2019年11月14日公開
2019年11月14日更新
【ロード・オブ・ザ・リング】ゴラムの正体は?本当の名前や醜い姿になった理由は?
ホビット達が指輪を巡る旅を繰り広げる大人気映画の『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するゴラムというキャラクターをご存知でしょうか?ゴラムは『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公・フロドの持つ指輪を狙う醜い姿の生き物ですが、ゴラムの素性は「スメアゴル」という名前以外に詳しく明かされていません。今回はそんなゴラムの正体と、ゴラムのよく口にしているセリフの「愛しい人」とは誰を指しているのかなどを詳しくご紹介していきます。
目次
ロード・オブ・ザ・リングのゴラムとは?
とある一つの指輪を巡る壮大な物語である『ロード・オブ・ザ・リング』ですが、物語の主人公であるホビットのフロドの後をつけて回る醜い姿をした生き物が登場します。この生き物はスメアゴルという名前のゴラムと呼ばれるキャラクターです。まず始めにそんなゴラムことスメアゴルのプロフィールと共に、ゴラムの登場する『ロード・オブ・ザ・リング』についてご紹介していきます。
ロード・オブ・ザ・リングの作品情報
ゴラムことスメアゴルの登場する『ロード・オブ・ザ・リング』についてご紹介していきます。『ロード・オブ・ザ・リング』は闇の冥王・サウロンが世界を滅ぼす為に制作した一つの指輪を巡る物語です。サウロンが邪悪な欲望を込めて作った指輪は持つ者を狂わせる力を秘めています。そんな指輪を葬り去る為、指輪を捨てる使命を与えられたホビットのフロドとサムの長い冒険の旅が繰り広げられていきます。
ロード・オブ・ザ・リングの概要
『ロード・オブ・ザ・リング』は原作が『指輪物語』という小説です。邪悪な力を秘めた「一つの指輪」を巡って、ホビットのフロドとサムが選ばれた旅の仲間たちと共に闇の冥王の復活を目論んでいる影の軍勢と命懸けの戦いを繰り広げていきます。
『ロード・オブ・ザ・リング』の第1作目である『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』は日本では2002年3月2日に公開され、アカデミー賞で撮影賞、作曲賞、メイクアップ賞、視覚効果賞など4部門で受賞を果たしました。その後、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の2作が続編として公開され大ヒットとなっています。
ロード・オブ・ザ・リングのあらすじ
出典: https://ciatr.jp
『ロード・オブ・ザ・リング』のあらすじです。遠い昔に闇の冥王・サウロンが己の邪悪な欲望を込めて、世界を滅ぼす為の指輪を作りました。そしてその指輪の力を持ってサウロンは「中つ国(ミドル・アース)」を支配する事に成功します。そんなサウロンを止めようと数々の勇者が立ち上がり、その中の1人であるイシルドゥアがサウロンの指を指輪ごと切り落とす事に成功しました。
しかし邪悪な指輪の魔力の前に、イシルドゥアも魅入られてしまい命を落とします。指輪はその後幾度となく所有者を変えて語り継がれていきました。そんな中、指輪はホビットのビルボ・バギンズの元へやって来ました。その指輪を目撃した魔法使いのガンダルフはその魔力に気づき、ビルボから指輪を預かり、ビルボの養子であるフロドに託しました。そしてガンダルフは指輪の秘密を探る旅へ出かけます。
やがて旅から戻ったガンダルフはフロドから指輪を受け取ると、その指輪が冥王・サウロンの指輪である事に気付きます。そしてサウロンの魂は指輪を探して生き残り、再び世界を支配する為指輪を探している事を知ります。指輪を破壊するにはモルドール国にある滅びの山の火口へ投げ入れる以外に方法はありませんでした。ガンダルフはフロドにホビットの親友であるサムと共に旅に出るように告げます。
