者を注射で巨人化させて致命傷を負わせた獣の巨人、ジークを誰かに食わせ、巨人の力を奪う。そう算段したリヴァイが周囲を見渡していた、ほんの一瞬、敵側にいた四足歩行の巨人にジークを連れ去られてしまいます。そして彼らの行き先は、エレン達が交戦している壁内。リヴァイは消耗しきった体を引きずりながら、急いで彼らの後を追います。

その頃、瀕死の状態であったエルヴィンは偶然生き残った新兵によってエレン達がいる壁内へと運ばれていました。リヴァイがエレン達と合流すると、そこにはベルトルト達との交戦で瀕死の状態になっているアルミンが…。更に、新兵が背負って来た瀕死のエルヴィンもそこに合流するのです。そしてここで再び、リヴァイに選択が待っています。巨人化できる注射を使って、瀕死のアルミンを助けるか、瀕死のエルヴィンを助けるか。

最終的にリヴァイはエルヴィンに注射を打つ決断をします。そして、エルヴィンの腕に注射しようとした、その時。「先生………に……いないって………やって調べたんですか?」瀕死のエルヴィンから言葉が発せられました。それは、過去に彼が父親へ問うた質問でした。それを聞いた時リヴァイは、エルヴィンに『夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄に導け。獣の巨人は俺が仕留める』と約束した時の彼の様子を思い出します。

とても穏やかに、とても安堵したように微笑みながら『ありがとう』とリヴァイに言ったエルヴィン。結果、リヴァイはエルヴィンへ注射を打ったのでは無く、アルミンに注射を打ちました。なぜリヴァイは今まで共に戦って来たエルヴィンでは無く、アルミンに注射を打って延命させたのか。その理由は、『地獄から解放してやりたい』というものでした。

エルヴィンは今まで、過去に聞いた父親の仮説を証明するために兵を率いて来ました。しかし、それは彼が勝手に掲げた夢であり、その夢を現実にするために多くの仲間や自分自身を騙して生きて来ました。自分の夢のために仲間を騙し、自分を騙し、その夢の為に数多くの命が散っていく…。エルヴィンは仲間の命が散っていく度に、湧き上がる罪悪感と葛藤して来ました。

エルヴィンが調査兵団に入った目的を知り、一番そばで彼の姿を見て来たリヴァイだからこそ感じる何かが、『エルヴィンを解放してやりたい』という思いになったのです。その結果、注射はアルミンに投与され、エルヴィンはリヴァイとハンジに見守られながら静かに息を引き取りました。

エルヴィンが残した名言や名シーンを紹介!

残念ながらエルヴィンは死亡してしまいますが、彼が過去に残した名言や名シーンは数多くあります。彼の言葉の一つ一つが、調査兵団の士気を高めるためのものであったことは明白であり、兵士の心を揺さぶる言葉である以上、多くのファンも、彼のセリフに心踊らされて来ました。では、そんな彼が残した名言や名シーンについてご紹介します。

君には何が見える?敵は何だと思う?

『進撃の巨人5巻 第20話 特別作戦班』で、ハンジが捕らえていた二体の巨人が何者かに殺された事件で、エルヴィンはそっとエレンに耳打ちをするセリフです。『本当の敵は巨人では無い』ということを遠回しに表現された意味深なセリフ。現在発売されている進撃の巨人の話で、エルヴィンが抱えていた本当の目的や夢が明らかになった今だからこそ、彼のこの言葉の意味がちゃんと理解できます。

人類のために心臓を捧げることができるのかを

上記に同じく『進撃の巨人5巻 第21話 開門』で、訓練兵達が入団する『新兵勧誘式』で、エルヴィンが発するセリフです。「もう一度言う…調査兵団に入るためにこの場に残る者は近々殆ど死ぬだろう。自分に聞いてみてくれ。人類の為に心臓を捧げることができるのかを」と、エルヴィンが新兵に問いかけ、新兵達の気持ちを確認する場面です。生半可な気持ちでは成り立たないのが調査兵団であることが十二分に伝わって来ます。

心臓を捧げよ!!

進撃の巨人で至るとことに出てくる名台詞です。その中で、エルヴィンが発するこの名台詞の中で特に注目する場面が、『進撃の巨人12巻 第49話 突撃』に出てくるこのシーンです。エレンをライナー達から奪還する為に、彼が兵士達の士気を高める為に叫んだセリフです。

「人類存亡の運命は今!!この瞬間に決定るす!エレンなくして人類がこの地上に生息できる将来など永遠に訪れない!!エレンを奪い返し、即帰還するぞ!!心臓を捧げよ!!」エルヴィンがエレンを奪還すべく怖気付いていた兵士達の士気に火をつけました。兵士達を動かす名言、名シーンとも言える名場面です。

進め!!

