スターウォーズ・最後のジェダイの評価が低い理由は?海外の反応も紹介

新たなる三部作の2作目として公開された大人気SFシリーズ『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』。世界中の評論家から高い評価を得た一方で、一般の視聴ユーザーからは低い評価しか得られず賛否両論となっています。『エピソード8/最後のジェダイ』を正史(カノン)から外してほしいとの運動が起きるほど酷評を得た原因は何でしょうか?本当に『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』は面白くないのでしょうか?評価の低い原因を海外ファンの意見も合わせて考察します!

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目次

  1. スターウォーズ・最後のジェダイの評価が低い理由とは?海外の反応も紹介!
  2. スターウォーズシリーズとは?
  3. スターウォーズ・最後のジェダイのあらすじをネタバレ考察!
  4. スターウォーズ・最後のジェダイのラストをネタバレ考察!
  5. スターウォーズ・最後のジェダイを見た人の評価は低い?その理由とは?
  6. スターウォーズ・最後のジェダイの評価すべき点とは?
  7. スターウォーズ・最後のジェダイは賛否両論!真相はあなたの目で確かめよう!

スターウォーズ・最後のジェダイの評価が低い理由とは?海外の反応も紹介!

2015年『スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』で幕を切ったオリジナルトリロジーのその後を描いたシークエルトリロジー。その続編となる『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』が2017年に公開となり、その評価が賛否両論の波紋を呼んでいます。

通常、シリーズの2作目とは前作を見た視聴者からの期待値が高いために、評価が前作より低いというのはよくあることですが、『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』は初週興行収入ではわずかに前作『スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』を下回ったものの、数々の記録を塗り替えた『スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』に迫る勢いを見せていました。

しかし一ヶ月も経つ頃にはその勢いも鳴りを潜め、ファンの足が遠のく結果となりました。評論家の間では概ね高評価の『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』ですが、一方で一般ファンの間での評価が低いのは何故でしょうか?海外ファンの声も紹介し、『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』の評価が低い原因を徹底分析します!

スター・ウォーズ|STAR WARS|

スターウォーズシリーズとは?

スターウォーズはジョージ・ルーカスの構想を基にした大人気SF大作です。当時無名だったルーカスは全9作にわたる草案を手に大手配給会社である20センチュリーフォックスの門を叩きました。1977年に記念すべき『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』が公開されました。

砂漠の惑星タトゥイーンで叔父夫婦と暮らす青年ルーク・スカイウォーカーが、自らの出生の秘密と自身の中に眠るジェダイの才覚を知り、反乱軍と共に銀河に圧政を敷く銀河帝国に立ち向かうと共に、失われたと思われたジェダイとして成長する物語が全三部作オリジナルトリロジーとして描かれました。

1999年にはオリジナルトリロジーでルークの前に立ちはだかった最強の敵、ダース・ヴェイダーこと伝説の選ばれし者ジェダイナイトだったアナキン・スカイウォーカーがいかにしてダークサイトに堕ちたのか、オリジナルトリロジーの前日譚にあたる物語が差新たな三部作プリクエルトリロジーとして公開。六作に渡るスカイウォーカーの物語がルーカスによって描かれました。

その後、2012年にウォルト・ディズニー・カンパニーがスターウォーズの制作を担っていたルーカスフィルムを買収。オリジナルトリロジーの後日譚となる三部作シークエルトリロジーの制作が始まりました。それまで脚本・監督・プロデュースを務めていたジョージ・ルーカスの手を離れたシークエルトリロジーは、ルーカスが元から構想していた物語とは全く異なる物語であるといわれています。

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スターウォーズ・最後のジェダイのあらすじをネタバレ考察!

