【マッドマックス2】マックスと一緒にいる犬の名前と犬種は？食べていた缶詰は？

こちらの記事でご紹介している映画『マッドマックス2』は1981年に公開されたオーストラリアのバイオレンスアクション映画。前作の『マッドマックス』がヒットとなり、マッドマックス2はその10倍もの費用を投入し製作されました。

映画監督は前作マッドマックスの監督であるジョージ・ミラーが引き続き担当しています。戦争の傷跡を残した荒れ果てた世界感や、モヒカンの特徴的な悪役がのさばっていたりという設定は、当時の映画業界や日本の有名マンガ『北斗の拳』などにも影響を与えています。

戦争により荒廃した世界。主人公マックスは妻子を亡くし、相棒の『ドッグ』そして愛車の『インターセプター』と共に彷徨い続ける生活を送っていました。そんなある日、マックスは暴走族に遭遇。愛車の燃料を狙う彼らを返り討ちにし、近くに貴重な資源である石油の製油基地があることを聞き出します。そしてそこに向かったマックスは、基地を乗っ取ろうとする輩と、彼らに立ち向かう人々の戦いに巻き込まれていくのでした。

マッドマックス2に登場する、主人公マックスの愛犬『ドッグ』。マッドマックス2の映画の中では名前が登場することはなく、始終『ドッグ』と呼ばれていました。では、この犬は映画の裏設定などで名前が発表されているのでしょうか？調べてみたところ、マッドマックス2が公開されて40年近く経った現在でも、この犬の名前が明言されている情報は無いようです。

前作マッドマックスの映画も含め、マッドマックス2は荒れ果てた世界という設定となっているので、現代のように犬をペットとして可愛がるといった描写がありません。そのため、犬に名前を付ける必要がなかったため、特に名前設定をつけなかったのではないかと考えられています。

マックスの愛犬・ドッグの犬種ですが、こちらは『オーストラリアン・キャトル・ドッグ』という中型犬種となっています。マッドマックス2では黒い毛にベージュの色が少し混ざった見た目の"ブルー・ローン"という毛色をしていましたが、他にもベージュ一色の"タン・ローン"という毛色も存在します。この犬種は名前の通りオーストラリアが原産地の犬種で、牧羊犬として活躍することの多い犬種。

吠えて牛などの動物を誘導し、指示に従わない場合にはかかとなどを軽く噛んで従わせるといった賢い判断ができる犬種です。骨格や筋肉がしっかりしている犬種のため、家庭で飼育する際には散歩や遊びなどで多くの運動をさせる必要があります。オーストラリアだけではなく、アメリカやニュージーランドでも親しまれており、ショードッグとしても人気の犬種となっています。

マッドマックス2でマックスの愛犬のドッグが食べていた缶詰。そのパッケージには「Dinki-Di Meat＆Vegies」と書かれており、犬のイラストがついていることから犬用の缶詰であることが予想できます。「Dinki-Di」というのはオーストラリアの言葉で"本物"や"オーストラリア産"を意味しています。

「オーストラリア産の栄養満点のドッグフード」というニュアンスであると受け取ると分かりやすいでしょう。この缶詰はマッドマックス2ファンに人気となっており、缶詰のパッケージをモデルにした貯金箱やTシャツ、クッションなど様々なグッズが発売されています。

映画の撮影で使用されるタレント犬は、現在は映画のシーンにあった動きを指示通りに行えるように調教された犬が使用されることが多いですが、マッドマックス2で『ドッグ』を演じた犬は動物収容所から引き取られた個体で撮影に挑みました。

牧羊犬としても活躍することの多い賢い犬種だった為、ある程度は撮影することができたようですが、キャストやスタッフに懐いていたこともあり、ジャイロ・キャプテンを襲うはずのシーンではじゃれついて上手く撮ることができなかったようです。そのためキャストと遊んでいる時の映像を切り抜き、それに音声編集などを上手くあてがってシーンを作製したと言われています。

