2019年11月09日公開
2019年11月09日更新
ジャー・ジャー・ビンクスは嫌われている?不人気キャラクターの理由とは?
スター・ウォーズに登場するジャー・ジャー・ビンクスは、スター・ウォーズシリーズの中で最も嫌われているキャラクターです。この記事ではジャー・ジャー・ビンクスの不人気ぶりやその理由、新作映画に登場するかどうかなどを紹介します。2019年12月20日に公開を控えるシリーズ新作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にジャー・ジャー・ビンクスが登場するかどうかが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
ジャー・ジャー・ビンクスはどんなキャラクター?
スター・ウォーズに登場するジャー・ジャー・ビンクスは、スター・ウォーズシリーズの中で最も嫌われているキャラクターです。この記事ではそんなジャー・ジャー・ビンクスの不人気の理由や嫌われぶり、スター・ウォーズの新作に登場するかどうかなどを紹介します。スター・ウォーズの新作やジャー・ジャー・ビンクスが気になる方は是非ご覧ください。
スター・ウォーズシリーズの概要
スター・ウォーズは銀河系を舞台にしたスペース・オペラ大作であり、ジョージ・ルーカスの構想を制作されています。銀河系の守護者ジェダイと銀河系の支配を目論む暗黒卿シスの戦いを描いた作品です。ルーク・スカイウォーカーが主人公の旧三部作、アナキン・スカイウォーカーが主人公の新三部作、レイが主人公の続三部作があり、2019年12月20日には新作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開予定です。
ジャー・ジャー・ビンクスのプロフィール
ジャー・ジャー・ビンクスは惑星ナブーに生息するグンガンという種族のキャラクターです。甲高い声、特徴的なアクセントで喋り、自身のことを「ミー」と呼びます。極度のおっちょこちょいであり周囲に迷惑をかけることがよくありますが、自身に不利益がある頼みごとも叶えるなど優しい心の持ち主でもあります。
ジャー・ジャー・ビンクスの経歴
ジャー・ジャー・ビンクスはかつて、グンガンの海底都市オートグンガでウェイターとして働いていました。しかし極度の不器用さが祟って下水システムを破壊、グンガンの国家元首の邸宅を水浸しにする、動物園の機材を壊すなど数多くの事故を引き起こし、20歳の時に追放されてしまいます。それ以来ジャー・ジャー・ビンクスは地上に上がって自給自足の孤独な生活を送っていました。
しかし、ナブーの国家元首アミダラ女王救出の任でその地を訪れた二人のジェダイ、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービとの出会いがジャー・ジャー・ビンクスの運命を動かし始めます。通商連合によるクワイ=ガン・ジンたちへの攻撃にジャー・ジャー・ビンクスは巻き込まれ、そして救われます。ジャー・ジャー・ビンクスはグンガンの伝統に則り、2人のジェダイに命を助けられた借りを返すことを誓います。
それから二人に付き従うようになったジャー・ジャー・ビンクスは、クワイ=ガン・ジンに頼まれてオート・グンガに案内します。しかしジャー・ジャー・ビンクスは追放された身であり、許可なしに戻れば厳しい罰を受ける定めでした。そのことを知ったクワイ=ガン・ジンは、グンガンの国家元首ボス・ナスにフォースのマインド・トリックを使い、ジャー・ジャー・ビンクスを解放させます。
オビ=ワンらに付き従うジャー・ジャー・ビンクスは様々な冒険をした後、再び惑星ナブーへと戻ってくることになります。アミダラ女王が通商連合によって包囲されたナブーを救おうと、帰還することを決めたためでした。ナブーへ降り立ったアミダラは、グンカン人と同盟を組もうと考えます。ジャー・ジャー・ビンクスはアミダラに頼まれてグンカン人の国家元首ボス・ナスのところまで案内し、会談は成功します。
グンカン人とナブー人には長い間不和が存在していました。ジャー・ジャー・ビンクスは二つの種族の橋渡しとなった功績でグンカンの将軍の地位を与えられます。ジャー・ジャー・ビンクスは通商連合とナブー・グンガン同盟の戦いに参戦し、不器用を発揮しつつも幸運が重なって敵を次々倒していきます。アナキン・スカイウォーカーが敵のドロイド司令船を破壊したことで戦争は終結し、ジャー・ジャー・ビンクスは生き残ります。
10年後、アミダラの暗殺未遂事件が起き、ジャー・ジャー・ビンクスはアミダラの代理の元老院議員となります。分離主義勢力と共和国の間での対立が深まっていく中、パルパティーン議員はクローン軍を共和国の軍事力として動員すべきだと考えていました。しかし議会を通していては実現に時間がかかりすぎることから、最高議長であるパルパティーンに非常時特権を与える必要がありました。
銀河の平和を願うジャー・ジャー・ビンクスは自ら、パルパティーンに非常時特権を与える動議を提出します。ジャー・ジャー・ビンクスによるこの動議は議会で全会一致で可決され、パルパティーンは銀河系の最高権力を得ることとなります。しかしパルパティーンの正体はシスの暗黒卿ダース・シディアスであり、これをきっかけに銀河は大きく変わっていきます。
ジャー・ジャー・ビンクスは嫌われている?不人気の理由は?