激化するファースト・オーダーVSレジスタンスの戦い

『スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』でファースト・オーダーの本拠地スター・キラーの破壊に成功したレジスタンスですが、拠点を置いてた惑星ディカーの秘密気が襲撃にあい、撤退を余儀なくされていました。本隊の撤退の時間を稼ぐため、エースパイロットのポー・ダメロンは敵機ドレッドノートのキャノン砲の破壊に向かいますが迎撃にあい被弾しました。

BB-8の修理に手間取ることがわかると撤退命令を受けますが、事を急いたポーは命令を無視して独断で突入を続行。レジスタンスの爆撃機部隊の全滅と引き換えにキャノン砲の破壊に成功します。母船へと帰還したポーを待っていたのは、レイア・オーガナ将軍からの叱責とコマンダー(中佐)からキャプテン(隊長)への降格処分でした。

ルークとレイの対面

一方、ルークの居場所を突き止めたレイはチューバッカ、R2-D2ともに水の惑星オク=トーの孤島でついに伝説のジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーと出会います。かつてルークの父アナキン・スカイウォーカーが製作・使用し、のちにルークの手へと渡り紛失していた思われたライトセーバーと無言で差し出すレイ。ルークはそれを受けると、あろうことか無造作に投げ捨てレイに背を向けます。

レイは自身を締め出すように家の中へと籠ったルークに戸惑いますが、ルークは一言「帰れ!」と一喝。レジスタンスに加わること、レイに修業を付けることすべてを拒むルークでしたが、レイと共にやってきたチューバッカがドアを蹴破り乱入。乱暴な再会でしたが、懐かしい友との再会、友人ハン・ソロが命を落としたことを知ります。

そして懐かしのミレニアム・ファルコンでR2-D2と再会すると、R2はかつてルークが銀河帝国と反乱軍の戦いに参加するきっかけになった助けを求める在りし日のレイアのホログラムを投影。意を決したルークは、レイのジェダイの修業を開始します。

レイア瀕死の窮地に

ハイパースペースでファースト・オーダーから逃れたレジスタンスですが、ファースト・オーダーの追跡新技術ハイパースペース・トラッキング・ナビゲーション・システムによりあえなく発見されてしまいます。旗艦ラダスの司令室が被弾し、レジスタンスは多くの指導者を喪います。

またレイアが生身のまま宇宙空間へと放り出されました。生存が絶望視されたレイアですが、スカイウォーカーの血に眠るフォースの力で帰還。しかし負担は大きく、意識不明の重体となってしまいます。指導者を欠いたレジスタンスはレイアの古くからの友人であるアミリン・ホルド提督を代理指導者として起用します。

ルークが犯した過ち

レイの中に眠る底知れない才能と、ダークサイドの誘惑にも拒絶を見せないことにルークは慄きますが、かつてジェダイが犯した過ちをレイに説きます。そして自らの弟子であったカイロ・レンことベン・ソロに潜む闇をぬぐえず、裏切りにあいジェダイの育成に失敗した己の過ちから、ジェダイは滅びる他ないのだと語ります。

しかし、フォースを通じてカイロ・レンとの交信を重ねたレイは、レンではなくルークこそがレンの中に眠るダークサイドを垣間見てレンを暗殺しようとしたこと知ります。師の裏切りに合い失望し、ダークサイドへと堕ちたカイロ・レンですが、レイはまだ彼を救うことができると啖呵を切り、オク=トーを飛び立ちます。

ヨーダの登場

レイが去ったオク=トーでルークはジェダイ最古の書を燃やし、ジェダイの遺物を葬り去ろうと試みますが、決心がつかずにいました。そんなルークの元に、フォースへと還ったグランドマスター・ヨーダが現れ、ルークの目の前でジェダイの書に落雷で火をつけます。燃え盛る炎を前にただ愉快そうに笑うヨーダ。書物など大したものではないと嘯きます。失敗こそ最上の教えであり、己が学んだことを伝えるようルークを諭します。

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スターウォーズ・最後のジェダイのラストをネタバレ考察!

