【鬼滅の刃】アカザ（猗窩座）の技一覧まとめ！上弦の参の血鬼術の能力とは？

「鬼滅の刃」に登場するアカザは、十二鬼月上弦の参の階級の鬼です。「鬼滅の刃」の悪の親玉・無惨が配下に置く鬼の中では、3番目の強さを持ちます。強い者を好み、弱者は辛辣に見下していました。その理由は、人間時代の悲しい出来事が関係していました。相手の闘気を読むことができる能力・羅針を駆使し、「鬼滅の刃」主人公の炭治郎を追い詰めます。

「鬼滅の刃」は、鬼と戦う鬼狩りの少年が主人公の物語で、2016年から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、たちまち人気を博します。2019年4月から9月までの2クールで、アニメ「鬼滅の刃」第1期が放送されました。2020年には、アニメ「鬼滅の刃」第1期後に続く物語を取り上げた映画「無限列車編」の公開が予定されています。

炭焼きの仕事で街に炭を売りに行った「鬼滅の刃」主人公・炭治郎は、帰りに知り合いの三郎爺さんから、鬼が出るから家に泊まっていくよう勧められます。家族を失った寂しさからの嘘だろうと考えた炭治郎は、一泊世話になりました。しかし、家に近づくにつれ、血のにおいが充満していることに気がつきます。急いで様子を見に行くと、家族は血だらけで何者かに殺されていました。

「鬼滅の刃」のアカザは、赤い髪と、全身に模様のように広がる刺青が特徴のキャラクターです。人間時代は、素流道場の門下生であり、その経歴もあってか技は全て素手による格闘形式を取ります。裾が窄まったひざ下丈のズボンを履いており、上半身は面積の少ない羽織をかけていました。足首には、数珠のようなアンクレットをつけています。

好戦的で戦うことを好み、強いと判断した人間には、不死身の鬼になって一生戦おうと勧誘していました。一方で、弱者には何の価値も見出しておらず、度々見下す発言をしています。何かにつけてちょっかいをかけてくる「鬼滅の刃」に登場する上弦の弐・童磨には、イラついた様子を見せました。鬼となった後は、女性は決して食べなかったといい、無惨もそれを許していたようです。

「鬼滅の刃」の世界においては、女性の方が栄養価が高いとされています。そのため、後に鬼になったにも関わらず、女性を好んで捕食する童磨が先に力をつけ、階級を追い抜いています。煉獄を殺した後、夜明けが来るから逃げ出した時、炭治郎に刀を投げつけられ、卑怯者と罵られています。プライドが高く負けず嫌いな性分のようで、怒りで顔を歪めていました。炭治郎の顔を脳裏に焼き付け、必ず始末すると心に決めています。

「鬼滅の刃」のアカザは、常に強さを追い求め、強者との戦闘を好む鬼でした。人間時代、彼は婚約者の恋雪と、彼女の父親で自身の恩師でもある慶蔵を守れなかったことを悔いていました。無惨によって鬼にされた後、人間時代の記憶を失います。しかし、潜在的に強くならなければという意識は忘れていなかったようで、鬼となった後もひたすら強さを求め、上弦の参まで登り詰めました。

「鬼滅の刃」のアカザは、血鬼術・羅針を使い、相手の闘気を感じ取って攻撃を見極めてかわし、さらに正確に技を当てることができます。鬼である彼の弱点は、日輪刀と太陽の光が挙げられます。さらに、もう一つは、炭治郎が戦闘中に習得した透き通る世界です。

これは、己の闘気を消して、スローモーションに見える世界で、周囲の人間や鬼の動きを見極め、次の動きが手に取るようにわかるというものでした。「鬼滅の刃」主人公の炭治郎は、羅針の能力が及ばないこの透き通る世界を体得したことによって、アカザの首を落とすことに成功しました。

ここでは、「鬼滅の刃」のアカザが使う血鬼術の技名を、一覧で紹介していきます。羅針は、彼が「鬼滅の刃」本編に登場して初めて使った技です。列車に潜んでいた鬼・魘夢を倒した後、アカザは炭治郎たちの前に現れました。炭治郎は怪我がひどかったこともあり、戦いに参戦することができず、煉獄1人で戦うことになります。

この技の能力は、足元に雪の結晶の模様が浮かび上がります。対象者の闘気を読んで、動きを把握することが可能です。彼が「鬼滅の刃」作中で、的確に動いて戦うことができたのも、この技によるものです。

