2020年09月17日公開
2020年09月17日更新
【Netflix映画】この世に私の居場所なんてないのあらすじは?イライジャ・ウッドが怪演
Netflixのオリジナル映画にはイライジャ・ウッドが出演している『この世に私の居場所なんてない』という映画があります。ストーリー自体はスリリングな要素が多いのですが、感想では感動したという声もある映画です。また、『この世に私の居場所なんてない』は映画評論家からも高評価されており、賞も受賞しています。この記事では、感動するといわれている『この世に私の居場所なんてない』の物語のあらすじを紹介します。
目次
この世に私の居場所なんてない(Netflix映画)とは?
この世に私の居場所なんてないの概要
『この世に私の居場所なんてない』とは2017年に公開されたNetflixの映画です。監督・脚本は俳優のメイコン・ブレアで初の監督作品でもあります。映画評論サイト「Rotten Tomatoes」では10点満点中7.4点を取る高評価の映画です。全体的には犯罪系のスリラー映画ですが、ところどころにコメディ要素があり最後には感動シーンもあります。
サンダンス映画祭で大賞を受賞
Netflixの映画『この世に私の居場所なんてない』はメイコン・ブレアの初監督・脚本の作品なのですが、賞も受賞している人気作品です。サンダンス映画祭の米国劇作品コンペティション部門では審査員大賞を受賞しました。
この世に私の居場所なんてないのあらすじ結末ネタバレ
あらすじネタバレ①空き巣
『この世に私の居場所なんてない』は看護助手をしているルースが、担当していた患者の死を見るところから始まります。ここでは『この世に私の居場所なんてない』の序盤のあらすじを紹介します。ルースはある日初めて患者が死ぬところを目撃してしまいます。その日は特に良いことがなく、帰りにスーパーで順番を割り込まれたり、車で轢かれそうになったり、バーでは読んでいる本のネタバレをされます。
挙げ句の果には家に空き巣が入り、祖母の形見である大切な銀食器やパソコン、薬が盗まれてしまいました。しかし警察は他の重要な事件で忙しいと言って全く相手にしてくれません。そこでルースは自分で捜査をすることにしました。近所の人に怪しい人を見なかったかと聞きまわっていた時、ある変わった男に出会いました。
出典: https://note.com
その男・トニーは以前ルースの家の前で犬の糞を放置し、トラブルになったことがあります。トニーは力になりたいと言いますが、あてにならないと思ってルースはその場を去りました。しかしその後、GPRでルースのスマホに盗まれたPCの場所が映し出されました。ここが犯人の場所に違いないと警察に電話するものの、やはり警察は動いてくれませんでした。
仕方なくルースはトニーを呼び、二人で地図の示す場所へと向かいました。するとそこにPCはあったものの銀食器はありませんでした。PCを使っていた男は、あるリサイクルショップでPCを買ったと言います。
あらすじネタバレ②犯人を見つけるルース
いよいよルースは犯人を見つけ出します。ここでは一体誰が犯人だったのか、『この世に私の居場所なんてない』のあらすじを紹介します。ルースとトニーは早速リサイクルショップへ向かいます。すると案の定リサイクルショップには祖母の銀食器が売られていました。ルースは銀食器を持ち出すために、トニーに先に戻って車のエンジンをかけておくように言いました。
しかし銀食器を持ち去ろうとした時、店にちょうど来ていた男性の靴に目がいきます。その靴はルースの家の庭に残っていた犯人の靴跡と一緒であることに気づき、この男が犯人だと確信します。ルースは銀食器を持ったままその男・クリスチャンを追いますが見失ってしまいます。銀食器は戻ったものの、犯人を捕まえて文句を言わなければ気がすまないルースは落胆しました。
しかしトニーが犯人の車のナンバーを憶えていたのです。車のナンバーから住所を割り出した二人は、警察を装ってクリスチャンの家に行くことにしました。しかし家にはクリスチャンの母・メレディスしかおらず、息子とはもう縁を切っていると話しました。その後父・クリスが帰ってきたものの警察でないことがバレて揉めます。しかしクリスも息子のことは知らないと言いました。
