【進撃の巨人】ミカサの頬の傷をネタバレ考察！登場シーンは？ループ説の伏線？

『進撃の巨人』のミカサの頬の傷の伏線やループ説についてネタバレしていく前に、ミカサのプロフィールを紹介していきます。もはや世界的な人気となっている『進撃の巨人』のヒロイン・ミカサですが、ここで基本情報をおさらいです。また、『進撃の巨人』のあらすじや作品概要も解説していきますので、ご覧になってみて下さい！

『進撃の巨人』とはアニメ放送が第4シリーズまで制作されているほど話題を呼んだ作品で、巨人と人間との戦いを描いたダーク・ファンタジーです。原作は諫山創(いさやまはじめ)による漫画作品で『別冊少年マガジン』で2009年から2021年まで連載されていました。単行本は2019年時点で1億部を突破するほどの人気を誇り、講談社の漫画作品で1億部を突破したのは『金田一少年の事件簿』に続いて2作目という快挙となっています。

人間を食べる圧倒的な存在である巨人の出現によって、人類は壁の中での生活を余儀なくされます。家畜のような生活から抜け出して外の世界を観たいと考えていた少年エレン・イェーガーは、調査兵団に入団して巨人と戦う事を考えるようになります。そんなある日、超大型巨人が現れた事で壁が破られ、多くの巨人が押し寄せた事でエレンの母親が食い殺されてしまいます。エレンはこの世の巨人を全て駆逐する事を決意するのでした。

ミカサ・アッカーマンは主人公であるエレンの幼馴染で『進撃の巨人』のヒロインです。第1話から登場しており、年齢は初登場時点で10歳、訓練兵団時点で12歳、調査兵団入団時点で15歳、『マーレ編』で19歳となっています。身長は170センチから『マーレ編』で176センチとなり、体重は68キロから『マーレ編』で70キロとなりました。血液型は原作者である諫山のイメージとしてAB型という事ですが決定付ける証拠はありません。

壁内人類の中では絶滅したとされている東洋人の母を持ち、父はアッカーマン家の生き残りとなっています。元々はシガンシナ区近郊で両親と共に暮らしていましたが、東洋人の母を狙う強盗によって両親が殺され、そこをエレンに救われた事でシガンシナ区に移住してエレンの家族と共に暮らすようになっていきました。強盗の一件があって以来、エレンに執着しており彼の安全を第一に考えるようになります。

綺麗な黒髪とエレンから貰ったマフラーをいつも肌身離さず身につけている事が見た目の特徴で、ジャンも一目惚れをするほどのかわいいルックスの持ち主です。エレンと共に調査兵団を目指して訓練兵となった時にはトップクラスの成績を誇り、1席の成績で卒業しました。初任務でも新兵とは思えない熟練の動きを見せており、巨人を次々と切り殺していきましたが、これには血筋が関係しています。

ミカサの父の血筋であるアッカーマン一族はエルディア帝国が長い年月をかけてユミルの民を弄りまわした事で偶然誕生した一族で、巨人の姿にならずとも巨人の力の一部を引き出す事が出来ます。また、脊髄液を注射されても巨人になる事はありません。ミカサの母の祖先はヒィズル国の将軍家であった事も明らかになり、その証である刻印も刻まれている事からミカサはヒィズル国の希望と称されていました。

ここからは、ミカサの頬の傷についてネタバレ考察していきます。いつも身につけているマフラーと同じようにミカサのトレードマークにもなった頬の傷は一体いつからあるのでしょうか？どうやらミカサが10歳だった初登場時には頬の傷は無く、作中でのとある出来事によって出来たようです。

ミカサは最初から頬の傷があったわけではありません。ミカサに頬の傷がついたのは『進撃の巨人』の2巻13話で『傷』で、エレンが巨人化してトロスト区に空いた大穴を巨大な岩で塞ぐという任務があった時です。九つの巨人は慣れていないうちは巨人化の際に暴走してしまう事が多いようで、この時にエレンも理性を失ってしまいます。暴走したエレンはミカサに殴りかかってしまい、躱したもののミカサには頬の傷が出来てしまいます。