主人公・マックスの愛犬『ドッグ』。映画マッドマックス2で活躍した後は、スタッフに引き取られたという情報が入っています。動物収容所から引き取った経緯があるので、その後無事に里親が見つかったことにマッドマックス2のファンも安心したことでしょう。マッドマックス2以外の出演情報は出回っていないため、マッドマックス2の撮影が終了してからは一般的なペットとしての人生を歩んだのではないかと考えられます。

マッドマックス2の主人公『マックス（マクシミリアン・ロカタンスキー）』を演じたのは前作マッドマックスの主人公から続投された『メル・ギブソン』です。アメリカ出身の1956年1月3日生まれ。俳優業の他には映画監督、プロデューサー、脚本家としても活躍しています。

マッドマックス2の前作である『マッドマックス』の主演で人気が沸騰し、その後は『リーサル・ウェポンシリーズ』『ハート・オブ・ウーマン』『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』などでも俳優として出演しています。

主人公・マックスを襲いつつも、いつしかパートナーとして共に行動することになった『ジャイロ・キャプテン』。その役を演じたのは俳優『ブルース・スペンス』。マッドマックス2の後続作品『マッドマックス/サンダードーム』にも登場しています。

他には『ファインディング・ニモ』で声優として参加していたり『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』などのハリウッド映画にも出演するようになりました。ニュージーランド出身の1945年9月17日生まれの俳優です。

マックスに懐く野生児の少年『フェラル・キッド』を演じたのは『エミル・ミンティ』。マッドマックス2以外の主な出演作品は『フルートマン』『ジャラの風』『フライング・ドクターズ』と数作で、俳優としての活動は1981年～1992年までの間となりました。その後は俳優業を辞め宝石商として活動しています。1972年生まれのオーストラリア出身の人物です。

製油基地のリーダーとして仲間達を率いた『パッパガーロ』の役を演じたのは『マイケル・プレストン』です。1938年5月14日生まれイギリス出身の俳優で、演技の道を歩む前にはボクサーや歌手といった経歴も持ち合わせています。

マッドマックス2以外の有名配役としては『Metalstorm: the Destruction of Jared-Syn』でジャリッドシンを演じています。映画の他にテレビドラマでの出演も多くこなしています。

映画の物語の中で主人公・マックスと犬のドッグが口にしていた缶詰『Dinki-Di Meat＆Vegies』。そのイラストや犬の缶詰を食べるというワイルドさからインパクト受けた視聴者も多いようです。その人気から缶詰のイラストをパッケージにしたグッズも多く登場しているので、気になった人は通販などでチェックしてみてはいかがでしょうか？

マッドマックス2に登場した『ドッグ』。映画のタレント犬として出演する彼は、動物収容所から引き取られた過去がありました。もしマッドマックス2の製作陣が訪れなければ安楽死を受けることになっていたことでしょう。そんな過酷な状況から一転、世界中に顔を知られる事となった彼はまさに犬の世界での"シンデレラ"と言っても過言ではないでしょう。

"荒れ果てた世界"と"無法者達の戦い"といったワイルドな設定のマッドマックス2。そんな中で愛らしさを演出しているドッグはマッドマックス2の癒し担当枠と言えるでしょう。撮影の裏側では、その人なつっこさから本来攻撃しなければいけない役者にまでじゃれついてしまったという話もあります。マッドマックス2を見るときにはそんな可愛いドッグの活躍にも注目してみてください。

以上、マッドマックス2に登場する犬の『ドッグ』についてご紹介してきました。物語を通して"ドッグ（犬）"と呼ばれていた彼の名前は特に設定されておらず、キャスティングされる前は動物収容所で安楽死を待つという過酷な過去を持っていました。しかし撮影後はスタッフによりペットとして引き取られていったとのことです。

また犬種は『オーストラリアン・キャトル・ドッグ』という牧羊犬で、その賢さはタレント犬にピッタリだったようです。ドッグとマックスが物語中で食べていた犬用の缶詰は貯金箱やTシャツといったグッズ化し販売されているので、もし見かけた際には手に入れてみてはいかがでしょうか？