2019年11月08日公開
2019年11月08日更新
アナキンの父親は誰?ダース・プレイガス説やダース・シディアス説・存在しない説を比較
スター・ウォーズに登場するアナキン・スカイウォーカーは後にダースベイダーとなるジェダイの騎士です。フォースにバランスをもたらす者として予見されるほど強大なフォースを持っていたアナキンですが、その父親は作中で明らかになっていません。この記事ではアナキンの父親として考えられているダース・プレイガス説、ダース・シディアス説、存在しない説を比較し紹介します。スカイウォーカー・サーガの始まりとなったアナキン・スカイウォーカーが気になる方はぜひご覧ください。
目次
アナキンとは?
スター・ウォーズシリーズに登場するアナキン・スカイウォーカーは、フォースにバランスをもたらす者として予見されたジェダイの騎士です。後にダースベイダーとして銀河を恐怖で支配するようになるアナキンは、非常に強いフォースの持ち主でした。この記事ではダース・ベイダーとなるアナキンの父親について、ダース・プレイガス説、ダース・シディアス説などを紹介します。ぜひチェックしてみてください。
スター・ウォーズシリーズの概要
スター・ウォーズシリーズは、1977年に公開された映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から始まった、ジョージ・ルーカスの構想を元にしたスペース・オペラです。ルーク・スカイウォーカーを主人公にした三部作、アナキン・スカイウォーカーを主人公にした三部作、レイを主人公にした三部作があります。スター・ウォーズは世界的に大ヒットし、世界で二番目の興行収入を記録したシリーズ作品です。
遠い昔、遥か彼方の銀河系を舞台に物語は始まります。銀河系を恐怖で支配する銀河帝国から反乱軍がデス・スターの設計図を盗み出しました。反乱軍の指導者の一人、レイア姫はその設計図と救援メッセージを託したドロイドR2-D2とC-3POの二体を送り出します。メッセージは「ベン=ケノービ」という人物に宛てられたものでした。惑星タトゥイーンに不時着した二体はその星の原住生物に捕らえられ、売りに出されます。
ドロイドはラーズ夫妻の家に買い取られ、そこで二体はルーク・スカイウォーカーに出会います。R2-D2がベン=ケノービを探し出すと、その正体はかつて滅びたと言われているジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービでした。オビ=ワンはルークがジェダイの息子だということを明かし、ルークはジェダイの騎士になるため、レイア姫救出の任務に共にに着いていくことになります。
スター・ウォーズシリーズの作品を紹介します。
- 1977年『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』
- 1980年『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』
- 1983年『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』
- 1999年『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』
- 2002年『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』
- 2005年『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
- 2015年『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
- 2017年『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
- (2019年12月20日公開予定)『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
アナキン(ダースベイダー)のプロフィール
アナキン・スカイウォーカーはフォースにバランスをもたらす者として予見されたジェダイの騎士であり、後に銀河系を恐怖で支配するシスの暗黒卿、ダースベイダーとなる人物です。アナキン(ダースベイダー)は惑星タトゥイーンで奴隷として生まれ、母シミとともにスクラップ屋のワトーに所有されていました。タトゥイーンを訪れたジェダイの騎士クワイ=ガン・ジンに強大なフォースを見出されてからはジェダイとして育てられます。
アナキンは短気という欠点はあるものの優しく愛情深い青年に育ち、惑星ナブーの女王パドメ・アミダラと恋に落ちます。しかし幸せの最中でパドメが死ぬ夢を繰り返し見るようになったアナキンはそれを予見だと考え、パドメを死から救う方法を探し求めます。アナキンの愛するものを失う恐怖にパルパティーン議員、のちのダース・シディアスは付け込み、パドメを救う方法を教える代わりにフォースの暗黒面に誘おうとします。
パルパティーンの姦計にのせられたアナキンはダークサイドに堕ち、ジェダイを裏切ります。パドメはアナキンがダークサイドに転向したショックで死亡します。絶望したアナキンはシスの暗黒卿ダースベイダーとなり、銀河中にその恐怖の名を轟かせることとなります。こうして世界中で知られるダースベイダーが生まれました。
アナキンの父親は誰?ダース・プレイガス説
のちにダースベイダーとなり、フォースにバランスをもたらす者として予見されるほど強大なフォースを秘めていたアナキン・スカイウォーカー。フォースの絶対量は、ミディ・クロリアンと呼ばれる、あらゆる生物の細胞に共生する微小な生命体の数によって決まります。アナキンのミディ・クロリアン数値はジェダイマスターのヨーダをも超える2万という数字を誇っていました。
しかしそんなフォースの申し子と言えるアナキンの父親はスター・ウォーズの作中で明らかにされていません。母親のシミはクワイ=ガン・ジンにそのことを尋ねられた時、「アナキンに父親はいません。自然に妊娠して出産しました」と答えています。この謎に対する考察として、三つの説が考えられています。それでは、まず始めにダース・プレイガス説から紹介します。
ダース・プレイガスとは?
