2019年11月10日公開
2019年11月10日更新
スターウォーズのダース・モールが復活?演じた俳優などを徹底解説!
スターウォーズに登場するダース・モールは、ダブル=ブレード・ライトセーバーを極めたシスの暗黒卿です。ダース・モールとオビ=ワン、クワイ=ガン・ジンの戦いはスターウォーズ史上に残る最高のアクションとなりました。この記事ではダース・モールに注目し、演じた俳優やライトセーバー、オビ=ワンとの戦いや復活、母親などについて紹介します。復活したというダース・モールが気になる方はぜひチェックしてみてください。
目次
ダース・モールはスターウォーズの大人気悪役
スター・ウォーズ・ウォーズに登場するダース・モールは、ダブルブレードのライトセーバーを使うシスの暗黒卿です。『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に登場するこのダース・モールは、非常に高い人気がある悪役でもあります。この記事ではダース・モールを演じた俳優やライトセーバー、オビ=ワンとの戦いやその復活、母親などを紹介します。ダース・モールが好きな方はぜひご覧ください。
スターウォーズの概要
スターウォーズは銀河系を舞台に展開されるスペースオペラであり、ジョージ・ルーカスの構想を元にして制作されるSF大作です。1977年に公開された『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』が世界中で大ヒットし、以降2019年11月現在までで9作品が製作されています。2019年12月20日にはシリーズ最新作でありスカイウォーカー・サーガの最終章となる『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開を予定されています。
スターウォーズ本編はルーク・スカイウォーカーを主人公とした旧三部作、その前日譚を描くアナキン・スカイウォーカーを主人公とした新三部作、旧三部作の続編となるレイを主人公とした続三部作に分けられます。本編の他にもスピンオフ映画やテレビアニメーション、小説やコミックなどが「スターウォーズレジェンズ」として存在します。
スターウォーズの本編を紹介
スターウォーズの本編を紹介します。
- 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1997年公開)
- 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年公開)
- 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年公開)
- 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年公開)
- 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年公開)
- 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年公開)
- 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年公開)
- 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年公開)
- 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開予定)
ダース・モールのプロフィール
スターウォーズに登場するダース・モールは、惑星ダソミアに存在するザブラクという種族のキャラクターです。頭髪がなく頭に短いツノが生えているのはザブラクの特徴であり、全身にシスを表す赤と黒の刺青を入れています。非常に高い身体能力を有しており、最も獰猛なライトセーバーの型「ジュヨー」を使いこなします。
ダース・モールの経歴
ダース・モールは惑星ダソミアに住むザブラクの種族であり、ナイトブラザーと呼ばれる氏族の一員でした。しかし幼少期にその資質に目をつけたダース・シディアスによって連れ去られ、以降シスの暗黒卿となるべく厳しい訓練を受けてきました。シスとしての初めての任務は犯罪組織ブラック・サンに打撃を与えるというものでしたが、ダース・モールはこれを完璧にやり遂げてシスとしての資質を証明します。
