【Netflix映画】最高に素晴らしいことのあらすじと感想！原作小説やサントラも紹介

「最高に素晴らしいこと」は、2020年2月にNetflixで配信され、ブレット・ヘイリーが監督を務めたことでも知られる恋愛映画です。ジェニファー・ニーヴンのベストセラー小説「All the Bright Places」が原作となっています。脚本は原作者のジェニファー・ニーヴンと、リズ・ハンナが担当しています。

「最高に素晴らしいこと」の監督を務めたのは、ブレット・ヘイリーです。アメリカ合衆国イリノイ州出身、ノースカロライナ大学芸術学部を卒業しています。2018年6月にアメリカで公開され翌年日本でも公開されたカーシー・クレモンズとニック・オファーマン主演の映画「ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた」、2020年8月にNetflixで配信されているアウリイ・クラヴァーリョ主演の映画「希望のカタマリ」などがあります。

フィンチは、音楽が大好きな青年で、自分で作詞・作曲を手掛ける才能も持っていました。学校では、危険な人物という噂も広まっている浮いた存在でした。早朝にランニングをしていた彼は、橋の柵の上にのぼり真下を見る同じ学校に通うバイオレットと会います。バイオレットは、仲良しだった姉のエレノアを数ヶ月前に交通事故で亡くし、ひどく心を痛めていました。

その橋はエレノアの事故現場であり、彼女の誕生日だったこともあって出向いたのでした。フィンチから声をかけられますが、バイオレットは放っておいて欲しいと拒絶します。フィンチは、彼女に倣って柵の上に上がり手を差し出すのでした。その日以来、彼はバイオレットを何かと気にかけるようになります。ある日、地理学の授業でインディアナ州の名所に2カ所以上行き、その土地を調べてくるという課題が出されました。

フィンチは、バイオレットを課題のパートナーに誘います。精神的なショックから立ち直れていなかった彼女は、先生に頼んで課題を免除してもらうとして誘いを断りました。しかし、先生に免除してもらえなかったこともあり、バイオレットはフィンチと一緒に地理学の課題をするためインディアナ州へ自転車で向かいます。2人はインディアナ州で一番高い場所とされる名所にいきます。

バイオレットは、ユニークな人柄のフィンチに少しずつ心を開き笑顔も見せるようになりました。ある日、フィンチはバイオレットの家の庭に無断で入り込み、居眠りをしていました。彼は、インディアナ州にある最高の名所を見つけたから車で行こうと誘いをかけます。エレノアを交通事故で亡くしたトラウマから、バイオレットはずっと車に乗れずにいましたが、両親の後押しもあり誘いに乗ることにしました。

フィンチはバイオレットを気遣ってスピードを出さず、気が紛れるよう会話をします。ドライブに慣れてきたバイオレットは、エレノアの事故当時のことを話始めました。フィンチは片手でハンドル操作をしながら、励ますように無言でバイオレットの膝に置かれた手を握ります。2人は、このドライブを通してさらに親しくなり、恋人になりました。

恋人になって日が浅い中、フィンチは長らく学校を休むようになり、メールの返信もありません。バイオレットは、フィンチの友達に相談しますが、時々あることだから問題ないといわれます。そんなある日、フィンチは何事もなかったかのように、いきなりバイオレットの家を訪ねてきました。メールの返信もしなかったことを怒るバイオレットにフィンチは、車に大量に積んだ花々を見せて機嫌をとります。

フィンチは、車でバイオレットを自然豊かな湖へと連れていきました。まだ寒い季節でしたが、2人は服を脱いで湖に飛び込み、ひとしきり泳いで遊びます。岸へ上がると、フィンチは父親が外で新しい家庭を築いていること、母親は不在が多いこと、自分には姉しかいないことなどを話します。バイオレットは、フィンチの脇腹にある大きな傷跡について聞きます。

フィンチは、幼い頃父親から虐待を受けており、心に深い傷を負っていました。2人は無断外泊をし、朝方にバイオレットを家に送り届けます。バイオレットの両親はひどく怒っており、フィンチを追い返しました。後日、学校に登校したバイオレットは、好意を寄せられているローマーから話しかけられます。そこへやってきたフィンチは、バイオレットの手をとって別場所へ連れ出そうとしました。

ローマーは、フィンチを変人と罵り、バイオレットはフィンチに同情してかまってあげているだけだと発言します。頭に血が登ったフィンチは、ローマーの首をしめて殺しかけ、バイオレットがそれを止めます。バイオレットも含め、周囲はフィンチの行動を唖然とした様子で眺めていました。いたたまれなくなったフィンチは、その場から逃げ出します。心配したバイオレットはフィンチの家を訪ねますが、彼は留守でした。

フィンチは、姉が働く店を訪ねます。フィンチの姉も、父親から虐待を受けて育っていました。フィンチは、父親が暴力を奮ってきた理由を姉に聞きます。彼の質問に姉は、そんなことはもうどうでもいいと返します。フィンチはそれ以上姉に相談事をせず、笑顔で店を後にしました。