ジャー・ジャー・ビンクスは映画史上最も不愉快なキャラクターに選ばれています。いったいなぜ、ジャー・ジャー・ビンクスはそこまで嫌われているのでしょか?ここではジャー・ジャー・ビンクスの嫌われぶりと、嫌われる理由を紹介します。ジャー・ジャー・ビンクスが好きな方も嫌いな方も、ぜひチェックしてみてください。
ジャー・ジャー・ビンクスの嫌われぶり
ジャー・ジャー・ビンクスのアメリカでの嫌われぶりは相当なものです。ここではそんなジャー・ジャー・ビンクスの嫌われぶりが現れている物事を紹介します。
嫌われぶり①最低助演男優賞も受賞
ジャー・ジャー・ビンクスは2000年に行われた第20回ゴールデンラズベリー賞で最低助演男優賞を受賞しています。ゴールデンラズベリー賞とは、ラジー賞とも呼ばれ、アカデミー賞授賞式の前の夜にその年の最も最低な映画を選出して表彰するものです。ジャー・ジャー・ビンクスの嫌われぶりは賞をもらえるほどだということがわかります。
嫌われぶり②ミキサーで粉砕する動画も
ジャー・ジャー・ビンクスのあまりの嫌われぶりにミキサーで粉砕する動画さえ存在します。この動画に出てくるのは、世界最強と言われるミキサーメーカー「Blendtec」の社長、トム・ディクソンです。ディクソンは自社製のミキサーの威力を証明するため、これまでにもミキサーでiPhoneを粉砕するなどの激しいプロモーション動画を配信しています。
この動画が公開されたのは『スターウォーズ/フォースの覚醒』が公開された2015年です。ミキサーと共に登場したディクソンはジャー・ジャー・ビンクスのフィギュアを取り出し、「ジャー・ジャー・ビンクスをこの中に入れて、次の映画に出演できなくするよ」と言います。そしてその言葉通りジャー・ジャー・ビンクスのフィギュアをミキサーの中に入れ、スイッチを押します。
こうしてジャー・ジャー・ビンクスのフィギュアは原型を留めないほど粉々になってしまいます。おそらくこのディクソン社長がジャー・ジャー・ビンクスを嫌いというよりも、世の中のジャー・ジャー・ビンクス嫌いの人のためにこの動画は撮られたと考えられます。また、この動画のせいではありませんが、確かにその次の映画『スターウォーズ/最後のジェダイ』にジャー・ジャー・ビンクスが登場することはありませんでした。
ジャー・ジャー・ビンクスの不人気の理由
ゴールデンラズベリー賞を受賞したり、ミキサーでフィギュアが粉々にされたり、ジャー・ジャー・ビンクスがここまで不人気なのには理由があるはずです。それでは、ジャー・ジャー・ビンクスが不人気な理由を二つ紹介します。
不人気の理由①不快な声
ジャー・ジャー・ビンクスが不人気な理由としてまず挙げられるのは、その甲高い声です。ヘリウムガスを吸ったような声に、独特な話し方が相まって気に障った人が多かったようです。
不人気の理由②人種差別の象徴?
