ジャンゴ・フェットの経歴と最期は?メイス・ウィンドゥに簡単に負けた理由は?

ジョージ・ルーカス監督による一大スペースオペラシリーズ『スター・ウォーズ』。その『スター・ウォーズ』の世界をより豊かに彩るヴィラン「ジャンゴ・フェット」について徹底解説!ジェダイマスター「メイス・ウィンドゥ」との決戦の経緯はと最期は?「ボバ・フェット」やクローントルーパーとの関係は?気になる「ジャンゴ・フェット」の最期と「ボバ・フェット」へと繋がるサーガを紹介していきましょう。

ジャンゴ・フェットの経歴と最期は?メイス・ウィンドゥに簡単に負けた理由は?のイメージ

目次

  1. ジャンゴ・フェットとは?
  2. ジャンゴ・フェットの経歴
  3. ジャンゴ・フェットの最期とメイス・ウィンドゥに簡単に負けた理由
  4. ジャンゴ・フェットの俳優キャスト
  5. ジャンゴ・フェットに関する感想や評価
  6. ジャンゴ・フェットの経歴と最期まとめ

ジャンゴ・フェットとは?

ジョージ・ルーカス監督の超大作『スター・ウォーズ』にはフルメットに二丁拳銃のように構えた小型のブラスターが特徴的なバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)が登場します。『スター・ウォーズ』の顔のひとつでもあるこのキャラクターは名前を「ジャンゴ・フェット」といい、息子の「ボバ・フェット」と並んで人気の高いキャラクターです。

ベテランのジェダイマスター「メイス・ウィンドゥ」との対決など盛り上がるシーンにその人ありといった強者感のあるキャラクターですが、その「ジャンゴ・フェット」の映画での最期が「あまりにもあっけない!」と評判です。いったい何が起きたというのでしょうか?今回は「ジャンゴ・フェット」の最期の敗因や、息子の「ボバ・フェット」、あるいはそのクローンたちについてご紹介していきます!

スター・ウォーズの概要

『スター・ウォーズ』とは、1977年にジョージ・ルーカス監督によって「20世紀フォックス」で配給された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に端を発するシリーズ作品で現在も継続して作品が作り続けられている一大叙事詩です。

シリーズは『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)に続き『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)の旧三部作と呼ばれる作品群に続き、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)までを20世紀フォックスで配給しています。

さらに、2012年のウォルト・ディズニー・カンパニーによる制作会社「ルーカス・フィルム」の買収を受けて、続三部作として『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)、そしてJ・J・エイブラムス監督による『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が2019年の12月20日に公開予定となっています。

ジャンゴ・フェットのプロフィール

ジャンゴ・フェットは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に登場するバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)で、開拓惑星「コンコード・ドーン」の人間という身体的なハンデはあったものの本人の手腕により傭兵集団「マンダロア兵団」での活躍を経て「銀河一の賞金稼ぎ」の名を欲しいままにすることになります。

183cmという人間という種族としては屈強な体躯をもち、ドライな性格で金銭に忠実なジャンゴ・フェットは善悪観念ではなくカネによってシスの暗黒卿に手を貸すことになり、惑星「ナブー」の女王「パドメ・アミダラ」を殺害しようとするなどジェダイ騎士団と敵対することとなるヴィランキャラクターです。

「マンダロア装甲」と呼ばれる特殊装甲の施されたボディアーマーに、ブラスター・ピストルを2丁携え、ほかにもカミーノ・セーバーダートと呼ばれる毒性の強いガジェットやミサイル、火炎放射器、振動ブレードにワイヤーなど多彩な武器を使いこなす達人的な人物でもあります。しかし、その最期はとてもコミカルであるという声が多くなっています。

何が起きたのでしょうか?今回は気になるジャンゴ・フェットの最初から最期、そしてその先の息子「ボバ・フェット」の最期についてまでをなぞっていきます。

スター・ウォーズ|STAR WARS|

ジャンゴ・フェットの経歴

ジャンゴ・フェットの経歴①若き日

ジャンゴ・フェットの出身地は開拓惑星「コンコード・ドーン」というアウター・リム・テリトリーのマンダロア・セクターに位置する惑星です。住民のほとんどが開拓農民や「マンダロリアン」と呼ばれる多種族バウンティ・ハンター集団と呼ばれる人々で、貧しさと未開の地のなかで生き残るしかない環境から、少年ジャンゴ・フェットもまた強い自我や肉体を求めて鍛錬へと没頭していくことになります。

ジャンゴ・フェットは10歳の時にマンダロリアン・ショックトルーパーの派閥争いという内紛に巻き込まれる形で両親を殺されており、孤児として生き残るためにも強くある必要があったといえるでしょう。その後、傭兵集団「マンダロア兵団」での活躍を経て仕事仲間の「ザム・ウェゼル」とともに銀河一の賞金稼ぎとして名を馳せていくのです。