次にダース・モールが与えられた重要な任務は、『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』にて描写されています。ダース・モールはシディアスから惑星ナブーの女王アミダラを追うよう命令され、惑星タトゥイーンにてアミダラを発見します。ダース・モールはアミダラの護衛のジェダイであるクワイ=ガン・ジン、オビ=ワン・ケノービと交戦して追い詰めますが失敗に終わり、全員を取り逃してしまいます。
最後の任務は、惑星ナブーに帰還したアミダラを追うことでした。ダース・モールは再びクワイ=ガン・ジン、オビ=ワンとライトセーバーを交えることとなります。激しい戦いの末、クワイ=ガン・ジンを殺すことに成功しますが、弟子のオビ=ワンに不意を突かれてライトセーバーで胴を真っ二つにされ、倒されます。
ダース・モールの弟
赤と黒の刺青で禍々しい雰囲気のダース・モールにも家族はおり、弟がいることが分かっています。ダース・モールの弟は二人存在し、上の弟はサヴァージ・オプレス、下の弟はフェラルという名です。サヴァージはナイトブラザーの誇り高き戦士でありリーダーの一人でしたが、クローン大戦中にアサージ・ヴェントレスによるドゥークー伯爵への復讐の道具として洗脳され、殺戮の怪物へと変貌を遂げます。
ヴェントレスは洗脳の効果を試そうと、サヴァージの弟フェラルを連れてきて殺せと命令します。家族思いだったサヴァージですが、洗脳には逆らえず、弟をその手にかけてしまいます。こうしてダース・モールの一番下の弟は死に、上の弟サヴァージはヴェントレスの刺客となってシスの暗黒卿ドゥークー伯爵のもとへ送り込まれます。
弟子という形でドゥーク伯爵の懐へ入り込んだサヴァージは、惑星デヴァロンのイーデット聖堂に駐在する共和国部隊の壊滅という最初の任務を命じられます。イーデット聖堂は共和国の基地として利用されていた施設でした。サヴァージは単独でこの任務を完遂し、ドゥーク伯爵から賞賛を受けます。こうしてシスとしての資質を示したサヴァージは、ドゥークー伯爵によるシスの訓練を受けるようになります。
サヴァージがドゥークー伯爵の元でシスとなるべく訓練を受けている間も、ヴァレントスは復讐の機会を待ち続けていました。その時が訪れたのはサヴァージが惑星トイダリアの王カトゥーンコを生け捕りにするという任務を与えられた時でした。サヴァージは目標を捕らえますが、ジェダイのアナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービが現れ、混乱して生け捕りするはずのカトゥーンコを殺してしまいます。
任務を失敗したサヴァージがドゥークー伯爵の元へ戻ると、激怒したドゥークー伯爵はサヴァージをフォースライトニングで罰します。するとそこに突如ヴェントレスが現れ、ドゥークー伯爵を襲います。サヴァージはどちらの側につくべきか葛藤しながらも結局はヴェントレスの側に付き、ドゥークー伯爵にライトセーバーを向けます。しかしドゥークー伯爵を傷つける事は叶わず、ヴェントレスに叱責されます。
怒りの衝動で洗脳が解けたサヴァージは、ドゥークー伯爵、ヴェントレスの両名を逆襲します。戦いが三つ巴になった時、アナキンとオビ=ワンが現れ交戦します。なんとかジェダイから逃げ切ったサヴァージは、故郷の惑星ダソミアへと帰還します。
イアン・マッケイグがダース・モールをデザイン
一度見たら忘れられないあのダース・モールをデザインしたのは、スターウォーズ新三部作でコンセプトアートを務めたイアン・マッケイグです。イアン・マッケイグは、パドメ・アミダラの衣装や、テレビアニメシリーズ『スターウォーズ/クローンウォーズ』に登場するダソミアの魔女のデザインも行った人物です。
マッケイグの当初のダース・モール案の中には皮を剥いだ顔などもあったそうで、現在知られているダース・モールのデザインに決定するまでは何度も試行錯誤が繰り返されました。あの格好いいと言われているダース・モールのビジュアルは、マッケイグの素晴らしいセンスと努力の上に作り上げられているということがわかります。
ダース・モールが復活?
