デッドプール3のユキオとは？演じたのは忽那汐里？能力や今後の活躍を考察

過激な描写があるものの、人気映画作品として知られている『デッドプール』シリーズ。今回は『デッドプール2』にネガソニックの恋人として登場した「ユキオ」というキャラクターについて紹介します。ユキオは出番は少ないもののファンの間ではかわいいと話題になったキャラクター。今回の記事ではユキオ役を演じた忽那汐里さんについてや、ユキオの能力についても触れていきます。

ユキオについて紹介していく前に、まずはユキオが登場する『デッドプール』について紹介していきます。『デッドプール』とはアメコミ作品を原作とした映画シリーズで、『アベンジャーズ(MCU)』等と世界観を同一とする『MARVELヒーローズ』の1つとされています。シリーズ第1作目は2016年、続編にあたる『デッドプール2』は2018年に公開されました。

『デッドプール』の主人公はカナダ人のトラブルシュータ―であるウェイド・ウィルソンです。ウェイドは恋人であるヴァネッサと日々過ごしていましたが、ある時意識を失い病院へ運ばれることに。そこで医師から末期癌であることを告げられます。落ち込むウェイドでしたが、親友の経営する酒場でとある男から癌の治療と引き換えに極秘の人体実験に参加しないかと声をかけられることに。

取引に応じたウェイドは、ミュータント遺伝子を活性化させる血清を投与され、突然変異を誘発する為の拷問を受けることとなってしまいます。その結果ウェイドは明らかな致命傷からでさえ短時間で回復するような驚異的な自己治癒能力を手に入れることに。癌による死からは逃れたウェイドでしたが、癌細胞に全身を侵食され、全身が火傷のように爛れた姿となってしまいました。

ウェイドはそんな外見では恋人であるヴァネッサに受け入れてもらえないと落胆。元の姿に戻るため、自身の顔を自作のコスチュームで覆い隠し、「デッドプール」として自分の体を改造した組織を追うことを決意し…というのが『デッドプール』のあらすじとなっています。

『デッドプール』はその人気から、2018年には続編にあたる『デッドプール2』が公開されました。また2019年には製作・主演であるライアン・レイノルズが『デッドプール3』の製作企画が進行中であることが発表されました。その為ファンからは「2019年～2020年に『デッドプール3』が公開されるのでは？」と推測されていましたが、2020年現在も公開日は不明のままとなっています。

今回紹介する「ユキオ」は『デッドプール2』で初めて登場したキャラクターです。しかも、原作にあたるアメコミにも登場したことのないキャラクターでした。その為ファンからは「映画オリジナルの新キャラ」と注目を集めることに。出番はそれほど多くなかったものの、「かわいい」と話題となり、「『デッドプール3』にも登場してほしい」といった感想が多くあげられました。

映画で初登場となったユキオ。しかしファンから類似を指摘されるキャラクターが存在しています。まず1人目は2013年に発表されたMARVELの映画作品『ウルヴァリン：SAMURAI』に登場する「ユキオ」という女性キャラクター。今回紹介する『デッドプール2』に登場したユキオと全く同じ名前のキャラクターです。しかし『ウルヴァリン：SAMURAI』に登場したユキオは赤い髪の忍者で、外見は別物。

女優兼モデルである福島リラさんが演じており、日本人であるという事以外『デッドプール』のユキオと共通点はありませんでした。次に類似点が指摘されているキャラクターはMARVEL作品である『X-MEN』に登場する「サージ」というキャラクター。「サージ」とは本名アシダ・ノリコという日本人のミュータントで、電撃を武器に戦う『X-MEN』のメンバーです。

外見や名前こそユキオとは異なるものの、ユキオは『デッドプール2』で電撃を武器に戦闘に参加している様子が描かれており、ファンからは「サージがモデルになっているのでは？」と噂されているようです。しかしながら『デッドプール』の脚本を担当したレット・リースとポール・ワーニックからは「ユキオはサージを再解釈した人物ではなく、本作のために登場させた新キャラクターだ」とコメントが発表されています。

ファンからは「『ウルヴァリン：SAMURAI』のユキオと『X-MEN』のサージをモデルにしたキャラクターだ」と噂されている『デッドプール』のユキオですが、どちらのキャラクターとも切り離して考えるのが正解のようです。

ここからは映画『デッドプール2』でユキオ役を演じたキャストについて紹介します。ユキオ役を演じたのは1992年12月22日生まれの女優、忽那汐里さん。忽那汐里さんはオーストラリア出身で、日系3世の女優兼モデルとして活動されています。出生の関係から英語と日本語の両方を話すことのできるバイリンガルとして注目を集めました。

元々オーストラリアに在住していたようですが、日本で女優になる為2006年に冬休みを利用して訪日したそうです。全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞を受賞すると、その後様々なドラマに出演。その活躍から大きな注目を集めましたが、2019年には所属していた芸能事務所を退社。その後は海外での活動を中心にしているようです。

2019年には日本の所属芸能事務所を退社した忽那汐里さん。その為日本での芸能活動はそれほど長くはありませんでした。しかしその演技力や外見がかわいいと評判になり、様々な作品に出演されています。主な出演作として有名なのはドラマ『3年B組金八先生ファイナル』の金井亮子役や『家政婦のミタ』の阿須田結役、『泣くな、はらちゃん』の紺野清美役等。また『デッドプール2』のユキオ役の他、映画へも多数出演されています。

