2021年01月07日公開
2021年01月07日更新
【シャイニング】不気味な犬男の正体とは?あらすじ・感想や原作との違いも紹介
ホラー映画の金字塔と言われた映画『シャイニング』。監督は映画史における最も偉大で影響力があると言われるスタンリー・キューブリックです。独自のリアリズムやユニークな撮影手法、ブラックユーモアなどで独創的かつ革新的な作品を生み出す監督でした。映画『シャイニング』はそんな監督が手掛けた作品ですが、作中では謎に包まれた「不気味な犬男」が登場しています。多くの視聴者が犬男について、登場する意味や正体が気になるといった感想を抱いていました。そこで、当記事では犬男の正体をあらすじと合わせて解説します。
目次
シャイニングとは?
シャイニングの映画の概要
『シャイニング』とは、1980年に制作されたホラー映画です。『キャリー』で有名なホラー小説家スティーブン・キングの代表作の1つとなっており、スタンリー・キューブリック監督が原作小説『シャイニング』を基に映画化しました。『シャイニング』を手掛けたキューブリック監督は今でも影響力が高く、映画史における偉大な映画製作者として知られています。
シャイニングのテイク数がギネス記録に?
『シャイニング』を制作したスタンリー・キューブリック監督は、映画『時計仕掛けのオレンジ』や『ロリータ』などを手掛けていることで知られています。多様性の高い革新的な映画を作り、監督だけでなく撮影、編集、脚本、制作まで1人でこなす作家的姿勢や独自のリズムを取っているのですが、些細なシーンさえも納得するまで撮り続ける姿勢は「完璧主義者」と言われ、また「完全主義者」とも言われているようです。
そんな姿勢が『シャイニング』でも表れており、なんと本作のテイク数がギネス記録に認定されています。100回以上のテイク数が当たり前のレベルで、「1シーンのテイクにかけた数」としてギネス記録を獲得していました。有名なジャックの狂気に満ちたシーンですが、このシーンには2週間で190テイクも費やしたようです。
シャイニングの数学的計算
『シャイニング』には通常のホラー映画とは違い、キューブリック監督のユニークな撮影手法やシャープな映像感覚、刺激的な音楽手法によって独特な恐怖演出がおこなわれています。
ロンドン研究チームが考案した数学的計算では、人が怖いと感じる「リアリズム」「緊張感」「血」の3要素を計算式に当てはめることで恐怖度を計れるようです。そこで本作の恐怖度を計るために、その3要素を数式にあてはめたところ、『シャイニング』は映画『サイコ』のシャワーシーンと並んで「完璧なホラー映画」の一例になったという結果が出ました。
シャイニングの不気味な犬男の正体を考察
映画で犬男が登場したシーンの意味
映画『シャイニング』を観た視聴者の感想では、「犬男が一番気になる」という声が多く寄せられていました。熊なのか、犬なのか?最初に観た時は熊に見える人が多いようですが、実は原作を読むと熊ではなく犬の着ぐるみであることが分かります。犬男が登場したシーンは映画の終盤でした。
ウェンディーはジャックから逃げていた時にドアが開いている部屋で、犬男とタキシード姿の男の2人を目撃しています。どうやら、その時に犬の着ぐるみのお尻部分が破れているようで、その犬男にタキシード姿の男が覆いかぶさっていました。そしてその後の動きを見ると、明らかに性的な行為をしているのが分かります。このシーンの意味は、過去に主催されたパーティーの出来事の1つです。
犬男の原作での登場シーン
では、犬男の原作での登場シーンはどのようになっているのでしょうか?原作では、犬男を目撃したのがウェンディではなくダニーとなっています。さらに、ダニーはタキシード姿の男を目撃していません。犬男が登場する本来の意味は、ジャックの元に行かせないように、邪魔をするというのが犬男の出番となっているのが分かります。
シャイニングのあらすじ結末ネタバレ解説
あらすじネタバレ①呪われたホテルの管理人
コロラドにある展望ホテルに、ジャック・トランスは妻のウェンディと息子のダニーと共に訪れることになっていました。このホテルは豪雪の影響で5カ月の間閉鎖することになっており、ジャックはその間を利用しホテルの管理人として仕事を請け負うことになったからです。そこでまず、仕事を請け負うためにホテルの支配人・アルマンと会って話すのですが、その時に注意点として1970年の冬に起きた事件のことを聞かされました。
