2018年11月05日公開
2018年11月05日更新
アメイジングスパイダーマン3の制作が中止?打ち切りの理由や続編の可能性を調査
アメイジングスパイダーマン3の制作が2017年に中止と発表され、シリーズの打ち切りが正式に決定してから約1年が経ちました。最近では、プレイステーション4のゲームでスパイダーマン(Marvel's Spider-Man)が発売され、各方面から非常に高い評価を受けています。大人気作品であるスパイダーマンの映画であったにも関わらず、アメイジングスパイダーマン3はなぜ制作が中止となってしまったか?その理由や続編が作られる可能性など、アメイジングスパイダーマン3について迫っていきます。
目次
アメイジングスパイダーマン3の製作が中止?打ち切りの理由や続編の可能性は?
出典: https://ciatr.jp
アメイジングスパイダーマン3は2と同様にマーク・ウェブ監督の元、主演のアンドリューガ―フィールドで制作される予定でしたが、残念ながら2017年に制作が中止となってしまいました。代わりにその年、3代目のスパイダーマンとして「スパイダーマン:ホームカミング」が公開されました。なぜ、アメイジングスパイダーマン3は制作が中止となってしまったのでしょうか?その理由と続編は今後発表されないのか、調べて見ました。
アメイジングスパイダーマンとは?
そもそもスパイダーマンって何?
スパイダーマンはアメリカのヒーローです。初登場はアメリカのコミック「マーベル・コミック」で、原作者のスタン・リーとコミック作家のスティーブ・ディッコの2人によって生み出されました。当時の主流であったヒーロー像とは違い、主人公のピーター・ベンジャミン・パーカーが高校生として持っている感情の過ち、孤独、拒絶、自己強迫観念などが、コミックを読んでいた当時の若者達から共感され、非常に人気となった作品です。
ピーター・パーカーの生い立ちとスパーダ―マンになる理由
ピーター・パーカーは幼い頃に両親を失い、叔父と叔母によって育てられます。見学で研究所へ行った時に実験中の特殊なクモに噛まれてしまい、壁に貼り付く超能力を得ます。正体を隠すためにクモのコスチュームを着て町へ出掛けるようになったある日、強盗と遭遇します。彼は見逃しますが、逃がした強盗が後に叔父を殺してしまいます。叔父の残した言葉を胸に、人々の為に能力を使っていく事を決意してヒーローとなったのです。
スパイダーマンの能力とは?
映画「スパイダーマン」や映画「アメイジングスパイダーマン」など作品によって、能力に若干の違いはあります。しかし、糸を出す、危険を察知(予知)する、壁に貼り付くことが出来る、これらは全てのは作品で共通しているようです。今後、新作のスパイダーマンが登場したとしても、中止となったアメイジングスパイダーマン3が制されたとしても、これらの能力が著しく変わるという事は無いでしょう。
ピーター・パーカーを演じた歴代俳優
映画「スパイダーマン」シリーズでは、トビー・マグワイアが演じています。しかし3が公開された後、次回作はもっと若い主人公にしたいと提案がソニーからあったそうです。その意見が反映されたのか、映画「アメイジングスパイダーマン」シリーズでは、アンドリュー・ガーフィールドが演じました。もしもアメイジングスパイダーマン3が制作されるなら、前作同様にアンドリュー・ガーフィールド演じていた可能性が高いでしょう。
スパイダーマンのヒロインは誰?
映画「スパイダーマン」シリーズでは、ヒロインはMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)です。映画「アメイジングスパイダーマン」シリーズでは、ヒロインはグウェンです。ただ、2で彼女は悲劇に見舞われてしまいます。もしもアメイジングスパイダーマン3が制作されるなら、次は誰がヒロインとなっていたのか謎は残ります。ファンの間では、グウェンが3でスパイダーマンになっている、といった噂が中止される前はあったそうです。
スパイダーマンのヒロインを演じた歴代女優
映画「スパイダーマン」シリーズでは、ヒロインのMJを女優のキルティン・ダンストが演じました。映画「アメイジングスパイダーマン」シリーズでは、ヒロインのグウェンを女優のエマ・ストーンが演じました。残念ながら中止されてしまいましたが、もしもアメイジングスパイダーマン3が制作されていたのなら、ヒロインは2で死んでしまったグウェンだったのか、気になっている人は多かったでしょう。
アメイジングスパイダーマン3の製作が中止?打ち切りの理由は?
