【X-MEN】ローグの能力は?演じた女優と実写・原作の違いも比較紹介

2019年に映画『X-MEN ダークフェニックス』で一区切りを迎えたアメリカンコミックの金字塔『X-MEN』。その映画でも活躍したキャラクター「ローグ」について、ミュータントとしての能力や実写版のローグ役女優であるアンナ・パキンの紹介など原作漫画と実写映画の違いも含めて徹底解説!ローグ役女優のアンナ・パキンの現在など気になる映画『X-MEN』の舞台裏に詳しく触れていきましょう!

【X-MEN】ローグの能力は?演じた女優と実写・原作の違いも比較紹介のイメージ

目次

  1. X-MENのローグとは?
  2. X-MENのローグの能力
  3. X-MENのローグ役を演じた女優
  4. X-MENのローグの実写映画・原作の違い
  5. X-MENのローグに関する感想や評価
  6. X-MENのローグの能力まとめ

X-MENのローグとは?

2019年6月7日に実写映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』が公開され、ひとつの一大シリーズが終了したことでも話題のアメリカンコミックの金字塔でもある映画『X-MEN』。その映画『X-MEN』のなかでも原作コミックスと実写映画で異なる脚色や設定が付与されたことでも話題になったヒーローがいるのをご存知ですか?

それは、1作目にあたる実写映画『X-MEN』で主役級の活躍をみせた少女「ローグ」です。今回はそんなミステリアスでパワフルなミュータントである「ローグ」の生い立ちや能力、実写映画での活躍、「ローグ」役の女優さんの紹介などをしていきましょう!

X-MENの作品情報

『X-MEN』はアメリカの漫画家であるジャック・カービー先生と原作者であるスタン・リー先生によって1963年に生み出されたヒーローコミックです。一時は低迷しますが、1991年の原作クリス・クレアモント先生、作画をスタン・リー先生のタッグで発表した漫画『X-MEN』が大ヒットし、現代でも不動の地位を保っている人気作品です。

細胞の突然変異によって生まれた「ミュータント」と呼ばれる驚異的な能力を持った人々とその人類の進化に戸惑う現人類たる社会を舞台に、「ミュータント」の青少年を正しい未来に導こうとする「プロフェッサーX」こと「チャールズ・エグゼビア」と彼の開いた「恵まれし子らの学園」の生徒たちで構成される「X-MEN」と呼ばれるヒーローチームの活躍を描いています。

今回の記事の主人公である「ローグ(英語表記はROGUE)」もそんな「プロフェッサーX」や「ミズ・マーベル」によって暗い宿命に打ち勝ち、「X-MEN」の中核メンバーとして他のミュータントたちと共生していくことになった女性ヒーローのひとりです。強くてカッコいい「ローグ」とはいったいどんなヒーローなのか、まずはプロフィールをご紹介していきます!

ローグのプロフィール

「ローグ」は本名「アンナ・マリー」といううら若いミシシッピの出身の女性ミュータントです。普通の人間として生きてきましたが中学校の頃に初恋の男の子との接触により自身の「相手の能力や力を奪うエナジードレイン」の恐ろしさを知ってしまい家出。その後、ヴィランの「ミスティーク」率いる「ブラザーフッド・オブ・イーヴル・ミュータンツ」の一員として過激なミュータントとして振舞います。

しかし、ヒーローの「ミズ・マーベル」との激闘を経て更生し「プロフェッサーX」のもとで己の能力の使い方を学んで「X-MEN」に仲間入りすることになるのです。思春期らしい衝動と強力な能力に板挟みになり葛藤しながらも、恋にヒーロー業にと邁進する「ローグ」はファンの間でも人気のあるキャラクターです。

ローグの実写映画版での活躍

そんな「ローグ」が映画版に登場したのは2000年にブライアン・シンガー監督の手による「20世紀フォックス」の実写映画『X-MEN』です。ローグ役の女優「アンナ・パキン」演じるローグは、先ほどご紹介した生い立ちとは異なる経緯を辿りつつも、「ウルヴァリン」の助けを得ながら前に進み、同じように恋する気持ちと思春期の衝動、そして自身の強大な能力に葛藤する少女として描かれています。

1作目にあたる『X-MEN』ではメインヒロイン役としての色が濃く能力のコントロールも危うい状態が描かれていますが、その後の『X-MEN2』(2003)から徐々に恋人の「アイスマン」とともに協調しつつも勇気を振り絞って様々な活躍と成長をみせるローグが確認できます。他人の能力を短期的ながら吸収して再利用可能なローグは、トリッキーな戦術を使って「X-MEN」のほかのメンバーを助けていきます。

映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』公式サイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

X-MENのローグの能力

この章ではローグの能力について詳しく掘り下げて紹介していきましょう!コミック版と実写映画版では異なる役周りを持っているローグの違いについても説明していきます。

ローグの能力は奪うこと?

