プロメテウスのあらすじをネタバレ!謎とエイリアンコヴェナントに続く内容を考察

プロメテウスは2012年公開のアメリカ映画です。監督はリドリー・スコット監督で、この作品は1979年に公開したSF映画の金字塔、エイリアンの物語に属する作品で、エイリアンの前日譚にあたる作品です。今回は、この映画、プロメテウスのあらすじとネタバレを紹介します。また、プロメテウスの続編となる、2017年に公開されたエイリアンコヴェナントについても合わせてネタバレ考察していきます。

プロメテウスのあらすじをネタバレ!謎とエイリアンコヴェナントに続く内容を考察のイメージ

目次

  1. プロメテウスのあらすじをネタバレ!謎や続編についても調査
  2. プロメテウスとは?
  3. プロメテウスのあらすじをネタバレ解説!
  4. プロメテウスの謎をネタバレ考察・解説!
  5. プロメテウスのエンジニアの謎と正体をネタバレ解説!
  6. プロメテウスには続編がある?ネタバレ紹介
  7. プロメテウスのあらすじネタバレまとめ

プロメテウスのあらすじをネタバレ!謎や続編についても調査

プロメテウスはリドリー・スコット監督によるSF映画で2012年に公開されたアメリカ映画です。この作品は同じくリドリー・スコット監督が1979年に公開した「エイリアン」とエイリアンシリーズの前日譚にあたる作品です。今回は、このプロメテウスについて、作中に出てくる謎やあらすじなどのネタバレと、続編にあたるエイリアン・コヴェナントについて紹介します。

映画『プロメテウス』公式サイト

プロメテウスとは?

プロメテウスとはギリシャ神話に登場する男神の一柱です。プロメテウスはギリシャ神話の神々のうち、ティターン=巨人に属する神で、人類に火を与えた罪を負い、山頂に縛りつけられ肝臓を鷲についばまれるという刑を永遠に受ける事になりました。プロメテウスは不死であるため、後に英雄ヘラクレスにより解放されるまで、夜に肝臓が再生し、昼は鷲に肝臓をついばまれるという生活を3万年間続けていました。

映画プロメテウスでは、遺跡に残された人類の起源を宇宙に求めるために、調査隊が乗り組む宇宙船の名前がプロメテウスです。ギリシャ神話ではプロメテウスが人類を作った、あるいは人類の発展に寄与した存在であると伝えられている事にちなんだ命名と考えられています。また、エンジニアが巨人であり、人類の起源であろうと思われる存在であるという設定も、このプロメテウスが由来です。

プロメテウスのあらすじをネタバレ解説!

プロメテウスは2013年に公開されたSF映画です。監督はリドリー・スコットがメガホンをとり、主役で考古学者のエリザベス・ショウをノウミ・ラパス、ショウの恋人で同じく考古学者のチャーリー・ホロウェイ役をローガン・マーシャル=グリーンが演じています。日本公開時はPG12の制限が設定されました。

あらすじの前にプロメテウスの主な登場人物をネタバレもこっそり含めて紹介

プロメテウスの主人公は考古学者の女性、エリザベス・ショウです。ショウの恋人で同じく考古学者のホロウェイはショウと共にプロメテウス号に乗り込みます。ショウは不妊症であり、そのことが中盤で大きな意味を持ちます。その他に、艦長のヤネック、監視役のヴィッカーズ、アンドロイドのデヴィッド、調査隊員のハリス、スポール、チャンス、ラヴェル、フォード、そして計画の出資者としてウェイランドが登場します。

原始の惑星に立つ謎の人物と黒い液体

荒涼とした岩だらけの土地と荒れ狂う海の傍で、白い異形の人物が着ているローブを脱ぎ捨て手にした器の中にある謎の黒い液体を一気に飲み干すシーンからプロメテウスは始まります。液体を飲み干すと、その人物の体はむしばまれるように破壊されていき、崩れ落ちるように荒海の中にその体は飲み込まれていきます。流れにもまれながら体はバラバラになっていきDNAは水の中にばらまかれていくのでした。

時は流れ2089年

2089年、考古学者であるショウは人類の種の起源の存在を確認します。世界各地の遺跡では人類の起源にまつわるものが次々と見つかり、それらの遺跡は1つの惑星を示していました。この発見に興味を示したウェイランド社の社長は探査計画を実行します。ショウと恋人のホロウェイも調査隊のメンバーとして宇宙船に乗り組みました。そして2093年に宇宙探査船プロメテウス号はLV-223と呼ばれる惑星に到着します。

遺跡の巨人エンジニアとそのネタバレ

その惑星には遺跡があり、その建物の中には首から切り離された巨人の遺体が残されていました。頭部は緊急時に作動する隔壁と思われるものによって切断されており、ゾウの顔をしたヘルメットに覆われていました。そのヘルメットの中からはヒトとそっくりな顔が現れたのでした。調査隊メンバーはその巨人をエンジニアと名付け、彼のDNAを調査したところ、人間のDNAと一致することを確認します。

黒い液体を飲ませたのは誰?注目すべきネタバレはこの液体!