クーデター勃発!ポーが反旗を翻す

ファースト・オーダーの執拗な追跡でいたずらに燃料を消費するレジスタンスの旗艦ラダス。ポーは独断でメガ・スター・デストロイヤーに潜り込みシールド解除する作戦をフィンと整備士のローズ・ティコに託します。しかしラダスの残り少ない燃料をホルドが輸送船に給油していることを知ると、ポーは司令室に立て籠りを決行。

緊張が走るラダス船内ですが、折よくレイアが目を覚まします。するとポーは姿を吸い寄せられるように現します。しかし、レイアによってイオン・ブラスターで打たれ失神します。

ファーストオーダーVSレジスタンスの戦いが佳境へ

燃料が尽きかけていたレジスタンスは、旗艦ラダスを放棄し惑星クレイトにある旧反乱軍の基地を目指します。ホルドが輸送船に給油していたのはこのためでした。敵の目をラダスに向け、無事輸送船を逃がすためホルドは1人船に残ります。

しかしその動きを把握していたファースト・オーダーのハックス将軍は、ラダスに目も向けず輸送船を打ち落としていきます。撃墜されていく輸送船に、ホルドはハイパースペースモードに入ったラダスでメガ・スター・デストロイヤーに突撃しました。

メガ・スター・デストロイヤーでの戦い

同じころメガ・スター・デストロイヤーの船内では混乱に乗じて脱出を図ろうとするフィンとローズがキャプテン・ファズマと会敵。激しい攻防の末、ファズマを倒し崩壊するメガ・スター・デストロイヤーから脱出しました。

レイとレンの決別

同じくレンに合うためメガ・スター・デストロイヤーに潜り込んでいたレイは、レンに捕まり最高指導者スノークの前へと連れ出されていました。スノークはレンにレイを殺すよう命じますが、レンは自身のライトセイバーをレイに向ける陰でスノークの傍らにあったスカイウォーカーのライトセイバーをコントロール。スノークの一瞬を突きスカイウォーカーのライトセイバーを起動し、スノークを一刀両断します。

主人を殺されたことで襲い掛かる近衛兵をレンとレイは共闘して倒します。レンはレイに共に銀河を支配しようと持ち掛けますが、レイはそれを拒絶。2人が同時にスカイウォーカーのライトセイバーを引き寄せようとすると、強いフォースの反発に耐え切れずにライトセイバーが分断し、レイはレンが気を失ってる間に脱出します。

驚くべきルークの能力

クレイトの反乱軍基地で救援を待つレジスタンスですが、共和国艦隊からの応答はなく、旧式のスキー・スピーダーでの特攻も虚しく絶望的なまでに追い詰められます。そこへ現れたのがルークでした。1人ファースト・オーダーに立ち向かうルークに、激高したレンは集中砲火を浴びせます。

しかし爆炎の中から現れたルークは無傷のままそこに佇んでおり、レンはついにシャトルを飛び出しライトセイバーでルークに切りかかります。この隙にレジスタンスが基地から脱出したことを悟ると、ルークはライトセイバー収めレンの刃を受けます。

しかし、その刃はルークを貫くことなくルークは消え去ります。クレイトに現れたルークは、オク=トーからフォース力で送り込んだ分身だったのです。役目を終えたルークは、オク=トーの2つの夕日を眺め、フォースへと還っていきました。

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スターウォーズ・最後のジェダイを見た人の評価は低い?その理由とは?