『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で胴を真っ二つにされ溶解炉へと消えたダース・モールは確実に死んだと思われていました。しかしそのダース・モールが復活したという話があります。ここでは、ダース・モールの復活について紹介します。ダース・モールが好きな方はぜひチェックしてみてください。
新3部作第1弾で登場したダース・モール
ダース・モールは『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で登場し、その強さを遺憾無く発揮したあとオビ=ワン・ケノービとの戦いで死亡したと思われていました。ライトセーバーで胴体を両断され、溶解炉へと落ちていったので、誰もその復活を想定していませんでした。
実は死んでいなかった
しかしそのダース・モールが実は生きていたということが明らかになります。復活が判明したのは、テレビアニメ『クローン・ウォーズ』でのことです。ダース・モールの弟サヴァージはドゥークー伯爵の元から去ったあと、故郷の惑星ダソミアへと帰還します。するとダソミアの魔女の一人、タルジンがダース・モールはまだ生きていることを明らかにします。
タルジンはサヴァージにダース・モールのいるおおよその場所を教え、ダース・モール探しの手がかりとなるお守りを渡します。サヴァージはこのお守りに導かれ、惑星ロソ・マイナーのある洞窟へとたどり着きます。
下半身をなくしたダース・モール
ダース・モールは切断された下半身に蜘蛛のような機械を取り付け、洞窟の中でなんとか生き延びていました。サヴァージは初めそれが兄だとは分かりませんでしたが、近くで顔をみて気がつきます。
ダース・モールはオビ=ワンに胴を両断され溶解炉へ落ちましたが、通気口にしがみついて転落死を避けていたのでした。ナブーを脱出したダース・モールは惑星ロソ・マイナーに行き、擬似生体装置を下半身に取り付け、洞窟の中に身を潜めていました。この荒技を成し遂げられたのも、全ては自分を負かし半身を奪ったオビ=ワンへの激しい憎しみからでした。正気を失ってもオビ=ワンへの恨みは忘れることはありませんでした。
魔女により完全復活
サヴァージは正気を失ったダース・モールを連れ、故郷ダソミアに帰ります。惑星ダソミアにたどり着くと、魔女のタルジンがダース・モールに魔術を施します。その魔術によりダース・モールは正気を取り戻し、下半身もちゃんとした義足に取り替えます。完全復活したダース・モールはサヴァージを弟子にし、オビ=ワンへの復讐を誓います。
ダース・モールは復活しないほうが良かった?
実は生きていて不死鳥のように復活したダース・モールですが、その後の『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』や『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』では登場することはありませんでした。その理由として考えられるのは、物語の都合上復活すると都合が悪いからだと考えられます。ダース・モールが復活して喜んだファンも多いですが、復活しないほうが良かったと感じるファンもいるかもしれません。
例えば、ダース・モールがここまでの人気キャラクターになった理由の一つにその死に様もあります。舞うように華麗なアクションで華々しく登場したダース・モールが、その強敵ぶりやカリスマを存分に見せつけたあとあっさりと1エピソードで退場し、皆に惜しまれる悪役となった側面もあるため、復活するとそれが壊されてしますのではないかと考えられます。
ダース・モールを演じた俳優
数あるスターウォーズシリーズの中でもアクションシーンが特に素晴らしく、観客の記憶に残る悪役となったダース・モール。ここでは、そんなダース・モールを演じた俳優を紹介します。高く評価されているその華麗なアクションを生み出した俳優を知りたい方はぜひご覧ください。
ダース・モールを演じたのはレイ・パーク
レイ・パークはスタントマン
踊るような身のこなしでダブルブレードのライトセーバーをアクロバティックに操ったダース・モール。そんなダース・モールを演じた俳優は、スタントマンのレイ・パークです。俳優レイ・パークは、ブルース・リーのファンである父に誘われて7歳の時にカンフーを始めました。10代の時に武術太極拳を学び、マレーシアに渡って武術修行をして世界中の競技会で優勝している経歴を持つ俳優です。