以前、アルマンはジャックと同じようにグレーディーという男性を管理人として雇ったようです。しかし、グレーディーはホテルの管理をしている途中で気が狂い、家族全員の命を奪ったとのことでした。
孤独な生活をすることへの注意点として話されますが、ジャックは家族がいるから大丈夫だと言い気にも留めませんでした。一方、ダニーは鏡に映ったトニーと呼ぶもう1人の自分と話していました。トニーはジャックがホテルの管理人として採用された電話が掛かってくるのを予知します。
あらすじネタバレ②シャイニングの持ち主のハロラン
トニーの予知は的中し、ジャックの元にホテルの管理人として採用される電話が掛かってきました。そこで早速、ジャックはウェンディとダニーと共に展望ホテルを訪れます。ダニーは展望ホテルでダーツをして遊んでいたのですが、その時に双子の少女を見つけました。しかし、双子は何をするでもなく笑いながら去っていきます。
その後、ダニーとウェンディはホテルの料理人・ハロランから食材の場所を案内されることになりました。そこでダニーはハロランに対し、テレパシーのような意思伝達でアイスクリームが欲しいと頼みます。テレパシーを受け取ったハロランはそれが気になったため、ダニーと二人きりの時間を作り、ハロラン自身も同じ能力を持っていることを明かしました。
そして、その能力は「シャイニング」と呼ばれる超能力の1つであり、ダニーにも力があることを教えます。その後、ダニーはホテル内で一番気がかりだった237号室のことをハロランに聞きますが、ハロランは237号室には何もないと言いました。ただ、決して近寄るなと意味ありげに答えています。
あらすじネタバレ③双子の少女の恐怖
豪雪による閉鎖の影響でホテル内にはお客さんや従業員が誰もいなくなり、残ったのはジャックとウェンディ、ダニーの3人だけとなりました。そこでジャックはホテルに籠って執筆活動に励むのですが、小説の執筆が順調に進まずイライラだけが募っていきます。その頃、ダニーは三輪車でホテル内を走り回って遊んでいました。
すると、目の前に双子の少女が現れます。ホテル内にはダニー達以外のお客さんはいないはずでしたが、双子はそれを気にすることなくダニーに「遊びましょう」と話しかけてきました。しかし、その時に双子の少女が斧によって惨殺される光景がフラッシュバックします。それを見たダニーは恐怖のあまり目を手で覆い隠しました。そして手を除けると、そこに双子の少女の姿はありませんでした。
あらすじネタバレ④老婆
ダニーが廊下で1人で遊んでいるとボールが転がってきました。ダニーは母のウェンディがボールを転がしてきたのか?と思いボールが転がってきた方向に進むと、その方向にはドアが空いている237号室がありました。そこでダニーが237号室に入ろうとする中、ジャックの悲鳴を聞いたウェンディーが彼の元に駆けつけます。
ジャックはウェンディとダニーの命を奪う悪夢を見て、自分は気が狂ってしまうのだと嘆いていました。それを聞いたウェンディが気を遣う中、ダニーは2人の元に歩いてきていました。ウェンディはダニーに駆け寄るのですが、ダニーの首に痣が出来ているのに気付きます。それをジャックがやったと思い込んだウェンディはジャックを罵倒しました。
ジャックはその言い草に腹を立て、パーティー会場のような場所にあるバーに向かいます。すると、誰もいないはずのバーカウンターになぜかバーテンダーが現れました。ジャックは以前から知っていたようにバーテンダーのことをロイドと呼び、ロイドから注いでもらった酒を飲みながら親しげに話し始めます。
その時、ウェンディが血相を変えて走ってきました。しかしウェンディがジャックの元に着いた時、ジャック以外に誰もいませんでした。ウェンディはダニーから事情を聞き、237号室の風呂場で女性から首を絞められたと伝えられたようです。そこでジャックは237号室に向かうと、そこには裸の女性がいました。ジャックはそれを喜び、女性とキスをしたのですが、ふと鏡を見ると映っている女性が焼けただれた女性に変わっていたのです。
あらすじネタバレ⑤グレーディー