ジャー・ジャー・ビンクスが不人気な理由として次に挙げられるのは、ジャー・ジャー・ビンクスのキャラクター造形が黒人への人種差別の象徴だからというものです。ジャー・ジャー・ビンクスの話す英語は崩れた黒人英語であり、その言動も黒人など特定の人種を嘲笑的に描写した映画を想起させると言われています。ジョージ・ルーカスはこの疑いを否定しており、ジャー・ジャー・ビンクスは想像上の産物であると発言しています。
ジャー・ジャー・ビンクスの声優
不人気なキャラクター、ジャー・ジャー・ビンクスにキャスティングされた声優を紹介します。ジャー・ジャー・ビンクスはスター・ウォーズ新三部作において唯一フルCGで描かれたキャラクターであるため、英語版でもその声は吹き替えが使われています。それではご覧ください。
声優①アーメッド・ベスト
スター・ウォーズの英語版でジャー・ジャー・ビンクスの声にキャスティングされたのは、声優のアーメッド・ベストです。1973年にニューヨークで生まれたアーメッドはジャズに熱狂し、「マンハッタン・スクール・オブ・ミュージック」でジャズを勉強します。
その後アーメッドはブロードウェイを中心に活動するダンスグループ「STOMP」に所属します。その舞台公演をジョージ・ルーカスの息子が観ており、アーメッドのパフォーマンスに感動したそうです。これがジャー・ジャー・ビンクス役に抜擢されるきっかけとなりました。
また、アーメッドはジャー・ジャー・ビンクス以外の全てのグンカン人の動きも担当しており、『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の最後に登場した楽団は全て自分であることを明かしています。
声優②田の中勇
映画スター・ウォーズシリーズの日本語版でジャー・ジャー・ビンクスの声にキャスティングされたのは、声優の田の中勇さんです。田の中勇さんがこれまでに出演した主な作品は、『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじ役です。
声優③三ツ矢雄二
テレビアニメーションのスター・ウォーズシリーズの日本語版においてジャー・ジャー・ビンクスの声にキャスティングされたのは、声優の三ツ矢雄二さんです。三ツ矢雄二さんがこれまでに出演した主な作品はアニメ『タッチ』の上杉達也役です。
ジャー・ジャー・ビンクスのその後や新作映画
ここまで不人気となってしまったキャラクター、ジャー・ジャー・ビンクスが今後のスター・ウォーズシリーズの新作に出演する可能性があるのかどうか紹介します。スター・ウォーズ最新作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開を2019年12月20日に控えた今、ジャー・ジャー・ビンクスの今後に注目が集まります。
その後①新作映画への出演はある?
2015年に公開された『スターウォーズ/フォースの覚醒』のプロデューサーでありルーカスフィルムの社長を務めるキャスリン・ケネディは、公開当時の記者会見でジャー・ジャー・ビンクスの新作映画への登場を否定しています。またその後日本のインタビューでその発言に触れられ、ジャー・ジャー・ビンクスが新作に登場しない理由はファンへのマーケティングの結果かということを聞かれてこう答えています。
彼は出ないの(笑)。それだけは言えるわ。でも、そういうことはしてない。もちろんファンは大事よ。脚本制作の初期段階にストーリーを書いている時、エイブラムスも参加していたけれど、その時の3人のアイデアよ。ファンの声も大切だけれど、ジェダイの帰還から30年後という設定があったので、そこから始まるということだけがわかっていたこと。ジャージャーの悪口は言いたくないわ。かわいそうなジャージャー......。
つまり、ジャー・ジャー・ビンクスはスター・ウォーズの新作映画には登場しませんが、それはジャー・ジャー・ビンクスを嫌うファンの声を意識してのことではないということです。
その後②監督はジャー・ジャー・ビンクスを殺そうとしていた?
2015年に公開された『スターウォーズ/フォースの覚醒』で監督を務めたJ.J.エイブラムス監督は、「砂漠にジャー・ジャー・ビンクスの骨を置いておこうかと考えているんだ」と冗談交じりに発言したことがあります。実際に公開された映画ではそのようなシーンはありませんでしたが、ジャー・ジャー・ビンクスは危なく殺されるところだったかもしれません。
「ジャー・ジャー・ビンクスの覚醒」の予告編も登場?
