手紙の映画あらすじをネタバレ!キャストをドラマ版・舞台版と比較【東野圭吾原作】

東野圭吾原作の映画「手紙」。社会の中で弱者として生きてきた兄弟の苦悶と葛藤、決断は観る側に凄まじいくらいの痛烈なメッセージを伝えてきます。貧しい生活のために罪を犯してしまった兄の存在が、高校生で一人で生きていかねばならなかった弟の人生に容赦なくいつも襲いかかってきて…。山田孝之と沢尻エリカ、玉山鉄二の豪華キャストともに、直貴(山田孝之)の勤務先である会長役の杉浦直樹ら多数の豪華共演者の演技が深い映画「手紙」のあらすじ、ネタバレを紹介します。

 手紙の映画あらすじをネタバレ!キャストをドラマ版・舞台版と比較【東野圭吾原作】のイメージ

目次

  1. 手紙は東野圭吾が原作!あらすじや映画版・ドラマ版キャストをネタバレ紹介
  2. 手紙とは?
  3. 手紙の作者・東野圭吾について
  4. 手紙の映画版あらすじをネタバレ解説!
  5. 手紙の映画版キャスト一覧
  6. 手紙の舞台版キャスト一覧
  7. 手紙のドラマ版キャスト一覧
  8. 手紙の映画版ネタバレまとめ

手紙は東野圭吾が原作!あらすじや映画版・ドラマ版キャストをネタバレ紹介

誰もの心の琴線に触れる映画「手紙」の原作者は東野圭吾です。山田孝之、沢尻エリカ、玉山鉄二の豪華キャストの演技も素晴らしく、さらに他の豪華共演者の演技が犯罪者家族の苦悶や葛藤を絶妙に引き出していっています。そんな映画「手紙」のあらすじ ネタバレをご紹介していきます。さらに舞台版もドラマ化決定 キャスト紹介もご覧ください。それぞれの豪華キャストたちが「手紙」に挑んでいます。

手紙とは?

社会のなかで弱者として生きてきた兄弟の苦悶と葛藤、決断が観る側に凄まじいほどの衝撃を与える映画「手紙」です。貧しい生活のために罪を犯し弟を大学に行かせようとする兄の存在が、高校生で一人で生きていかねばならなかった主人公の人生にいつも容赦なく襲いかかってきます。誰もが持つ意識を引き出し、不幸の流転から幸福への転換へ向かうエネルギーを感じさせる作品ともいえます。

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手紙の作者・東野圭吾について

直木賞作家 東野圭吾原作「手紙」

東野圭吾は大阪出身の作家ですが、松本清張の著作に影響され学生時代を過ごします。大学卒業後は、技術者として会社に勤めながら執筆をします。高校生活を描いた「放課後」で、江戸川乱歩賞を受賞後は専業作家として執筆を開始します。

2006年に「容疑者Xの献身」で、直木賞を受賞し、最近では2014年に「祈りの幕が下りる時」で、吉川英治文学賞を受賞し活躍中の作家です。「手紙」について語っている本も発売されていますが、「手紙」は、東野圭吾自身も答えを見つけながら書き紡いでいった作品だそうです。

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手紙の映画版あらすじをネタバレ解説!

東野圭吾の小説「手紙」は、10数年前に映画「手紙」として公開されましたが、小説と映画では少し相違点もあります。強盗殺人犯となってしまう兄は、映画では誤って殺人をしてしまいますが、小説では明らかに殺意があります。読み手に同情の念は沸いてきません。

弟も、恋人となり結婚直前までいく女性に対して、映画では純愛ですが、小説ではそうではありません。また、直貴は映画「手紙」で、お笑い芸人を目指していますが、小説ではバンドボーカルリーダーとして成功を目指します。

映画「手紙」あらすじ ネタバレ①兄弟の絆

二人の兄弟 直貴(弟)と剛志(兄)は、生活が困窮しながらも、仲睦まじく暮らしていました。兄の無邪気さや真面目さを愛する弟、弟の優秀さと大学進学に希望を持ちながら懸命に働く兄の歯車が犯罪によって、狂わされていきます。高校生だった直貴は、兄が罪を犯してしまっても、世間から罵倒されても憎むことはできず、手紙のやり取りを通して兄弟の絆を深めていきます。

しかし、大人になっていくうちに、幸せな転機がくるたびに社会からのバッシングに打ちのめされていきます。

映画「手紙」あらすじ ネタバレ②お笑い芸人を目指す直貴 恋人との出会い

直貴は、お笑い芸人を目指して、友人と練習に励み、成功をつかんでいきます。そんななか、心を許せる女性との出会いもあります。結婚を前提にお付き合いも進みます。親の反対や婚約者を振り切って自分のところに来てくれる彼女に、兄のことは打ち明けられず、幸せな時間が流れていきます。

由美子も陰ながら応援します。しかし、ついに直貴の恋人も、兄の存在を知ってしまいます。その日の夜中、ぼんやりしている彼女がバイクのスリにあってしまい、顔に残る傷を追ってしまい、別離の時がきます。

