【鬼滅の刃】獪岳（かいがく）の 声優は細谷佳正！過去の出演作品や担当キャラは？

獪岳（かいがく）は『鬼滅の刃』に登場する鬼の1人。『鬼滅の刃』の主要キャラである我妻善逸と因縁のある存在として描かれています。彼の声を担当した声優の細谷佳正について見ていく前に、まずは『鬼滅の刃』と獪岳の基本情報を押さえておきましょう。

『鬼滅の刃』は、漫画家・吾峠呼世晴によって描かれた少年漫画。2016年2月から『週刊少年ジャンプ』での連載が開始され、2020年5月に完結しました。話数は全205話。2019年4月にはアニメ制作会社ufotableによってテレビアニメ化され、大ヒット。2020年10月16日には映画『鬼滅の刃 無限列車編』の公開が予定されています。

大正時代。炭焼きの息子の竈門炭治郎は、母親と弟妹たちと共に貧しいながらも幸せに暮らしていました。しかしある日、炭治郎が家を空けている間に家族が鬼に襲撃され、妹の禰豆子以外の全員が殺害されてしまいます。唯一残った禰豆子も鬼にされてしまい、炭治郎に襲いかかってきました。炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、鬼を狩る集団「鬼殺隊」に入隊し、情報を集めていくことになります。

獪岳（かいがく）は『鬼滅の刃』に登場するキャラクターで、主人公たちの敵である鬼の1人。人喰い鬼の原種にして親玉である鬼舞辻無惨配下の精鋭「十二鬼月」の一員で、後に空位となった上弦の陸に昇格しました。元々は『鬼滅の刃』の主要キャラである我妻善逸の兄弟子として修行に励んでいた人間。

善逸より先に鬼殺隊に入りましたが、上弦の壱という桁外れの強さを持った鬼に遭遇してしまい、死への恐怖から戦わずに降伏してしまいます。その場で鬼となることを要求された獪岳はそれを受け入れ、鬼舞辻無惨の血を飲んで鬼となりました。雷の呼吸の使い手で、鬼となった後は雷の呼吸と血鬼術を組み合わせた技を使って戦っています。年齢は不明ですが、16歳の善逸より年上ではあるようです。

アニメ『鬼滅の刃』で獪岳が初登場したのは第17話「ひとつのことを極め抜け」でのこと。鬼と戦う善逸の回想シーンで登場しました。獪岳は桃を頬張りながら、修行中いつも泣いてばかりいる善逸のことを蔑みます。2人の師匠は柱と呼ばれる鬼殺隊最強の剣士の1人でした。元柱に指南を受けられることは稀です。

獪岳は善逸のような弱虫が元柱から目をかけられることを良く思っておらず、善逸に消えろと辛辣な言葉を投げつけました。実力は自分のほうが上なのに、善逸が師のことを「じいちゃん」と呼んで懐いており、師もそれを受け入れていたため、それに対する嫉妬心もあったようです。アニメではまだ名前が明かされておらず、エンドクレジットでは「善逸の兄弟子」と表記されていました。

声優の細谷佳正は1982年2月10日生まれ。血液型はB型で、身長は175センチ。出身地は広島県です。東京アナウンス学院卒業後マウスプロモーション附属俳優養成所に入所し、2004年にマウスプロモーション所属に。その後フリーの声優となりました。

彼の知名度を一気に上げたのは『テニスの王子様』の白石蔵ノ介役。元々は海外ドラマや洋画の吹き替えの仕事を主にこなしていましたが、白石蔵ノ介を演じて以降はアニメやゲーム作品にも多く出演するようになり、またキャラクターソングを発表するようになりました。

声優の細谷佳正は既婚者で子供もいる、という噂がありますが、本人からの発表はないので、真実は明らかになっていません。有名になる前に結婚したため、発表していないのではないかという噂もあります。細谷佳正は30代後半であるため、結婚していても不思議ではないでしょう。

声優の細谷佳正は生まれた時、手足の奇形の1つである多指症のため、右手の指が6本ありました。幼少時に手術を受け、6本目の指は切除しているため、現在は普通に指は5本となっています。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその1は『Fairy gone フェアリーゴーン』（ウルフラン・ロウ）です。『Fairy gone フェアリーゴーン』は、2019年4月から放送されたオリジナルアニメーション作品。憑依した生き物に特殊な力を与える「妖精」の軍事利用によって戦争が終結した世界を舞台に繰り広げられる、「妖精兵」たちの戦いを描いた物語です。