あらすじネタバレ③強盗の手伝い
ここから物語は急展開します。ルースはどうなってしまうのか、『この世に私の居場所なんてない』のあらすじを紹介します。ルースはクリスチャンの家に行っても何も情報を得られなかったことに苛立ちを感じ、つい庭のトラのオブジェを盗みました。その様子を強盗団が見ていました。盗みはいけないとトニーから言われて喧嘩別れをしたルースが一人で家に戻ると、そこに突然クリスチャンが現れました。
驚いたルースはついクリスチャンの首を殴ってしまいます。クリスチャンは首を抑えて苦しみながら道路へと飛び出してしまい、トラックに轢かれます。ルースは急いで警察へ連絡しようとしたものの、強盗団の仲間に殴られて気絶してしまいます。ルースが目を覚ますと弾の入っていない銃を渡され、強盗の手伝いをしろと脅されます。その強盗団のターゲットはクリスチャンの実家でした。
結末ネタバレ①助けに来たトニー
ピンチに陥ったルースですが、そこにトニーが助けにやってきます。ここではトニーが活躍するシーンのあらすじを紹介します。強盗を企む犯人グループに利用されたルースですが、目の前で銃の撃ち合いが始まり血が飛び交います。ルースは手を撃ち抜かれた男を見て思わず吐いてしまいました。強盗団のデズはメレディスまでも殺そうとしましたが、ルースが盾になってかばいます。
ルースが撃たれそうになった時に現れたのがトニーでした。トニーは手裏剣をデズの頬に投げて当てます。それに怒ったデズはトニーを何度もナイフで刺しました。ルースはもうひとりの強盗団の男・マーシャルを取り押さえます。奥さんはその隙に助けを求めに逃げ出しました。デズはマーシャルの流れ弾に当たって死に、マーシャルは怒ってルースとトニーを追いかけました。
結末ネタバレ②平凡な日常へ
いよいよ物語は結末を迎えます。ここでは『この世に私の居場所なんてない』の結末のあらすじを紹介します。刺されたトニーはもう歩けない状態だったので、ルースは自分が囮になって追いかけてくるマーシャルを惹きつけました。そして隙をついてマーシャルを蛇のいる沼に落とします。マーシャルは蛇に襲われて動けなくなりました。その後ルースは元の生活に戻ります。
警察に保護されたメレディスはルースが犯罪に関与したことを否定したので罪に問われることはありませんでした。いつも通りの憂鬱そうな生活でしたが、ルースの家で行われた友人達とのバーベキューの中にはトニーも混ざっていました。物語の序盤よりも幸福を感じられるラストとなっており、このシーンで重症を負っていたトニーが生きていたことが判明するので最後は感動したという感想もありました。
この世に私の居場所なんてないの見所は?イライジャ・ウッドが怪演?
見どころ①イライジャ・ウッドの演技
Netflixの映画『この世に私の居場所なんてない』に出演しているイライジャ・ウッドの演技は高評価されています。イライジャ・ウッドが演じたトニーは社会に馴染めず変人扱いされて友達がいない人物です。音楽を大音量で流したり、ヌンチャクや手裏剣を持っていたりとオタクっぽいところがありました。
ただのオタクではなく、手裏剣を使って戦えているところが逆に面白いといわれています。そんなイライジャ・ウッドを演じるトニーは個性的なキャラクターなので主人公よりも目立っていました。映画の感想では感動したという声もあったラストシーンでは、外見の変人っぽさがなくなりご近所付き合いができるほどにはなっていたものの、相変わらず少し他の人とは変わっているところが上手く演出されていました。
見どころ②不器用な二人のバディ
Netflixの映画『この世に私の居場所なんてない』の見どころは普通なら相容れないであろう二人がバディを組んでいるところです。ルースは見た目は普通の女性ですが自分の信念を曲げず、意地っ張りな性格をしていました。トニーは見た目は個性的なものの正義感が強くておとなしい性格をしていました。むしろ柔軟なトニーだったからこそルースの無茶な行動にも付き合うことができたのかもしれません。
見どころ③監督の実際の経験が活かされた?