ホテルの異変を感じ取っていたウェンディは、ジャックにホテルから逃げようと提案しました。しかし、ジャックは仕事の邪魔はさせないと反論し、部屋から出ていきます。その後、ジャックは再びパーティー会場にあるバーに足を運ぶと、そこでは舞踏会が開催され会場は人で溢れ返っていました。
そこでジャックがパーティー内を歩いていると、お酒を運んでいたウェイターにぶつかった反動でお酒が服にかかってしまいます。服を拭くためにウェイターから洗面所に連れてこられたジャック。その時にジャックはウェイターの名前がクレーディーと知りますが、彼は聞いた名前に違和感を覚えました。そこで、以前の管理人をしていたのかと聞くとそれを否定されます。
あらすじネタバレ⑥ジャックの狂気
ウェンディーはジャックを探していると、ジャックが小説を執筆しているのを見つけました。気になって小説の内容を確認するウェンディーでしたが、そこにはひたすらに「仕事ばかりで遊ばないジャックは今に気が狂う」と書かれているのを見てしまいます。さらに、ジャックは内容を見られているのにも関わらず、全く気にも留めずただ同じ内容を書き続けていたのです。
そこでウェンディーはこれまでに書かれた原稿を手に取って確認してみると、全ての文章が同じ内容でした。すると、ジャックが原稿を見ているウェンディに声をかけてきます。しかし、ジャックはこれまでと違い様子がおかしかったため、ウェンディは恐怖で後ずさりしました。さらに、話をしようと近づいてくるジャックの口調は次第に強くなり、遂には命を奪うとまで言い出します。
あまりの恐怖にウェンディが近くにあったバットでジャックの頭を殴ったため、ジャックはその衝撃で階段から転げ落ち、気を失ってしまいました。そしてウェンディは気を失ったジャックを引きずっていき食糧庫に閉じ込めます。それから時が経って目を覚ましたジャックは、ウェンディにドア越しで笑いながら無線や雪上車を調べてみろと言いました。
ウェンディはその言葉通りに調べてみるのですが、無線や雪上車がジャックによって使えなくなっていることが判明。そんな中、ジャックの元にグレーディーがやってきました。そこでジャックはグレーディーに対し、反省するフリをしつつもう一度チャンスをくれと言って鍵を開けてもらいます。
あらすじネタバレ⑦ホテルからの脱出
ダニーは寝ているウェンディをよそにレッドラムと口ずさみながら、サイドテーブルにあった口紅を使って「REDRUM(赤い羊)」とドアに書きました。その後、ウェンディがダニーの声を聞いて目を覚し、ダニーが書いた文字を鏡越しで見るのですが、そこには「MURDER(殺人)」と書かれていました。ダニーはこれから起きることを予見していたのです。
その直後にジャックが斧でドアを破ろうと叩き始めました。そこで、ウェンディはダニーだけでも逃がすために部屋の小窓から脱出させます。そして、ダニーはドアを破ろうと叩き続けるのですが、ドアを破ることができなかったためホテルの入り口に向かいました。その時にハロランは雪上車で助けにやってきていましたが、ジャックに不意を突かれてしまい斧で命を奪われてしまいます。
ダニーはジャックから逃れようと隠れていたのですが、ハロランが命を奪われたことを感じ取ったため悲鳴をあげます。その時の悲鳴によってジャックに居場所がバレてしまいました。そこでダニーはホテルの外にある迷路に逃げ込みます。雪道にあるダニーの足跡を頼りに追いかけるジャック。
しかし、ダニーはその足跡を逆に辿って、途中で足跡を消します。それによってジャックを上手く巻くことができました。その後、ダニーは迷路から脱出し、ウェンディと再会します。一方、ジャックは迷路から出られなくなり凍死。その後、ホテルに飾っていた一枚の白黒写真が映し出されました。それは1921年と記された舞踏会の時の写真で、そこにはロイドが映っていたのです。
シャイニングの映画と原作の違い
違い①垣根で作られた巨大迷路
1つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「垣根で作られた巨大迷路」です。映画の舞台となるオーバールックホテルには、垣根で作られた巨大迷路がありました。ジャックがダニーを追い詰めるラストシーンで登場し、緊迫した状況を演出しています。実は、この巨大迷路は映画だけにしか登場しておらず、原作小説には登場していませんでした。
違い②動物の形に刈られた植木
2つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「動物の形に刈られた植木」です。前述した巨大迷路の違いですが、原作小説では巨大迷路の代わりに動物の形に刈られた植木が登場しています。映画ではジャックがダニーを追い詰める時の緊迫感を演出するために巨大迷路が用いられているのですが、原作小説では植木がダニーに襲い掛かるというシーンが描かれています。
なぜ、巨大迷路が用いられたのか?この疑問については当時の撮影技術が関係しています。どうやら当時の撮影技術では植木が登場人物を襲うという撮影が困難で、さらにキューブリック監督が嫌ったため植木が登場しなかったようです。
違い③ジャックの武器
3つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「ジャックの武器」です。映画ではジャックが斧を使ってダニーやウェンディ、ハロランを追い詰めるシーンがありました。しかし、原作では斧ではなく木槌で先に挙げた登場人物達に襲い掛かっています。
違い④ウェンディはブロンドの髪
4つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「ウェンディの髪」です。映画に登場するウェンディの髪色は黒で、ヒステリックな女性でした。しかし、原作小説に登場するウェンディはブロンドの髪を持つ逞しい女性として描かれています。
違い⑤ハロランの生死
5つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「ハロランの生死」です。ハロランはホテルのコックであり、シャイニングの能力を持った人物でした。映画ではジャックに襲われて命を奪われているのですが、原作小説では襲われたものの、そのまま死亡することなく生きています。そしてダニーとウェンディと共にホテルから脱出しており、その後も親交が続いている様子が描かれていました。
違い⑥ラストのエンディング
6つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「ラストのエンディング」です。これまで紹介してきた違いの中で、最も違う点がラストのエンディングと言えるでしょう。映画におけるラストシーンは、ジャックが巨大迷路に迷い込んだ挙句、凍死してエンディングを迎えます。しかし、原作小説では途中でジャックが正気を取り戻し、息子を守るためにボイラーを使ってホテルを爆発させた結果、巻き込まれて命を落としていました。
違い⑦237号室
7つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「237号室」です。映画ではホテルにおけるいわくつきの部屋が「237号室」と設定されていました。ところが原作小説では「217号室」となっています。これは撮影で使われたホテル側の都合によって変更されているようです。
217号室は実際に存在している部屋であるため、そこで撮影してしまうと客が怖がって借りなくなってしまうという理由から変更が加えられています。つまり、映画で設定されている237号室は存在しない部屋ということです。
違い⑧登場人物たちの性格
8つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「登場人物たちの性格」です。映画に登場するウェンディは夫のジャックにかなり気を遣っており、どこか気弱な印象を抱きます。ところが、原作小説に登場するウェンディはジャックと言い争いになったり、ダニーに手を挙げるジャックを諌めるなどどこか強気なところがありました。
さらに、映画に登場するジャックは小説活動の執筆が上手くいかないことを家族のせいにしていますが、原作小説ではアルコール依存症の不甲斐ない自分に苦しみ、夫として父親としての至らなさを嘆くなど家族のことを考えて苦悩しています。
違い⑨登場人物たちの過去
9つ目の映画『シャイニング』と原作の違いは「登場人物たちの過去」です。原作小説では、子供時代のウェンディーが抱く母親に対する心情や、教師時代のジャックが持つ人間関係が悪化した過去など、登場人物の心情や過去が事細かに触れられています。しかし、映画では登場人物の心情や過去はそこまで触れられていませんでした。
シャイニングの謎をネタバレ考察
ネタバレ考察①実話?
