【るろうに剣心】実写版映画の評価がひどい？面白くない？不満の理由を考察

実写映画『るろうに剣心』は漫画原作の実写化作品としては圧倒的な人気を獲得し、異例のメガヒットを記録しました。豪華なキャストや日本映画とは思えないほど壮大なスケールなども話題になった作品ですが、原作ファンには面白くないと言われ不評な点も多くあります。ここではまず実写映画『るろうに剣心』について基本的な情報をまとめていきましょう。

『るろうに剣心』は和月伸宏によるメガヒット漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の実写映画シリーズです。主演を担当したのは人気俳優の佐藤健で、映画監督は『龍馬伝』などで知られる大友啓史が担当しました。第1作『るろうに剣心』は2012年8月25日に公開され、30億円の大ヒットを記録しました。2014年には第2作『るろうに剣心 京都大火編』と第3作『るろうに剣心 伝説の最期編』が2部作として公開されました。

2作の累計興行収入は95億円を突破しており、実写映画作品としては異例の大成功を収めました。2020年には最終章2部作の公開を予定してましたが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期され、2021年に『るろうに剣心 最終章 The Final』と『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開されることが決定しました。

幕末の動乱の中で一人の侍が圧倒的な強さを見せていました。彼は『人斬り抜刀斎』として恐れられて、後に明治政府となる維新志士たちに勝利をもたらしました。彼の名前は緋村剣心であり、明治の世になって人斬りの罪の贖罪のために旅に出ていました。そして、時は流れて明治11年。剣心は「不殺（ころさず）の誓い」を掲げて、旅をしている途中で、剣術道場の娘である神谷薫に出会います。

『るろうに剣心』の実写版映画はひどいと言われる理由を見ていきましょう。面白くない、ひどいと言われる理由には様々なことが挙げられて、配役やストーリー構成、演出など様々なことが面白くない理由としてファンに注目されています。大ヒットしたにも関わらず、原作ファンには面白くないと言われてしまうのは原作への配慮が足りないからだというファンも多くいます。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由①は『イケメンばかり』です。キャストに関しての批判も多くあります。佐藤健や江口洋介、伊勢谷友介、神木隆之介など数多くのイケメン俳優をキャスティングしましたが、これはイケメン俳優ファンを集客することを目的としたひどいキャスティングになっていると批判されています。年齢設定などに従ってキャスティングして欲しかったなどというファンも多くいます。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由②は『時代劇としては微妙』です。時代劇というジャンルの映画は固定ファンも多くいるので、日本映画としては人気のジャンルです。しかし、『るろうに剣心』は従来の時代劇とは明らかに一線を画しており、時代劇映画なのかアクション映画なのか、どちらにしても中途半端な出来になってしまったと酷評されています。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由③は『演出』です。実写映画『るろうに剣心』ではオリジナリティーを出そうとするあまり、無理な演出が目立つと酷評されています。演技指導が過剰すぎてひどい、役者のアップが多すぎる、BGMが合っていないという点が指摘されており、面白くないのは演出が過剰だからだという意見はかなりの数挙がっています。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由④は『ストーリーが詰め込みすぎ』です。ストーリーを詰め込みすぎというのは原作ファンから数多く挙がっています。第一弾では『江戸編』を映像化していますが、7巻分の原作を一本の映画にまとめているのでストーリー的にも詰め込みすぎて面白くない、ひどいと言われる原因を作ってしまっています。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由⑤は『キャラクターの設定』です。原作から大きく変えられた設定のキャラが多いこともファンの不評を買いました。鵜堂刃衛が武田観柳の部下であったり、外印が江戸編で登場したり、山県有朋がストーリーに深く関わっていたりとキャラクターの設定のひどい改悪には枚挙にいとまがありません。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由⑥は『剣心の髪が赤くない』です。剣心の髪が赤くないということもファンには批判されています。主人公のトレードマークでもある赤髪が黒髪に変更されており、剣心としてのアイデンティティーが再現されていないとファンを落胆させました。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由⑦は『十字傷』です。剣心のトレードマークであり、過去の罪の象徴として重要な意味のある十字傷の再現度の低さはファンに批判されています。いかにも「付けました」というような傷口になっているので、それを見るたびに作り物という感じが否めないとファンにバッシングされました。

るろうに剣心の実写版映画がひどい理由⑧は『牙突』です。物語クライマックスで満を持して登場する「牙突」には数多くの批判の声が集まっています。『牙突』は斎藤一の必殺技であり、作中でも屈指の人気を誇る技です。しかし、実写映画ではワイヤーアクションの不自然さで冷めてしまったというファンが多くいました。

『るろうに剣心』の実写映画は面白いというファンもいます。原作ファンには不評でしたが、俳優ファンや映画ファンからは面白いと称賛の声も挙がっています。ここでは面白いといわれる魅力を紹介していきましょう。

るろうに剣心の実写映画が面白い理由①は『殺陣・アクション』です。『るろうに剣心』は殺陣やアクションが高い評価を得たことでも知られています。スピード感のあるアクションやワイヤーを使った派手な剣術シーンが絶賛されました。また優れたアクション作品に送られるジャパンアクションアワードを受賞するなど、アクション映画としては高い評価を獲得しています。

るろうに剣心の実写映画が面白い理由②は『キャストの演技』です。キャスト陣の演技も絶賛されていて、アクションシーンはもちろん、俳優たちの役作りも絶賛されています。斎藤一を演じた江口洋介や志々雄真実を演じた藤原竜也など日本屈指の演技派がキャラクターを完全再現していました。

