アンフェア the endを結末までネタバレ！真犯人・黒幕やあらすじまとめ

2006年のテレビドラマからスタートし、およそ10年にも及ぶアンフェアシリーズ。その完結編となる映画アンフェアthe endには、何が描かれているのでしょうか?今回の記事では、2015年9月に公開された｢アンフェアthe end｣のあらすじや黒幕をネタバレ込みで解説･紹介していきます。

映画アンフェアthe endとは、2015年9月に公開された映画作品であり、2006年1月にスタートしたドラマ｢アンフェア｣の劇場版第3弾作品です。映画アンフェアthe endでは、スペシャルドラマ｢アンフェア～コード･ブレーキング｣から始まる機密データを巡る戦いや、ドラマ｢アンフェア｣から長く続く様々な謎が明らかにされていきます。

主人公雪平夏見の父親を殺した黒幕の正体とは?主人公雪平夏見が持つ機密データを狙う黒幕は誰なのか?主人公雪平夏見は機密データをどう使うのか?そして、機密データを公にした主人公雪平夏見のその後とは?次章からは、映画アンフェアthe endで描かれたこれらの謎や黒幕の正体についてネタバレ紹介していきます。アンフェアthe endやアンフェアシリーズを未視聴な方は、ネタバレが含まれる事を理解した上で読み進めて下さい。

24年前に刑事であった父親を殺された主人公雪平は、父を殺した犯人を見つけ出す為に警察官になり、警視庁捜査一課の一員として多くの事件を解決していきます。そんな中で、雪平は父親が画策した警察内のクーデター計画を知る事になります。

その後、雪平は劇場版第1弾｢アンフェアthe movie｣で描かれた警察病院占拠事件や、劇場版第2弾｢アンフェアthe answer｣で描かれたネイルガン連続殺人事件を経て、父親がクーデターを計画するに至った警察内部の不正等が詰まった機密データを入手する事になります。※｢アンフェアthe movie｣｢アンフェアthe answer｣のあらすじは、リンク先参照。

機密データを入手した雪平は、この機密データをただ公開しただけでは機密データに関係する権力者によってもみ消されると判断し、最も効果的な機密データの使用方法を模索していきます。そんな中、劇場版第2弾｢アンフェアthe answer｣で登場した村上克明検察官と、その父親である元検事総長 村上成明が殺害されると言う事件が起こります。

この村上親子殺害事件の犯行現場で、｢アンフェアなのは誰か｣という文章が書かれた栞(しおり)が発見されます。この栞に書かれている｢アンフェアなのは誰か｣という文章が、かつて雪平が担当した推理小説型予告殺人事件で犯人が犯行現場に残していたものと同じ文章だった事や、この当時開設されていた｢Xバツサイト｣が復活していた事などから、雪平は村上親子殺害事件の捜査を開始します。

村上親子殺害事件の捜査を開始した雪平に、最高検察庁監察指導部に所属する武部将臣が接触してきます。武部は、村上親子が｢ある組織｣に所属していた事や、ある組織によって口封じされたのではないか?と考えている事などを雪平に明かし、雪平に｢ある組織｣についての捜査協力を依頼します。しかし、雪平は武部の協力要請を軽く受け流し、独自の捜査を続けて行きます。

武部からの捜査協力要請を断った雪平は、その帰り道で一条道孝と再会します。一条は、劇場版第2弾｢アンフェアthe answer｣のラストで殺人犯として捕まっており、その後獄中で自殺した事になっていた人物ですが、雪平は一条が｢ある組織｣と繋がりが有ると考えていた為、死亡したはずの一条を前にしても驚く事は無く、元恋人である一条の無事を見て少しの安堵を感じます。

一方の一条は、雪平と再会すると｢村上を殺したのか?｣と質問し、雪平が質問を否定する様子を見た後、雪平の身を守る用心棒になる代わりに犯人の目星がついたら教えるよう交換条件を申し出ます。しかし、雪平はこの申し出も拒否し、単独で捜査を進めようとします。そんな雪平に対して、一条は去り際に｢気をつけろ｣という言葉を残します。

村上親子殺害事件を単独で捜査していく雪平でしたが、警視庁は容疑者としてシステムエンジニアである津島直樹を逮捕します。津島を容疑者として逮捕した根拠は、村上の住むマンションにある防犯カメラに津島の姿が移っていた為でしたが、逮捕された津島は警視庁での取調べを完全に黙秘。｢雪平になら全てを話す｣という言葉だけを残して、完全に口を閉じてしまいます。

こうした経緯から津島と対面する事となった雪平は、面識の無い自分を何故指名したのか?と津島に問いただします。津島はこれに対して、仕事の関係で訪れた三沢基地で、雪平を監視する国家上層部の機密データを多数持ち出している事を告げると共に、明日海外メディアにこの機密データを受け渡す手筈になっていた事を告げます。