アメイジングスパイダーマンの前作が不評だったから
アメイジングスパイダーマン3の製作が中止された主な理由ですが、やはり興行収入の低さに原因があるようです。アメイジングスパイダーマンは日本で約31億円、北米では約2億6000万、全世界では約7億5000万ドルの興行収入がありました。しかし、アメイジングスパイダーマン2は日本での興行収入は約31億円と前作と変わりませんが、北米では約2億2000万ドル、全世界では約7億1000万ドルと下がっています。
前シリーズであるスパイダーマンが良すぎたから
アメイジングスパイダーマンシリーズと比較するため、前作スパイダーマンシリーズの興行収入も調べてみました。スパイダーマンは日本で約75億円、全米で約4億ドル、全世界で約8億2000万ドルでした。スパイダーマン2は日本で約67億円、全米で3億7000万ドル、全世界で約7億8000万ドルと少し興行収入が減りますが、スパイダーマン3で日本で約71億円、全米で3億3000万ドル、全世界で約8億9000万ドルと持ち直しています。
アメイジングスパイダーマン2が面白くなかった?
アメイジングスパイダーマンが公開されると評判は上々で、興行収入は前作スパイダーマンシリーズ程ではないですが、他の映画に比べると高かったようです。続編もこのまま好評で興行収入が伸びていれば、アメイジングスパイダーマン3は公開されたかもしれません。しかし、2でファンからキャストの演技は良いが話を詰め込みすぎている。慌ただしい。複雑で混乱すると厳しい意見が多く寄せられ、評価は下がっていきました。
アメイジングスパイダーマン3はアメリカ人に受けない?
スパイダーマンとアメージングスパイダーマンを比較して、日本や全世界の興行収入にそれほど数字的に変わりはないと思われる人がいるかもしれません。しかし、ここで重要になってくるのはアメコミの本場であり、原作のスパイダーマンから見ていたファンも多い北米です。興行収入を比べてみると、大幅に減っているのがわかります。この数字では、続編のアメージングスパイダーマン3を制作する事はできなかったのでしょう。
内容でも前作に完敗したアメイジングスパイダーマンシリーズ
興行収入以外にも、アメイジングスパイダーマンシリーズが前作を超えられなかった所があります。それは、映画を見た人へ与えるインパクトです。空中移動や壁の貼り付きなど、スパイダーマンは昔から実写化が不可能とされたアメコミでした。しかし、前作は上手く再現しており、観客に驚きと楽しさを提供出来ました。アメイジングスパイダーマンは最新技術を駆使しましたが、前作程のインパクトを残せなかったのだと思われます。
アンドリュー・ガーフィールドによるドタキャン騒動
スパイダーマンで高い評価を得たアンドリュー・ガーフィールドですが、とある噂では「アメイジングスパイダーマン3」を降板させられた理由の一つとして、2014年に行われたサッカーのワールドカップ・ブラジル大会のあと、多くの著名人や関係者が集まるソニー主催の式典ディナーに出席する予定を、直前でキャンセルした事が関係者の印象を悪くしたといわれています。現在でもキャンセルした理由は判明してないそうです。
前作のスパイダーマンも続編の4を制作する予定があった?
映画「スパイダーマン」ですが、実はアメージングスパイダーマン3のように4作目を制作する予定があったとされています。しかし、監督のサム・ライミは「会社の設定した締め切りまでに、自分の納得が出来る物語を作れなかった」と話しており、ソニーに「素晴らしい映画以外は作りたくないので、続編は作らない方が良い。リブート版(のちのアメージングスパイダーマン3)の制作をどうぞ進めてください」と話したそうです。
アメイジングスパイダーマン3が打ち切りになっていなければどうなっていた?