ジャンゴ・フェットの経歴②クローン計画

「銀河一の賞金稼ぎ」として活躍するさなか…クローン大戦が勃発する10年前にジャンゴ・フェットは大きな転機を迎えます。なんと「ティラナス」と名乗る男がボグデンの月で膨大な報酬を積み上げてジャンゴ・フェットに「ラクな仕事」を寄越したのです。それは「クローン軍で構成された『クローン・トルーパー』軍団を造るための遺伝子素材の提供」という殺し屋にとっては門外漢な依頼でした。

実はこれはシス卿である「ドゥークー伯爵」の暗躍によるもので、ジャンゴ・フェットは「ある条件」を付け加えることでこの依頼を承諾し、水の惑星「カミーノ」でのクローニングに協力しながら細やかで真綿で絞るような平和を味わうことになるのです。

Tips:クローン・トルーパー

クローン・トルーパーとは「スター・ウォーズ」シリーズを代表するクローン部隊で、エピソード2では銀河共和国を守護する戦力として戦線に配備されますが、エピソード3で勃発した「クローン大戦」を経てシス卿の掌の上で銀河帝国の所属へと反旗を翻していきます。

彼らの遺伝子主はジャンゴ・フェットであり、彼の性格や挙動が反映され卓越した戦闘技術を持つ一方で「ついうっかり」な落ち度が愛くるしい人間らしさのある兵たちとして登場します。

ジャンゴ・フェットの経歴③厳しい戦い

しかし、そのような日々もシス卿の掌の上では長続きせず、ジャンゴ・フェットは次第に「ティラナス」越しに「通商連合」のヌート・ガンレイ総督に雇われて惑星「ナブー」の女王「パドメ・アミダラ」の暗殺未遂事件に関わることになり、「スター・ウォーズ」の表舞台へと引き摺り出されていくのです。

そうしてジェダイの騎士という到底一般の人間では相手をできない超人的な達人たちと対峙することになったジャンゴ・フェットは"息子"の「ボバ・フェット」とともに生き残るためにジェダイマスター「オビ=ワン・ケノービ」との熾烈な闘いをカミーノで繰り広げることになります。

Tips:ボバ・フェット

この際に登場する少年の名は「ボバ・フェット」といい、ジャンゴ・フェットと瓜二つの容貌をしていてジャンゴ・フェットはボバ・フェットにとって「よき父親」であるように見えます。しかし、実はというと、ボバ・フェットはジャンゴ・フェットが「ティラナス」と交わした奇妙な契約の副産物であり、実の親子どころか本人とクローン体という関係にあるのでした。

ジャンゴ・フェットの経歴④クローン大戦前夜

幼いボバ・フェットとともにカミーノから脱出を図るジャンゴ・フェット。しかし、その乗機「スレーヴI」にはオビ=ワンの仕掛けた追尾装置が仕掛けられていました。その結果、ジェダイマスターを相手に宇宙空間をチェイスすることになり、ジャンゴ・フェットは辛くも最期の地「ジオノーシアン」へと逃れることになります。

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ジャンゴ・フェットの最期とメイス・ウィンドゥに簡単に負けた理由

ここからジャンゴ・フェットの「あっけない」と言われる最期とメイス・ウィンドゥとの対峙にまつわる考察と解説をしていきます。メイス・ウィンドゥとジャンゴ・フェットの対決構造や「あっけない」が象徴する「とある因果」にもご注目ください。

ジャンゴ・フェットの最期とメイス・ウィンドゥとの戦い

ジャンゴ・フェットとボバ・フェットの擬似親子は、なんとかオビ=ワンを罠に嵌め惑星「ジオノーシアン」でそのままドゥーク伯爵と通商連合の警護の任務のために「クローン大戦」の戦端となる「ジオノーシアンの戦い」に身を投じることになります。

オビ=ワンを助けにきたのはのちにジャンゴ・フェットの血を引くもの達にとって因縁の関係になる若き「アナキン=スカイウォーカー」と彼にオビ=ワンの救助をするように助言をしたパドメたちでした。皮肉にも自分たちがやり遂げられなかった任務の帳尻合わせのように、パドメの行動によって突き動かされたジェダイ騎士団とクローン・トルーパー部隊とドゥーク伯爵率いるバトルドロイドの軍団との混戦に巻き込まれる形になってしまうのです。

負けた理由はジェット・パックの故障?