Netflix映画『この世に私の居場所なんてない』では、監督のメイコン・ブレアの実体験が映画の中で描かれています。ルースは冒頭に空き巣に入られてパソコンを盗まれたものの警察に相手にしてもらえませんでした。メイコン・ブレアもまた同じような経験をしており、ルースのように自分で犯人探しはしなかったもののその時の悔しい想いをこの映画にぶつけているそうです。
この世に私の居場所なんてないのキャスト一覧
ルース・キムケ役/メラニー・リンスキー
『この世に私の居場所なんてない』の主人公、ルース・キムケ役を演じたのはメラニー・リンスキーです。メラニー・リンスキーとは1977年5月16日生まれのニュージーランド出身の女優です。ニュージーランドだけでなくハリウッドでも活躍しており、現在ではロサンゼルスで活動しています。
メラニー・リンスキーの主な出演作品には、『乙女の祈り』のパウリーン・パーカー役、『エバー・アフター』のジャクリーン役、『Go!Go!チアーズ』のヒラリー役、『デトロイト・ロック・シティ』のベス役などがあります。
トニー役/イライジャ・ウッド
『この世に私の居場所なんてない』のトニー役はイライジャ・ウッドです。イライジャ・ウッドとは1981年1月28日生まれのアメリカの俳優です。子役時代から活躍している実力派俳優で、『危険な遊び』ではサターン賞若手男優賞を受賞しています。2010年には映画・ゲーム制作会社SpectreVision、2012年には映画制作会社The Woodshedを設立しています。
イライジャ・ウッドの主な出演作品には、『ロード・オブ・ザ・リング』のフロド・バギンズ役、『ハッピー・フィート』のマンブル役、『ホビット 思いがけない冒険』のフロド・バギンズ役などがあります。
マーシャル役/デヴィッド・ヨウ
『この世に私の居場所なんてない』のマーシャル役はデヴィッド・ヨウです。デヴィッド・ヨウは1960年8月2日生まれのミュージシャン・俳優です。ジーザス・リザードというロックバンドに所属しており、ボーカルを担当しています。
バンドは1993年に解散しましたが、2008年に再結成しています。デヴィッド・ヨウの出演作品には『アンダー・ザ・シルバーレイク』のホームレス役、『Rattlesnake』のチャーリー役などがあります。
デズ役/ジェーン・レヴィ
『この世に私の居場所なんてない』のデズ役はジェーン・レヴィです。ジェーン・レヴィは1989年12月29日生まれのアメリカの女優です。多くのテレビシリーズに出演している今注目の女優です。ジェーン・レヴィの主な出演作品には、『死霊のはらわた』のミア・アレン役、『モンスタートラック』のメレディス役、『シェイムレス 俺たちに恥はない』のマンディ・ミルコヴィッチ役などがあります。
クリスチャン・ルマック役/デヴォン・グレイ
『この世に私の居場所なんてない』のクリスチャン・ルマック役はデヴォン・グレイです。デヴォン・グレイは1987年3月8日生まれのアメリカの俳優です。2006年に『A House Divided』で俳優デビューし、その後人気テレビシリーズに数多く出演しています。デヴォン・グレイの出演作品には、『デクスター 警察官は殺人鬼』のデクスター・モーガン役、『アヴァロン 千年の恋』のマルコ役などがあります。
この世に私の居場所なんてないに関する感想や評価
「この世に私の居場所なんてない」
— Tikona oaty (@t73108001) January 14, 2019
出来心で見たけど物凄い映画だった。前情報なしで見て正解。気付いたら思いもしない方向に話が転がっていって本当にスリリングだった。暴力や悪意が渦巻く世界の先に、彼女が見たものとは?最後はタイトルに反してホロっと感動した。 pic.twitter.com/eHjEKLugFK
Netflix映画『この世に私の居場所なんてない』の感想では、思わぬ物語の展開に驚いたという感想がありました。物語の最初の雰囲気とは違い、終盤ではスリル感抜群の演出となっています。ラストはトニーがちゃんと生きていたことやルース以外の近所の人たちと仲良くしているのを見て感動したという方もいました。ちなみに泣いたり笑ったりするような感動ではなく、心あたたまるような感動シーンとなっています。
ネトフリの『この世に私の居場所なんてない』がよかった。まあ感動したかと言われると違うんだけど、面白かった。いや待てよ。酒飲んでたせいかもしれんな
— 石井(5) (@isiigosai) January 9, 2019
こちらの方もNetflix映画『この世に私の居場所なんてない』を見て、感動と似た感情を抱いたのか、面白かったとコメントされています。感想の中にはこの監督の次回作も見てみたいと期待されている方もいました。
『この世に私の居場所なんてない』(邦題は原題から直訳)おわり。
— お望月さん (@ubmzh) August 16, 2020
展開の緩急の付け方がおもしろかったなー。93分というボリュームにぴったりのスケール感と容赦のない暴力とマーライオンは良かった。
主人公が短慮で近視的なんだけど、それが巡り巡って、という展開も面白い。
Netflix映画『この世に私の居場所なんてない』は物語の展開も良かったと評価されていました。最初は憂鬱な雰囲気から始まり、次第にスリリングな展開となっていきます。そして最後には感動シーンを持ってきているので、93分という短い中で上手くまとめているといわれています。特に容赦のない銃の撃ち合いや、それを見てルースがマーライオンのように吐き続けるところは面白かったと評判です。
この世に私の居場所なんてないまとめ
『この世に私の居場所なんてない』は窃盗犯を捕まえるというシンプルなストーリーです。しかし物語は急展開していき、終盤には銃撃戦もあります。涙を流すほど感動できるような作品ではありませんが、ラストシーンではイライジャ・ウッドが演じるトニーが無事だったことに安心して感動したという声もありました。『この世に私の居場所なんてない』はNetflixで配信されているのでぜひ観てみてください。