映画史上最も不愉快なキャラクターに選ばれ、ラジー賞をもらい、監督に殺されそうになったジャー・ジャー・ビンクスですが、近年ではその不人気ぶりが突き抜けてネタキャラになっているようです。『スターウォーズ/フォースの覚醒』の主人公をジャー・ジャー・ビンクスに置き換えた予告編動画がファンによってYouTubeに配信され、話題になりました。
この動画ではジャー・ジャー・ビンクスは全く違和感なく予告の中に合成され、シスの暗黒卿になったかのように目を赤く光らせるジャー・ジャー・ビンクスの姿も見ることができます。不人気すぎるジャー・ジャー・ビンクスですが、この動画には愛があるようです。
ジャー・ジャー・ビンクスに関する感想や評価
ダースベイダーオタクなる前は
— ゆかめらー/▼益▼\(暗黒面のコーホーパパに恋してる←) (@darksideyuka) August 29, 2019
ジャー・ジャー・ビンクスが大好きでした←
大人になってから、
ネットでジャー・ジャーの評価みたときは、
ショック受けた私であった←
そんな人気なかったのかこいつって感じ(笑) pic.twitter.com/VJDHP8ApX8
世界中で不人気なキャラクターであるジャー・ジャー・ビンクスですが、もちろんそんなジャー・ジャー・ビンクスのことが好きなファンもいるということがこのツイートからわかります。ジャー・ジャー・ビンクスのことが好きな方からすればあまりに嫌われているこの現状を悲しく感じる気持ちが、このツイートから伝わってきます。
ジャー・ジャー・ビンクスだってその瞬間瞬間を必死に生きたんだよな...
— でるた (@delta0401) July 30, 2019
おっちょこちょいで事故をたくさん引き起こしたり、パルパティーンに銀河系の最高権力を与えるきっかけとなってしまったジャー・ジャー・ビンクスですが、悪気があってやったことは一つもありませんでした。むしろ平和を思ってやったことであり、そんなジャー・ジャー・ビンクスに同情してしまう気持ちがこのツイートから伝わってきます。
ジャー・ジャー・ビンクスはパルパティーンの権限を強める役割を果たした時点で不人気キャラとしての運命は逃れられんのだよな。
— 笹木さきち(お仕事募集中) (@sakichi_sasaki2) April 20, 2019
あんなの性格がどうとか見た目がどうとか関係ないもの。
言動が理由で嫌われていると考えられているジャー・ジャー・ビンクスですが、そもそも敵の親玉であるパルパティーンに最高権力を与える役割を果たしてしまった時点で批判は避けられないと指摘するツイートです。
ジャー・ジャー・ビンクスは個人的ドビー並みに愛着湧く。 pic.twitter.com/wK9rGx8oMf
— 黒いオラフ (@Eva_Skarsgard2) November 1, 2019
不人気なキャラクター、ジャー・ジャー・ビンクスですが、マスコット的な可愛さもあり、好きなファンもいるということがこのツイートからわかります。観ていて応援したくなる気持ちがこのツイートから伝わってきます。
SW公開が近くなると思う。ずっとジャー・ジャー・ビンクスが嫌いだったんだけど、彼がクワイガン、オビワンと出会わなければ、ベイダーもルークも世に誕生しなかったのではないかと。あの壮大な物語は、怠慢に怠慢を重ねたジャー・ジャーが森で適当に走ってて二人に出会ったから生まれた物語なのか…
— OKAYU FACTORY (@FactoryOkayu) October 27, 2019
様々な理由で嫌われているジャー・ジャー・ビンクスですが、彼なしではそもそもスター・ウォーズの物語が始まることさえなかったのではないかと指摘するツイートです。ジャー・ジャー・ビンクスは不人気ですが、スター・ウォーズに必要な存在だったかもしれないということがこのツイートからわかります。
ジャー・ジャー・ビンクスについてまとめ
映画史上最も嫌われているキャラクター、ジャー・ジャー・ビンクスの不人気ぶりや不人気の理由、今後の新作への出演の是非などを紹介しました。スター・ウォーズシリーズの新作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が2019年12月20日に公開を予定されています。ジャー・ジャー・ビンクスが登場することはありませんが、ジャー・ジャー・ビンクスの住む世界の行方が気になる方は観に行ってみてはいかがでしょうか?