アナキンの父親として考察されるダース・プレイガスとはシスの暗黒卿であり、ダース・シディアスのかつての師です。プレイガスの種族は、ムーンと呼ばれる細身で長身のヒューマノイド種族です。プレイガスは永遠の命を得るための研究をしていました。プレイガスは非常に強力なシスでしたが、弟子のシディアスによって寝ている時を襲撃され、殺されています。
ダース・プレイガス説の理由
アナキンの父親説にプレイガスの名前が上がる理由は、プレイガスがミディクロリアンをフォースで操り、生命を創造する事ができたと言われているからです。これは『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でパルパティーンがアナキンをダークサイドに誘う際、「ダース・プレイガスの悲劇」として語っています。
ミディ・クロリアンの研究はフォースへの感応力有る無しに関わらず広くされていました。銀河帝国が作り上げられるようになってからはその研究は違法として禁止されますが、それまでの研究されてきた時代で最もミディ・クロリアンに通じる研究を行なっていたのは、プレイガスでした。プレイガスは永遠の命と、肉体が死した後も精神を現世に留める方法を探っていたと言います。
ダース・プレイガスが父親説が事実だと仮定すると、プレイガスがシミの体の中のミディ・クロリアンをフォースで操り、アナキンを作り出したと考えることができます。しかしプレイガスは弟子のシディアスに殺害されているので、シミがアナキンを身ごもった時点で生きていたかどうかは不明です。
アナキンの父親は誰?ダース・シディアス説
次に紹介するのは、アナキンの父親がダース・シディアスではないかという説です。ダース・シディアスは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』に登場したシスの暗黒卿で、アナキンがダースベイダーとなる原因となった人物です。それでは、アナキンの父親はダース・シディアス説について紹介します。
ダース・シディアスとは?
ダース・シディアスとはシスの暗黒卿であり、銀河系を恐怖で支配する銀河帝国の皇帝、そしてダース・ベイダーの師でもあります。シスとしての正体を明かすまでは元老院議員パルパティーンとして活動していました。シディアスは師のプレイガスからダークサイドのフォースを教わります。シディアスは歴史上最強のシスの暗黒卿だと言われています。
アナキン・スカイウォーカーをダークサイドに転向させたのもシディアスであり、その人心を操る術は巧みなものでした。元老院議員のパルパティーンという表の顔を使いアナキンにジェダイ評議会への不信感を抱かせたり、ナブー危機によって共和国の腐敗が明らかになった絶好の機会を逃さず、アミダラ女王を誘導して自身を元老院議会の最高議長の座に座らせることに成功します。
シスの暗黒卿としてのシディアスは歴史上最も強大といわれています。マスターヨーダをも超えると言われたアナキンでさえも、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の終盤において両足と左腕を失ってフォースの潜在能力を失ってからはシディアスに敵いませんでした。戦闘時はライトセーバーをジェダイの武器だとして使うことを好まず、両手から放たれる電撃のようなフォース・ライトニングを使用します。
ダース・シディアス説の理由
アナキンの父親はダース・シディアス説が囁かれている理由を紹介します。シディアスはダース・プレイガスの弟子であり、ミディ・クロリアンから生命を創造することができたプレイガスから、その術を学んでいた可能性があります。というのも、シディアス自身によってプレイガスがそのダークサイドの全てをシディアスに託したことが語られているからです。
この説だと、シディアスがプレイガスから学んだ通り、フォースでミディ・クロリアンを操って父親の存在なしにシミにアナキンを宿したと考えることができます。アナキンが小さい時から目を付けていたのは、自分がミディ・クロリアンを操作して作り出した子供だったからかもしれません。
アナキンの父親は誰?存在しない説
最後に紹介するのは、アナキンの父親はシミの言葉通り存在しないとする説です。この説では父親が存在しないのにアナキンが生まれた理由を2通り考えることができます。では、紹介します。
存在しない説①自然に妊娠した?
父親が存在しないのにアナキンが生まれた理由として考えられるのは、一つは自然に妊娠したということです。生物学的にはありえないことですが、キリスト教の聖母マリアのようにシミがアナキンを自然に妊娠したと考えられます。
存在しない説②ミディクロリアンには可能?