姉の店から家に戻ると、部屋ではバイオレットが帰りを待っていました。バイオレットは、フィンチを苦しみから救いたいといいますが、自分の問題だから介入しないでほしいと拒否されてしまいます。フィンチは、時々気分が落ち込み、頭の中が空白になりました。今までは気に入った言葉を書いた付箋を部屋に貼ることで、集中できていましたが、それもなぜかできなくなりました。

自分は変人で壊れているのだとバイオレットにいいます。バイオレットは、その言葉を否定も肯定もせず、部屋から出ていきました。翌日、フィンチは学校に登校してきませんでした。フィンチの留守電にバイオレットは、戻ってきて欲しいと懇願するメッセージを残します。家に帰り、フィンチからの連絡を待つ中、父親が帰ってきます。

バイオレットは、エレノアの誕生日に事故現場の橋の上に行き、フィンチに救われたことを告白し、今度は自分が彼を救ってあげたいと胸の内を話します。父親は、今まで2人で出かけた場所の中で彼が行きそうなところはないかと聞きます。バイオレットは、車を運転して以前2人で泳いだ湖まで出かけました。現場には、案の定フィンチの車が止めてありましたが、本人の姿が見当たりませんでした。

湖のそばには、彼が脱ぎ捨てた服と靴が散乱しており、入水自殺をしたことがわかります。後日、フィンチの葬儀が執り行われました。バイオレットは、フィンチを救えなかったことを嘆き悲しみます。

バイオレットは、地理学のインディアナ州を調べる課題の発表をします。生きることへの意味を見失っていた中でフィンチと出会い、課題を通して希望を見出していき、自分の可能性は無限であること、世界の美しさを教えてくれたことを教わったと話します。

「最高に素晴らしいこと」は、アメリカのベストセラー作家ジェニファー・ニーヴンが手がけた小説が原作で、原題は「All the Bright Places」です。日本語訳のタイトルは「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」で、翻訳は石崎比呂美が担当しています。原作の文章の美しさも定評があります。

クレア・ジョージが歌う「Where Do You Go?(Yumi Zouma Remix)」は、アップテンポの曲調が特徴のオシャレなサントラです。「最高に素晴らしいこと」の序盤、フィンチがランニングしながらヘッドフォンで聞いていました。

「Tank Town」は、スウェーデンのアーティストであるMany Voices Speakが歌うサントラです。物懐かしさを感じさせるスローテンポの楽曲となっています。「最高に素晴らしいこと」の作中では、エレノアが亡くなった交通事故現場でフィンチが聴いていました。

「Nothing's Gonna Stop Us Now」は、Starshipが歌うサントラです。1987年に公開されたマイケル・ゴットリーブ監督のコメディ映画「マネキン」の主題歌となった楽曲でもあります。邦題は「愛はとまらない」になります。「最高に素晴らしいこと」の作中では、バイオレットがフィンチの車に乗ってインディアナ州の名所に向かう時に少しだけ流れました。

「November」は、音楽グループBabeheavenが歌う楽曲です。女性ボーカルの穏やかで心地よい歌声に定評があります。「最高に素晴らしいこと」の作中では、フィンチが精神的に追い詰められていた時に流れていました。

「Pumpin Blood (Taken by Trees x Belief Remix)」は、スウェーデン出身の3人組バンド・NONONOが歌うサントラです。「Pumpin Blood」でメジャーデビューをしており、世界で累計70万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。「最高に素晴らしいこと」の作中では、フィンチが無許可で他人の庭で寝ていた時に流れていました。

「Too Young To Burn」は、ロック・バンドSonny & The Sunsetsが歌うサントラです。本楽曲は、「最高に素晴らしいこと」のエンディングで起用された他、バイオレットと一緒に車に乗っている時にフィンチが歌っていました。

Netflixで配信されている映画「最高に素晴らしいこと」でバイオレット・マーキー役を演じたキャストは、エル・ファニングでした。エル・ファニングは、1998年4月9日生まれ、アメリカ合衆国ジョージア州出身です。姉は、同じく女優として活躍するハンナ・ダコタ・ファニングで、彼女がキャスティングされた「アイ・アム・サム」ルーシー・ダイアモンド・ドーソン役の幼少期役なども演じています。

幼い頃から並外れた演技力を評価されており、2004年公開のコメディ映画「ドア・イン・ザ・フロア」などに出演しで知名度をあげていきます。代表的な出演作に、2014年公開のディズニー映画「マレフィセント」オーロラ姫役、2015年に公開されたジェイ・ローチ監督の映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」ニコラ・トランボ役、2016年に公開された映画「夜に生きる」ロレッタ・フィギス役などがあります。

Netflixで配信されている映画「最高に素晴らしいこと」でセオドア・フィンチ役を演じたキャストは、ジャスティス・スミスでした。1995年8月9日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身です。2012年から芸能活動をしており、Netflixで配信されている人気ドラマ「ゲットダウン」エゼキエル役、2018年2月に公開されたマイケル・スーシー監督映画「エブリデイ」ジャスティン役などで知名度をあげていきます。