この出演作で細谷佳正が演じたウルフラン・ロウは、違法妖精取締機関「ドロテア」に所属するフリー・アンダーバーの元戦友でテロリストというキャラです。肩ほどまである金髪が特徴的。使役する妖精は、刃物と化した6本の腕を持つ「フィッチャー」です。戦争によって妻子を失ったことで世界に絶望し、テロリストになりました。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその2は『転生したらスライムだった件』（ヨウム）です。『転生したらスライムだった件』は、「小説家になろう」から生まれたライトノベルを原作としたアニメーション作品で、2018年10月から放送されました。普通のサラリーマンが通り魔に刺されて異世界にスライムとして転生し、数々の魔物や人間と出逢いながら理想の国を創り上げていくという物語です。

この出演作で細谷佳正が演じたヨウムは、主人公リムル・テンペストが住むジュラの大森林と接する領地を持つ貴族が組織した辺境調査団の団長でした。リムルが悪い魔物ではないと判断し、リムルが創り上げた国「テンペスト」を拠点として人助けを行うようになり、やがてはリムルの思惑によってファルムス王国改めファルメナス王国の王になります。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその3は『賭ケグルイ××』（尾喰茨）です。『賭ケグルイ××』はアニメ『賭ケグルイ』の第2期で、2019年1月から放送されました。上流階級・政財界の子女が多く通う名門校・私立百花王学園を舞台に繰り広げられる、生徒同士の熾烈なギャンブルバトルを描いた作品です。

この出演作で細谷佳正が演じた尾喰茨は、詐欺を稼業とする尾喰家の一員。尾喰家の代表である尾喰凜の付き人で、嘘をつけない体質であることが特徴的な人物です。派手な髪色でヤンキーのような風貌ですが、凛には忠実。稼業が詐欺であるのに嘘がつけないため、尾喰家では忌み子扱いされていました。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその4は『火ノ丸相撲』（日景典馬）です。『火ノ丸相撲』は2015年1月から放送された、ジャンプ・コミックスが原作のアニメーション作品。弱小と言われる大太刀高校相撲部に現れた新入生、「小さき」少年・潮火ノ丸が活躍する熱血相撲漫画です。この出演作で細谷佳正が演じた日景典馬は、金沢北高校の2年生。

大関・大景勝の弟で、国宝「大典太光世」と呼ばれています。2メートルを超える日本人離れした長身を活かした突き押しを得意としており、その威力は作中最強。向上心が強く馴れ合いを嫌う性格で、周囲の人間に敬意を払っていないとみなされるほど当初は不遜さが目立っていました。しかし、主人公の火ノ丸との取り組みなどをきっかけに徐々に考えを改めていくようになり、周囲との関係にも変化が見え始めます。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその5は『僕のヒーローアカデミア』（常闇踏陰）です。『僕のヒーローアカデミア』は、2016年4月から放送が開始された、ジャンプ・コミックスを原作とするアニメーション作品。世界総人口の約8割が「個性」と呼ばれる超常能力を持つに至った超人社会で、超常能力を持っていない「無個性」の緑谷出久が、立派なヒーローになるため奮闘する物語です。

この出演作で細谷佳正が演じた常闇踏陰は、緑谷出久のクラスメイト。多くのヒーローを輩出してきた雄英高校ヒーロー科1年A組に通う生徒で、身体は普通の人間と変わりませんが、首から上が鳥のような風貌をしています。伸縮自在な影のようなモンスターを身に宿しており、それを操作して戦闘を行う「黒影（ダークシャドウ）」という個性の持ち主。闇が深ければ深いほど攻撃力が上がり、逆に強い光の下では弱体化してしまいます。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその6は『ブラッククローバー』（キアト〈カジキの魔導師〉）です。『ブラッククローバー』は、2017年10月に放送が開始された、ジャンプ・コミックスを原作とするアニメーション作品。孤児の少年であるアスタとユノが、伝説の魔道士・魔法帝を目指してそれぞれ別の魔法騎士団に所属し成長していく様子を描いた物語です。