『シャイニング』はスティーヴン・キングの原作小説を基に制作されているため、実話を基に制作されているわけではありません。ただ、スティーヴン・キングの私生活におけるエピソードは本作のあらすじと似たようなところがあります。キングが一家でホテルに宿泊した時のことでした。シーズン間際ということもあり、ホテルにはキング夫妻と息子の3人しか客がいなかったようです。
ネタバレ考察②鏡を使ったシーン
- 映画の序盤でダニーが自分と鏡を使って会話するシーン
- 美女を抱いているはずが、鏡で見ると実は老婆だったシーン
- ホテルのバーカウンターでジャックがロイドと会話をしているシーン(正面が鏡)
- ダニーがドアに書いた文字「REDRUM」
『シャイニング』における謎の1つが「鏡を使ったシーン」です。本作では物語が進んでいくにつれて、鏡を使ったシーンが登場していくようになります。どうやら、この鏡で人物や文字を映し出すシーンは非現実世界を表しているようです。非現実世界と現実世界が入り混じっている様子を映し出しており、ほとんどの考察は「鏡」が重要なカギを握っています。
ネタバレ考察③双子の正体
続いての謎は「双子の正体」です。双子の少女はダニーが三輪車でホテル内を走り回っている時に登場していました。この双子の正体は以前のホテルの管理人だったグレーディーの娘達です。
グレーディーもジャックと同じようにホテルで錯乱し、ダニーと同じような境遇を経験したのが双子でした。つまり、双子の正体は亡霊でもあるというわけです。そして、ダニーに対して「遊びましょう」と言っているのは、おそらく死後の世界へとダニーを引きずり込みたいのではないでしょうか?
ネタバレ考察④シャイニングの意味
映画のタイトルにもなっている「シャイニング」の意味とは一体何なのでしょうか?結論から申し上げると、シャイニングの意味は、予知能力や亡霊が見えたり、人の心を読むことを可能にする能力を指しています。また、シャイニングを持つ者同士であれば頭の中で会話ができるようです。映画の中で、ハロランはシャイニングのことを超能力とも言っていました。つまり、シャイニングは特殊能力といった意味の解釈で間違いありません。
ネタバレ考察⑤カーペットの柄模様
実は、映画の舞台となっているホテル内のカーペットの柄模様には意味が隠されています。カーペットは赤い6角形を茶色の6角形が囲んだような柄模様をしていました。そしてこの6という数字が意味を解く上で重要な要素となっています。
シャイニングは特殊な能力を指す言葉ですが、第6感という意味もあります。つまり、6という数字が第6感を意味しているわけです。また、ホテルはインディアンの墓地だった場所に建てられ、改装中に襲われたというエピソードもあります。そのため、もしかするとホテルの内装がネイティブアメリカン式に作られたということも柄模様の意味に関係しているのかもしれません。
ネタバレ考察⑥トニーの正体は未来のダニー?