ガンダルフに言われた場所へ向かう途中でフロドは同じくホビットの友人であるメリアドク・ブランディバック(メリー)とペレグリン・トゥック(ピピン)と出会い、共に旅をする事になりました。こうしてフロドは選ばれし旅の仲間達を集めながら、指輪を葬り去る事ができる滅びの山を目指して旅を繰り広げていきます。
ゴラムのプロフィール
『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する謎のキャラクター・ゴラムのプロフィールです。ゴラムは「一つの指輪」に魅了され、異常な程長い時間を生きている生き物です。ゴラムは人目を避けて霧ふり山脈にある洞窟に住んでいましたが、ビルボの手に渡った指輪を奪おうとして地上に現れました。
ゴラムの有名なセリフ「愛しい人!」
ゴラムの有名なセリフに「愛しい人!(いとしいしと)」というものがあります。このセリフはゴラムの口癖のようなもので、事あるごとに「愛しい人」とセリフを口にしています。このゴラムの言う「愛しい人」は冥王・サウロンの指輪の事を指しており、指輪に魅了されているゴラムにとっては指輪は何物にも代え難い大切な物で、狂ったように「愛しい人」とセリフを口にしているようです。
ロード・オブ・ザ・リングのゴラムの正体や本当の名前
指輪を巡る壮大な物語である『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する、「愛しい人」のセリフが口癖のゴラムですが、次はそんなゴラムの正体や本当の名前について詳しくご紹介していきます。
ゴラムの正体①本当の名前はスメアゴル
『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するゴラムには「スメアゴル」と言う本当の名前があります。スメアゴルはまだスメアゴルがゴラムと呼ばれる前の本当の名前です。スメアゴルは長い間たった1人で暗い洞窟に潜んでいました。その為、誰もスメアゴルの本当の名前を呼ぶ事はありませんでした。
そんな中でホビットのフロドと出会います。フロドはゴラムの事を「スメアゴル」と本当の名前で呼びました。フロドがスメアゴルの本当の名前を呼んだ事で、少しだけゴラムが優しい表情をするシーンが作中で描かれています。
ゴラムの正体②元々はホビット
「愛しい人」と言うセリフが口癖のゴラムは小さな体に浮き出た肋骨、零れ落ちそうな大きな瞳をしており、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する人間を始め、ホビットやドワーフ、エルフと言った種族のどれにも当てはまらない容姿をしています。しかし、そんなゴラムは実は元々フロドやサムと同じ、ホビット族でした。作中でもスメアゴルと呼ばれていた時代のホビットの姿をしたゴラムも登場しています。
ゴラムの正体③二重人格?
ゴラムは時々、フロドに従順な態度から一変して邪悪な顔つきに変わる瞬間があります。これによってゴラムは二重人格ではないかと言われていました。ゴラムは実は、スメアゴルと呼ばれていたホビット時代の自分と、サウロンの指輪に魅了されてしまったゴラムとしての自分の2つの人格に分裂してしまったと言われています。
人格が分裂した事によって二重人格になってしまったゴラムは、指輪を持つフロドに対し従順に従っているスメアゴルの人格が表に出ている時に、指輪を「愛しい人」と呼ぶゴラムの人格が頭の中で囁きながらフロドから指輪を奪うように唆しています。最初はゴラムに抵抗していたスメアゴルですが、最終的にゴラムに人格を支配され、フロドを襲ってしまいました。
ロード・オブ・ザ・リングのゴラムが醜い姿になった理由や謎
『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する「愛しい人」というセリフが口癖のゴラムですが、かつてスメアゴルと呼ばれていたホビットの時代には普通の容姿をしていました。しかし指輪に魅了され、洞窟に潜んでからゴラムは醜い姿になっています。次はそんなゴラムが醜い姿になってしまった理由などを詳しくご紹介していきます。
考察①フロドの後を追っている理由