宙へ飛んで拳で周囲を殴りつけ、それによって出来上がった衝撃波で対象者を攻撃する技です。「鬼滅の刃」作中で、煉獄に対して放った時は、肆ノ型・盛炎のうねりで対抗されていました。広範囲の技であるため、近づいて首を取りに行くことが難しくなります。

高速で拳を打ち込む技です。空式と同様に、衝撃波を出します。近距離戦で、主に使用されました。煉獄は伍ノ型・炎虎を使って対抗しようとしますが防ぎきれず、この攻撃によって片目が潰れ、骨は折れ、内臓も負傷するという大怪我を負います。冨岡は、この技に対して拾壱ノ型・凪を使っていました。

後ろにいる対象者を、地から天上に向かって、まっすぐに蹴り上げる足技です。炭治郎はすかさず刀で防ぎますが、気づかぬうちに掠っていたようで、鼻血を出しています。近距離型の技ですが、攻撃力は凄まじいことがわかります。

こちらは、連続で何度も対象者を蹴る技です。冨岡は、刀の柄ですかさず防ぎますが、壁を突き破ってそのまま遠くへと飛ばされてしまいました。しばらくして戻ってきた彼は、背中が痛いと怒っています。

こちらも花火の技名で、まっすぐに放つ蹴り技とは異なり、うねりを効かせた技です。連続して蹴っていることで、衝撃波も相当なものとなっています。「鬼滅の刃」の主人公・炭治郎は、攻撃に対して防御体制をとったにも関わらず、負傷しました。

対象者めがけて飛びかかり、その勢いを利用して拳を振り下ろす技です。スピードが早く威力も絶大で、当たった床は砕け散って、破片があたりに飛び散りました。技名が花火であり、攻撃の衝撃波も花火のような形となっています。

技名にある通り、8発拳を対象者に打ち込む技です。炭治郎は、灼骨炎陽で対抗していました。技名にある八重芯とは、幾重にもなった花火のことを指します。アカザが技を出した時の衝撃波も、何重にも重なって見えます。

この技は、アカザが煉獄に致命傷を負わせた技です。凄まじいスピードと威力を持ち、一本まっすぐに突き抜ける技です。この技に対して煉獄は、玖ノ型・煉獄を使いましたが、対抗できず、アカザの腕が胸に貫通しました。

花火のように、自身を主軸として360度全ての方向に攻撃を打ち込みます。技名の青銀乱残光とは、その名の通り青い花火です。カラー版でも、技が青く塗られていました。冨岡は、拾壱ノ型・凪でガードしようとしますが、防ぎきれず負傷しています。

「鬼滅の刃」に登場する鬼たちが使う血鬼術の技名には、人間時代の職業や、思い出にまつわる単語が入っていることが多くあり、アカザも例外ではありません。アカザは、人間だった頃、まだ病弱だった恋雪と花火を見に行く約束をしています。その後、体調が回復した彼女との結婚が決まり、花火が上がる中で生涯守ると誓いました。花火は、アカザの人間時代の大切な思い出の一つです。

そして、血鬼術の技名には、花火の名前がつけられています。さらに、術式展開 破壊殺・羅針では、足元に雪の結晶の羅針が現れます。雪の結晶は、恋雪の髪飾りのデザインや、着物の柄にも入っていました。

「鬼滅の刃」のアカザの漢字の表記は、猗窩座です。「猗」の文字は、様々な意味がありますが、去勢を施した犬という意味も持ちます。彼の人間時代の名前は、「狛治」であり、狛犬の「狛」の文字が入っています。狛犬は、神社を守る役目を担います。しかし、彼は守るどころか剣術道場の関係者を何十人も殺害し、さらには鬼となった後でも殺戮を繰り返したことから、この漢字がつけられたのではないかと考察されます。

「窩」の文字は、すみかの他に、かくまう、隠すなどの意味を持ちます。アカザは、人間だった頃の記憶を失っていることから、潜在意識に隠れたままということを表しているのではないかとされています。

「鬼滅の刃」作中で、人間時代アカザは、狛治という名前を持っていました。狛治は貧しい家庭の出身で、家には病弱な父親がいました。父親のことを大切に思っていた彼は、高額な薬を手に入れるために、幼い頃から盗みを繰り返します。何度も奉行所に捕まり、刑罰を受け、腕にも盗人の証である刺青を入れられました。狛治は、奉行人に次は捕まらないようにやると宣言し、全く懲りた様子はありません。