ダース・モールを演じた経緯
レイ・パークがダース・モール役の俳優に抜擢された経緯を紹介します。『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のスタントディレクターが、俳優レイ・パークがスタントとして出演した『モータル・コンバット2』を見て声をかけたのが始まりでした。当初は俳優ではなくスタントマンとしての抜擢だったのですが、ダース・モールのメイクをしたレイ・パークを監督のジョージ・ルーカスが気に入り、俳優としての採用が決まります。
その影響か、もともと少なかったダース・モールのセリフはさらに少なくなり、最終的には5つのセリフのみが残る寡黙な役となりました。しかしそのおかげでダース・モールの不気味なミステリアスさが増し、人気となったとも考えられます。英語版のダース・モールの声はピーター・セラフィノスが担当しています。
また、ダース・モールの耳にはシルバーピアスがつけられていますが、実はこれはダース・モールを演じた俳優レイ・パークの影響でした。このピアスは俳優レイ・パークの自前のもので、撮影をする前に外すのを忘れていたところ、監督のジョージ・ルーカスが気に入ってそのまま着けることになったそうです。
また、スタントマンである俳優レイ・パークはより効率的な動きができるようにとライトセーバーの持ち手部分を伸ばす提案をし、実際に採用されています。ダース・モールというキャラクターは演じた俳優のレイ・パークからも影響を受けていることが分かるエピソードです。
レイ・パークの主な出演作
俳優レイ・パークの主な出演作を紹介します。
- 『モータル・コンバット2』
- 『スリーピー・ホロウ』
- 『X-MEN』
- 『バリスティック』
- 『G.I.ジョー』
- 『ファンボーイズ』
ダース・モールのライトセーバーは自作
ダース・モールと言えば印象的なのが、柄の両側からブレードが伸びるダブル=ブレード・ライトセーバーです。スターウォーズ正史において、このダブルブレードのライトセーバーを使用しているのはダース・モールのみとなっています。ダース・モールの象徴とも言えるこのライトセーバー、実はダース・モール自身による手作りの作品となっています。
ダブル=ブレード・ライトセーバーの使い手
ダース・モールの使うダブル=ブレード・ライトセーバーは柄の両側からブレードを出せるライトセーバーです。このブレードは一本ずつ出すこともでき、ダース・モールも状況によって使い分けたり、片方を切断された後にもう片方を起動して戦う姿が見られました。シングルライトセーバーは一つが壊れれば終わりですが、ダブル=ブレード・ライトセーバーは戦えるというのは大きなメリットです。
また、両端のブレードを上手く使ってクワイ=ガン・ジン、オビ=ワンの二名を上手くさばく場面もあり、ダブル=ブレード・ライトセーバーは対複数戦にも強いと考えられます。
ダブル=ブレード・ライトセーバーのデザイン
ダース・モールのダブル=ブレード・ライトセーバーは、ダース・モールの種族ザブラクに伝わる古い武器ザボカを元にしてダース・モールがデザインしたものです。
元は練習用の武器
ダブル=ブレード・ライトセーバーは元々訓練用の武器であり、回転式や折りたたみ式など使い手によって様々な種類が存在しました。しかしスターウォーズ正史における使い手はダース・モールしかいません。その理由は、両方向からブレードが伸びていることで使い手にとっても危険だったからです。自身を傷つけかねないダブルブレード=ライトセーバーを扱えるダース・モールの、優れた実力がわかるエピードです。
ダース・モールとオビ=ワンの名バトル
『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でのダース・モールとクワイ=ガン・ジン、オビワンのバトルは非常に人気が高い名バトルです。それでは、ダース・モールの魅力がすべて詰まったこの場面を紹介します。
リアルなバトル演出