新キャラ・ローズが微妙

本作『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』に、ヒロインとして初登場したレジスタンスの整備士ローズ・ティコ。彼女の登場について、海外のファンからは著しく低い評価が下されています。

作中ではフィンと行動を共にしたローズですが、戦闘員でもない彼女に特に目立った活躍はなく、かといって整備士という設定が生かされるようなシーンがあるわけでもなかったため、彼女の存在意義を問う声が多く上がっています。

特に『エピソード8/最後のジェダイ』最大の見せ場となった惑星クレイトの決戦では、非戦闘員のローズもスキー・スピーダーに乗りファースト・オーダーへの特攻を仕掛けるなど、一般的な軍規律にあるまじき状況に批判の声が殺到しています。

更にその後、レジスタンスを守るため決死の覚悟で1人突撃にでたフィンを妨害。愛する1人の命と引き換えに数多のレジスタンスの犠牲を生んだ突然のロマンス劇に、ローズの不人気は決定的なものとなりました。

過去、スターウォーズシリーズの役立たずのヘイトキャラクターとしてプリクエルトリロジーに登場したジャー・ジャー・ビンクスが有名ですが、ローズの役立たずぶりは、ジャー・ジャーを超えると言われています。

アクバー提督の戦死

壮大な宇宙を舞台にしたスターウォーズシリーズには多くのエイリアン種が登場し、人気を集めています。プリクエルトリロジーに登場する美しきトワイレックのジェダイ・マスター、アイラ・セキュラやキット・フィストー、クローンウォーズに登場するアナキンの弟子であったアソーカ・タノなどが筆頭格です。

そんな人気のエイリアン種ですが『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』では大きな活躍を見せるどころか、オリジナルトリロジーから重要なポジションを務めた人気キャラクターの1人、アクバー提督を戦死させたことに、一部のファンは大激怒しています。作品の評価が低い一因となっています。

アクバー提督ことギアル・アクバーはオリジナルトリロジーで反乱軍に参加し、エンドアの戦いでの功績を認められ新共和国防衛艦隊の元帥にまで上り詰めたキャラクターです。シークエルトリロジーではすでに引退の身でしたが、レイアに請われレジスタンスへ参加していました。スターキラー基地攻略作戦での指揮を執るなど、優れた戦術家として重要なポジションについていました。

しかし『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』では見せ場もないまま、ラダスの司令室が被弾した際に戦死しました。オリジナルトリロジーから活躍する英雄の扱いに対して、不満が募らせる海外ファンが多くいます。

ディズニー映画の弊害?世界観を壊すポリティカル・コレクトネス

ポリティカル・コレクトネスというのは簡単に言えば差別や偏見を排除した公立で中立的な表現を指します。昨今のディズニー映画はこのポリティカル・コレクトネスに対し配慮を示す傾向にあり、ルーカスフィルムは2012年にディズニーに買収された為、スターウォーズシリーズにもこの姿勢が反映されています。

レイアの代理に起用された指揮官が引き続き女性であったり、メインとなる3人組に黒人キャラクターのフィンが起用されたりするなど、多くの場面でその指標をうかがい知ることができます。一方で、「行き過ぎた」ポリティカル・コレクトネスが作品の低い評価の要因にもなっています。先に挙げた不人気キャラクターの代表格となったローズ・ティコもその1人です。

ローズ・ティコ役のケリー・マリー・トランはベトナム系アメリカ人の俳優であり、スターウォーズシリーズ本筋の作品では初となるアジア系人種のキャラクターです。『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』の前年に公開されたアンソロジーシリーズ『ローグワン スターウォーズ・ストーリー』でもアジア系俳優が起用され話題となりました。

しかし突然のアジア系キャラクターのメイン起用に、これまでに築いてきたスターウォーズの世界観にマッチしないのではないかと、海外ファンに嫌われる傾向にあるようです。スターウォーズといえば、親日家であり黒澤明のファンであることでも知られるジョージ・ルーカスが、オリジナルトリロジーのオビ=ワンそしてダース・ヴェイダー役に日本の名優・三船敏郎にオファーを出したことが有名です。

もしも三船敏郎のオビ=ワン・ケノービが実現しており、すでにアジア系のキャラクターの地位が確立していたならば、ポリティカル・コレクトネスに起因した低い評価とはまた違った結果になっていたかもしれません。しかしフィクションの世界にリアル世界の大人の事情を持ち込むことで、海外ファンの評価を下げる一助となったようです。