エンジニアの頭部があった部屋には、巨大な頭の石像と床に無造作に置かれた円筒形の容器が、壁面には細長い頭の人物のレリーフがありました。そして床にはミミズのような奇妙な生命体がうごめいていました。アンドロイドのデビットは円筒形の容器を密かに持ち帰ります。そしてその中にあった黒い液体をこっそりホロウェイに飲ませてしまいます。

謎の小動物の襲撃

巨大な頭部が置かれていた部屋の床にいたミミズのような小動物が、乳白色のコブラのような形態に変形し、部屋の調査を二人だけで続けていたミルバーンとファイフィールドを襲って殺してしまいます。翌日、ミルバーンの死体は発見されますが、フェイフィールドの姿は消えていました。そしてホロウェイは自らの体調の変化に気が付きます。

姿を現す恐怖

デヴィットは単独行動で調査を行っており、遺跡内に冷凍保存されていたエンジニアを発見します。ホロウェイは体調が悪くなりプロメテウス号に戻されますが、船内感染が起きる事を恐れたヴィッカーズがホロウェイに向けていた火炎放射器に自ら突っ込み焼かれてしまいます。

異形の赤子

ホロウェイが焼かれる様を目の当たりにしたショウはショックのあまり気を失ってしまいます。目覚めた彼女は不妊症であるにもかかわらず、自分が妊娠している事を知ります。体内スキャンによって胎内にいるものは人類以外の生命体であることをしり、医療ポッドでの自動手術によってイカのような異形の生命体を取り出します。ショウはこの生命体を医療用ポッドに閉じ込めたまま、部屋を脱出します。

ウェイランドがプロメテウス号に

脱出したショウはデイヴィッドがプロメテウス号の探査計画に出資したウェイランド社のウェイランドの世話をしているところに出くわします。ウェイランドは探査に出発する調査員達には、プロメテウス号が不老不死の秘密を持ち帰る頃には自分は死んでいるだろうと伝えていましたが、実際にはコールドスリープでプロメテウス号に密かに同乗していたのでした。

プロメテウス号が到着したLV-223の正体

ショウも、そしてヤネックもこれまで起きた数々の事象から、このLV-223という惑星の正体に気付きました。つまりLV-223は人類の祖先達の住んでいた星ではなく、エンジニア達の種族が作った軍事施設ではないか、そしてエンジニア達はワザと人類達がこの惑星に辿り着くように仕向けたのだと考えます。

エンジニアたちは人間を彼らの開発した生物兵器であるミミズのような小動物や黒い液体などの実験体にさせようとしたのではないかという考えに至ったのでした。ところがエンジニアたちは自分達が開発した生物兵器によって自滅してしまったのだろうと考えました。

目覚めたエンジニアと地球の危機

ウェイランドはデイヴィッドとコールドスリープ中のエンジニアを起こしに行きました。しかし、目覚めたエンジニアはデイヴィッドの頭を引き抜き、ウェイランドに投げつけたのでした。デイビッドはアンドロイドなので頭を抜かれても大丈夫でしたが、ウェイランドは頭の下敷きとなり、死んでしまいます。

プロメテウス号に残っていたヴィッカーズはヤネック船長達に帰還するよう伝えます。ところがエンジニアが自らの宇宙船に乗り込み、行先を地球へと設定したことをデイビッドが見ており、そのことをショウへ伝えます。ショウがヤネック船長達にこのままでは地球がなくなってしまうと伝えるとヤネック船長、チャンス、ラヴェルの三人はプロメテウス号のイオンに点火してエンジニアの宇宙船へとぶつけます。

エンジニアの最後をネタバレ紹介

船長達三人はプロメテウス号と運命を共にしました。ヴィッカーズはポッドで脱出しますが宇宙船の下敷きとなり絶命してしまいました。調査隊メンバーで生き残ったのはショウだけでした。酸素を確保するためにショウはプロメテウス号の残骸へとたどり着きますがエンジニアは生きておりショウに襲い掛かりました。そこに医療ポッドの中で成長した生命体が襲い掛かり、触手の付け根部分でエンジニアを丸のみしてしまいました。