ローグはそのヒーローネーム(正しくはヴィラン時代からの通り名)の通り、「ならず者」「孤独な者」といった印象を色濃く残す能力を持っています。それは「皮膚接触による能力吸収」という文字通り触れ合った相手から能力を奪い取る能力です。また、能力だけでなく記憶もコピーできるという非常に強力なミュータント能力でこの能力のせいで孤独であらねばならないという荊の道を歩むことになります。

また、コミック版では「X-MEN」に加入するよりも前に「ミズ・マーベル」こと「キャロル・ダンバース」との戦闘により彼女の持つ「怪力」や「飛行能力」を吸収し長期に渡り使用していました。ローグの能力はその強大さに併せて相手の生命力ごと摘み取るという弱点があり、味方への乱用は制限が限られる上に誤解を得やすいキャラクターとなっており、手袋が欠かせません。

実写映画版では「ミズマーベル」は登場せずに最初から「プロフェッサーX」との接触が起きるためこれらの能力は有していません。

ローグは能力の弱点を克服した?

そんな悲しい運命をもつローグですが、数々のヴィランに打ち勝ち、彼女自体も葛藤のなかで成長していくことで能力をコントロールすることが可能になります。その覚醒もあってか、2012年にはコミック『Uncanny Avengers』でアヴェンジャーズとミュータントの混成チームに選ばれるなど最強クラスのヒーローとして頭角を表すのです。

ThumbX-MENはどの順番で見るべき?映画公開順か時系列かを徹底分析 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

X-MENのローグ役を演じた女優

この章では、実写映画版『X-MEN』でローグ役を演じた女優「アンナ・パキン」について詳しく出演作や受賞歴を迫っていきましょう!

アンナ・パキンのプロフィール

ローグ役を演じた女優「アンナ・パキン」はカナダ生まれニュージーランド育ちの女優で、若干11歳という若さでスクリーンデビューを果たしている2019年現在37歳の女優です。この初出演を果たした1993年の『ピアノ・レッスン』ではアカデミー助演女優賞を受賞するという快挙を果たしておりその後も数々の役柄を演じきっている実力派女優のひとりです。

アンナ・パキンの受賞した賞

ローグ役でも実は「サターン賞若手俳優賞」にノミネートされた女優「アンナ・パキン」の受賞作品はなんとデビューから26年で6つというなかなかの打率の高さになります。

「アカデミー賞」を受賞した1993年の『ピアノ・レッスン』にはじまり、「ゴールデングローブ賞」のテレビ部門で主演女優賞を受賞した2008年の『トゥルーブラッド』、2000年の「放送映画批評家協会賞」のアンサンブル賞を受賞した『あの頃ペニー・レインと』など、多彩で重厚な役をこなしているのです。

アンナ・パキンの結婚情報

また、アンナ・パキンは2009年に『トゥルーブラッド』で共演したスティーヴン・モイヤーと結婚しており、双子のこどもたちを育てるよき母としての面も持っています。

子どもや夫であるスティーヴン・モイヤーとの生活は円満で、アンナ・パキン自身も同性愛者などのマイノリティの側に立って活動を行うなど女優としての顔以外の面でも自立してカッコいい人物として知られています。

ThumbX-MEN2のあらすじと結末をネタバレ!登場キャラクター・声優キャストも紹介 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

X-MENのローグの実写映画・原作の違い

先ほどの紹介にもありましたが、ローグの設定はコミック版と実写映画版だと「ミスティークの養女になったかどうか」「ミズ・マーベルの能力を吸収したか」などの大きな分岐を経て異なるものが設定されています。コミック版と実写映画版の違いをまとめてみましょう。

違い①本名や生い立ち

まず、本名についてはコミック版は「アンナ・マリー」、実写映画版では「マリー・ダンキャント」という設定になっており、家出をしてしまう下まではいっしょですが、コミック版ではミスティークに拾われたところを実写映画版ではウルヴァリンと巡り会うことでプロフェッサーXにそのまま会うことができているためヴィランスタートではありませんでした。