映画の序盤でダニーは鏡の自分のことをトニーと呼んで話しているシーンがありました。トニーとはダニーのもう1人の人格と捉えれそうですが、実はそうではなく、トニーの正体は未来のダニーです。ダニーがトニーと話しているシーンでは、非現実世界の意味を指す鏡が使われていました。正確にはこの時のダニーの正体は大学生の頃のトニーで、ダニー自身が自分を守るためにシャイニングを使っていたのです。
ネタバレ考察⑦エレベーターの大量の血
映画のホテル内で登場する「エレベーターの大量の血」のシーンは最も有名な描写です。エレベーターから血が噴き出る映像と共にダニーが口を大きく開けている様子が強く印象に残っていることでしょう。
終盤ではジャックが斧で料理人のハロランを刺している時も、エレベーターの映像と大きな口が出てきています。このエレベーターの大量の血はトニーの予言を意味しています。トニーが無意識のうちに血が流れるという予言をおこない、それをトニー(正体は未来のダニー)が警告していたと捉えることができます。
ネタバレ考察⑧ロイドが映る写真
映画『シャイニング』のラストシーンに登場したロイドが映る写真。その写真には1924年の日付で、ロイドとパーティーの参加者たちが映っていました。これについて、キューブリック監督は「ジャックの生まれ変わりを示唆しています」とコメントしています。
シャイニングのキャスト一覧
ジャック・トランス役/ジャック・ニコルソン
『シャイニング』のジャック・トランス役を演じたジャック・ニコルソンは、アメリカ合衆国の俳優です。あらすじでは、ウェンディとトニーを追い詰める父親として登場していました。そんなジャックを演じたジャック・ニコルソンは、デビューから今日に至るまで過去最多となる計12回のアカデミー賞にノミネートした経験があります。さらにゴールデングローブ賞も計7回受賞しており、多くの俳優に多大なる影響を与えていました。
ウェンディ・トランス役/シェリー・デュヴァル
『シャイニング』のシェリー・デュヴァル役を演じたシェリー・デュヴァルは、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の女優です。あらすじでは、消極的かつ受動的な性格をしたジャックの妻として登場していました。そんなウェンディを演じたシェリー・デュヴァルは、サイコスリラー映画『三人の女』のミルドレッド・ミリー・ラモロー役を演じ、カンヌ映画祭及びロサンゼルス映画批評家協会賞で最優秀女優賞を獲得しています。
ダニー・トランス役/ダニー・ロイド
『シャイニング』のダニー・トランス役を演じたダニー・ロイドは、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身の元子役俳優です。あらすじでは、ある意味で物語の主役であり、自らが持つ特殊能力(シャイニング)を使うジャックの息子として登場していました。
そんなダニーを演じたダニー・ロイドは、映画『シャイニング』で6歳にして映画デビューを果たしています。出演後も少年役でいくつかの作品に登場しているようですが、その後俳優業を辞め、現在は大学で生物学の教授に就いているようです。
ディック・ハロラン役/スキャットマン・クローザース
『シャイニング』のディック・ハロラン役を演じたスキャットマン・クローザースは、アメリカ合衆国の俳優・歌手・ミュージシャンです。映画のあらすじでは、ダニーと同じシャイニングの能力を持つホテルの料理人として登場していました。
そんなディックを演じたスキャットマン・クローザースは、バンド活動でキャリアを重ねていた時のテレビ出演がきっかけで俳優としての活動も開始しています。『シャイニング』に登場するジャック・ニコルソンと親交を持っており、ジャックが主演を務める4本の映画で共演したことで多くのファンを獲得しているようです。
スチュアート・アルマン役/バリー・ネルソン
『シャイニング』のスチュアート・アルマン役を演じたバリー・ネルソンは、アメリカ合衆国の俳優です。映画のあらすじでは、ジャックを心配しホテルの過去を話す支配人として登場していました。そんなスチュアートを演じたバリー・ネルソンは、映画『影なき男の影』シリーズで俳優デビューを果たしています。
初の映画化作品となるテレビドラマ『カジノ・ロワイヤル』のジェームズ・ボンド役に出演したことで知られており、またショーン・コネリーよりも先にジェームズ・ボンド役を務めた最初の俳優としても有名です。
デルバート・グレイディ役/フィリップ・ストーン
『シャイニング』のデルバート・グレイディ役を演じたフィリップ・ストーンは、イングランドの俳優です。あらすじでは、以前のホテルの管理人として登場していました。そんなデルバートを演じたフィリップ・ストーンは、1960年代からテレビドラマを中心に出演しています。映画ではキューブリック監督の3作品に出演しており、『シャイニング』のデルバート役で知名度が上がったようです。
シャイニングの犬男に関する感想や評価
感想や評価:犬男の正体とは?