そして物語は続く

デイビッドは別な宇宙船を見つけており、自分がいなければその宇宙船は動かせないとショウに助けを請います。ショウはその宇宙船に乗り込みますが、行先はエンジニアたちの故郷の星に設定します。なぜ人類を創造したのに、滅ぼそうとしたのかという答えを得る為でした。

最後にエイリアンシリーズへと続く壮大なネタバレ

ショウは、地球人へLV-223には消して近寄らないようにというメッセージを送信し、エンジニアの故郷へと旅立ちます。そして生命体に取り込まれたはずのエンジニアからは、映画のエイリアンシリーズのエイリアンの原型とも呼ぶべき生命体が胸を破って生まれたのでした。

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プロメテウスの謎をネタバレ考察・解説!

公開前はエイリアンシリーズの謎を解く鍵となる映画という前評判だったプロメテウスですが、公開後はかえって謎が深まったという感想が多く見られました。ここでは単なるエイリアンシリーズの前日譚とは言い切れないプロメテウスの謎について、あらすじに書けなかった部分も含めて、ネタバレ紹介していきます。

プロメテウスの謎①冒頭の謎のシーンをネタバレ解説

プロメテウスは荒涼とした原始の地球に佇む謎の白い人物が黒い液体を飲み、バラバラになりながら落下し荒海に飲まれるシーンから始まります。白い人物からはDNAが流れ出し、海水の中に広がっていきます。このシーンは公式によると、遥か太古の地球を訪れた宇宙人が地球の生態系に適した生命体を生み出すべく、黒い液体を飲むことでDNAを変化させ人類の起源となる新しい遺伝子を誕生させたという意味を含んでいるのだそうです。

プロメテウスの謎②アンドロイド・デイビッドがやたらと詳しすぎる

あらすじで紹介したように、ホロウェイに謎の黒い液体を飲ませたり、初見のはずの宇宙船の構造などを知っていたり、ラストの修羅場の中で別な宇宙船の存在をショウに教えるなど、色々と謎な行動が多いアンドロイドのデイビッドですが、乗組員に知らせていないだけで、ウェイランドの命令に応じて行動していた部分については、当初は意味が解らないものでしたが、ウェイランドが登場することでその理由が明らかになります。

プロメテウスの謎③ピーター・ウェイランドはエンジニアの存在を事前に知っていた?

ウェイランド社の社長であるピーター・ウェイランドはプロメテウス号の探査に出資していましたが、ウェイランド社で作られたアンドロイド、デイビッドも同乗することになりました。この計画には莫大な予算がかかり、その後、ウェイランド社は日系企業に買収され、ウェイランド・ユタニ社になります。なお、このウェイランド・ユタニ社はエイリアン第一作に出てくるノストロモ号を保有しています。

デイビットがエンジニアの文明に詳しいのは、ウェイランドかあるいは彼の先祖が既にエンジニアと接触があったからだとする意見がweb上で散見されました。デイビッドにはあらかじめエンジニアに関する知識がインプットされており、初見のようにみえたエンジニア達の文明にもすんなり対応できたことがこれで説明できます。これがあらすじで紹介したデイビッドの奇行の理由であるとファンの間で考察されています。

プロメテウスの謎④メレディス・ヴィッカーズのネタバレは?

プロメテウス号の監視役であるメレディス・ヴィッカーズを演じたのは大女優のシャーリーズ・セロンですが、当初はショウ役を打診されていました。しかしマッドマックス怒りのデスロードの撮影が既に決まっており彼女は出演を断りました。ところがマッドマックスが延期になったためリドリー・スコット監督にプロメテウスへの出演を打診、メレディス役ならば空いているという事で出演が決まったのです。

ファンの間でよく議論されているのが、メレディスはアンドロイドなのではないかという噂です。あらすじでは紹介しませんでしたが、動作がロボットの様だったり喜怒哀楽の表情が見られないといった行動がヴィッカーズの特徴です。メレディスアンドロイド説はこれらの行動から囁かれる噂なのですが、これはリドリー・スコット監督がわざとそのように演出したもので、どちらかわからない方が面白いからというのがその理由だそうです。

プロメテウスの謎⑤プロメテウスはエイリアンの続編ではなかった⁉エイリアン・コヴェナントにネタバレのヒントが

リドリー・スコット監督はプロメテウスに関するインタビューで、プロメテウスはエイリアンとは別のルートに導く扉を開いている、と話しています。そして、あらすじで紹介した冒頭の白い人物が地球に到達したシーンの設定は20億年前とも明かしており、人類の起源どころか生命の起源の可能性すら秘めている事も仄めかしています。

エイリアン第1作でノストロモ号が到着したのはLV-426という惑星で、プロメテウスで到着した惑星はLV-223です。ということは、エイリアンで出てきたエンジニアにそっくりな、スペースジョッキーと呼ばれる異星人はエンジニアとは別な種類の異星人なのか、それとも同じエンジニアなのか、といった謎が明らかになるのは、次作のエイリアン・コヴェナントです。

プロメテウスの謎⑥随所に2001年宇宙の旅へのオマージュが隠されていた!