父親が存在しないのにアナキンが生まれた理由として考えられる二つ目は、ミディ・クロリアンの意思によってシミがアナキンを身ごもったということです。クワイ=ガン・ジンはアナキンをジェダイ見習いとして引き取る際、ジェダイ評議会に「少年を見つけたのは、フォースの意思です」と発言しています。この説では、フォースの意思によって生まれたアナキンが強大なフォースを秘めているのも当然なことと考えることができます。
アナキンの俳優や子役
スター・ウォーズでのちにダースベイダーとなる、アナキン・スカイウォーカーを演じた俳優を紹介します。アナキンは初登場時の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』では少年であり、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』では青年の姿で登場するため、二人の俳優が演じています。それではアナキンを演じた俳優を紹介します。
アナキンの俳優①ジェイク・ロイド
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で少年時代のアナキンを演じたのは俳優のジェイク・ロイドです。ジェイク・ロイドは1989年にアメリカで生まれました。アナキン役で有名になったロイドですが、アナキン役を演じたことにより学校でいじめを受けるようになり、当時のことを「生き地獄」と評しています。その後も俳優業が好きになれず、18歳の時に俳優業を引退しています。
アナキンの俳優②ヘイデン・クリステンセン
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で青年のアナキン・スカイウォーカーを演じたのは俳優のヘイデン・クリステンセンです。クリステンセンは1981年にカナダで生まれ、7歳の時に姉のCM撮影についていったところをスカウトされて俳優デビューします。2003年には映画『ニュースの天才』で主演をつとめています。
アナキンの父親に関する感想や評価
ダースプレイガスの悲劇を語るシーンの、「プレイガスは生命を宿す力を持っていた」と言うセリフから、プレイガスが、アナキンの父親だと信じ込んで来たが、「プレイガスは自分の技の全てを弟子に授けた」と言うセリフを軽んじてた。よって、弟子のパルパティーンが父親だね。 pic.twitter.com/hPu17vzPUk
— 特撮/UNDERMINER (@UNDERMINER1118) June 19, 2019
師弟関係だったプレイガスとシディアスはどちらも強大なシスの暗黒卿でした。このツイートはプレイガスからミディ・クロリアンを操作して生命を創造する術を教わったシディアスが、のちにダースベイダーとなるアナキンを作り出した父親なのではないかと指摘しています。
そもそもアナキンの出生はまあめちゃめちゃわかりやすい新約聖書オマージュ(処女受胎)で、母親とミディクロリアン(フォース)の間に生まれた、って設定だけどまあプレイガスとパルパティーンが周到に自分の右腕を作るために準備したのでは、みたいな話
— お茶山 (@MtTea0725) February 5, 2019
このツイートは父親の存在なしにシミに宿ったアナキンをキリストに例えています。また、父親として考えられているプレイガスやシディアスがアナキンをそのようにして創造した理由は、シスの弟子として使えさせるためではないかと考察しているツイートです。
父親が生物学的にいない、って相当怖い話だとおもうし、レジェンズ『タトゥイーン・ゴースト』でもアナキンの父親は一緒に暮らしていたことはないって周知されてるのを踏まえ、小説版で度々「僕には母がいた」と言ってるあたり家族の話題に下手に踏み入れられることが相当地雷っぽいし
— ハコ (@sw_hako) September 4, 2019
このツイートは、文字通りの意味で父親が存在しないことが、アナキンがダースベイダーとなる原因の一つになったのではないかと指摘しています。誰にも出生がわからず自身のアイデンティティが曖昧だったことが心の隙となり、シスをつけ込ませたのではないか、ということがこのツイートから考えられます。
アナキンはフォースが人の形を取っているような存在であって父親はいないってなった時ミクロリディアン何者よってなったよね
— Adm. (@Admiral2314) February 1, 2019
スター・ウォーズの世界に存在するミディ・クロリアンの正体は未だ解明されていません。このツイートからは、父親なしでシミにフォースの申し子のようなアナキンを宿したミディ・クロリアンの得体のなさが伝わってきます。他人を死から救うことも、生命を生み出すこともでき、フォースの源であるミディ・クロリアンの正体が知りたいという感想が他にも多く見られました。
アナキンに父親がいない、って設定はちょっとミステリアスだけどね。イエスじゃん。
— Love per Blemish @1st Album "Roar of the Still" (@LoveperBlemish) December 29, 2015
このツイートも父親不在のままシミに宿ったアナキンをキリストに例えるツイートです。フォースの意思で生まれたとされるアナキンをミステリアスに感じる気持ちが伝わってきます。出生が特殊でその上フォースの申し子と呼ばれるほどの強いフォースをひめたアナキンの特別さがこのツイートからわかります。
アナキンの父親についてまとめ
のちにダースベイダーとなるアナキンスカイウォーカーの父親について、ダース・プレイガス説やダース・シディアス説、存在しない説などを紹介しました。2019年12月20日に公開される『スター・ウォーズ/スカイウぉーカーの夜明け』では、アナキンから始まったスカイウォーカー・サーガが最終章を迎えます。アナキンやスカイウォーカー家の行く末が気になる方はぜひ観に行って観てはいかがでしょうか?