この名バトルが行われたのは『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でのことでした。今作は旧三部作の16年後に発表された新三部作の第一弾であり、バトル描写の描写のリアリティが前作よりも増し、より戦略的に描かれるようになっています。
熟達したダブル=ブレード・ライトセーバーの使い手ダース・モールですが、流石にジェダイ二人を相手にするのは不利でした。少しずつクワイ=ガン・ジンたちを閉じた空間の方へ誘導していき、タイミングを見計らって空中に浮かんだ狭い通路へと飛び移ります。広い空間で多数を相手にすると一人は不利ですが、足場を狭めることによって相手の動きを制限する戦略です。
加えて、クワイ=ガン・ジンの使用するライトセーバーのフォーム「アタル」は、アクロバティックな戦闘スタイルあるため、狭い場所へ誘導することはクワイ=ガン・ジンの優位を奪うという意味でも優れた戦略でした。
また、ダース・モールは通路が高い場所にあることを利用します。オビ=ワンを蹴落として敵を一人減らし、クワイ=ガン・ジンと一対一に持ち込みます。同時に複数を相手せず敵を分断するという、ダース・モールの戦い慣れが伝わってくる一場面です。クワイ=ガン・ジンも負けておらず、ダース・モールも階下へ蹴落とされてしまいます。その後もジェダイとシスによる激しい攻防が繰り広げられます。
美しく優雅な戦い
この戦いでのダース・モールの動きは非常に美しく、舞うように優雅なアクションを見ることができます。ライトセーバーには七つの型があり、ダース・モールが使用しているのは「ジュヨー」と呼ばれる第七の型です。この型はあらゆるフォームを極めたジェダイだけが使いこなせる究極のフォームであり、七つの型の中で最も習得が難しいと言われています。
ダース・モールが使っていることからもわかるように、ダークサイドにギリギリまで迫る型であるためジェダイにとってはリスキーでもあります。ジェダイの中でこの型を使用している代表的な人物はジェダイマスターのメイス・ウィンドゥであり、独自に発展させたより強力な型「ヴァーパッド」を生み出しています。
ダース・モールはこのジュヨーの型を、自身のダブル=ブレード・ライトセーバーに合わせて変形させて使用し、美しく優雅なアクションのバトルを生み出しています。ダース・モールの非常に優れた身体能力の高さがあって成し遂げられる技と言えます。
スターウォーズ史上最高のバトル
さらに映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズの荘厳でドラマチックなサウンドトラックがバトルを彩り、ダース・モールVSクワイ=ガン・ジン&オビ=ワン戦は、スターウォーズ史上最高のバトルという評価を受けています。ダース・モールの華麗なアクションやカリスマ、音楽、素晴らしい殺陣、演出、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワンのドラマ、すべてが噛み合ってこの場面は最高なバトルとなっています。
ダース・モールの衝撃の最期
ダース・モールとの一騎打ちとなり、クワイ=ガン・ジンは善戦するも腹部を貫かれ敗れてしまいます。師が倒れるのを目の当たりにしたオビ=ワンは叫び、怒ります。残された二人の戦いは幕を開けます。オビ=ワンの猛攻にダース・モールが押され、ブレードの片方を切り落とされます。しかしダース・モールはやはり熟達の戦士であり、剣撃にフォースによる攻撃を織り交ぜ、オビ=ワンを溶解炉へと突き落とします。
オビ=ワンはかろうじて溶解炉の内側の突起に掴まり、落下を防ぎます。しかし真上にはダース・モールが待ち構えており、オビ=ワンのライトセーバーも蹴り落とされてしまいます。絶体絶命と思われたその時、オビ=ワンはクワイ=ガン・ジンのライトセーバーを思い出します。勝利を確信して油断しているダース・モールの不意をついてオビ=ワンは飛び上がり、フォースでライトセーバーを引き寄せ、その胴を真っ二つにしました。
ダース・シディアスの自慢の愛弟子であり、ジェダイ二人にも引けを取らなかったライトセーバーの達人ダース・モールは、こうして衝撃の最後を迎えます。ダース・モールほど強い剣士であっても油断をすれば負けてしまうということがわかります。
ダース・モールの2人の母とは?