ダニー役の子めちゃくちゃ可愛かったな。よく分からんところもちょいちょいあったけど、別に狂気に塗れて可笑しくなっていく話なんだからそらよく分からんところもあるよ。ただ、あのクマ?犬?の着ぐるみ男はさっぱり分からんかった。あいつは何。
— 紅石 (@co_seki) July 24, 2019
こちらは『シャイニング』の犬男に関する感想です。感想では犬男がなぜ登場したのか意味が分からないようで、かなり正体が気になっているのが分かります。もしかすると、未だ犬男が一番の謎として残っているのかもしれません。
感想や評価:犬男とタキシードの男に驚いた!
シャイニング久しぶりに見たら犬の着ぐるみ男とタキシードの男の幽霊がホテルの部屋でお楽しみ…みたいな恐怖シーン出てきてびっくりした。初めて見た気がする…文字で書くと全然怖くないけど…
— sin (@sin_drke) July 17, 2019
こちらは『シャイニング』の犬男とタキシード男の幽霊に関する感想が投稿されています。どうやら、犬男の正体に関する謎というよりも登場した時の驚きの方が印象深いようです。感想では「初めて見た気がする…」と言われているため、独創的なホラー作品といったイメージを抱いているのかもしれません。
感想や評価:犬男の登場シーンは眩暈を起こす
12月13日は双子の日!
— せやかて工藤 (@zxun72) December 13, 2020
例の女の子達が有名な『シャイニング』、双子ちゃんのみならず色々とシンメトリーな構図が印象的。その対称さが美しすぎてより不気味です。ホラー不得意マンだけど独特な世界観でとっても引き込まれました。
ちなみに犬の着ぐるみのシーンで何故か私は絶対眩暈を起こすのでした。 pic.twitter.com/Qe9o0OJW4X
こちらでは『シャイニング』の犬男が登場したことで眩暈を起こしたと言われています。この感想の理由は犬男以前に意味を考えさせる謎が、多く登場するからこそ眩暈を起こしたということなのでしょうか?双子の正体や犬の正体など、さまざまなことを考えさせる映画となっていました。
感想や評価:犬男について散々調べた結果
散々調べたらやっと分かったよ!!
— 涼 (@800Ryo800) July 3, 2020
「シャイニング」の映画に出てきた着ぐるみはクマじゃなく犬で、原作では前のオーナーの腰巾着だったらしい。
オーナーはバイセクシャルだったらしい。でも原作にはあんな怪しげな二人のシーンはなく、着ぐるみがダニーを怖がらせてたらしい。#シャイニング
こちらでは『シャイニング』の犬男について調べた結果に対する感想が投稿されています。どうやら、犬男の着ぐるみがダニー役を演じたダニー・ロイドを怖がらせていたようです。他の感想でも「犬男が一番怖い」と言われているのですが、やはり登場する意味が分からなかったり、正体が分からない不気味さが恐怖の感情に繋がっているのでしょうか?
感想や評価:犬男の意味不さとオチの顔
シャイニング終盤の犬の着ぐるみのシーンの意味不さとオチの顔がすげーフリ効いてて好き
— らも@ポケカ (@PokemonRamo) November 16, 2020
こちらの感想では『シャイニング』の犬男が登場する意味が分からないと言われています。しかし、「意味不さとオチの顔が好き」と言われているため、高く評価されているようです。
感想や評価:犬男の正体が気になる!
映画版シャイニング面白かったです
— かなた (@hou4_im5) November 25, 2019
終盤に出てきた犬の着ぐるみの人が誰なのか気になって仕方ない
こちらも『シャイニング』の犬男に関する感想があがっています。やはり、こちらの方も犬の正体が気になって仕方がないようです。正体が気になる理由には、犬男がなぜ登場するのか?その意味が分からないからなのかもしれません。
シャイニングの犬男まとめ
『シャイニング』のラストシーンで登場する不気味な犬男の正体について考察してきましたがいかがでしたか?寄せられた感想を見ると、多くの視聴者が犬男が気になっているのが分かりました。当記事では、犬男の正体だけでなく、謎についても解説していますので、映画『シャイニング』をご覧になる際はぜひ当記事のまとめを参考にしてみてください。