2019年05月11日公開
2019年05月11日更新
アベンジャーズのヴィジョンは最強キャラ?ワンダとの関係や能力・強さを考察
アベンジャーズのメンバーといえるヒーローの中でも最強といえる存在がヴィジョンです。その高い能力と強さからマーベル・シネマティック・ユニバースに登場するヒーローの中でも最強なのではないかと言われています。今回はそもそもヴィジョンとはどういう立ち位置のヒーローなのか、その強さ、共にいる人間ワンダとの関係、実写である映画の中でヴィジョンを演じた俳優さんなども含めてアベンジャーズのヒーロー、ヴィジョンについて紹介していきます。
目次
アベンジャーズのヴィジョンとは?
ヴィジョンの基本情報
ヴィジョンはマーベルヒーローが世界観を共有する映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」の1作「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」に登場したヒーローの1人です。
コミック版でのヴィジョン
マーベル・シネマティック・ユニバースの原作となっているアメコミでもかなりの初期から登場しているのがヴィジョンですが、映画とは微妙に設定が異なっています。元々はウルトロンがアベンジャーズに対抗すべく作った人造人間だったのです。そのベースになったのは悪に堕ちた元ヒーロー、ワンダーマンが土台となっていました。アベンジャーズを内部から壊滅させる為にアベンジャーズに送り込まれるのです。
しかしヴィジョンとなったワンダーマンはアベンジャーズの中で正義の心に目覚め、アベンジャーズと共にウルトロンを撃退、晴れてアベンジャーズの一員として迎えられます。さらに映画でも描かれているようにワンダと恋愛関係となり、魔法のちからで双子の子供まで誕生するなどしています。
映画版でのヴィジョン
映画でのヴィジョンの誕生も毛色こそ違えどおおよそ原作のコミックに近い形で誕生しています。初登場はアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンです。
ヴィジョンの誕生
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンにてウルトロンが用意していた究極の人造ボディに、インフィニティ・ストーンの1つであるマインド・ストーン、さらにトニー・スタークが開発し、それまでアイアンマンをサポートしてきた人工知能であるJ.A.R.V.I.Sが組み合わさる事で誕生しました。基本的には機械の身体を持っているので分類上はアンドロイドという事になります。
作中では機械と有機体でできたシンセゾイドと言われます。この肉体はナノロボットで構成されているので常に可変が可能で変幻自在。物体のすり抜けや透明化などを行う事も出来ます。ただヴィジョンは人間の精神的な強さに憧れを持っている事もあってウルトロンを裏切りアベンジャーズと協力してウルトロンを倒すのです。ワンダの事もあってヒーローを引退したいと考えるなどしている場面も見られます。
ヴィジョンは復活する?
ヴィジョンは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の中で他のヒーローとは違う形で動作を止めています。ネタバレをすると「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」ではヴィジョンが登場する事はありませんでした。元々マインド・ストーンの力もその一旦となっていたヴィジョンはサノスによる「指パッチン」以前に消えてしまっていたので「指パッチン」で消滅した者達が帰ってきても戻ってこなかったのです。
ヴィジョンが登場!映画予告
ヴィジョンの姿を確認出来る予告編は「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にまで遡ります。最もヴィジョンはアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンの作中にて誕生する事になるので全編に渡って活躍しているわけではありません。以降も2019年5月現在に至るまでヴィジョンを主人公とした作品は作られていないです。
サノスから狙われている?