ジュラシック・パークシリーズ5作目にあたる2018年に公開されたJ・A・バヨナ監督の映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」フランクリン・ウェブ役、2019年に公開されたロブ・レターマン監督の映画「名探偵ピカチュウ」ティム・グッドマン役、2013年10月から2018年5月に放送されたコメディドラマ「超能力ファミリーサンダーマン」アンガス役などがあります。

ベストセラー小説「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」を原作とした映画「最高に素晴らしいこと」でケイト役を演じたキャストは、アレクサンドラ・シップでした。1991年7月16日にアメリカ合衆国アリゾナ州フェニックスで生まれます。2009年に公開されたベティ・トーマス監督のコメディ映画「アルビン2 シマリス3兄弟 vs. 3姉妹」に出演し女優デビューを果たします。

「X-MEN」シリーズ6作品にあたる2016年に公開されたヒーロー映画「X-MEN:アポカリプス」オロロ・マンロー/ストーム役で一躍注目を集めます。その他の代表的な出演作に2015年に公開されたF・ゲイリー・グレイ監督の映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」キンバリー・ウッドラフ役、2018年に公開されたグレッグ・バーランティ監督の映画「Love, サイモン17歳の告白」アビー・スーソ役などがあります。

Netflixで配信されている映画「最高に素晴らしいこと」でエンブリ役を演じたキャストは、キーガン＝マイケル・キーでした。1971年3月22日にミシガン州で生まれ、1999年から芸能界で活躍しています。「Get the Hell Out of Hamtown」にて映画に初めて出演しました。コメディセンスやトーク術にも定評があり、アメリカで人気のコメディ番組「マッドTV!」に出演したことがきっかけで一躍注目を集めました。

代表的な出演作に2008年に公開されたデヴィッド・ウェイン監督の映画「ぼくたちの奉仕活動」デュアン役、2011年に公開されたデニス・デューガン監督のラブコメディ映画「ウソツキは結婚のはじまり」エルネスト役、2012年に公開されたデヴィッド・ウェイン監督の映画「ふたりのパラダイス」マーシーズ・フランキー役、2016年に公開されたピーター・アテンチオ監督映画「キアヌ」クラレンス役などがあります。

ベストセラー小説「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」を原作とした映画「最高に素晴らしいこと」主役のバイオレット・マーキー役を演じたキャストは、「マレフィセント」オーロラ姫役や「ガルヴェストン」ロッキー役などでも知られるエル・ファニングでした。バイオレットは、丸いフレームのメガネをかけています。エル・ファニングのメガネ姿が可愛かったといった感想もありました。

ベストセラー小説「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」を原作とした「最高に素晴らしいこと」のサントラは、Babeheavenが歌う「November」、Starshipが歌う「Nothing's Gonna Stop Us Now」、NONONOが歌う「Pumpin Blood (Taken by Trees x Belief Remix)」など人気楽曲が多数起用されています。サントラがよかったといった感想、世界観にあっていたといった感想なども多くありました。

Netflixで配信されている映画「最高に素晴らしいこと」のバイオレットは、大好きだった姉・エレノアを交通事故で亡くし、自分だけ生き残ってしまったことに苦しんでいました。フィンチは、幼少期の父親からの虐待で心に深い傷を負っています。シリアスな物語ですが、描写が繊細でよかったといった感想もあります。

ベストセラー小説「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」を原作とした映画「最高に素晴らしいこと」の結末は、フィンチが湖で自殺するという展開になります。結末の展開が見ていて苦しかったといった感想もありました。

ベストセラー小説「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」を原作とした映画「最高に素晴らしいこと」は自殺の問題もテーマとして取り上げられています。バイオレットは、姉のエレノアを交通事故で亡くし、彼女の誕生日の日に事故現場へ向かい自殺しようとしていましたが、フィンチに止められます。結末では、フィンチが湖で自殺を図ります。重いテーマだけれど温かみのある作品だったといった感想もありました。

ジェニファー・ニーヴンのベストセラー小説「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」を原作とした映画「最高に素晴らしいこと」のフィンチは、気に入った言葉や文章を付箋に書き、大量に部屋の壁に貼り付けています。バイオレットを励ますため小説の一文が書かれた紙を渡すシーンや、死についてバイオレットと話し合うシーンなどもあります。作中に登場する言葉や、2人の会話が興味深かったといった感想もあります。

Netflixで配信されている映画「最高に素晴らしいこと」のフィンチは、幼少期に父親から虐待を受け、心に深い傷を負っていました。フィンチから救われたように、バイオレットもフィンチを救おうとしますが、拒絶されてしまいます。フィンチが抱える心の闇や苦しさ、救うことができないもどかしさなど心理描写がリアルだったといった感想もありました。

ジェニファー・ニーヴンのベストセラー小説「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」を原作とした映画「最高に素晴らしいこと」の結末までのあらすじネタバレ、出演キャスト、サントラ、視聴者の感想などを紹介してきました。サントラがよかったといった感想、映像が美しかったといった感想、登場人物の心理描写がリアルだったといった感想、役者の演技がよかったといった感想が多くありました。