ダース・モールは惑星ザブラクの出身であり、そこに家族を残してシスの暗黒卿となる訓練をはじめました。ダース・モールの母親について明らかになったのが、マーベルコミックから2014年に発売されている『Darth Maul - Son of Dathomir』、そして小説『The Wrath of Darth Maul』です。
この2作品ではそれぞれ違う人物がダース・モールの母親という設定になっています。『Darth Maul - Son of Dathomir』ではナイトシスターの魔女タルジンが自分がダース・モールの母親だと言っており、『The Wrath of Darth Maul』ではナイトシスターの魔女カイシナが母親として描写されています。どちらかが間違いでない限り、ダース・モールには二人の母親が存在することになります。
どちらの母親が本物のダース・モールの母親なのでしょうか?母親が二人存在する理由として考えられるのは、どちらかの母親が間違っているか、ダース・モールの種族は母親が二人いるのが普通か、氏族みんなで母親のように育てているという意味かということが考えられます。それでは、ダース・モールのルーツとも言えるその母親を紹介していきます。
ダース・モールの母①タルジン
『Darth Maul - Son of Dathomir』にてダース・モールの母親であるタルジンについて紹介します。ダース・モールの故郷である惑星ダソミアにはナイトシスターと呼ばれる魔女たちが存在し、タルジンはその首領を務める女性です。タルジンは極めて強い力を持つナイトシスターであり、暗黒魔術を極めています。テレポートや、毛髪を使って離れた場所にいる人物を拷問すること、霊体を離れた場所に飛ばすことなどができます。
戦うときはバトル・ドロイドを一撃で破壊するほどの威力のフォース・ライトニングを放ちます。他にもテレキネシスで物を空に持ち上げたり、魔法で物体を作り出したりすることができました。タルジンはダース・モールが洞窟で隠れ住んでいるときにその消息を知ってサヴァージに教え、またサヴァージがヴェントレスの命令を聞くように洗脳する魔術を施して殺戮マシンに変えた人物でもあります。
タルジンは身内のナイトシスターにはとても優しく、アサージ・ヴェントレスに母親のように接して可愛がるなど愛情を持って接していました。また分離主義勢力と対立した時も魔力で仲間を守ります。反面、外部の者に対しては痛めつけることを楽しむなど残虐な顔もありました。
ダース・モールの母②カイシナ
『The Wrath of Darth Maul』にてダース・モールの母親であるカイシナについて紹介します。カイシナもタルジンと同じくナイトシスターの女性です。母親のカイシナは息子のダース・モールを、シスの弟子が欲しかったドゥークー伯爵に奪われてしまいます。タルジンが魔女の一団を引き連れて捜索に行き、ダース・モールを発見します。しかしダース・モールは故郷へ帰ることを拒否し、母親のカイシナは息子と離れ離れとなってしまいます。
ダース・モールに関する感想や評価
スターウォーズシリーズ見た上で一番好きなのはダースモールなんだけどミーハーかな?🤔 pic.twitter.com/fZXnCELcSu
— しゅがぁ_11月17日RINGLINK vol.11 (@sugar_217) November 4, 2019
スター・ウォーズシリーズには魅力的なシスの暗黒卿が数多く登場しますが、ダース・モールはその中でも飛び抜けた人気を誇るキャラクターです。赤と黒の刺青に頭のツノ、ダブルブレードのライトセーバーなど魅力的な要素がたくさん詰まっており、ミーハーという言葉が出るほどシンプルにかっこいいキャラクターだということがこのツイートからわかります。
ファントムメナスは評判悪いのもわかるけどダースモールとクワイガンジンの存在のお陰で僕の中では一億点くらいつく。メンターというのを差し引いてもジェダイの中でもオビワン以上に清濁併せ呑むあの雰囲気めちゃ好きクワイガン。
— 賀@四日目南チ10b (@gummy1024) February 1, 2019
新三部作として発表された『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』は批判もありましたが、それ以上にダース・モールとクワイ=ガン・ジンが素晴らしかったという感想です。流れるように優雅なダース・モールのアクションと、全てを包み込むような器の大きさを感じるクワイ=ガン・ジンの存在あってこその名バトルとなったことが、このツイートからわかります。
なんていうか、
— 杉ブチ す♨︎super aruca♨︎ (@inuneko_TV) December 25, 2015
みんなそれぞれ好みはあるけど、
僕が一番好きなのは、
スターウォーズエピソード1
なんだよなぁ。。
クワイガンジンと言い
オビワンの若い感じといい
なによりダースモールがシスで一番かっこいい!!!!