インフィニティ・ストーンを全て集めようとしているサノスに取って、体内にインフィニティ・ストーンの1つであるマインド・ストーンを持つヴィジョンはターゲットの1人でした。ヴィジョンとワンダもその事を察しており、サノスにインフィニティ・ストーンを渡さない為に行動をする事になります。その様子が描かれたのも「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」での1つの側面です。
結果としてヴィジョンは自らの身を犠牲にしてワンダにマインド・ストーンを破壊させる事でサノスがインフィニティ・ストーンをコンプリートするのを防ごうとします。マインド・ストーンの破壊までは上手くいきますがサノスは時間を巻き戻す事でインフィニティ・ストーンを手に入れてしまうのでした。
戦闘時以外は人間の服を着用
ヴィジョンは自身がアンドロイドである事を認識していると同時に人間になりたいと強く願っている側面も持ち合わせています。さらに人間社会に適応する事を考え、恋人であるワンダの存在もあり、普段は出来る限り人間として人間らしく振る舞う事を意識しています。その為、服装なども人間が着る服装を着ている事が多いです。
アベンジャーズのヴィジョンとワンダの関係
ワンダを気遣うヴィジョン
出典: https://eiga.com
アベンジャーズに登場するヒーローの中でも珍しく、明確に「恋人」として描かれているヒーローの2人がヴィジョンとワンダです。
恋愛関係に発展
2人の出会いが描かれたのが「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」です。この時、ワンダは、人体実験の結果得た超人的な能力を使いこなせず、一般人に被害を出してしまった事でアベンジャーズの基地に軟禁されている状態でした。そんなワンダを気遣うのがヴィジョンだったのです。2人の関係は徐々に近づいていきますが、それを割いたのがシビル・ウォーで大きく描かれる「ソコヴィア協定」でした。
ヴィジョンはより人間らしい暮らしを送れるようにとこの協定に調印、しかしワンダはキャプテン・アメリカと共に調印を拒否する立場になり両者は協定賛成派のトニーと反対派のキャプテン・アメリカ両陣営に分かれて闘う事になります。しかしあくまでも立場の違いから対立しただけであり両者の思いは変わらず、結果として逃亡生活を送る事になってしまったワンダにヴィジョンは寄り添う事になるのです。
息子2人を授かる
2019年5月時点ではMCUの世界ではまだ描かれていませんが、今後ワンダことスカーレット・ウィッチを主人公とした新シリーズがある事、その新シリーズでヴィジョンが登場する事が明らかになっています。どのような形でヴィジョンが復活する事になるのかは分かりませんがヴィジョンの復活には大きな意味を持っています。ヴィジョンとワンダの息子2人もまた原作コミックではヒーローとして活躍しているのです。
複数の作家に描かれるというアメコミの性質上、原作といっても一本道のストーリーというわけではなくMCUも大筋こそ原作に準じながらも異なる点も多いです。その為今後どのような展開がされるかは不明ですがスカーレット・ウィッチを主人公としたシリーズが作られるという事は当然ヴィジョンや息子達の事も描かれる事になるのではないかとファンの間で考察されているようです。
アベンジャーズのヴィジョンの能力・強さは?
能力・強さ①肉体はシンセゾイド
ヴィジョンの肉体はシンセゾイドと言われる特性とその特性に由来する能力・強さを持っています。基本的にはアンドロイドと思っても差し支えないですが、シンセゾイドは機械と生命体両方の特性を備えている存在です。
高い身体能力と知性
出典: https://qetic.jp
アベンジャーズでも最強と言われる所以の土台にあるのが高い身体能力と知性にあります。身体能力の高さの由来になっているのが人間の細胞のような無数のナノロボットと特殊な人工細胞で構成されている事にあります。またヴィジョンの知性のベースになっているのが長年トニーの私生活からアイアンマンとしての活動を補助してきたAIとして活動していたJ.A.R.V.I.Sです。
元々AIである事もあって感情に左右されない的確な判断能力を持ち、情報処理や高度な計算能力を持っている事もヴィジョンの強さの一旦を担っています。その判断能力を持って正義の心に目覚めた事で生みの親と言える存在であるウルトロンをアベンジャーズと共に倒したのです。ヒーローとしても超人的な腕力、スピード、持久力、俊敏性とオールマイティに高い能力を持ち、高速飛行も行う事が出来ます。
数多くの能力を持つ
ヴィジョンはその特殊な身体的特徴などからアベンジャーズの数多くいるヒーローの中でも圧倒的といえる程に多彩な能力を持っています。ナノロボット1つあれば全く新しい肉体を生成する事が出来たり、人工細胞の分子密度を自在に操る能力によって透明になったり重量を無くしたり、物質を通り抜けたり、透けることも出来ます。映画でもこれらの能力を何気なく使って活躍するシーンが多いです。
能力・強さ②ムジョルニアを持ち上げられる
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でも驚かれたシーンの1つであるのがソーの武器、ムジョルニアを持ち上げられるという事です。ムジョルニアは高潔な心の持ち主しか持ち上げる事が出来ないと言われ、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」に登場した他のアベンジャーズのメンバー誰一人持ち上げる事が出来ませんでした。そんなムジョルニアをヴィジョンは持ち上げる事が出来たのです。
このムジョルニアを持ち上げる事が出来るのは少なくとも映画版においてはソー、ヴィジョン、そして「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」のキャプテン・アメリカだけです。ヴィジョンがムジョルニアを持ち上げられたのはその時まだ生まれたばかりの無垢な心の持ち主だったからとも言われていますがそれだけでもヴィジョンの強さを感じ取る事が出来ます。
能力・強さ③額のマインド・ストーン
出典: https://ciatr.jp
そんなヴィジョンの動力源としての役割を果たしているのが額のマインド・ストーンです。このマインド・ストーンを通して太陽エネルギーを吸収して活動しているのです。その為ヴィジョンは食事を一切必要としていません。またマインド・ストーンに得られたエネルギーを集める事でビームを照射する武器としても使用する事が出来ます。
元々マインド・ストーンを含むインフィニティ・ストーンはそれ1つでかなりの強さを秘めているだけにその動力源はかなり強いです。一方でマインド・ストーンが本来持つ能力である「人間の心を操る能力」をヴィジョンが使っているシーンはありません。これはヴィジョンが使えないのか、それともヴィジョンが意図的に使っていないのかは不明です。
アベンジャーズのヴィジョン役の俳優は?