幻となったアメイジングスパイーダマン3の内容をネタバレ!
アメイジングスパイダーマン3が中止されていなかったら、内容はどうなったのでしょう。2が続編を感じさせる終わり方だったので、期待した人は多かったみたいです。そして、水面下ではマーク・ウェブ監督の続投が決定しており、制作する準備は進められていたそうです。のちに監督はインタビューで、アメイジングスパイダーマン3の鍵はスパイダーマンを倒すために集まったシニスター・シックスと語っていたようです。
スピンオフ映画も公開予定だった?
マーク・ウェブ監督はインタビューで、敵となるヴィラン・チーム「シニスター・シックス」を知ってもらう事がまずは重要と考えており、アメイジングスパイダーマン3を制作する前に、スピンオフ映画を作る予定があった事も語っています。そこではシニスター・シックスを率いるリーダー役として、グリーン・ゴブリンやノーマン・オズボーンを演じたクリス・クーパーを再度登場させる予定があったとも話しております。
アメイジングスパイダーマン3で敵になるはずだったシニスター・シックスとは?
シニスター・シックスとは、マーベル・コミックに登場する犯罪組織です。映画「スパイダーマン2」に登場した悪役のドクター・オクトパスが、スパイダーマンを倒すために結成したのが始まりです。初代メンバーはオクトパス、ミステリオ、エレクトロ、クレイブン・ザ・ハンター、サンドマン、ヴァルチャーです。メンバーや人数を変え、ファンタスティック・フォーやシビル・ウォーなどにも敵役として登場します。
アメイジングスパイダーマン3で既に撮影されたシーンもあった
マーク・ウェブ監督はそれ以外にも、アメイジングスパイダーマン3では2で登場した謎の紳士の正体や奇病で死んだノーマン・オズボーンを蘇らせる方法、ジェントルマンと呼ばれる人物を登場させるなど様々な予定があったとインタビューで話しているそうです。そして、クリス・クーパーも別のインタビューで、2では使用されなかった冷凍保存された頭部のシーンがあり、既に撮影は終えている事を明かしたそうです。
アメイジングスパイダーマンの続編が今後製作される可能性は?
スパイダーマンがマーベルに参加
スパイダーマンはソニーが権利を持っており、今まではマーベルの映画に出る事はありませんでした。多数のアメコミヒーローが登場するアベンジャーズに仲間入りする事はないのかと、悲しんでいるファンが多くいました。しかし、ソニーとマーベルが契約を結んだ事により、「シビル・ウォー:キャプテンアメリカ」に出演します。これが大成功となります。この後も「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」に参加しています。
スパイダーマン:ホームカミングが新シリーズ?
アメイジングスパイダーマン3の中止が発表された2017年、スパイダーマン:ホームカミングが公開されています。この映画はスパイダーマンの実写映画化第6作と位置付けされており、再始動した新シリーズ1作目となるそうです。そして、マーベル・コミックと同一の世界観を持つ、クロスオーバー作品である「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズに属する作品として制作されています。
スパイダーマン:ホームカミングがソニーとマーベルのかけ橋に?
2017年7月7日にアメリカで、8月11日に日本で公開されたスパイダーマン:ホームカミングですが、制作会社はマーベル・スタジオとコロンビア映画です。そして、マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズ初のソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント配給作品でもあります。興行収入は日本で約28億円、全米で3億3000万ドル、全世界で約8億8000万ドル。評判も上々で、興行収入的にも成功したのではないでしょうか。
アメイジングスパイダーマン3が制作される可能性は非常に低い
アメイジングスパイダーマン3が制作される、または水面下で話が進んでいる可能性は非常に低いと言われています。理由としてですが、前作のスパイダーマンシリーズも4の話があったが中止されており、続報はまったくありませんでした。また、現在ソニーはマーベルと契約しており、スパイダーマンはマーベルシリーズに参戦しています。ソニーが単独で、続編映画としてスパイダーマンを制作するのは、難しいでしょう。
アメイジングスパイダーマン3の製作中止についてファンは?