この時からミカサには頬の傷がずっと残る事になり、作中でもいつも右頬に描かれていました。エレンは巨人化した自分によってミカサに頬の傷がついたとは知りませんでしたが、第22話にてジャンがミカサの頬の傷の事を指摘した事で理解してショックを受けたような描写がありました。また、この時から4年の歳月が流れた『マーレ編』でもミカサの頬の傷は消えておらず、かなり深い傷であった事がうかがえます。

しかし、このミカサの頬の傷に関して疑問が残るところもあります。ミカサやリヴァイのようなアッカーマン一族は高い治癒能力を持っています。第51話にてミカサは肋骨を折ってしまいますが常人ではありえないほどの回復力ですぐに薪割りに参加していました。この事から、ミカサの頬の傷は何かしらの重大な伏線があると考えられます。さらに、ヒロインであるミカサに頬の傷を残している事からも伏線である可能性が高まります。

重要な伏線であると長年考察され続けてきたミカサの頬の傷ですが、当初の設定には無かったという説もあります。前述の通り、巨人化して暴走したエレンによってミカサの頬の傷がついて、それ以来いつも描かれ続けてきました。しかし、ミカサの頬の傷が描かれていないシーンも存在するのです。ミカサに頬の傷がついた数日後に行われた審議の場面ではミカサの頬の傷は描かれていませんでした。

この段階だと頬の傷が治ったと考えるだけで終わる話ですが、この後にジャンに頬の傷の事を指摘されている場面ではミカサに頬の傷が出来ていました。さらに、この後も頬の傷が描かれていなかったり描かれていたりとバラつきがあり、常に描かれるようになったのは第29話『鉄槌』からとなっています。伏線の可能性が高いとされる頬の傷ですが、以上の事を考えると当初の設定には無かったのではないかと考えられます。

すると、29話から頬の傷を伏線として設定に追加しようと原作者が考えたという事になります。また、頬の傷は当初癒える予定だったものを突如設定変更した事も可能性の1つとしてあります。頬の傷だけでなく、いつも様々な伏線がちりばめられている『進撃の巨人』なので、多くのファンが深くまで考察しています。

巨人化したエレンによってミカサの頬の傷が出来た事が分かりましたが、ここからは頬の傷がいつ登場したのか、またループ説とは関係あるのかをネタバレ考察していきます。常々ファンによってループ説が噂されてきた『進撃の巨人』ですが、果たしてミカサの頬の傷は関係しているのでしょうか？『進撃の巨人』のミカサの頬の傷に関係するシーンから徹底的に考察です。

『進撃の巨人』にはファンの中で有名なループ説というものが存在しています。第1話での最初のシーンにて、寝ているエレンが夢の中でミカサに『いってらっしゃい』という言葉を投げかけられますが、これが未来の出来事であり、1話にまた戻るというのがループ説です。しかし、この夢の中のミカサには頬の傷が無く、もしも未来の出来事であるとするならば頬の傷が出来る前という事になります。

しかし、頬の傷が出来る前のミカサがこの『いってらっしゃい』と発言するシーンは無く、また描写されていないだけで実際は発言していたとしても不自然さの残るセリフです。もしもループ説が正しいとしたら、この夢の中のミカサには頬の傷が無ければ不自然になってしまう事から、前述の当初は頬の傷の設定が無かったという見解が間違っていなかったという事になります。

『進撃の巨人』の最終話の1つ前、138話にて作中最大と言っても過言ではない伏線が回収される事となりました。第1話でエレンが夢で見た『いってらっしゃい』についてです。この138話でもミカサがエレンに対して『いってらっしゃい』と発言しており、1話にてエレンが夢の中で見たのはこの場面であったと考えられます。しかし、疑問が残るのは138話のミカサには頬の傷がありますが、1話のミカサには頬の傷がないところです。

エレンは進撃の巨人の力で道を見た事で、未来のミカサとの場面を目撃していたからこそ目が覚めた時に泣いていたという事になりますが、夢の中のミカサには頬の傷が無かった事からもしかすると1話の夢でのミカサはパラレルワールドなのではないかとも考えられます。