軽すぎたシークエルトリロジーの「愛」

スターウォーズシリーズといえば、物語の根幹に様々な「愛」の描写があります。プリクエルトリロジーではオビ=ワンとアナキンの師弟愛、アナキンとシミの「家族愛」、アナキンとパドメの「情愛」、オリジナルトリロジーではハンとレイアの反発しあいながらも信頼と絆を深めていく「愛」がとても印象的でした。

ところがシークエルトリロジーではその「愛」が迷走してしまいます。作品評価が低い原因をこの迷走の中に見ることができます。『スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』でメインキャラクターとして確立した、レイ、フィン、ポーの3人です。多くの海外ファンはレイとフィンのロマンスを予想しました。

実際、エピソード8/最後のジェダイの冒頭で、危機的状況にあるレジスタンスにレイが戻ってくることを危惧したフィンは、レイを巻き込まないようにするため、回復したばかりにも関わらず居場所を知らせるビーコンを持ち、レジスタンスからの脱出を図っています。前作を通しお互いがお互いを案じ心を通わせ始めていたレイとフィンでしたが、エピソード8/最後のジェダイではフィンに新登場のヒロインローズがあてがわれました。

しかし、ローズとフィンは作中で行動を共にはするものの、特にお互いへの感情の変化が描かれるまま唐突のキスシーンに、このロマンスが作品の中で本当に必要だったのか、疑問の声が上がっています。中にはこのロマンスに嫌悪を覚えたファンも一定数存在し、作品の評価が低い要因ともなりました。

掘り下げられなかったヴィランの末路

『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』で最も残念だったといえるのが、悪役がしょぼすぎた、その一言に尽きます。スターウォーズシリーズは言ってしまえば実にシンプルな構造で、どのトリロジーも常に敵と味方の2分割に分かれており、ファンの心をつかむ魅力的な敵、ヴィランが登場してきました。

オリジナルトリロジーでは帝国軍と反乱軍が対立。帝国軍のダース・ヴェイダーの人気は疑いようもありません。プリクエルトリロジーは共和国と独立星系連合が対立。ダース・モールやグリーヴァス将軍、ジャンゴ・フェッドなど魅力あふれるヴィランが登場します。そしてシークエルトリロジーのレジスタンスとファースト・オーダーです。ヴィラン勢力ファースト・オーダーの頂点に立つのが最高指導者スノークです。

立場でいえば、カイロ・レンがダース・ヴェイダーを目指すダークジェダイならば、スノークは裏で共和国と独立星系連合の糸を引き、のちに銀河帝国を創設した暗黒卿ダース・シディアスに相当するのではないかと考えられていました。その正体についてもダース・シディアス生存説や、ダース・シディアスの師であったダース・プレイガス説などラスボスに相応しいキャラクター像を想定した議論が白熱しています。

悪役らしい活躍が期待されていましたが、まさかの正体不明のまま、あっさり死亡してしまいます。ある意味でファンの度肝を抜いたといえます。

加えて、スカイウォーカー的メンタルの弱さを見せるカイロ・レンとは異なり、絶対的な強敵として期待を寄せられていたストームトルーパーのリーダー、キャプテン・ファズマ。エピソード7ではあまり活躍の場がなく、本作エピソード8での戦闘シーンが盛り込まれるのではないかと予測されていましたが、こちらもメガ・スター・デストロイヤーでのフィンとの戦闘の際に爆発に巻き込まれ生死が危ぶまれています。

明確な死亡表現がないため生存説も唱えられていますが、崩壊する艦隊での爆発、次回作にも新キャラクター登場することなど含めると、死亡したのではないかとの見方が強いようです。

