X-MEN全シリーズまとめ！新作・スピンオフ映画や時系列の順番も紹介

ファンの間でも順番が分かりづらいと言われているX-MEN。全シリーズ、新作からスピンオフまで内容や時系列を詳しく解説していきます！

まずは2000年公開の『X-MEN』から3部作続いた初代X-MENシリーズを順番にご紹介します。

2000年に公開された『X-MEN』こちらが記念すべきシリーズ第1作目の映画です。主演は『レ・ミゼラブル』などでおなじみのヒュー・ジャックマン、最近ではミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』でもヒットを飛ばしました。

舞台は人類が急激な進化を遂げた近未来、ミュータントと呼ばれる特殊能力をもった者たちが迫害をうけている世界です。主人公はヒーリングファクターという不死の能力をもつミュータント、ウルヴァリン。

失った記憶を取り戻すために放浪していた彼はある日ローグという名の少女に出会い、ひょんなことからX-MENというミュータントの集団にピンチを救われます。そして自身もX-MENに加わり、人類を滅ぼそうともくろむミュータント・マグニートーと対決することになります。

前作『X-MEN』の続編が『X-MEN2』になります。前作の大ヒットを受け、3年後という短いスパンで公開されました。

引き続き主人公ウルヴァリンを中心に、より良い存在として世界に貢献するX-MENを率いるプロフェッサーXと、ミュータント以外の人類を滅ぼそうとするテロ集団ブラザーフッドを率いるマグニートーとの対立が描かれています。その他にもローグとボビーの恋の行方や、ウルヴァリン、ジーン、サクロップスの三角関係など、前作よりもさらに各キャラクターの関係性が掘り下げられています。

前作『X-MEN2』の続編がこちら『X-MEN:ファイナルディシジョン』タイトルがナンバリングでなくなりますが、順番としてはこちらが初代シリーズ3作目の映画になります。

前作で死亡したかと思われていたジーン・グレイが復活し、その強大な能力からダークフェニックスに心を乗っ取られてしまいます。暴走した彼女をウルヴァリンは止めることができるのか、プロフェッサーとマグニートーの対決の行方は…初代シリーズは一旦これで完結となります。

初代シリーズが完結し、キャストも新たに始まった新シリーズ。前作との繋がりは？主人公は誰なのか？こちらも順番に詳しく解説していきます。

初代シリーズはヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンを中心に物語が進んでいましたが、新シリーズはプロフェッサーXとマグニートーの若かりし頃が描かれています。

舞台は1962年、まだ世間にミュータントという存在が認知されていない時代。母親をナチスに殺され復讐に燃えるミュータントの青年エリック(後のマグニートー)と、自身も高い能力をもちながら突然変異について研究をするチャールズ(後のプロフェッサーX)が出会うところから物語は始まります。自分たち以外にも特殊な能力をもつ存在がいると知った2人は、同じ思想を持つ仲間を集めてX-MENを結成します。

前作『ファーストジェネレーション』の続編がこちら『フューチャー＆パスト』です。この映画はタイトルにもある通りフューチャー(未来)とパスト(過去)両方にスポットを当てたお話になります。

まずフューチャー(未来)の部分、こちらは初代シリーズの時系列で主人公はウルヴァリンになります。

物語の舞台は初代シリーズ3作目『ファイナルディシジョン』から数十年後の2023年、世界はミュータント撲滅機械センチネルに支配され、ミュータント及びミュータントに味方する人たちが次々に殺戮されています。そんな世の中に危機を感じたプロフェッサーXはマグニートーと協力し、センチネルが誕生するのを阻止するためにウルヴァリンを過去へ送ります。

そしてパスト(過去)の部分、こちらは新シリーズの時系列で若い頃のプロフェッサーXとマグニートーの2人が主人公になります。物語の舞台は新シリーズ1作目『ファーストジェネレーション』から十数年後の1973年、親友と妹を失い戦争の徴兵で生徒達も失い、すっかり自暴自棄になっていたチャールズ(プロフェッサーX)のもとに未来から飛ばされたウルヴァリンが現れます。