ジャンゴ・フェットはジェダイマスターのコールマン・トレバーを射殺し手応えと自信を感じる間も無く、ジェダイ騎士団や自分の遺伝子を分けたクローン・トルーパーとバトルドロイド、ジオノーシアンの猛獣などが混戦する闘技場のなかで、最期の標的と出会うことになります。

それがジェダイ騎士団のなかでもトップクラスの実力を誇る「メイス・ウィンドゥ」でした。そして、それだけでも十分な悲運でしたが、それ以上の悲運がジャンゴ・フェットを襲うことになります。それは、闘技場に放たれていた処刑用の猛獣「リーク」の疾走に巻き込まれるというアクシデントでした。これによってメイス・ウィンドゥに対して唯一持っていたアドバンテージである飛行能力を可能にしていた「ジェット・パック」を破損。

人間としては達人級の腕前を持つジャンゴ・フェットも巨獣の蹂躙に装備を壊されてはジェダイの超人的な武闘家には叶いません。かくして、「あっけない」と言われる最期は訪れただの一太刀でメイス・ウィンドゥに一蹴のもとに首を落とされることになります。

Tips:ボバ・フェットの最期も…?

しかし、これはただの「あっけない」最期ではなく、「クローン大戦」の…ひいては大元の「クローン計画」を皮肉るような憎らしい演出になっているとも考察出来ます。

ジャンゴ・フェットがメイス・ウィンドゥに負けた敗因は大きく分けて「実力差を前にしても退かず賭けに出た勇猛さ」「ふとした不注意が招いた最悪の決断」そして「武装頼りのプロフェッショナルであるという自負」のこの3点に尽きると言えます。クローン計画の因子となったジャンゴ・フェットがもつこの3つの要素は普通の映画であれば主役級の頼もしく人間らしい属性だと言えるでしょう。

しかし、フォースを扱える素質の持ち主でもなく、より獰猛で冷酷な異種族でもなく「過酷な環境を息抜き、忠誠心豊かなコンコード・ドーンの民」を選んでクローンを計画したシス卿の手によるクローンたちはその「人間らしさ」の愛くるしく愚かしい「うっかり」の因果から逃れることなくジャンゴ・フェットの影を踏むように皆「あっけない」最期を迎えることになるのです。

それは、直接のクローン体であるボバ・フェットもご多分に漏れず、(制作上ではボバ・フェットの方が登場した時期が先ですが)目の前で父親を殺されたボバ・フェットは父と同じ道を歩み、この人間らしい「あっけない」最期を迎えてフラグ回収をしていくのです。

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ジャンゴ・フェットの俳優キャスト

テムエラ・モリソンのプロフィール

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のジャンゴ・フェット役を演じているのはニュージーランドの俳優「テムエラ・モリソン」です。1973年の『ランギズ キャッチ』でスクリーンデビューし、スター・ウォーズシリーズでは欠かせない「クローン・トルーパー」のクローン・マーシャル・コマンダーのひとり「コーディ」も引き続き演じています。

テムエラ・モリソンの主な出演作品

テムエラ・モリソンはスター・ウォーズシリーズ以外ですと、1997年『スピード2』の「ジュリアーノ」や2011年の『グリーン・ランタン』の「エイビン・スール」役、2018年の『アクアマン』では主人公の父親である「トム・カリー」役などもつとめています。

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ジャンゴ・フェットに関する感想や評価

フォースによるアクロバティックな戦闘が目立つなかでもパドメやジャンゴ・フェットなどフォースを持たない人間たちのかっこよさというのも『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の見所となっているようです。特にジャンゴ・フェットのその後、つまり、クローン計画や息子のボバ・フェットも含めた最期までの生き様はファンの心に「カッコいい悪役」として残っているのです。

そのかっこよさの所以として「人間臭さ」「度胸の強さ」「卓越した技術」などがあります。超能力といってもいいフォースの使い手であるジェダイの騎士であるオビ=ワンやメイス・ウィンドゥに一歩も退かないプロの賞金稼ぎ魂は非常に覇気に溢れています。相手と運が悪かったという敗因もまた人間らしく共感が持てるのかもしれません。

未だにファンに人気の高いジャンゴ・フェットとボバ・フェットをもっとよく知るには2019年11月12日より動画配信サービス「Disney+」で配信開始されるドラマ『ザ・マンダロリアン』を視聴してみるといいかもしれません。人気のヴィランキャラクターがスピンオフ作品の主人公として取り上げられることはスター・ウォーズシリーズでは多いですが、なかでも人気のあるキャラクターゆえの抜擢と言えるでしょう。

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ジャンゴ・フェットの経歴と最期まとめ

新作ドラマ『ザ・マンダロリアン』での活躍も期待されるジャンゴ・フェットの経歴と最期についての紹介はいかがだったでしょうか?まだまだ広がるスター・ウォーズサーガに触れて好きなキャラクターを探してみるのも面白いかもしれません。

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