プロメテウスについて言及しているサイトでしばしば語られているのが、アーサー・C・クラーク、スタンリー・キューブリック監督による、1968年公開の映画「2001年宇宙の旅」を思わせる部分が見られるという点です。作品のストーリーの哲学的な面において、またプロメテウスやエイリアン・コヴェナントの画像に2001年宇宙の旅を思わせる部分があるというものです。

2001年宇宙の旅では月面に発見されたモノリスが木星に向けて強力な信号を送り、木星探査を行っていた宇宙船では人工知能HAL-9000がコールドスリープ中の乗務員を次々に殺害、1人生き残ったデビッド・ボーマンはHALの思考を停止させ、真の目的はモノリスの調査であると知ります。木星軌道上には巨大なモノリスがあり、ボーマンは接触することで人類を超越した存在、スター・チャイルドに進化を遂げるのでした。

あらすじで紹介したように、プロメテウスではモノリスが送る信号の代わりにLV-223に向けていざなう遺跡があり、人類の起源はモノリス=宇宙の未知なる存在の代わりエンジニアのDNAとなっています。またHAL-9000という人工知能に対し、デイビットという人工知能を組み込まれたアンドロイドが登場します。2001年の船長のファーストネームもデイビットなので、明らかにオマージュで付けられたネーミングです。

次項で紹介するエイリアン・コヴェナントの植民船のコックピットが2001年宇宙の旅のディスカバリー号船内とそっくりという点、プロメテウスの冒頭のシーンに出てくる巨大な宇宙船がモノリスの暗喩であるという指摘も見られました。なお、リドリー・スコット監督はこのオマージュではないかという点については一切言及していません。

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プロメテウスのエンジニアの謎と正体をネタバレ解説!

エンジニアにはあらすじや謎の項で紹介したもの以外にも多くの謎が残されています。そこで、ここではエンジニアを中心に、エイリアンシリーズの伏線回収とでもいうべきネタバレや、プロメテウスの続編にあたるエイリアン・コヴェナントのネタバレも合わせて、エンジニアの謎に更に迫っていきます。

エンジニアは人類の創造主だった!

あらすじや謎のネタバレでも紹介しましたが、20億年前の地球でエンジニアが黒い液体を飲み、地球上に再構成された新しい遺伝子をばらまき、それが人類の起源となったというのがプロメテウスのコンセプトです。また、LV-223で発見されたエンジニアのDNAが人類のDNAと一致している事から、エンジニアは人類の創造主という設定であることがわかります。

エンジニアの目的は?20億年を超えて伝わる壮絶な人類創造のネタバレ

あらすじでも触れましたが、エンジニア達が人類を作り出すために地球にDNAをばらまいた理由は、彼らが作り出した生体兵器の実験動物として人類を作り出す事にありました。彼らと同じDNAをもつ生物で実験をしようとしたのでした。そして世界各地にLV-223を示す遺跡・遺物が見つかったのは、エンジニア達が人類をおびき出すためでした。

エイリアンのスペースジョッキーとエンジニアは同じ種族?エイリアン公開から30年以上の時を超えたネタバレ

エイリアンでは航海中に知的生命体からの信号を受信したノストロモ号のリプリー達が、信号の発信元である小惑星で異星人の化石を発見します。この化石の異星人はゾウの頭のような長い鼻を持ち、その先端は胸骨に癒着しており、腹部からは何かが飛び出した形跡がありました。この化石は操縦席のようなものに座っていました。そして彼らの宇宙船にはエイリアンの卵が大量に積載されていたのでした。

プロメテウスでは、同様の状態のエンジニアがやはり発見されます。頭部は首から分断されていましたが、スペースジョッキーと同じような長い鼻がありました。ただし、プロメテウスでは、この象のようなものはヘルメットであり、その下には人類とよく似た頭部が有る事が判明します。このことから、スペースジョッキーとエンジニアは同じ種族であることが判ります。

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プロメテウスには続編がある?ネタバレ紹介

エイリアン・コヴェナントは2017年に公開されたプロメテウスを始めとする連続した3つの作品の第3部に相当する作品です。公開はプロメテウスの次になるのですが、リドリー・スコット監督によると、プロメテウス、アウェイクニング、コヴェナント、の3部作として構想しており、コヴェナントの公開が先であるにもかかわらず、その間にあたるアウェイクニングが、その後に制作・公開されるという事です。