エリック(マグニートー)や他の仲間たちも集めてセンチネル誕生を阻止し、過去と未来両方の運命を変えていく、チャールズとエリックとウルヴァリン3人の奮闘が描かれています。

前作『フューチャー＆パスト』で歴史が変更されたことにより、今まで新シリーズから初代シリーズに繋がると思われていた流れがガラッと変わったのがこちら新シリーズ3作目の映画『アポカリプス』です。

舞台は1983年。初代シリーズではどこまでも対立していたプロフェッサーXとマグニートーですが、この新しい時系列ではエリックがマグニートーではなくなり田舎の片隅でひっそりと暮らしています。チャールズはミュータントのための学校を設立し、誰と戦うでもなく平和に暮らしています。

しかしそんな中、何百年も地中奥深くに封印されていた史上最強のミュータント・アポカリプスが目を覚ましてしまいます。人類を支配しようとするアポカリプスを倒すべく、再びX-MENが結成されるというのが今回の映画です。

X-MENシリーズの主人公、ウルヴァリン。ここからは彼の人生にスポットを当てたスピンオフシリーズを順番に紹介していきます。

舞台は1845年のカナダ、まだ幼いローガン(ウルヴァリン)が目の前で母親が殺されたショックにより能力が目覚めるというところから物語ははじまります。

その後1世紀以上にわたり兄のビクターと戦争などに参加して生き抜いてきたローガンですが、再生能力に目を点けられ特殊部隊にスカウトされます。しかし非人道的なやり方に嫌気がさしたローガンは舞台から抜け出し、戦いから身を置き恋人とともに静かな生活を送ります。

そんな平和な日々が続いたのも束の間、兄のビクターに恋人を殺され、怒り狂ったローガンはかつての特殊部隊のボスであるストライカーの誘いで、不壊の金属アダマンチウムを骨格に埋め込むウェポンXという計画に参加します。

見事実験は成功し強大な力を手にしたローガンですが、ストライカーの野望に気づき対立することになります。戦いの最後ストライカーにアダマンチウム製の弾丸で眉間を撃ち抜かれ、ローガンは今までの記憶を失ってしまいます。そうして「ローガン」と「ウルヴァリン」というドッグタグだけを頼りに、彼の記憶探しの旅が始まったのでした。

ウルヴァリンのスピンオフシリーズ2作目がこちら『SAMURAI』です。タイトルにあらわれている通り今回は日本が舞台の映画になっております。

時代は1945年、日本の長崎にいたローガン(ウルヴァリン)は原爆の爆発から日本の青年将校ヤシダを助けます。その数十年後『ファイナルディシジョン』で愛する仲間・ジーンを失った悲しみに暮れていたローガンは、ヤシダの使いで日本からやってきたユキオという少女に出会い、日本へ招待されることとなります。

しかしこれは罠で、ヤシダは何十年も前に見たローガンの不死の能力が忘れられずに、自分も不老不死の存在になりたくてローガンを利用しようとしたのでした。

ここからはX-MENのスピンオフシリーズ第2弾、デッドプールシリーズを順番に紹介していきます。

ウルヴァリンのスピンオフシリーズは初代シリーズの時系列でのお話でしたが、デッドプールに関しては『フューチャー＆パスト』で未来が変わった後の時系列での映画になります。その為『X-MEN ZERO』で出てきたウェイド・ウィルソン(デッドプール)はこの作品においてはいわゆる「なかったこと」となっております。

トラブルシューターとして日々の生活費を稼いでいた傭兵のウェイド・ウィルソンが、ある日末期ガンに侵されていると診断され、藁にもすがる思いで「ウェポンX」という実験に参加します。実験結果によりヒーリングファクターの能力を手に入れたウェイドですが、それと引き換えに全身の皮膚が爛れてしまいます。元の姿に戻してもらうべく、実験者であるエイジャックスを見つけ出すというのがこの映画のあらすじです。