ここでは『るろうに剣心』実写映画のシリーズごとの評価を紹介してきましょう。近年の漫画原作の実写映画の中では大成功と言われる作品であり、数多くの絶賛の声も挙がっている作品です。原作ファンからは批判の声も多くありますが、客観的なデータなどではヒットを記録しており、2021年の最終章の公開にもこぎつけることに成功しています。

1作目「るろうに剣心」は実写映画としてはまずまずのモノだったと言われています。最終興行収入は30.1億円を記録し、実写化作品としてはメガヒットを記録しました。金曜ロードSHOW!での再放送では2013年7月26日の放送で14.8%、2014年8月1日の放送では16.3%といずれも高い水準を記録しました。キャストの中ではヒロインを演じた武井咲の評価が高く、第36回日本アカデミー賞新人賞など各賞を総ナメにしました。

2作目「るろうに剣心 京都大火編」は原作の人気エピソード『京都編』を映像化し、二部構成で公開したり、終盤にシークレットキャストを登場させるなど様々な仕掛けが行われました。興行収入は52.2億円を記録し、シリーズ最高の売り上げを記録しました。志々雄真実や瀬田宗次郎などの人気キャラクターも登場し、第38回日本アカデミー賞話題賞などを獲得するなど作品としての評価も高かった映画です。

3作目「るろうに剣心 伝説の最期編」はファンの間では最も評価の低い作品です。興行収入は43.5億円と高い水準を維持していますが、ストーリー構成は完全なるオリジナルストーリーなのでファンの不評を買いました。

ここからは『るろうに剣心』の実写キャスト一覧を見ていきましょう。『るろうに剣心』の実写版キャストはネット上などの評判も良く、ストーリーなどと違って称賛されることが多いと言われてます。日本映画としてはかなり豪華な俳優陣がキャスティングされていて、主演の佐藤健だけでなく脇を固めるキャストにも注目が集まっています。

るろうに剣心の実写キャスト一覧①は緋村剣心役の佐藤健です。本作の主人公である『人斬り抜刀斎』緋村剣心にキャスティングされた佐藤健はファンからの評価も高かったキャストとなっています。佐藤健の近年の出演作品に『義母と娘のブルース』や『恋はつづくよどこまでも』などがあります。

るろうに剣心の実写キャスト一覧②は神谷薫役の武井咲です。本作のヒロインである神谷薫役にキャスティングされた武井咲は本作で最も高い評価を獲得したキャストです。武井咲の近年の出演作品に『今からあなたを脅迫します』や『黒革の手帖』などがあります。

るろうに剣心の実写キャスト一覧③は相楽左之助役の青木崇高です。剣心の相棒である喧嘩屋・相楽左之助役にキャスティングされた青木崇高は本作で大きく知名度を上げました。青木崇高の近年の出演作品に『シグナル 長期未解決事件捜査班 』や『逃げるは恥だが役に立つ』などがあります。

るろうに剣心の実写キャスト一覧④は四乃森蒼紫役の伊勢谷友介です。御庭番衆の御頭である四乃森蒼紫役にキャスティングされた伊勢谷友介も高い評価を受けました。しかし、その後不祥事を起こしたため、2021年の最終章への出演も不安視されています。

るろうに剣心の実写キャスト一覧⑤は斎藤一役の江口洋介です。剣心の宿命のライバル・斎藤一役にキャスティングされた江口洋介はファンの評判もかなり良かったキャストとなっています。江口洋介の近年の出演作品に『七人の秘書』や『ネメシス』などがあります。

ここからは『るろうに剣心』の実写映画に関するネット上の感想や評価などを見ていきましょう。実写映画『るろうに剣心』は近年の実写映画の中では大ヒットを記録していますが、原作ファンからは多くの点を指摘されて批判も多い作品です。そのため『るろうに剣心』の実写映画に関する感想や評価などはネット上でも数多く集まっています。

実写映画『るろうに剣心』はストーリーを詰め込み過ぎと言われることが多くなっています。ネット上では『るろうに剣心、実写版見た。なんか、詰め込みすぎ』という感想や『ストーリーはグチャグチャで、無理やり詰め込み』という感想、『なんかね、とりあえず色々詰め込み過ぎて全体がうっすい感じになっちゃってるとおもうんだよね』という感想などが挙がっています。

実写映画『るろうに剣心』は原作からの改悪がひどいと原作ファンからバッシングされています。ネット上では『るろうに剣心の3部作目すげー改悪だな 原作全然かんけーないな』という感想や『るろうに剣心完結編100点満点評価でマイナス1億点かな。 よくここまで改悪したレベル』という感想、『いろいろと改悪されすぎてるね。三作もよく作ったな』という感想などが挙がっています。

実写映画『るろうに剣心』は俳優ファンのための映画と批判されてしまっています。ネット上では『また、俳優ファン向けのくだらない映画になるんでしょ？』という感想や『るろうに剣心は俳優ファン以外は誰得？』という感想、『イケメン俳優起用による俳優ファン集め、邦画大作のクソみたいな悪例を固めて作ったような印象しか感じない』という感想などが挙がっています。

今回は『るろうに剣心』の実写映画がひどいと言われる理由や面白くないという理由、面白いと言われる理由、キャスト、ネット上の感想などを紹介してきました。映画ファンには面白いと言われ、原作ファンには面白くないと言われる作品として評価が二極化しています。面白くないと言われてしまう理由を参考に、『るろうに剣心』をお楽しみください。