忽那汐里さんが演じたユキオは出番が多くないにも関わらず「かわいい」とファンから評判となりました。作中ではヒーローチーム「X-MEN」のメンバーとして登場。『デッドプール2』では僅かではあるものの、彼女が戦闘に参加する様子も描かれています。そこでユキオは鎖に電流を流して武器にしていました。その為ファンの多くからは「帯電能力のあるミュータントだ」と認識されているようです。

ファンの多くからはミュータントと認識されているユキオですが、『デッドプール2』での出番はそれほど多くありません。その為彼女のプロフィールは勿論の事、細かい設定については明らかにされていません。また、『デッドプール2』の公式HPでもユキオについては「常にキュートな謎めいた暗殺者」「ネガソニックの恋人」とだけしか説明されておらず、その為2020年現在も彼女の能力については謎に包まれたままとなっています。

謎が多く残されたままのユキオですが、ファンからはかわいいと高く評価されています。しかし、ユキオが高く評価される理由は「かわいい」という点だけではありません。ユキオが高く評価される他の点とは、ユキオがネガソニックの恋人として登場したという点にあります。『デッドプール』シリーズに登場するネガソニックとは、核爆発を起こす能力を持った女性のミュータント。つまり同性愛者なのです。

『デッドプール』シリーズが公開されるまでの間にも、MRVELは数多くの作品を公開してきました。しかし『デッドプール2』でユキオが登場するまでLGBTのキャラクターが描かれたことがなかったのです。原作にあたるアメコミにはLGBTのキャラクターも登場していましたが、映画で描かれたのはユキオとネガソニックが初めてだったのです。

『デッドプール2』で突如登場したユキオ。しかしこのユキオというキャラクターはMARVELにとってとても重要な人物だとされています。先の項目でも触れましたが、MARVELが映画でLGBTのキャラクターを登場させたのはユキオが初めて。LGBTのキャラクターがそれまで描かれなかったことについて、MARVEL作品はディズニーが作成していたことが大きく関係していたようです。

また、ネガソニックとユキオが同性愛者であることを公言する場面は、ネガソニック役を演じるブリアナ・ヒルデブランドさんの要望に従って、「大事ではない」ように描かれています。ブリアナ・ヒルデブランドさんは私生活でも同性の恋人がいることを公表している芸能人の1人。LGBTを間違った形で描かれることが嫌だったのかもしれません。

その為、『デッドプール』で2人が恋人である事をカムアウトする場面はさらっと描かれています。MARVELのように人気映画作品を数多く作成てきた会社が、こうした形でLGBTを登場させたことについて、多くの人々から「大きな一歩を踏み出した」と評価されたようです。

MARVELにとって特別な存在となったユキオ。そんなユキオについて「『デッドプール3』にも登場するはず」と予想するファンが多いようです。それというのも製作・主演のライアン・レイノルズがユキオ役を演じた忽那汐里さんを絶賛していたからです。また、他の映画製作陣もユキオというキャラクターを大切にしているようで、ユキオをキャラクターとして掘り下げることに意欲的であるということも明かされているのです。

更に、ユキオ役の忽那汐里さんは海外でもかわいいと評判で、Netflixドラマ『アウトサイダー』にも出演。忽那汐里さんはハリウッド女優として積極的に活動されているようです。また、既に触れている通りユキオは能力を含め、まだまだ謎が多く残されているキャラクターとなっています。その為ファンからは「『デッドプール3』にユキオが出てこないわけがない」と考えられているようです。

ここからはユキオに関するファンからの感想や評価について紹介していきます。まず最初に紹介する感想は「ユキオがかわいい」というものです。何度か触れていますが、ユキオは『デッドプール2』が初登場のキャラクターとなっており、出番はそれほど多くありません。しかし作中ではウェイドに対して笑顔で接する愛想の良いキャラクターとして描かれています。

ユキオはネガソニックの恋人であるため、少し不愛想なネガソニックと共に登場することが多く、その為余計にユキオの愛想の良さが話題に。ファンからは「『デッドプール3』にも出てきてほしい」といった声も少なくありません。

続いて紹介する感想は「デッドプールとユキオのやり取りが好き」というものです。『デッドプール』に登場するキャラクターの中でも特にユキオは愛想の良いキャラクターで、ウェイドに対しても好意的に接しています。またデッドプールもユキオに対して「ハアイ」等と返答しており、「2人のやり取りを見てほっこりした」という感想を持ったファンも沢山いらっしゃるようです。

最後に紹介する感想は「『デッドプール3』では是非ネガソニックとユキオのその後が見たい」というものです。ネガソニックの恋人として登場したユキオ。作中では手をつないだりネガソニックの隣に座って食事を摂る様子などが描かれました。ファンの間ではそうしたネガソニックとのやり取りがかわいいと評判になっており、「『デッドプール3』でも2人の姿を見たい」と望んでいるファンも多いようです。

今回は『デッドプール2』からネガソニックの恋人として登場した「ユキオ」というキャラクターについて、ユキオ役を演じた忽那汐里さんやユキオの能力について紹介しました。ユキオとは謎が多く残っているもののファンの間ではかわいいと人気のキャラクター。また、MARVEL映画初のLGTBキャラクターとしても話題となりました。

『デッドプール3』は2020年5月現在も公開予定日が不明とされていますが、企画が進行している以上いつか公開されるのは間違いないでしょう。それまでの間に、是非『デッドプール』の1,2を観てユキオや彼女の恋人であるネガソニックの魅力を確認してみて下さい。