ヴィジョン/ポール・ベタニー
マーベル・シネマティック・ユニバースの中でもヒーローが集結するアベンジャーズシリーズを中心に活躍するヴィジョン。そんなヴィジョン役を演じたのはイギリス人俳優のポール・ベタニーさんです。
俳優・ポール・ベタニーの経歴
出典: https://eiga.com
ポール・ベタニーさんは祖父母、両親も俳優という演劇一家でイギリス、ロンドンに生まれ育ちました。19歳から演技を学んだ後、22歳で舞台「インスペクタ・コールズ」に出演してデビューしました。その後1997年に「ベント 堕ちた饗宴」で映画デビューしています。
俳優・ポール・ベタニーの出演作品
映画デビュー以降毎年のように複数の映画に出演している俳優ポール・ベタニーさん。これまでには「ROCK YOU」「ドッグヴィル」「ファイヤーウォール」「ダ・ヴィンチ・コード」などに出演、アベンジャーズ関連以外の他の近年の作品では「チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密」「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」などにも出演しています。
俳優としては「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でヴィジョン役を演じ「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と出演しているポール・ベタニーさんですが、マーベル・シネマティック・ユニバース作品にはそれ以前からヴィジョンの知性のベースになっている「J.A.R.V.I.S」として声だけで出演していました。
その為、アイアンマンが主人公である「アイアンマン」「アイアンマン2」「アイアンマン3」はもちろん、「アベンジャーズ」にも声だけですが出演しています。
アベンジャーズのヴィジョン役の声優は?
吹き替え声優は加瀬康之
マーベル・シネマティック・ユニバースは全作が日本語吹き替え版も同時に公開されています。俳優ポール・ベタニーさんが演じたアベンジャーズのヴィジョンの日本語吹き替えは声優・ナレーターとして活躍する加瀬康之さんが務めています。
加瀬康之の基本情報
加瀬康之さんは1995年に声優としてデビューすると主に吹き替え声優として活躍しながらもアニメや劇場アニメ、ゲームなど幅広く活躍する声優さんです。デビューから長年、マウスプロモーションに所属していましたがフリーを経て2019年5月現在は大沢事務所に所属しています。
加瀬康之の出演作品
加瀬康之さんは俳優ポール・ベタニーさんの吹き替え担当声優としてマーベル・シネマティック・ユニバース作品以外にも複数の作品で吹き替えを担当しています。他にも、クリス・エヴァンスさんや・ジェレミー・レナーさん、レオナルド・デカプリオさんなどの吹き替え担当も行っています。またアニメでは「NARUTO」のカンクロウ役、「イナズマイレブン」シリーズの染岡竜吾役としても知られています。
アベンジャーズのヴィジョンの能力や俳優まとめ
人間に強く憧れを持つアベンジャーズのシンセゾイドヒーロー、それがヴィジョンです。アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンで誕生し、アベンジャーズ最強とも言われる能力で活躍しています。アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーにて消滅してしまいアベンジャーズ/エンド・ゲームでも戻ってこなかったヒーローの1人なので今後の動向が気になるヒーローの1人とも言われています。
アベンジャーズ/エンド・ゲームにヴィジョンが出なかった理由はストーリーライン上の問題、ヴィジョン演じる俳優ポール・ベタニーさんのスケジュール問題などいくつかの説が浮上していますが真相は不明です。ただヴィジョンの恋人であるワンダことスカーレット・ウィッチを主役とした新シリーズの展開、その中でヴィジョンが登場する事も発表されているので何かしらの形で復活してくれるかもしれません。
様々なヒーローが活躍するアベンジャーズの中でもその誕生の経緯や特性から圧倒的な個性を放っているヴィジョンだけに今後のシリーズにおいても活躍してくれる可能性は十分にあります。今後の情報を楽しみに待ちたいヒーローの1人です。