映画「手紙」あらすじ ネタバレ③由美子の献身

直貴は、再就職した会社で心も新たに生活しはじめます。だんだんと兄からの手紙の返事を書かなくなり、時は過ぎていきます。ある日、由美子の自宅の玄関で手紙を見つけます。兄との手紙が由美子によって、続いていたことを知ります。直貴の働く会社で購入したパソコンを使い、覚えたての慣れないタッチで直貴の代わりに手紙を書いていた由美子…。

その手紙を自分からだと信じて読み、返事を書く兄…。直貴は、言い知れない情の念がこみ上げてきます。

映画「手紙」あらすじ ネタバレ④クライマックス

直貴は由美子と結婚して、兄との手紙も再開し、新たな幸せの時間が流れます。娘も生まれて、充実した日々のなか、思いつめる由美子から告げられます。娘が誰とも遊んでもらえないことを知った直貴は怒り、由美子の覚悟も健気に思い、由美子と娘の家族を守るために、兄の剛志を捨てることを決め、最後の手紙を書きます。

勇気を出して、兄の代わりに被害者家族宅を訪れた直貴は、兄が6年間、被害者家族に送っていた手紙ことを知ります。そして、被害者家族から救いの言葉をもらいます。

映画「手紙」あらすじ ネタバレ⑤涙が止まらないラストシーン刑務所慰問

かつての仲間と刑務所慰問をし、兄の姿を探しながら受刑者を笑わせる直貴。笑いの渦のなか、一人、手を合わせ泣きながら申し訳なさを訴えている兄 剛志。お笑い芸人としての掛け合いの中に、兄の剛志への思いを重ねてメッセージを発する直貴のラストシーンは、観る人の心の琴線に触れていきます。

手紙の映画版キャスト一覧

武島直貴(弟)役 山田孝之

直貴(弟)山田孝之は、大学に行かせてくれようとしている剛志(兄)と一緒に、貧しくもつつましく暮らしていました。しかし、剛志(兄)がお金目当てに強盗に入って、殺人を犯してしまいます。弟思いの兄の無邪気さや真面目さを愛していた直貴は、犯罪者としての兄と家族としての兄の存在に、苦悶と葛藤を繰り返します。

自分のために、腰を傷めながらも働いてくれていた兄が犯罪者となり、襲いかかってくる差別に打ちのめされていきます。剛志との決別を決めてから、直貴は…。

白石由美子役 沢尻エリカ

直貴をいつも精神的に支える女性 白石由美子役には沢尻エリカが抜擢されています。高校を卒業した直貴の職場で出会います。お笑い芸人を目指している直貴の姿に心惹かれていきます。直貴の兄が、犯罪者で無期懲役の極悪人ということを告げられても変わらずに、直貴を精神的に支えようとします。由美子もまた家庭的に恵まれなかった経験があり、直貴とその兄の力になろうと必死になります。

無邪気な少女から芯の強い母親までの時代を懸命に演じています。直貴をいつも気遣いながら由美子のもつ温かさ、優しさ、強さを表現しています。

武島剛志(兄)役 玉山鉄二

直貴の兄の剛志役は玉山鉄二が演じています。小説とは少し違うような感じをうける剛志は、映画「手紙」では無邪気さや純朴さを感じさせる役柄です。弟を思うあまり、強盗に入って罪を犯してしまった直後や、誰からも決して許される存在ではないと感じ、知っていく過程、覚悟を凄まじく演じています。

原作者の東野圭吾がなぜ、兄の剛志に手紙を書かせているかは、弟のため、自分のエゴのため、孤独からの解放のため…様々な意見があります。演じる俳優も難しい役、共感できない役作りに挑戦しています。

豪華な共演者たち

直貴が女性として心を通わせ、結婚をのぞむ恋人の朝美役は、吹石一恵が演じています。朝美は、お嬢様として育てられ親の決めた婚約者もいましたが、直貴に惹かれていきます。交際は順調に進み、直貴を父親(風間杜夫)に紹介し、そのまま二人は進むかのように思われた瞬間、直貴の兄剛志の存在を知ってしまいます。

正統派女優として活躍してきた吹石一恵の演技が、直貴の苦悶を鮮烈に浮き出させています。他の共演者も吹越忠夫、風間杜夫、杉浦直樹らが映画「手紙」を支えています。

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手紙の舞台版キャスト一覧

舞台阪のキャストは、武島直貴(弟)役に三浦涼介、武島剛志(兄)役には吉原光夫が抜擢されました。三浦涼介はそれまで、ミュージカルだけは避けてきましたが、兄役の吉原光夫によって気持ちを変化させたそうです。

武島直貴(弟)役の三浦涼介

三浦涼介は、俳優とミュージシャンという2つの活動をしてきましたが、ミュージカルだけは抵抗がありました。その思いを変えてくれたのは、兄役の吉原光夫で、その吉原光夫が主演のミュージカル「レミゼラブル」に魅せられたからでした。