今だからこそアメイジングスパイダーマン3を見たいファンがいる
ヴェノムが面白かったから余計思うんだけど、やっぱりアメイジングスパイダーマン3をやってヴェノムやらカーネイジやらドックオクやらを出した方がより一層面白かったと思うんすよ。
— 影浦さん (@kageyama_gana58) November 4, 2018
何でもかんでもアベンジャーズ行きじゃなくて、スパイダーマンだけは単体でやってほしかったな〜。 pic.twitter.com/348QEXXRwH
2018年10月に公開された最新映画のヴェノムやシビル・ウォー:キャプテンアメリカ、アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーなどを見た今だからこそ、アメイジングスパイダーマン3を見たい。スパイダーマンが単独で活躍するストーリーや激しいアクションを、じっくり楽しみたいと思うファンが多くいるようです。
プレイステーション4で発売されたスパイダーマンのゲームが大ヒット
PS4スパイダーマンをプレイしてるとやっぱりアメイジングスパイダーマン3見たかったなという気持ちが湧いてきて、いっそこのゲームはアメイジングスパイダーマン3なんじゃないかなと思い始めてきている
— みみまる (@79mmmr52) September 11, 2018
2018年9月7日にプレイステーション4で発売された「Marvel's Spider-Man」が大ヒット。オープンワールドアクションアドベンチャーゲームとして、世界的に高い評価を得ています。また、映画「スパイダーマン」シリーズや映画「アメイジングスパイダーマン」シリーズの再現や追体験が出来るとあって、原作ファンにも好評らしいです。これが真のアメイジングスパイダーマン3なんじゃないかと言った意見もチラホラ見られます。
マーク・ウェブ監督に小説を書いてほしいと希望するファンもいる
せめてマークウェブさんに「アメイジングスパイダーマン3」っていう小説書いて欲しいの俺だけ? pic.twitter.com/zWkUkdHffH
— センススパイダー(アメコミ) (@tre71367619) August 30, 2018
過去のインタビューで、アメイジングスパイダーマン3について少し話をしたマーク・ウェブ監督。ある程度、ストーリーや配役などが決定していたなら、いつか小説で書いてほしいと思うファンはいるでしょう。特にノーマン・オズボーンをどうやって蘇らせるのか、敵のヴィラン・チーム「シニスター・シックス」についてなどは、知りたかった人が大勢いるでしょう。
ファンはやっぱりアメイジングスパイダーマン3が見たい
トムホランドのホームカミングはMCUに加入してめっちゃよかったけど
— お前にサンが救えるか (@oren_wgrst) August 25, 2017
トビーマグワイアの
スパイダーマンも
アンドリューガーフィールドの
アメイジングスパイダーマンもそれぞれ好きだな〜☺️
強いて言うならアメイジングスパイダーマン3やってほしかった😭 pic.twitter.com/9cwtUlO3pk
スパイダーマンが大好きなファンにとって、マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズに加入して、新しいスパイダーマンを見れるのは素直に嬉しいとの意見は多い。だが、やはりストーリーの途中で中止ではなく、ちゃんと続編としてアメイジングスパイダーマン3で完結してほしかったのが、本音としてある人は多いみたいです。
アメイジングスパイダーマン3の製作中止の理由まとめ
2018年現在、アメイジングスパイダーマン3の続報はありません。制作が中止されてしまった理由は、やはりアメリカでの興行収入が右肩下がりであった事、ソニーがマーベルと契約してスパイダーマン:ホームカミングが制作された事、マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズに参戦した事だと思われます。未だにこれだけ多くのファンがいるシリーズだけに、どこかのタイミングで復活してくれることを祈りましょう。