しかし、息子が自分のために悪行を重ねることに責任を感じた父親は、遺言書を残して自殺を図ります。遺言書には、今まで迷惑をかけてきたことに対する謝罪と、真っ当に生きてほしいという願いが綴られていました。父親のためなら、どんな目に遭っても構わなかった狛治にとって、それは悔しくも悲しい出来事でした。

狛治は、元住んでいた江戸の町を追い出され、たどり着いた街で7人の大人と喧嘩をします。喧嘩の様子を見た素流道場を経営する慶蔵は、狛治の腕を見込んで道場に入らないかと誘いました。気が立っていた狛治は、慶蔵に殴りかかります。

しかし、慶蔵に返り討ちに遭い、そのまま道場へと案内されました。慶蔵は、狛治の腕の刺青から、盗みを繰り返して江戸から追い出された罪人だとわかっていました。しかし、その罪人は先の格闘でやっつけたと言い、自分の娘・恋雪の看病を頼みます。恋雪の母親は、看病の疲れから自殺をしており、人手が足りないというのです。

恋雪は、非常に身体が弱く、ずっと寝たきりの状態でした。病弱だった父親の看病に慣れていたこともあり、狛治は恨み言一つ言わず、甲斐甲斐しく彼女の面倒を見続けます。自分につきっきりで自由時間のない彼を気遣った恋雪は、近所で行われる花火大会を見てきてはどうかと提案しました。2人で一緒に見に行くと受け取った狛治は、了承して近場まで恋雪を背負っていくと言います。

予期しなかった返答に、恋雪は驚きました。さらに狛治は、今回見に行けなくても、次の年に行けばいいと言います。恋雪は、彼の言葉に涙しますが、泣いている理由が理解できない狛治は戸惑いました。素流道場にやってきて3年の月日が流れた頃、狛治は慶蔵に呼び出され、恋雪と結婚して道場を継いでほしいと頼まれます。病弱だった恋雪は、狛治の看病のかいもあり、すっかり元気になっていました。

狛治は、慶蔵の口から、恋雪が自分に恋をしているということを知らされます。2人はその後、一緒に花火を見に行きました。恋雪は、狛治に看病されていた時、一緒に花火を見に行こうと誘ってくれたことが嬉しかったと打ち明けます。当時、どれだけ生き延びることができるかわからなかった彼女にとって、それは希望に満ちた言葉でした。花火が上がる中、狛治は彼女に、ずっと守ると約束しました。

恋雪と結婚して、慶蔵の素流道場を継ぐ約束をした狛治は、父親の墓に報告しに行きます。しかし、狛治がいない間に、素流道場の井戸に何者かが毒を入れます。恋雪と慶蔵は、井戸水を飲んだことにより、亡くなりました。前々から、近くの剣術道場は、素流道場に嫌がらせをしていました。以前の素流道場の持ち主は、山賊から助けてくれた命の恩人である慶蔵へのお礼として、土地と道場を譲り渡したのでした。

土地と道場を狙っていた剣術道場は、これが気に入らず、嫌がらせを繰り返していたといいます。狛治は、井戸に毒を入れた犯人は剣術道場の人間と察しました。その後、1人で剣術道場に乗り込み、素手で関係者67人を殺害します。

「鬼滅の刃」作中で、狛治は剣術道場の人間を殺した後、1人夜の街を彷徨っていました。そこへ、鬼が出たという情報を聞きつけた無惨がやってきます。無惨は、彼の頭部に自身の腕を貫通させ、血を注ぎ込み鬼にしました。大切な人たちを失って無気力になっていた彼は、抵抗することも恐怖で叫ぶこともなく、淡々と受け入れます。

身体に痣が出たことで、戦闘に磨きがかかった冨岡でしたが、アカザの大技、終式・青銀乱残光で負傷します。そんな中、透き通る世界を体得した「鬼滅の刃」主人公・炭治郎は、闘気を消し、周囲がスローモーションに見え、アカザの動きを追うことができるようになりました。そして、斜陽転身の技で、アカザの首を斬り落とすことに成功します。アカザは、落ちそうになる首を抑え、再生しようとしました。

そんなアカザの頭に、義勇は後ろから自身の日輪刀を投げつけ阻止します。しかし、首を落としたにも関わらず、アカザの肉体は消滅する気配がなく、さらに攻撃を繰り出そうとしました。体力の限界だった炭治郎と冨岡は、不測の事態に焦ります。アカザの身体は、怪我をしてもすぐに回復し、失くした首も再生しようとしていました。炭治郎を殺そうとするアカザを、義勇が肆ノ型・打ち潮で助けます。