武島剛志(兄)役の吉原光夫

元劇団四季に所属し、ミュージカル「レミゼラブル」で、主演を演じてきた吉原光夫ですが、チームへの信頼が出演決定の決め手でした。

剛志役へのおもい

劇団四季出身の吉原光夫は、演じる剛志について、全く共感できない人間だと言いきっています。弟を大学に行かせるために自分だったら、浅はかなことはしない、行かせるために綿密に計画を立てる、と語っています。そして、剛志のエゴと孤独のために書かれる手紙の場面は、キレイには演じたくないと話していました。しかし、演じた後の吉原光夫の剛志に対する気持ちは、変わっています。

やはり手紙を書くのは弟のためではなかったのかと、剛志に思いを寄せています。剛志役は、演じる俳優をも翻弄させるほど、重い役なのです。

再演 舞台版「手紙」の直貴役はダブルキャスト

舞台版「手紙」は、再演されています。メインキャストは、直貴役に柳下大、太田基裕の二人がダブルキャストとして挑んでいます。剛志役には初演のまま吉原光夫が演じました。舞台版も映画「手紙」のストーリー展開のように進みますが、直貴はお笑い芸人ではなく、バンドのボーカルリーダーで成功しようという役となっています。

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手紙のドラマ版キャスト一覧

テレビ東京で、ドラマ化が決定!12月19日(水)放送予定の「手紙」。主演の武島直貴(弟)役は亀梨和也が演じています。

ドラマスペシャル「手紙」のキャスト

直貴(弟)役は亀梨和也が抜擢されています。剛志(兄)役もついに発表となりました。佐藤隆太が配役され、白石由美子役も本田翼が配役されたことが発表となりました。中条朝美役には広瀬アリス(直貴の恋人)が演じます。嘉島孝文役は中村倫也(朝美の従兄)です。中条京子役に西田尚美(朝美の母親)が、緒方忠夫役を田中哲司(被害者の息子)が演じます。

ドラマスペシャルの「手紙」のキャストもまた豪華キャストです。ただ、映画「手紙」に演じられていた、兄役の武島剛志と直貴を支えた女性の白石由美子役は?ついに発表されました。

武島直貴(弟)役 亀梨和也

今回、ドラマ化された「手紙」の直貴役を演じた亀梨和也は、コメントを発表しています。"演じている時間は、生きるということの複雑さを敏感に感じながら過ごさせてもらった時間"と語る亀梨は、直貴を演じることはこれまでの経験や引き出しを生かして演じられる役ではなかったと言います。

むしろ、引き出しに鍵をかけて演じなければならなかったとも言っていて、良い意味での挑戦の役だったようです。亀梨和也演じるドラマ「手紙」がどのように表現されているのか、楽しみでもあります。

中条朝美役 広瀬アリス

直貴の恋人役で、一流企業の令嬢役を演じるのは、広瀬アリスです。映画「手紙」を何度も観たという広瀬は、「手紙」の大ファンで今回出演できたことをとても喜んでいます。人間の良いところばかり描いていない繊細な作品を丁寧に演じたといいます。映画「手紙」を観た人も観ていない人も、ドラマ「手紙」を観て何かを感じてもらえると講評しています。

東野圭吾も応援

東野圭吾は、主演となる亀梨和也に対して、自分も答えを探しながら書き紡いでいった「手紙」だから、亀梨さんも演じながら答えを見つけていくのではないしょうかと、エールを送っています。演出は、「神様のカルテ」を手がけた深川栄洋です。社会に対して、メッセージ性の強いこの「手紙」をどう演出していくのか楽しみです。

ドラマ「手紙」のプロデューサーは、亀梨和也に"武島直貴として生きてください"と伝えて撮影が始まり、瞬間瞬間の亀梨和也は、強盗殺人犯の弟として生きていたと語っています。視聴者に、難しい役柄に正しく真摯に向き合った時間を期待してほしいともコメントを出しています。まっすぐシンプルに届いてほしいと願うドラマ「手紙」に期待しています。

手紙の映画版ネタバレまとめ

東野圭吾原作の「手紙」の映画から舞台版、ドラマ化決定までご紹介してきました。東野圭吾の作品は、社会へのメッセージ性の高い作品が多く、人との絆や重くなってしまう身近にあり得る出来事を通じて、何かを感じられる作品ばかりです。そんな東野圭吾の作品を演じるキャストの皆さんも様々に悩みながら演じていることが伝わってきます。

それが、観る側にも伝わって、作品が創られていっているように思います。原作者の東野圭吾が答えを見つけながら書き紡いでいったという「手紙」は、視聴者である側もまた、「手紙」を観ながら思いを馳せ、答えを見つけていくのではないでしょうか。ぜひ、小説、映画、ミュージカル、ドラマ化された「手紙」に触れてみてください。

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