スターウォーズシリーズといえばダース・ヴェイダーやストームトルーパーなどヴィランキャラクターも魅力にあふれ、高い人気を誇っていただけに、エピソード8ではラスボスを含め主力の1つがキャラクター同士の因縁や正体も明かされぬまま喪われたことに海外ファンは失望の声を上げるとともに、作品に低い評価を与えました。

ご都合主義すぎたフォースの力

スターウォーズファンが最も許せないのが『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』におけるフォースの扱いです。有名な"May the force be with you.(フォースと共にあらんことを。)"のセリフに代表されるように、フォースはジェダイの、しいてはスターウォーズの象徴ともいえる重要な能力です。

フォースを操ることで物を動かしたり、意志の弱い者のマインドコントロールをしたり、波長が合う者同士で意思疎通ができたりする超常的な能力の根幹となる、銀河のエネルギー体、それがフォースです。ちょっと神秘的で便利な能力のように思われますが、血中のミディ=クロリアン値というものが高い、素質をもった人物が訓練によって扱えるようになるものであり、だれでも彼でも使える超能力では決してありません。

しかし『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』では、これまでのスターウォーズ世界でのフォースの能力を遥かに超えた、チート能力して描かれました。これには海外ファンも大憤怒を起こしています。まずレイアがフォースを使ったことに対し、賛否両論が上がっています。

レイアの祖母にあたるシミ・スカイウォーカーはミディ=クロリアンの意志により一人でに妊娠しアナキンを身籠ったとされており、アナキンは高いミディ=クロリアン値を持ったフォースの申し子でした。その血を受け継ぐルーク、レイアは当然、共に高いフォースを操る才能を有していると考えられます。

しかしレイアにジェダイとしての訓練の経験はないため、潜在的に僅かばかりのフォースコントロールができる可能性はありますが、宇宙空間を生身のまま生き残り、まして移動するほどの能力を有しているかについて疑問があります。

同様にエピソード8/最後のジェダイで両親が名もなき宇宙の酒浸りであることが判明したレイが、ルークを驚かすほどの才能を見せ、訓練を受ける前からフォースを使って見せたことについても、フォースを安易なものとして扱い過ぎではないかと批判の的となっています。

極めつけはフォースの過大描写。エピソード8/最後のジェダイではレイとレンがフォースを通じて意思疎通をするシーンがありますが、初めはテレパシーのように会話だけだった交信が、いつしか相手の姿を目の前に感じるほど描写になっております。

これまでエピソード5/帝国の逆襲でも窮地に陥ったルークがフォースを通じてレイアに助けを求めたことがありますが、あくまで双子という波長の合う二人が虫の知らせのように相手の危機を感じ取る描写であり、今回のような意思疎通は完全にフォースの力を逸脱しています。

またレジスタンスの危機に惑星クレイトに駆け付けたルークですが、これも本人ではなくルークのフォースを通じて送った分身でした。かつて遠く惑星に自分の分身を送ったジェダイがいただろうかと、ファンは怒りを通して呆れるばかりです。

これまで宇宙にあるちょっと神秘的で不思議な力だったフォースが、異常なまでのチート能力として描かれたことに多くの海外ファンが憤りを覚えたようです。当然、フォースの扱いという点で、『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』が得た評価は低いものとなりました。

英雄ルーク・スカイウォーカーの悲劇

スターウォーズシリーズ最大の英雄にして伝説となったジェダイ、ルーク・スカイウォーカー。エピソード7/フォースの覚醒のラストでついに居場所を突き止め、彼を訪ねたところから始まったエピソード8/最後のジェダイ。多くの海外ファンが待ちわびた登場に、ルークの一挙手一投足に注目が集まりました。しかしそんな海外ファンを待っていたのは残酷な結末でした。

かつてダークサイドに堕ちた父を救い、フォースにバランスをもたらした青年は気味の悪いクリーチャーから搾乳したグリーンミルクを飲み、漫才のようにフォースを語り、挙句、自らの甥でもある弟子を殺そうとして中途半端に思い留まるも、その事実を知った弟子がダークサイドに堕ちるという最悪の結果を招き、トラウマを抱えたルークは1人辺境の惑星に引きこもって暮らしていました。