好きなキャラに好きなキャラが殺される感じ!!!もどかしい!!!
全く新しいシス卿の姿として華々しく登場したダース・モールは、そのカリスマ的存在感で多くの観客の心を掴んだということが分かるツイートです。ダース・モールもクワイ=ガン・ジンも好きな方が、ダース・モールとクワイ=ガン・ジンの戦いを見て感じた心の葛藤がこのツイートから伝わってきます。
ダースモールって復活する設定が作られないようにわざわざまっぷたつにされたのに、結局アニメで生き返らせるってもはや何のために体を半分にしたのかよく分からない・・・(笑)#スターウォーズ pic.twitter.com/0HvoQ7eWOU
— かえるぴょんた (@kaerupyonta13) August 21, 2016
『クローン・ウォーズ』で奇跡の復活を遂げたダース・モールですが、やはりその復活が不自然に感じたファンの方の微妙な心情が伝わってくるツイートです。ダース・モールはその衝撃の最期も人気の一つであり綺麗に退場していたので、復活しないほうがよかったという声も多く挙がっていました。
時々思い出したように見たくなるダースモール戦
— 黒田スカイウォーカー@映画あか (@kurodakanbee9) November 3, 2019
彼はスターウォーズ史上最も気合い入れてライトセーバー戦を演じてくれた
腰を落として低く構える所作が戦士っぽいし
フォースの使用も最低限(扉を開けるなど立ち回りのためだけ)#スターウォーズhttps://t.co/CAI4OK4een
このツイートは、本職のスタントマンである俳優レイ・パークが全力で挑んだアクションを高く評価するツイートです。高度に訓練されたシスの暗黒卿であるダース・モールは戦士の士族出身のため動きが戦闘に特化しています。そんなダース・モールの出生さえもアクションで表現できる、俳優レイ・パークのすごさが分かるツイートです。
ダースモール
— キシマ@フリーライター🎬 (@kishimagame) August 27, 2017
私はピーナッツ野郎と呼んでいる。
映画公開当時、なんだそのライトセーバーありかよ!!一本でも強いのに2本分あるとか最強じゃないか!と興奮した。
闘い方も今までにないほどアクションしてて興奮した。
意外とあっさりやられてびっくり。 pic.twitter.com/EvAILSyGPm
ダブルブレードのライトセーバーを持ってスターウォーズ正史に登場したのは『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のダース・モールが初めてでした。初めてダブル=ブレード・ライトセーバーを見た観客の、公開当時の興奮が伝わってくるツイートです。ダブルブレードであることで戦い方の幅がそれまでよりも広がり、迫力のあるアクションになったことがこのツイートからわかります。
ダース・モールめっちゃ可哀想よな。
— みず (@Eddie_poke) April 15, 2019
幼少期にダース・シディアスに拉致られシスとしての過酷な修行させられた。
ここまででも可哀想なのにオビ=ワンに胴体を真っ二つに切られそれでもなんとか生き残ったらかつての師であるダース・シディアスに命を狙われ弟は殺される。
悪役として登場したダース・モールが、あまり語られていないその過酷な人生に同情するという感想のツイートです。ダース・モールは弟が二人いましたが、一人はもう一人の弟の手によって殺され、自身はシスに連れ去られて母親と生き別れ、生き残った弟はシスの暗黒卿に殺されます。ダース・モールはシスに振り回され、その人生と大切なものを皆奪われている悲運の人だという側面がこのツイートからわかります。
ダース・モールが復活?まとめ
格好いい悪役として人気があるシス卿ダース・モールの俳優や特徴的なライトセーバー、オビ=ワンとの戦いや母親、復活についてまとめました。スターウォーズシリーズ最新作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が2019年12月20日に公開予定です。ジェダイとシスの戦いの行方が気になる方は観に行ってみてはいかがでしょうか?