上記と同じく、『進撃の巨人12巻 第49話 突撃』で、エレン奪還のために巨人に立ち向かっていく途中、エルヴィンが巨人に右腕を食べられてしまうシーンがあります。調査兵団の団長である彼が巨人に右腕を食べられてしまうなど、他の兵士達にとって士気を低下させるに充分な光景です。案の定、その光景を目の当たりにした兵士達は一瞬でおののき、恐怖心を植え付けられます。

しかし次の瞬間、『進め!!』というエルヴィンの怒号にも値する程の声が響き渡ります。それは、低下した兵士達の士気を一瞬で立て直し、『エレン奪還』という最大の目的を彼らに思い出させるには充分な一声でした。エルヴィンによるその一声に立て直された兵士達は、エレン奪還の為に再び巨人へ立ち向かって行きます。『調査兵団VS巨人の群』といった構図の中で、一旦押された調査兵団が状況を盛り返す、熱い名シーンです。

リヴァイ…ありがとう

『リヴァイ…ありがとう』。このセリフは、『進撃の巨人21巻 第84話 白夜』で、リヴァイが巨人化する注射をエルヴィンに打とうとした時、走馬灯のようにリヴァイが思い出した、エルヴィンとの約束でした。瀕死のエルヴィンにリヴァイが注射を打とうとしたその時、瀕死な状態になっても尚、エルヴィンが彼の父が唱えた仮説に囚われている様子が見られたのです。

『夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄へ導け。獣の巨人は、俺が仕留める』。獣の巨人と対峙し、調査兵団の絶対的敗北が目前となった際に、最後の手段を選んだリヴァイがエルヴィンにそう伝えます。その言葉を聞いた後、エルヴィンはとても穏やかに、どこかスッキリとしたような表情をしてリヴァイに対し『リヴァイ…ありがとう』と伝えるのです。今まで背負って来た呪縛から解放されたような、悲哀を感じるシーンです。

いや違う!あの兵士に意味を与えるのは我々だ!!

このセリフは『進撃の巨人20巻 第80話 名もなき兵士』で、獣の巨人と対峙している際に新兵達との特攻を決めたエルヴィンが、新兵達の士気を上げ、兵士として最期を全うするように促すセリフです。誰しもが『今から死んでくれ』と言われれば、動揺し、反発します。獣の巨人との戦いで、エルヴィン達と共に生き残った新兵達も同様に、「これから死んでくれ」と言われて二つ返事ができる程、肝が座った兵士ではありません。

そしてエルヴィンも、そんな兵士達の気持ちが分かっているからこそ、「どうやって死のうと、命令に背いて死のうと、意味なんか無いですよね?」という新兵の言葉に対し、「全くその通りだ」と肯定します。しかし、肯定だけで終わる彼ではありません。続いて、エルヴィンは新兵達に言葉をぶつけます。

「全く持って無意味だ。どんなに夢や希望を持っていても、幸福な人生を送ることが出来たとしても、岩で体を打ち砕かれても同じだ。人はいずれ死ぬ」どんな過程であっても、どんな道を歩んで来たとしても、最終的に人間が辿り着く場所は皆『死』なのだと、新兵達に理解させます。では『死』を待つ間に過ごして来た我々の人生は『無駄』となるのか。生まれた意味は無いのか。過去に死んだ仲間達の命も、無意味だったのか…。

しかし次の瞬間エルヴィンは、その見解に絶対的な否定を突きつけます。『いや違う!!あの兵士に意味を与えるのは我々だ!!』エルヴィンは言葉を続けます。『あの勇敢な使者を!!哀れな死者を!!想うことが出来るのは、生者である我々だ!!』そして、『我々はここで死に、次の生者に意味を託す!!』これが、これから死ぬ自分たちの存在理由なのだと、エルヴィンが新兵達に伝える、非常に熱くも辛いシーンです。

その後も言葉は続き、『それこそ唯一!!この残酷な世界に抗う術なのだ!!兵士よ怒れ、兵士よ叫べ、兵士よ!!戦え!!』そう叫びながら、エルヴィンは新兵達の足を巨人へと向かわせるのです。新兵と共に特攻していったエルヴィンですが、獣の巨人から投げられた石飛礫が当たり、瀕死の状態となりますが、新兵達の足を止めないよう、『振り返るな!!進め!!』と叫び、新兵達を獣の巨人に特攻させました。

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エルヴィン団長が死亡!目的や過去を考察まとめ

今回、エルヴィンが過去からずっと秘めていた本当の目的や、エルヴィンの死亡の真相についてご紹介して来ました。巨人に立ち向かうため、唯一巨人との戦闘を経験している調査兵団。その団長を務めるエルヴィンが死亡してしまうというまさかの展開に、多くのファンは驚き、悲しんだのでは無いでしょうか。

また、彼が調査兵団の団長を務める目的が人類のためではなかったとしても、彼がこれまでに調査兵団を率い、好成績を築き上げて来た事は変わらない事実です。彼は自分の夢を叶えるべく、多くの仲間に嘘を付き、多くの仲間を犠牲にして来ました。彼のその行動だけを見れば、冷酷で非常な悪人にも見えるでしょう。

しかし、過去に自分の父親が唱えた仮説を軽く口外したばかりに父親が王政によって殺され、自分のせいで殺された父の仮説を証明するべく、多くの仲間の命を犠牲にしてきた彼は、その責任を取るべく、調査兵団としてただただ前を向き、決して怯まずに巨人に立ち向かって生きました。だからこそ、彼が放つ言葉の一つ一つに重みがあるのです。

現在放送されているアニメ『進撃の巨人』の第3期で、エルヴィンが死亡する場面まで放送されるかは定かではありません。しかし、先日『進撃の巨人』第3期の第2クールが来年4月から現在と同じNHK総合テレビで放送予定であると発表があった事から、どちらかのクールでエルヴィンが死亡するストーリーが放送される事は確実です。

エルヴィンが過去に発した言葉や表情を今一度確認しておくと、所々に意味深な場面が数多くあることが分かります。アニメ『進撃の巨人』でエルヴィンが死亡する前に、過去の映像や漫画を再度視聴し、エルヴィンの表情や発言の一つ一つに注目してから、現在放送中の『進撃の巨人』第3期、放送予定の『進撃の巨人』第3期第2クールを、見てみてはいかがでしょうか?

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