かつての英雄の姿からはかけ離れた設定について、ルークを演じたマーク・ハミルを始めとした多くの海外ファンが疑問を抱いています。

また、スターウォーズシリーズの根幹を担う人物であったルークが、シリーズ終結を待たずにフォースに還ったことに対する評価も低いものとなっています。エピソード4/新たなる希望でダース・ヴェイダーと刃を交え、フォースへと還ったオビ=ワンのオマージュや、レイ達への世代交代など様々な意見が見られますが、エピソード9まで待つことはできなかったのかと批判の声が上がっています。

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スターウォーズ・最後のジェダイの評価すべき点とは?

新キャラ・ポーグがかわいい

スターウォーズといえば様々なエイリアン種や一風変わったクリーチャーなど様々な生物が登場し、親しまれています。筆頭格で言えばエンドアのイウォークや、ウータバウでオビ=ワンを助けたヴァラクティル、ボーガなどがいます。

『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』ではそんなクリーチャーに可愛い仲間が追加されています。ルークが身を隠していた惑星オク=トーに暮らす鳥獣ポーグです。円らな大きな瞳が特徴の愛すべきモフモフクリーチャーはエピソード8/最後のジェダイでチューバッカについて回り、コミカルで可愛らしいその魅力をふんだんに発揮しました。

幻想的な美しさクリスタルフォックス

同じく『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』で新たに登場したクリーチャー・クリスタルフォックス。惑星クレイトの旧反乱軍基地に現れた彼らは、追い詰められたレジスタンスを洞穴へと導く大役をこなしました。その姿はクリスタルでできた硬質な毛並みが美しく、動くと毛同士の擦れる音が涼やかに鳴る幻想的で煌びやかな生き物で、強い存在感を放ちました。

古参のファンにはたまらないパペット・ヨーダ

前三部作のプリクエルトリロジーでは完全CGとなり、派手のアクションシーンもこなしたグランドマスター・ヨーダ。『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』では、『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に登場したパペットのヨーダが再登場。当時のヨーダと同じ金型で作成されたパペットは海外ファンの心を鷲掴みにしました。

ホルド提督の特攻シーンの迫力が凄かった

ローズやDJを始めとした新登場キャラクターへの評価が著しく低い『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』ですが、そんな中、同じく初登場のホルド提督は海外ファンからも支持を得ました。意識不明の重体となったレイアに代わり、レジスタンスを指揮した彼女はその本音を語らずポーとの対立を深めました。

しかしすべては執拗なファースト・オーダーの追跡からレジスタンスを逃すための作戦でした。1人ラダスに残り囮となったホルドは、ファースト・オーダーの目が自分に向いていないとわかると決死の覚悟でメガ・スター・デストロイヤーへの特攻しています。自らの犠牲に引き換え、レジスタンスを惑星クレイトへと逃すシーンに、多くの海外ファンも称賛を送りました。

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スターウォーズ・最後のジェダイは賛否両論!真相はあなたの目で確かめよう!

賛否両論渦巻く『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』。海外では評論家と一派ファンの評価が2分する面白い結果となっていました。評価の低い要因がいくつもあることは間違いがありませんが、同時に高い評価を得たポイントがあることも事実です。

同様に『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』という作品全体を通しても、『エピソード8/最後のジェダイ』を正史(カノン)から外せという声を上げるファンがいる一方、シリーズ最高傑作だと評価するファンもいます。

作品が面白いか面白くないのか、感想は個人の好みに依るところも事実です。『スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』が面白い作品であるのかそうではないのか、海外ファンが下した低い評価は妥当か否か、判断はあなたの手に委ねられています。是非、あなたの目で真相を確かめてみてください。

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