そして、津島は機密データを持ち出した事から、村上親子殺害事件の犯人に仕立て上げられたと雪平に主張し、根拠となっている防犯カメラの映像が加工された物である事を訴えます。津島の主張を聞き入れた雪平は、三上に防犯カメラの映像を解析するよう頼みます。その結果、防犯カメラの映像に加工された形跡は見つからなかった物の、防犯カメラの映像で津島とされている人物が、津島よりも身長の高い人物である事が判明します。

この点を確認した雪平は、捜査協力を申し出ていた武部に連絡を入れ、津島の事を相談し、もし津島の主張が正しかった場合、武部が追う｢ある組織｣の捜査にも有益になる事を言い添えます。こうした中で迎えた翌朝、津島は突如体調を崩し救急搬送される事になります。しかし、搬送先となった病院から津島は逃亡を計り、雪平はこれを幇助します。

津島の主張を信じ警察からの逃亡を幇助した雪平は、津島が三沢基地から持ち出した機密データを確認します。津島の持つ機密データを確認した雪平は、そのデータが本物である事を確認した上で、津島に対して｢なぜ組織を告発したいのか?｣と質問します。これに対して津島は、自身の過去について雪平に語り始めます。

配送ドライバーをしていた津島の父親が、ある日白バイと接触事故を起こします。この事故によって白バイ警官は死亡しますが、この事故当時、白バイは赤色灯も点けずに時速100Kmを越える速度で交差点に突っ込んでいる事が判明します。しかし、警察は事故記録を改竄し、多数いた目撃者の証言をもみ消した上で津島の父親を逮捕し、その結果有罪判決を受けた津島の父親は自殺してしまいます。

こうした過去から、津島は警察や検察などの権力を持つ組織を強く恨んでおり、父親を殺された復讐と共に父親の無実を証明したいと雪平に語ります。これを聞いた雪平は、自身の父親を思い出し津島と行動を共にする覚悟を決めます。

津島と行動を共にする覚悟を固めた雪平は、津島が機密データを受け渡す手筈となっているジャーナリストの元へ津島と共に向かいます。しかし、1人目のジャーナリストは既に殺害されており、2人目のジャーナリストの元へ急行する事となります。2人目のジャーナリストの元へ雪平が到着したまさにその時、2人目のジャーナリストも何者かに襲撃を受けている真っ只中だった為、雪平は悪漢と交戦する事になります。

銃を手に取り悪漢と対峙する雪平でしたが、交戦から一転銃を奪われてしまいます。そして、悪漢は雪平から奪った銃で2人目のジャーナリストを殺害します。事態が悪い方へ悪い方へと流れていく雪平は、津島を現場から逃がした上で警察へ通報します。

通報を受けて駆けつけた警察や武部の手でジャーナリスト殺しの容疑者として逮捕されてしまった雪平でしたが、雪平を逃がそうと画策する三上の手によって手錠の鍵を手に入れます。三上の画策によって難を逃れるかと思われた雪平でしたが、雪平を移送する車が事故に遭い、三上と雪平は意識を失ってしまいます。

意識を取り戻した雪平の目に映ったものは、張り付けにされている三上の姿と、それを眺めている武部と一条の姿です。雪平が意識を取り戻すと、武部は津島の居場所を教えるよう雪平を促しますが、雪平はこれを無視します。すると、武部は一条に指示を出し三上を射殺させます。絶叫する雪平に対して更に武部は、小久保や山路、そして娘美央が映し出されたモニターを雪平に見せ、雪平が見ている前で山路を狙撃させます。

雪平に近しい人間を次々に傷つけていく武部は、娘美央を殺されたくなければ津島をこの銃で殺して来い!と雪平を脅し、銃を渡します。なすすべの無い雪平は、銃を受け取り津島をかくまっている廃工場へと向かいます。

武部の監視の下で津島の居る廃工場へ辿り着いた雪平は、津島に銃を向けるものの引き金を引く事は出来ず、再び津島と逃走を計ります。この時、武部の部下であった一条が、武部を裏切り、雪平の娘美央を開放した上で、雪平と津島の元へ合流します。この時、津島が持つ機密データの中から、雪平の父親を殺すように指示する男の声と、その指示を受けた男の声などが入った音声ファイルを雪平が耳にします。

この音声ファイルを聞いた雪平は、父親を殺した実行犯が一条である事を知ります。しかし、雪平は一条に対して、父親を殺害した犯人を殺したいほど憎んでいたが好きな男を撃つ事は出来ない、と女心を吐露します。雪平のこうした言葉を聞いた一条は、雪平にそっとキスをすると、その場から立ち去って行きます。