違い②能力の違い

能力についても、コミック版は「ミズ・マーベル」の能力を色濃く残した「怪力」「飛行能力」なども駆使できるオールラウンダーとして活躍していますが、実写映画版は「成長途中のミュータント」として描かれており作品を重ねるごとに強力になっていきます。

特に顕著なのが「記憶の読み取り」と「他のミュータントの持つ能力の転用」であり、一度に様々な能力を組み合わせて臨機応変に場に適応していくという非常に強力な戦い方をローグは可能にしていきます。

違い③交友関係

コミックス版も実写映画版もローグの関心は思春期特有の「触れること(愛すること)ができるか」にあり、実写映画版ではヒーリングファクターを持っている生命力に溢れたウルヴァリンや、大人びた精神で抱擁しようとしてくれる優しいアイスマンに惹かれる様子がみてとれます。

しかし、実写映画版とは違い、コミック版ではマグニートーやロングショットやデッドプール、コロッサスにガンビットなど様々な異性に触れつつも本当に愛せる相手を探していくことになります。実写版のスピンオフ作品として「ガンビット」が主人公のものが企画されているのでどこかで実写版でもガンビットとローグの関係は描かれるかもしれません。

ThumbX-MEN全シリーズまとめ!新作・スピンオフ映画や時系列の順番も紹介 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

X-MENのローグに関する感想や評価

この章では最後にX-MENの強力な女性ヒーロー「ローグ」に関する感想をSNSからいくつかご紹介いたしましょう!

映画版『X-MEN』の感想のなかで多く見られるのが、初見ではまったく原作とは似ても似つかない雰囲気を醸し出しているローグ役の女優のアンナ・パキンが物語の終盤の展開により原作の「ビギニング」であるかのような納得感ある成長を遂げていく楽しさと驚きの声です。女優アンナ・パキンとともに葛藤しながらも成長する姿が『X-MEN』のテーマ性ともよく合っているという評価もあります。

また映画『X-MEN』1作目のローグとウルヴァリンのマイノリティとしての孤独と能力の扱いに葛藤する者同士の関係性はファンの心を掴む名シーンを生み出しています。ローグの成長や葛藤はマイノリティの少女としてのそれと重なる部分が多く、それゆえにファンタジーやSFの要素が多いX-MENの世界観を共感できるものに昇華できているといえるのでしょう。

そんなローグの気になる恋模様もファンの間では死活問題でもあり、注目の的です。実写映画版ではウルヴァリンやアイスマンに惹かれる様子が映され、コミック版ではロングショットやデッドプールとの恋も噂されているなど混迷を極めていましたが、2018年発売の『ミスター&ミセスX』でガンビットと結ばれたというニュースはファンにも衝撃と興奮を与えました。

『X-MEN』で描かれる大きなテーマでもある「多様性と異なる者同士の共生」を象徴するように「他人に触れられない」という制約をもつローグとガンビットの恋はファンにとっても「幸せを祈りたくなる」ものであり、とても高評価を得ています。

フィギュアの老舗「コトブキヤ」とイラストレーターの「山下しゅんや」先生によるタイアップ企画「マーベルキャラ×美少女」がコンセプトの『MARVEL BISHOUJO』シリーズで取り上げられたローグはギャップがすごいと話題です。コミック版のカッコいい女傑のような姿に対して実写版寄りの華奢なラインは意外性が強いようです。

海外のおもちゃメーカー「クアンタムメカニクス」製の「Qフィグ/ マーベルコミックス: X-MEN ローグ PVCフィギュア」は原作漫画寄りのデザインでファンの心を掴んでいます。実写版のウケに対してやはりファンとしてはコミック版のカッコいいローグが好きという意見は厚い支持を得ているのです。

ThumbX-MENの時系列・公開順まとめ!映画シリーズを見るおすすめの順番は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

X-MENのローグの能力まとめ

『X-MEN』シリーズを彩る女性ヒーロー「ローグ」の能力や実写版映画でローグ役を演じた女優アンナ・パキンの紹介はいかがでしたか?コミック版と実写映画版で設定の異なるキャラクターである「ローグ」はある意味コミックと実写映画の架け橋にもなるユニークな女性ヒーローだといえるでしょう。

2020年に新作『ニュー・ミュータンツ』の公開が待たれる今、魅力あるX-MENシリーズを見直してみても面白いかもしれません。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