前述の通り、『進撃の巨人』の第29話『鉄槌』からミカサの頬の傷が常に描かれるようになりました。具体的にいつからというと、女型の巨人にエレンが連れ去られそうになって、ミカサが大きな頭痛に襲われた時を境としています。これは偶然とは考えにくく、多くのファンによって何かしらの伏線だと考えられました。例えば、この頭痛の場面で以前にミカサがエレンを失ったループ体験をしているという事です。

その考えからすると、ループしてくる前の前回の世界ではミカサには頬の傷が出来なかった事から、第1話の『いってらっしゃい』の時には頬の傷が無かったと考えられます。この29話の頭痛の場面がループの大きな分岐点だとすると、ミカサの頬の傷が大きな伏線であるという事になります。

ミカサの頬の傷とループ説の関係についてネタバレ考察してきましたが、ここからはそんなミカサが最後にどんな活躍をしてその後はどんな人生を歩んだのかをネタバレしていきます。圧倒的な存在である巨人との戦いを描いている『進撃の巨人』は登場人物が死亡する事も珍しくありませんが、ミカサは最後まで生き残ったのでしょうか？

エレンが始祖の巨人の力を使って地鳴らしを起こしてパラディ島以外の人類を滅亡しようとしていた時に、それを止める為に調査兵団を中心としてチームが結成されます。もちろんミカサも参加してエレンの背中で過去最大とも言える戦いが行われました。最終的にはミカサが巨人であるエレンの口の中に侵入し、本体の首を斬った事で全ての戦い終わります。そしてこの時にミカサは斬り落としたエレンとキスをするのでした。

このキスによって始祖ユミルの未練が断ち切られ、この世の巨人が全て消滅します。ミカサはこの後にエレンの首を持ち帰り、エレンとミカサの故郷であるシガンシナ区の大樹の根元に埋葬して墓を作りました。

エレンの事を想い続けていたミカサでしたが、最終的にはジャンと結婚した事が明らかになりました。結婚している事が分かるシーンは連載時の『別冊少年マガジン』では描かれておらず、『進撃の巨人』の最終巻である34巻の追加ページにて確認する事が出来ます。結婚したミカサとジャンの間には子供が出来たようで、親子3人でエレンの墓参りに来ている様子が描かれていました。さらに歳月が流れて孫も出来たようです。

そして最終的には老衰となったミカサが棺の中で眠っているシーンもあり、棺の中にはエレンに貰ったいつも身につけていたマフラーも一緒に入っていました。ジャンからすると一目惚れから始まった恋が報われる形となり、老人になるまで幸せだった事がうかがえます。

頬の傷も含めてミカサが大好きだというファンの感想があります。女性にとって頬の傷というものは好ましくはないかもしれませんが、いつもかっこよく戦う兵士であるミカサにとってはプラスとして働く事もあるようです。頬の傷によて歴戦の兵士のようにハクがつき、立体起動装置でスピード感のある戦いをするミカサの姿は非常にかっこいいと言えます。

エレンが地鳴らしを行った直後、ジャンが安全な道を生きている未来を妄想するシーンがあります。この時に妄想の中の未来の妻と子供が映っていましたが、この妻にはミカサと同じく頬の傷がついている事からミカサである事が分かっています。その為、ファンはこのシーンによってジャンがまだミカサの事が好きなのだと再確認出来ました。

ミカサの頬の傷は分かりづらいというファンの感想があります。ミカサの頬の傷について触れられているシーンというのは作中ではかなり少ない為、このような感想を持つファンは少なくありません。ミカサの頬の傷にはきっと重大な伏線が隠されていると考えたファンによって、ネット上では様々な考察がされてきました。

ミカサの頬の傷についてネタバレ考察してきましたが、ループ説に関係する可能性が高く、物語を楽しむ見る為の大きな要素となっている事が分かりました。今回のミカサの頬の傷についてのネタバレ考察を読んだ後にもう一度、『進撃の巨人』を1巻から読み返してみるというのはいかがでしょうか？