頼みの綱であった海外ジャーナリストが殺害され、警察や武部が所属する組織などに追われる事となった雪平と津島は、津島の最後の手であるエルドニア共和国への亡命を試みますが、厳戒態勢が敷かれた状況下でエルドニア共和国への亡命を断念します。次に2人は、亡命先として考えていたエルドニア共和国の大使館へ緊急避難を計画し、東京国際ビル内にあるエルドニア大使館を目指し行動を開始します。

果たして、雪平と津島は無事にエルドニア大使館へ辿り着けるのか?そして、村上親子殺害事件の黒幕は一体誰なのか?更に、雪平の父親殺害を一条に指示した本当の黒幕は一体誰なのか?と言った謎が、この後に描かれて行きますが、あらすじ紹介ではここまでの紹介とします。10年にも及ぶアンフェアシリーズの黒幕に迫るラストは、記事の後半で紹介していきます。次章では、豪華なキャストについて簡単に紹介していきます。

アンフェアシリーズの主人公、雪平夏見を演じているのが篠原涼子さんです。篠原さんが演じる雪平は、バツイチ子持ちの大酒飲みといった破天荒な警察官ですが、映画アンフェアthe endでは心身共に大きく傷つきながらも巨悪に立ち向かうタフな姿が描かれており、アンフェアシリーズ完結編にふさわしい凛とした雪平を篠原さんが好演しています。

アンフェアthe endで津島直樹を演じているのが永山絢斗さんです。永山さんが演じる津島は、雪平と共に巨悪を暴こうと奮闘するシステムエンジニアであり、今作のラストで衝撃的な行動を取る人物でもあります。また、津島を演じている永山さんは、連続テレビドラマ｢アンフェア｣で雪平の相棒、安藤を演じていた瑛太さんの実の弟でもあります。

アンフェアシリーズを通じて警視庁捜査一課課長、小久保祐二を演じているのが阿部サダヲさんです。阿部さんが演じる小久保は、アンフェアシリーズを通じて雪平を目の仇にしている人物であり、黒幕の噂が絶えず囁かれていた人物です。しかし、アンフェアthe endでは最終的に雪平を援護する側に回っており、黒幕では無い事が明らかになっています。

アンフェアシリーズを通じて検視官、三上薫を演じているのが加藤雅也さんです。加藤さんが演じる三上は、連続テレビドラマ｢アンフェア｣以降の作品で常に雪平のサポートをしてきた人物であり、前作アンフェアthe answerで雪平と敵対する組織側の人間である事が判明するものの、今作アンフェアthe endではその真意が明らかにされています。

アンフェアシリーズを通じて主人公雪平夏見の娘、雪平美央を演じているのが向井地美音さんです。向井さんが演じる娘美央は、雪平に残された最後の肉親であり、雪平最大の弱点として今作アンフェアthe endでも重要な役割を果たしています。

映画アンフェアthe endで特捜部長(役名不明)を演じているのが吉田鋼太郎さんです。吉田さんが演じる特捜部長は、津島と共に逃亡を続ける雪平を執拗にマークする人物です。今作では、あまり多くの出番は無かったものの、ネット上などでは真の黒幕とも噂されており、もし続編が制作された場合、間違いなく黒幕として登場するだろうと言われているようです。

映画アンフェアthe endで最高検察庁監察指導部の検察官、武部将臣を演じているのがAKIRAさんです。ネタバレになりますが、AKIRAさんが演じる武部こそが今作の黒幕として描かれている人物であり、村上親子殺害事件の実行犯と考えられている人物です。

アンフェアシリーズを通じて雪平をサポートし続けている警察官、山路哲夫を演じているのが寺島進さんです。寺島さんが演じる山路は、映画アンフェアthe endでもこれまで通り雪平をサポートしています。

前作アンフェアthe answerから引き続き登場する、雪平の元上司であり元恋人でもある一条道孝を演じているのが佐藤浩市さんです。佐藤さんが演じる一条は、今作アンフェアthe endでも重要な役所となっており、あらすじ紹介でもネタバレしていますが、雪平が長い間追い続けてきた父親殺しの実行犯です。

次の章では、映画アンフェアthe endのラストからエンドロールまでを、あらすじ等と共にネタバレ紹介し、映画アンフェアthe endの黒幕や結末についてもネタバレ紹介していきます。

津島と共に東京国際ビルの中にあるエルドニア大使館を目指す雪平は、山路や小久保、そして一条のサポートを受けながら、東京国際ビル内部にまで到達します。エルドニア大使館がある38階を目指す雪平と津島でしたが、高層階へ上がるエレベーターは武部らの手によって支配されており、行く手を阻まれてしまいます。