一見するとX-MENが関係していないようなストーリーですが『X-MEN ZERO』でも出てきた「ウェポンX」という実験が行われていたり、作中にもX-MENの一員であるコロッサスやネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドがウェイドのことをスカウトしに来たりと、なにかとX-MENネタが絡んできます。

デッドプールスピンオフシリーズ第2作目がこちら『デッドプール２』です。デッドプールに関してはタイトルがナンバリングなので順番が分かりやすいといわれています。

舞台は前作と変わらず現代、恋人のヴァネッサとともに幸せに暮らしていたデッドプールのもとにある不幸が訪れます。悲観に暮れて死ねない体でなんとか死のうとするデッドプールでしたが、見かねたコロッサスがX-MENにデッドプールを迎え入れます。

なんとかX-MENとして日々の任務をこなすデッドプールですが、ある日虐待されているラッセルという少年を救うために禁止されていた殺人を犯してしまいます。遂にはコロッサスにまで見放され刑務所送りとなりますが、そんな中未来から来たケーブルという男がラッセルを殺しにやってきます。ラッセルを救うために脱獄し仲間を集めてケーブルと対峙するというのが今回の映画です。

今まで紹介してきたスピンオフシリーズ『ウルヴァリン』『デッドプール』そのどちらとも違う時系列『ローガン』をご紹介します。

2017年に公開された『LOGAN』実はこちら主人公こそローガン(ウルヴァリン)なのですが、今まで分岐はあったものの繋がりはあった過去作たちの時系列とは全く違い、どの作品とも繋がりのない独立した物語になっています。

舞台は2029年、この世界では25年間新たなミュータントは生まれておらず、ミュータントという存在は絶滅の危機に瀕していました。かつては「ウルヴァリン」という名で知られていたローガンは能力が衰えすっかり老け込み、リムジン運転手として細々と働きながらチャールズの介護をしてひっそりと暮らしています。

そんな中ウルヴァリンと同じ能力をもったローラという少女が現れ、これまでの生活が一変します。ローラをミュータントの子どもたちがあつまる場所「エデン」に送り届けるため、ローガンが残り少ない力を振り絞り奮闘するという映画です。

ここまでで初代シリーズ3作、新シリーズ3作、スピンオフシリーズ5作、計11作品を紹介して参りました。ここで一度すべての作品を公開順と時系列順にそれぞれ順番に並べていきます。

X-MEN(2000年)→X-MEN2(2003年)→X-MEN：ファイナルディシジョン(2006年)→ウルヴァリン：X-MEN ZERO(2009年)→X-MEN：ファースト・ジェネレーション(2011年)→ウルヴァリン：SAMURAI(2013年)→X-MEN：フューチャー＆パスト(2014年)→デッドプール(2016年)→X-MEN：アポカリプス(2016年)→LOGAN/ローガン(2017年)→デッドプール2(2018年)

ウルヴァリン：X-MEN ZERO(1845年～)→X-MEN：ファーストジェネレーション(1944年～1962年)→X-MEN(2000年代)→X-MEN2(2000年代)→X-MEN：ファイナルディシジョン(2000年代)→ウルヴァリン：SAMURAI(1945年～2010年代？)→X-MEN：フューチャー＆パスト(2023年→1973年)→X-MEN：アポカリプス(1983年歴史改変後)→デッドプール(現代？)→デッドプール2(現代？)→LOGAN/ローガン(2029年)

X-MEN全シリーズのあらすじと、公開された順番と時系列での順番をご紹介しました。それぞれ独立した面白さがありつつも作品同士の繋がりが複雑だといわれているX-MENですが、どちらの順番で見るかという問題はファンの間でもたびたび意見が分かれていて正解はないとされています。

公開順に見るか、時系列順に見るか、はたまたスピンオフ作品から見るか…この記事を読んで少しでもX-MENシリーズに触れるきっかけになりましたら幸いです！