プロメテウス、エイリアン・コヴェナントは単なるエイリアンシリーズのネタバレ作品ではない⁉

リドリー・スコット監督は、プロメテウスの謎の項目でも紹介しましたが、プロメテウスを含む3部作=トリロジーは、エイリアン第1作へのストーリーとは違う分岐点、別のルートへ繋がる扉を描いた作品になると言及しています。そしてこのトリロジーでは植民船が旅立った経緯が明らかになるという事です。更に、その後にエイリアン第1作との間になる別なトリロジーが構想されているそうです。

エイリアン第1作をあらすじで復習

宇宙貨物船ノストロモ号は他の恒星系で採取した鉱石を積んで地球に帰還していたが、AI・マザーがコールドスリープ中に知的生命体からの信号を受信しており、宇宙船の進路はその発信源である小惑星に変更されていた。乗務員達は雇用契約書に従い知的生命体の探査に向かい、そこで化石となった異星人、スペースジョッキーを発見する。

探査中に、乗務員のケインは謎の生命体、フェイスハガーに寄生されエイリアンの幼体を産み付けられており、腹を食い破ってエイリアンが出現、乗務員は次々にエイリアンに襲われる。アンドロイドのアッシュは本社からエイリアンの捕獲・回収を行うように命令を組み込まれており、その事実を知ったリプリーはノストロモ号の自爆装置をセット、ネコのジョーンズと共に脱出艇を使って逃げ延びる。

プロメテウスからエイリアン・コヴェナントそして次のトリロジーを経てエイリアンへ

エイリアン・コヴェナントでは、植民船コヴェナント号の乗務員であるジャネット・ダニエルズが主人公となります。コヴェナント号は惑星オリエガ6に向かう途中でニュートリノの衝撃波によるトラブルで甚大な損傷を負ってしまいます。復旧作業中のテネシーは船外活動中に謎の歌のような信号を受信し、その信号の発信元の惑星がオリエガ6よりも近く、更に人類の移住に適している事が判明します。

惑星に着陸した乗務員達は発信源である宇宙船と、そこに残されていたショウ博士のドッグ・タグを発見します。その頃、別行動で探査を行っていたレドワードの耳に中に黒い胞子の様な物が入り、何かに感染してしまいます。その後、着陸船の医療室でレドワードを介抱していたカリンも感染し、胎内から異形の生命体、ネオモーフが出現、それに向けてファリスは銃を撃ちますが可燃物タンクを誤射してしまい着陸船が爆発してしまいます。

ネオモーフに襲われそうになっている彼らを救ったのはデイビットでした。コヴェナント号のアンドロイド、ウォルターとそっくりなディビッドは彼らを自分の研究施設に案内しました。デイビットはこの惑星に着陸し、黒い液体を使ってここにいたエンジニアや動物達を研究材料に使い全滅させ、更にショウ博士も研究に使い、人類に変わる完璧な生命体を生み出そうとしていました。更に信号を送って人類をおびき寄せていたのでした。

戦いの後、生き残ったダニエルズとテネシーはコヴェナント号に戻り、再びコールドスリープを開始し、オリエガ6に向かいますが、休眠に入る直前に、ウォルターとディビッドが入れ替わっていたことに気付くのでした。ディビッドはコヴェナント号に積まれていた人間の胎芽の収められているキャビネットにフェイスハガーの胚が入った容器をいれ、オリエガ6へと向かうのでした。

エイリアン・コヴェナントでエイリアン第1作のフェイスハガーが登場し、作ったのがデイビットであることが判明します。またプロメテウスで旅立ったショウがディビッドによって殺されている事も明らかになりました。ただしトリロジーの2部に相当するアウェイクニングの制作が2017年12月にキャンセルになってしまった為、更に次のトリロジーの制作も危ぶまれています。

Thumbエイリアン5の映画制作の可能性は?2の続編と言われる理由・あらすじを考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

プロメテウスのあらすじネタバレまとめ

映画プロメテウスについて、あらすじ、ネタバレなどを紹介しました。残念ながら、プロメテウスを第1章としたトリロジーの第2章に相当するアウェイクニングの制作がキャンセルとなってしまいましたが、SFホラーの金字塔であるエイリアン・シリーズですから今後また何か動きがあるかもしれません。それまでに、エイリアン・シリーズを見たことがある人も、無い人も、予習を兼ねて第1章となるプロメテウスはいかがでしょうか。

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