しかし、武部らの組織を裏切った一条が、武部や武部の部下を殺した事で雪平と津島は無事にエルドニア大使館前まで辿り着く事に成功します。津島を大使館前まで連れてきた雪平は、自身が入手した機密データを、津島が入手した機密データと合わせて公表するよう津島に託します。

機密データを津島に託しその場から去ろうとする雪平でしたが、雪平の持っていた機密データを手に入れた津島は雪平を裏切り、雪平に銃を向けます。実は、津島もまた武部の手先だったのです。津島は、武部から｢雪平の持つ機密データを手に入れられたら、父親が巻き込まれた事故を再審し、無罪にしてやる｣と言われており、武部に協力していたのです。

津島の過去を聞いていた雪平は、津島の心情を察し抗う事無く津島に撃たれます。倒れこむ雪平。そこに駆けつけた一条。一条が津島に発砲、そして津島もまた一条に向けて発砲。こうして、雪平、津島、一条の3人がその場に倒れこみます。その後、小久保と山路がこの撃ち合いの現場に駆け込んだ時、そこには一条と津島の死体だけが残され、雪平の姿はありません。

その後、海外メディアで日本の犯罪スキャンダルが報道され、このスキャンダルが波紋を呼び、警察、検察、裁判所の上層部が次々と逮捕、処分されていきます。その様子もまた海外メディアで報じられ、それを聞きながらシャワーを浴びる雪平の姿が写しだされます。ここで映画アンフェアthe endは、エンドロールが流れ幕を下ろします。

映画アンフェアthe endは、およそ10年にも及ぶアンフェアシリーズの完結編と言う事もあり、様々な謎が一気に明らかにされています。この為、黒幕と一口に言っても、どの黒幕が誰なのかが判然としませんので、整理して紹介していきます。

映画アンフェアthe endにおいて、描かれた事件は村上親子殺害事件のみです。この事件については、作中で実行犯が明らかにされていませんが、一条に指示を出す立場にいる武部が首謀者で有る事は間違い無いと言われていますので、村上親子殺害事件の黒幕という点では武部検察官という事になります。

しかし、雪平が不正を暴こうとしていた組織のトップを黒幕だとする場合、武部が黒幕とは言い切れません。というのも、武部が作中で明らかにされている階級は、吉田鋼太郎さんが演じている特捜部長(役名不明)よりも低い階級である為です。この為、武部は一条などに指示を出す権限を持っているものの、組織のトップでは無いとする考察が非常に多く存在しています。

つまり、雪平が不正を暴こうとしていた組織のトップを黒幕だとする場合、黒幕は武部ではなく、吉田鋼太郎さんが演じた特捜部長という事になります。しかし、作中に登場していない更に上位階級の人物がいる場合は、その人物が黒幕の可能性もあるわけです。

次に、アンフェアシリーズを通じて長く謎とされてきた雪平の父親を殺した実行犯と黒幕についてですが、実行犯についてはあらすじ紹介でも触れている通り、一条である事が作中で明らかになっています。しかし、黒幕については作中で言及はされておらず、様々な考察がされています。多くの考察の中で広く指示されているのが、村上親子殺害事件で殺されている村上(父親)が黒幕だと言う考察です。

なぜ村上(父親)が黒幕だと考えられているのか?という点については、一条が実行犯だと判明する音声ファイルの中で、一条に指示を出している人物の声が、吉田鋼太郎さんが演じる特捜部長や武部の声では無いと考えられている為です。また、アンフェアシリーズで警察、検察、裁判所関係の上位階級者として登場している人物が、村上(父親)しか残っていない為とも言われています。

しかし、村上親子殺害事件の黒幕や、雪平の父親を殺害した事件の黒幕については、あくまで視聴者の推理や考察によって導かれたものであり、作中で明らかになっているのは雪平の父親を殺害した実行犯が一条である事だけです。つまり、アンフェアシリーズ完結編と位置づけられている映画アンフェアthe endでは、黒幕について言及されておらず、視聴者の判断に委ねる形を取って完結している事になります。

ともあれ、ある種モヤモヤした部分を残して完結する所もアンフェアらしいと言われていますので、アンフェアシリーズを未視聴な方も、既に視聴している方も、アンフェアシリーズを見直す事で新たな黒幕が見えてくるのかもしれません。次の章では、今アンフェアシリーズが見れる動画サイトについて紹介していきます。

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今回の記事では、アンフェアthe endのあらすじや黒幕についてネタバレ込みで紹介してきましたが、いかがでしたか?映画アンフェアthe endでは、今回の記事では紹介しきれていない様々な謎が明らかになっている他、黒幕についても様々な可能性が残されていますので、アンフェアシリーズを未視聴な方、視聴済みの方に関わらず、楽しめる作品としてお勧めします。