この出演作で細谷佳正が演じたキアト（カジキの魔導師）は、「海底神殿編」に登場するキャラクター。海神を崇める海底神殿の大司祭チョーの孫で、妹のカホノと共に神官魔道士という立場にあります。「舞踏魔法」の使い手で、2本の宝剣を使った剣舞で戦います。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその7は『ゴールデンカムイ』（谷垣源次郎）です。『ゴールデンカムイ』は2018年4月に放送が開始された、ヤングジャンプ・コミックスを原作とするアニメーション作品。舞台は明治時代末期。北海道・樺太で繰り広げられる金塊を巡ったサバイバルバトルを描いた作品です。

この出演作で細谷佳正が演じた谷垣源次郎は、帝国陸軍北海道第7師団歩兵第27聯隊に所属している兵士。寡黙で不器用。しかし真面目で義理堅い性格の男で、自身は金塊に興味はありませんが、自分の役目のために主人公たちに協力しています。マタギの生まれであるため、野生動物の習性をよく理解しています。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその8は『ハイキュー!!』（東峰旭）です。『ハイキュー!!』は2014年4月に放送が開始された、ジャンプ・コミックスを原作とするアニメーション作品。春高バレーのテレビ中継で「小さな巨人」と呼ばれ活躍する宮城県烏野高校のエースに魅せられた日向翔陽が、天才セッターの影山飛雄と出逢い、共に烏野高校バレー部で春高出場を目指す物語です。

この出演作で細谷佳正が演じた東峰旭は、烏野高校に通う3年生。烏野高校バレー部に所属しており、ポジションはウィングスパイカーで、チームのエースです。身体が大きく迫力があり、他校の生徒からは怖がられることが多いのですが、実際は温厚でナイーブな性格の持ち主。普段は気弱ですが、試合中は勇ましい一面を見せます。3枚ブロックを打ち破ることができるパワーが、彼の強みです。

『鬼滅の刃』で獪岳を演じた声優・細谷佳正の過去の出演作品や担当キャラその9は『ちはやふる』（綿谷新）です。『ちはやふる』は2011年に放送が開始された、少女漫画を原作とするアニメーション作品。主人公の少女・綾瀬千早が、競技かるたの名人・クイーンを目指して奮闘する日々を描いた物語です。

この出演作で細谷佳正が演じた綿谷新は、主人公の千早を競技かるたの世界に引き込んだ少年。父親は永世名人で、新自身も小学校1年生から6年生まで全国大会で毎年優勝してきた相当な実力者です。ずば抜けた記憶力を持ち、競技かるたでもその能力は遺憾なく発揮されています。一時の間競技かるたから離れていましたが、千早たちと再会して再び競技かるたと向き合うようになりました。

このセリフは、獪岳が自分を倒しにやって来た善逸に言い放ったものです。善逸は獪岳に対し、お前が鬼になったせいで、師である元鳴柱の桑島慈悟郎が責任を取って腹を切ったのだと言って、彼を責め立てました。鬼殺隊の剣士を育成する「育手」は、自分の弟子から鬼が出てその者が人を殺した場合、責任を取って切腹しなければならないのです。

しかし獪岳は、慕っていたはずの師の死に悲しむことなく、自分を評価しない者など相手にしないと言い放ちました。獪岳は慈悟郎が善逸を贔屓しており、自分のことは正当に評価していないと思い込んでいたのです。獪岳が思い込みの激しい性格であり、また承認欲求の塊であることがわかるセリフです。

こちらも、獪岳が善逸に言い放ったセリフです。獪岳は昔から善逸のことを、いつもベソベソと泣いていて何の矜持も根性もないカスだと蔑んでいました。そしてそんな善逸と獪岳に分け隔てなく接し、2人共が自分の後継だと言った慈悟郎にも恨みに似た感情を抱いていたのです。

獪岳にとって、善逸も慈悟郎も死んで当然の存在でした。獪岳はとにかく誰かに特別扱いをしてもらいたかったのでしょう。善逸よりも自分のほうが優れているのだと師に認めてもらい、承認欲求を満たしたかったのです。しかし慈悟郎は獪岳の思った行動を取ってはくれませんでした。慈悟郎が獪岳と善逸を平等に扱ったことが、獪岳にとっては善逸贔屓に映っていたのです。

こちらは、善逸に敗北した獪岳が死の間際に叫んだセリフです。善逸は雷の呼吸・漆ノ型「火雷神」で獪岳を倒しました。雷の呼吸の型は6つしかなく、善逸は壱ノ型しか使えない落ちこぼれのはず。一方、獪岳は壱ノ型だけ使えませんが、それ以外の型は使うことができます。

自分より圧倒的に格下だと蔑んでいた善逸が自分ができないどころか知らない技を使ったことに、獪岳は激昂しました。慈悟郎が善逸を贔屓していたという妄想に拍車がかかり、自分には漆ノ型を隠していて善逸にだけ教えたのだと考えたのです。しかし慈悟郎は、真実2人を平等に扱っていました。善逸が漆ノ型を使えたのは、これが善逸が編み出した善逸だけの技だったからです。

獪岳は自己中心的で独善的であり、承認欲求の強い性格の持ち主です。この性格は鬼になったせいではなく、人間であった頃からでした。また自身の欠点を認めることができない頑なな性格で、善逸はそんな獪岳の性質を「心の中の幸せを入れる箱に穴が開いている」と表現しています。

先に少し触れましたが、獪岳は雷の呼吸と血鬼術を組み合わせた技を使い戦います。血鬼術を使うことで、刀の切れ味が上がり、雷の呼吸の技がより強化されるのです。彼が使える技は雷の呼吸・弐ノ型「稲魂（いなだま）」、参ノ型「聚蚊成雷（しゅうぶんせいらい）」、肆ノ型「遠雷（えんらい）」、伍ノ型「熱界雷（ねっかいらい）」、陸ノ型「電轟雷轟（でんごうらいごう）」。

しかし先述の通り、雷の呼吸の基本中の基本である壱ノ型「霹靂一閃（へきれきいっせん）」と、善逸が編み出した漆ノ型「火雷神（ほのいかづちのかみ）」は使うことができません。

獪岳は孤児であり、かつては多くの子供たちと共にある寺で暮らしていました。孤児たちの保護者代わりだったのは、盲目の男性。獪岳は彼の目が見えないことを利用し、寺の金を盗んだのですが、他の子供たちにそれがバレて寺から追い出されます。

外に出た獪岳は鬼と遭遇。自身が助かるため、そして自分を追い出した子供たちへの復讐のため、獪岳は鬼に寺の者たちを売りました。過酷な環境で生きてきたせいもあるでしょうが、獪岳が昔から心の歪んだ人間だったことがわかります。

獪岳は嫌いだけど、細谷佳正は好きな人のコメントです。好きな声優が嫌いなキャラクターの声を担当してしまうと、見たいような見たくないような複雑な気持ちになってしまうのは仕方のないことでしょう。

細谷佳正を絶賛するファンのコメントです。細谷佳正は穏やかで優しいキャラ、クールなキャラ、熱血なキャラなど、どんな役もこなせる演技力を持っており、キャラクターソングを歌っているだけあって歌唱力もかなりのものです。

善逸の回想シーンに登場した獪岳の声が細谷佳正だと気づいた人のコメントです。獪岳が登場したのはほんの僅かな時間でした。その一瞬のためにわざわざ細谷佳正を起用したのかと驚いた人は多かったようです。漫画で先の展開を知っている人は、獪岳の声優に人気声優の細谷佳正を起用したことに納得していたようでした。

細谷佳正のCDを聞いて絶賛している人のコメントです。細谷佳正はライブツアーを行ったこともありますが、CDよりもライブのほうが上手くて衝撃を受けたというファンは少なくありません。生歌でCDよりも上手いというのは、かなりのものでしょう。

敵キャラとして嫌われることが多い獪岳ですが、声が細谷佳正のおかげで割と好きだという人もいます。担当声優が誰かというのは、キャラクターの人気に大きな影響を及ぼすのだということがわかるでしょう。

担当声優が細谷佳正だとわかっているからこそ、漫画で描かれた獪岳の回を早く見たいと思っているファンは多いです。細谷佳正がどんな演技をするのか、皆気になっているのでしょう。

アニメ『鬼滅の刃』で獪岳の声を担当した声優・細谷佳正についてや、獪岳というキャラクターついて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか？アニメ『鬼滅の刃』では善逸の回想シーンにしか登場しなかった獪岳。

しかし原作では善逸と戦うという大きな出番があるため、もし『鬼滅の刃』の続編アニメが製作されたら、いよいよ獪岳が本格的に登場するかもしれません。もしそうなったら細谷佳正がどのような演技を見せてくれるのか、今から楽しみにしておきましょう。