そんな中、泣きながら恋雪が現れ、アカザの腕を掴んで再び戦おうとするのを止めます。人間の頃の記憶がなかったアカザは、恋雪のことも覚えていませんでした。自分は強くなる必要があるというアカザに、恋雪は理由を問います。アカザはそこで、人間の頃の出来事を思い出しました。炭治郎に斬られたアカザの首は、どんどん復活していきます。恋雪が止めるのも聞かず、アカザは、義勇に技を出そうとしました。

先ほどアカザの攻撃で気を失っていた炭治郎は、意識を取り戻し、刀を持ってアカザに挑みます。しかし、直前で刀が手から落ちてしまい、そのまま勢いに任せて再生途中のアカザの顔を殴りつけました。頬を殴りつけられたことで、アカザは慶蔵のことを思い出します。慶蔵は、アカザが人間だった頃、炭治郎と同じように頬を殴って、生まれ変わるよう示唆していました。

アカザは、人間だった頃、慶蔵と恋雪を毒殺されたことで我を忘れ、剣術道場の関係者67人を殺害しました。2人のことを守れなかった上、素流道場を後世に残していくこともできなくなりました。そこでようやく、心の底から嫌悪していた弱者は、自分自身であったのだと気がつきます。アカザは、攻撃を炭治郎と冨岡にではなく、自分に放って自爆しました。

自爆する寸前、アカザは炭治郎に感謝を込めて微笑みます。炭治郎に負けたことを認め、再生せずこのまま地獄に行くことを望みました。アカザは、死後の世界で父親に会い膝をついて謝罪します。目の前にいた人物は、父親から慶蔵へと変わりました。慶蔵は、何があってもアカザは弟子で息子であると言い、彼の頭に優しく手を置きます。しかし、今度は目の前の人物が無惨の姿に変わりました。

無惨は、アカザに再び戦うようそそのかします。その言葉を受けて、肉体を再生させようとした時、恋雪が現れます。アカザは狛治の姿に変わり、恋雪に抱きつきました。そして、過去に守れなかったことを謝罪しました。アカザの肉体は消滅し、恋雪と共に炎に包まれ、地獄へ向かいます。

「鬼滅の刃」に登場する鬼は、日輪刀で首を斬ることと、太陽の光に晒すことで消滅します。しかし、「鬼滅の刃」の強敵・無惨は日輪刀で首を斬っても消滅しません。これは、鬼としての能力が進化したものとされています。アカザも、炭治郎に首をはねられますが、再生して再び戦おうとしていました。彼も無惨と同様、進化してこの弱点を克服したようです。

もし、首を斬られた後に恋雪が止めに来なかったら、夜明けまで戦って太陽の光に当てるしか勝つ方法がありませんでした。アカザの首を取った時点で、炭治郎も冨岡も体力をかなり消耗しています。アカザが無惨の言葉を聞き入れ、自害せずに身体を再生して戦い続けていたら、「鬼滅の刃」主人公・炭治郎たちの勝率は低かったと考察されます。

「鬼滅の刃」のアカザの血鬼術の技名は、恋雪の髪飾りや、一緒に見た花火がモチーフとなっていました。コミックのおまけページにて技名の由来が明かされています。人間時代に恋雪たちを守れなかった悔しさなども現れているようで、切ないといった「鬼滅の刃」ファンの感想が多くありました。

「鬼滅の刃」の狛治は、無惨によって鬼にされた後は、人間の頃の記憶を失い、強くなりたいという気持ちだけが残りました。炭治郎のことは、当初から気に入らないと評しています。炭治郎と慶蔵は似ており、辛い過去を思い出しそうだからとされていました。しかし、慶蔵だけではなく、自分自身とも重ねていたのではないかという「鬼滅の刃」ファンの意見もあります。

「鬼滅の刃」の狛治は、恋雪と結婚して慶蔵の道場を継ぎ、父親の遺言通り真っ当に生きることができると喜んでいました。そんな矢先に、2人は毒殺されます。恋雪は、アカザが鬼になった後も、彼が死後の世界へ来るのを待ち続けていたようです。炭治郎に首を斬られた後は、再生しようとするのを説得し、一緒に地獄へ向かいました。恋雪の愛情の深さが感じられるといった「鬼滅の刃」ファンの感想もあります。

ここまで、「鬼滅の刃」に登場する鬼・アカザの血鬼術の技名一覧、人間時代の過去などを紹介してきました。彼の技名には、婚約者・恋雪と一緒に見に行った花火の名称が入っていました。