『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムはフロドの後を追ってついてきます。ゴラムはフロドの持つ指輪に魅せられている為、指輪を手に入れようと執拗にフロドの後を付いて回っているそうです。サウロンの指輪は長い年月の間ビルボの所有下にありました。しかしその前に遥かに長い間指輪を手にしていたのはゴラムことスメアゴルでした。
ビルボが若い時に冒険に出かけ、ゴラムに出会った時にゴラムの落としてしまった指輪を拾った事で指輪の所有権はビルボに渡りました。しかし長い間指輪を所有していたゴラムはすっかり指輪の魔力に魅了されている為、再び指輪を手に入れる機会を狙っているそうです。
考察②指輪を手に入れた経緯
指輪がフロドの手に渡る前は、ビルボが所有し、それ以前はスメアゴルの所有物でした。果たしてスメアゴルはどのようにして指輪を手にしたのでしょうか?スメアゴルは遥か昔のある日に親戚であるデアゴルと釣りに出かけました。そこでデアゴルは川に落ちてしまうのですが、その時に川底にあった金色の指輪を見つけます。その指輪こそが長らくの間行方不明になっていた冥王・サウロンの指輪でした。
デアゴルが見つけた指輪はたちまちデアゴルとスメアゴルを魅了します。すっかり指輪の魔力に捉われてしまったデアゴルとスメアゴルは指輪を取り合ってしまいます。魔力に当てられている為、2人は指輪を奪い合っていく内に激しい争いとなり、スメアゴルはデアゴルを殺してしまいました。こうしてスメアゴルは「愛しい人」である指輪を手に入れました。
考察③ゴラムが醜い姿になった理由
「愛しい人」のセリフでお馴染みのゴラムですが、その不気味なセリフに加え醜い容姿をしている事から当初フロド達から恐れられていました。どうしてゴラムはこのように醜い姿になってしまったのでしょうか?ゴラムは指輪を手に入れる為、デアゴルを殺してしまいました。さらに指輪をはめると姿が消える事を悪事に利用した為、親戚一同から勘当されてしまいます。
ホビットの村を追われてしまったゴラムは、村からどんどん遠くへ離れ、光を嫌うように霧ふり山脈の奥深くにある洞窟へ身を潜める事にしました。そして指輪の魔力によって信じられない程の寿命を得たゴラムは500年もの間洞窟の中で光を浴びる事もなく過ごす事になりました。その為、ゴラムは青白い不気味な体に大きな目をギラつかせる醜い姿になってしまいました。
考察④苦手なもの
「愛しい人」という不気味なセリフが定番のゴラムですが、実はゴラムには苦手なものがあるそうです。元々ゴラムはホビットでフロド達と同じような生活を送っていましたが、指輪の魔力によって洞窟で長い間過ごす事になりました。それによってゴラムは暗闇の中で生の魚を食べる事で生きてきました。この事からゴラムは調理された食べ物が苦手だそうです。
サムが狩ってきたウサギをシチューにして食べようとした際に、ゴラムは人が変わったようにサムを激しく罵倒しました。生で食べる事が習慣になっているゴラムにとって調理する事はひどく嫌悪感を抱くようでした。さらにエルフが関係する物も苦手で、一口で満腹になるエルフのパンであるレンバスもゴラムは吐いて捨てる程苦手な物だそうです。
考察⑤ゴラムの名前の由来
洞窟に500年もの間1人で潜んでいたゴラムはかつてはスメアゴルという名前のホビットで家族や仲間もいました。そんなスメアゴルはなぜゴラムと呼ばれるようになったのでしょうか?ゴラムは咳き込むように喉を鳴らす癖があります。この喉の音から「ゴラム」という呼び名が生まれたと言われていました。
ロード・オブ・ザ・リングのゴラムの俳優
『ロード・オブ・ザ・リング』の作中でCGとして登場するゴラムですがそんなゴラムの動きを演じたモーションアクターがいました。次はそんなゴラムを演じたモーションアクターであるアンディ・サーキスさんについてご紹介していきます。
アンディ・サーキスのプロフィール
モーションアクターのアンディ・サーキスさんのプロフィールです。アンディ・サーキスさんは1964年4月20日生まれの2019年11月現在で55歳の俳優です。アルメニア人で医師の父の元へ生まれ、ロンドンやバグダードで幼少期を過ごしました。舞台美術の仕事へ就く予定でしたが、途中で役者へ転身し、舞台へ出演するようになりました。1989年頃からはテレビへも出演するようになり、1994年には映画デビューを果たしています。
アンディ・サーキスの主な出演作品
2000年代頃からモーションアクターとしての活動を始めたアンディ・サーキスさんの主な出演作品です。2005年公開の『キング・コング』ではキング・コングのモーションアクターとコックのランピーを演じています。
そして2006年公開の『プレステージ』ではアリー役を、2011年公開の『猿の惑星:創世記』では猿のシーザーのモーションアクターを、2015年公開の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではユリシーズ・クロウ役を、2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では最高指導者スノーク役を演じています。
ロード・オブ・ザ・リングのゴラムに関する感想や評価
今日はホビット思いがけない冒険を観ながら作ってたけど、確かにアゾグやゴブリン王は目の前にいたら恐ろしいとは思うけど、ゴラムのサイコ的な怖さには敵わない。あいつマジで怖い。
— 見越入道@Soulstorn addiction (@MikosiNyudoo) January 23, 2017
こちらは『ホビット 思いがけない冒険』に登場するゴラムが怖いという方の投稿です。ゴラムは指輪の魔力に魅了され、狂ったように指輪を求めています。そのあまりにサイコパスな様子に底知れぬ恐怖を感じている方も多いようです。
スメアゴルとドビーってどっちが可愛いかな。見た目はやっぱりドビーの方が可愛いんだけど、スメアゴルの吹替の「ゴラム!ゴラム!」の言い方がとても好きなのでわにもの中でいい勝負してる。
— 鰐社長のお荷物 (@shous1202) November 2, 2019
こちらはゴラムと『ハリー・ポッター』シリーズのドビーと比較した際に、どちらも可愛いという方の投稿です。ゴラムはその容姿から、『ハリー・ポッター』シリーズの妖精ドビーと比較される事が多いようですが、ドビーはとても愛らしいキャラクターです。しかしゴラムはどちらかと言うと嫌われ者になっていますが、その中でもゴラムが可愛いと言う声も少なくはないようです。
フロドはずっと自分がゴラムのようになるのを怖れてるし、かわいそうに思ってるんだろうなぁ(´;ω;`)だからこそ、スメアゴルに戻してあげたいと思ってるのよね。。。
— 月夜🌼 (@tukiyo_221B) December 31, 2014
こちらはゴラムに対してかわいそうと思っている方の投稿です。ゴラムは指輪に魅了されてしまった為に全てを失い、醜い姿となってしまいました。そんなゴラムをフロドは哀れに思っており、ゴラムの事を元の姿へ出来るならば戻してあげたいと望んでいます。そんな優しいフロドの心にゴラムの凍てついた心も解きほぐされていきましたが、結局ゴラムは指輪の魔力に負けてしまいました。
ロード・オブ・ザ・リングのゴラムの正体まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムの正体についてのまとめいかがだったでしょうか?ゴラムはフロドの持つ指輪を狙う怪物として登場しますが、ゴラムの正体には悲しい過去が潜んでいました。全ては指輪の魔力に当てられてしまった為に、数奇な運命を辿る事になってしまったゴラムですが、かつては暖かい家で仲間に囲まれて過ごす日々を送っていました。
そんな人生を一瞬で棒に振ってしまう程の恐ろしい力を秘めた指輪によってゴラムを始め数々の人々が人生を狂わされていました。そんな指輪を葬り去る重要な使命を担ったフロドは懸命に滅びの山を目指し旅をしていました。そんなゴラムの登場する『ロード・オブ・ザ・リング』を未見の方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか?