ショーシャンクの空には実話?映画のあらすじ・原作との違いやその後を考察

1994年公開アメリカ映画「ショーシャンクの空に」は、冤罪で刑務所に投獄されたエリート銀行員アンディが最後まで希望を捨てずに長い年月を掛けて脱獄するまでの刑務所内での人間模様を緻密に描いたヒュードラマです。「ショーシャンクの空に」原作は実話が基といわれていますが、実話ではないといわれています。「ショーシャンクの空に」の実話説は本当なのでしょうか?映画と原作の違いや映画結末のその後も気になります。「ショーシャンクの空に」のあらすじや映画結末のその後など気になる部分をまとめて紹介します。

ショーシャンクの空には実話?映画のあらすじ・原作との違いやその後を考察のイメージ

目次

  1. ショーシャンクの空には実話?
  2. ショーシャンクの空にの映画あらすじネタバレ
  3. ショーシャンクの空にの原作との違いやその後
  4. ショーシャンクの空にの魅力
  5. ショーシャンクの空にの感想や評価は?
  6. ショーシャンクの空にの実話やあらすじまとめ

ショーシャンクの空には実話?

ショーシャンクの空にの映画作品情報

≪映画「ショーシャンクの空に」作品詳細 ≫

  • 監督・脚本:フランク・ダラボン
  • 原作:スティーヴン・キング『刑務所のリタ・ヘイワース』
  • 出演者ティム・ロビンス/モーガン・フリーマン
  • 公開年:1994年
  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 上映時間:143分

映画「ショーシャンクの空に」は、有能な銀行員が冤罪で刑務所に投獄され、腐敗したその中でも希望を捨てずに生き抜く姿が描かれたヒューマンドラマです。アクションやサスペンス調で魅せることなく、最初から最後まで劇中に登場する人物たちの人間模様が描かれています。

本作は賞の受賞までには至りませんでしたが、主演のティムロビンスとモーガン・フリーマンの好演も影響し、第67回アカデミー賞で7部門、ゴールデングローブ賞で2部門にノミネートされ、評価や人気が共に高い映画作品となっています。

ショーシャンクの空には実話ではないがモデルがいた?

映画「ショーシャンクの空に」のあらすじはどうやら実話でなく、原作制作に当たりモデルとなった人物が存在していました。原作では、殺人の冤罪で刑務所に送られ脱獄したとい話になっていますが、実際は保護観察中に自動車の死亡事故を起こし農場から逃亡したようです。モデルとなったオハイオ州出身のフランク・フレッシュウォーターズという人物は現在服役中で、逃亡期間は56年間に及び、2015年に逮捕された時は79歳でした。

ショーシャンクの空にの予告編動画

実話の様にリアリティが高い映画「ショーシャンクの空に」は、銀行の副頭取を務めるアンディが妻とその愛人を射殺したことの罪に問われ刑務所に投獄されます。冤罪のアンディは、最後まで希望を捨てずに最後に刑務所から脱獄します。アンディが長い年月をかけてやっと塀の外に出て、両手を広げて雨に打たれながら外の空気を吸って喜びを噛みしめる印象的なラストシーンが予告編でも見られます。

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ショーシャンクの空にの映画あらすじネタバレ

あらすじネタバレ:終身刑

時代は1947年、年若くして銀行副頭取を務めるアンディ(ティム・ロビンス)は浮気した妻とその愛人を射殺したとして罪問われ無実を訴えますが、終身刑を言い渡されると劣悪なショーシャンク刑務所に投獄されます。刑務所内では孤立するアンディでしたが、長年服役する調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)に声を掛けると趣味の鉱物採集のための小さなロックハンマーを注文します。

それをきっかけに2人は交友を深めるようになります。それから他の囚人たちとも交友をするようになりますが、ある一味の囚人に性的行為を強要され、抵抗する度に生傷が増える生活を送ります。

あらすじネタバレ:遺産相続問題

アンディがショーシャンク刑務所に来たから2年が経ち、アンディは屋根の修理作業中にハドリー主任刑務官の遺産相続問題を知ります。アンディは作業仲間達にビールを振る舞うのと引き換えに、自身の銀行員の経験を活かして解決方法を提案し成功させます。仲間たちから羨望の眼差しを向けられ、ハドリーをはじめとした他の刑務官からも一目置かれるようになります。

相変わらず、ある一味の囚人たちから襲われていたアンディは全治1か月の重傷を負わされ、ハドリーが囚人たちを半殺し状態した後は、アンディを襲うものはいなくなりました。それからしばらくして、アンディは配置換えで図書係になり50年も服役している老囚人のブルックスの助手になります。しかし、その真の目的は、ノートン所長や刑務官達がアンディに税務処理や資産運用を行わせるためでした。

アンディは利用されていると知りながらも銀行員としての手腕を発揮する一方で、名ばかりの図書係ではなく、刑務所内の図書館を有益な場に変えようと精力的に活動を始めます。そして、州議会に図書館予算の請求を毎週送り続けることで僅かな寄付金と古書を州議会から得ます。その中に含まれていた『フィガロの結婚』のレコードを刑務所内で許可なく流したアンディは懲罰房送りにされます。

仲間たちから何故流したのか聞かれたアンディは、音楽と希望は誰にも奪えないと説明しますが、レッドに刑務所内では無意味だと反論されます。その後も州議会に手紙を出し続けたアンディは、年度予算の獲得に成功し、廃れていたショーシャンク刑務所の図書館は囚人達の娯楽と教養の場へと変貌と遂げます。

あらすじネタバレ:トミー殺害

その頃、所長は囚人たちの社会復帰に向けた一環として野外労働をさせ、ピンハネや業者からの賄賂を受け取っていました。アンディは「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を作り出し、その多額の不正蓄財を隠蔽するのです。そんな中、新たにコソ泥のトミーが刑務所にやってきます。彼は更生を望み、アンディはそんなトミーに読み書きを教え高校卒業資格を得るまでに成長させます。

トミーはアンディの過去を知るとその事件の真犯人に心当たりがあると話します。それを聞いたアンディは所長に再審請求を懇願しますが、優秀な経理担当者で所長の不正蓄財の全てを知るアンディを野放しにできないとした所長は、アンディの考えを改めさせるために懲罰房へ送り頭を冷やさせますが、1か月しても改めないアンディに所長は無実証明の鍵を握るトミーを脱獄囚の様に見せかけて殺害します。

あらすじネタバレ:アンディとの再会

トミーの死から1か月後、再び不正経理を行うのを条件に懲罰房から出されたアンディは、ショックと憤りで元気がなく、何かを考え込みどこかおかしい様子でレッドに要領を得ない伝言を残します。仲間たちはアンディが自殺を考えているのではないかと心配を募らせます。翌朝、点呼の時間になってアンディの姿がないことに気づきます。

刑務官たちはアンディの独房に向かい、壁に張られたポスターの裏に隠された壁に空いた大きな穴を発見します。アンディはこの約20年間、ロックハンマーで地道に壁に穴を掘り続けついに脱獄を果たしたのでした。アンディはスティーブンスに成りすますと、所長の不正蓄財を引き出し、新聞社へ告発状を送った後、メキシコへ逃亡します。アンディの告発状によりハドリーは逮捕され、ノートン所長は拳銃で自ら命を絶ちます。

レッドは服役40年目でようやく仮釈放されます。しかし、外の生活に順応できずにいたレッドはまた同じ過ちを繰り返しそうになりますが、アンディの伝言を信じてメキシコのジワタネホへ向かいます。そして、青海の海岸線で理不尽な獄中生活からのんびりと穏やかに、思うままに過ごす生活を手に入れたアンディと再会すると、笑顔で喜びの抱擁を交わすのです。

ショーシャンクの空にの原作との違いやその後

ショーシャンクの空にの映画と原作の違い

「ショーシャンクの空に」の原作と映画の違いは、配役とあらすじにあるようです。主人公のアンディは原作では小柄な男性ですが、映画では195cmの大柄の俳優ティム・ロビンスが起用されています。大柄の男性が刑務所での圧力にじっと耐える姿が劇中のアンディのキャラをより際立たせるものとなったようです。

モーガン・フリーマンが演じたレッドも原作ではアイルランド系の白人男性の設定でした。モーガンの立ち居振る舞いや声に惹かれたダラボン監督たっての希望での配役となったようです。あらすじでの原作と映画の違いは、映画ではトミーは殺害されますが、原作では別の刑務所に移送されるだけです。ダラボン監督の狙いで所長をさらに滑稽に描くために変更されたそうです。

そして、「ショーシャンクの空に」のあらすじの結末では、原作と映画でレッドがメキシコにアンディに会いに行くところまでは同じように描かれていますが、映画でアンディとレッドの再会が描かれているのに対して、原作では再会シーンは描かれていません。鑑賞者の好みに寄るようですが、原作の方がより想像力が掻き立てられるとして好む方が多いようです。

ショーシャンクの空にのその後は描かれていない

映画「ショーシャンクの空に」はメキシコの海岸でアンディとレッドが再開したところで物語が終わります。それは原作でも同様でその後の2人がどのようになったかは描かれていません。これまでのアンディとレッドのやり取りから、笑顔で冗談を言い合いながらチェスなどの興じるその後の2人の姿が容易に想像できそうです。

「ショーシャンクの空に」の劇中で語られたのホテルを経営をして訪れた人を釣りに連れ出すくアンディの夢のはその後叶っているのでしょうか?レッドはその後アンディと変わらない交友関係をその後も続けているのでしょうか?映画鑑賞後もそれぞれが思い思いに「ショーシャンクの空に」のその後を想像し、その世界に浸って楽しむことが出来るのも本作の魅力でもあるようです。

ショーシャンクの空にの魅力

ショーシャンクの空にの魅力①挿入歌

映画「ショーシャンクの空に」の魅力の1つには、劇中の挿入歌にあるようです。1930年から1940年代頃に人気があったアメリカのヴォーカル・グループ「ザ・インク・スポッツ」の代表曲「If I Didn't Care」は、映画の冒頭のオープニングタイトルから妻の不倫相手の家の前に車を止め、そこでカーラジオから流れる曲を聴くアンディの場面へ移り変わる時に流れる曲です。バラード調の曲に癒されると人気があるようです。

上動画は、アンディが刑務官たちを無視して刑務所内全体に放送で流したモーツァルトの『フィガロの結婚』から「手紙の二重唱」です。この曲は浮気癖のある旦那を懲らしめるために偽の手紙を書く歌です。時が止まるような優雅で美しい曲に劇中の囚人たち同様に観る側も癒されるようです。

「手紙の二重唱」が映画の挿入歌に選ばれたのには、「手紙の二重唱」の曲の「今夜、庭の松の木の下でお待ちしています」という手紙の内容と「ショーシャンクの空に」の劇中でアンディがレッドに「いつか故郷バクストンの樫の木の下を訪ねてみてくれ」と言う映画の重要シーンをリンクさせるためではないかと考察した方もいたようです。

ショーシャンクの空にの魅力②ロケ地

映画「ショーシャンクの空に」に出てくるショーシャンク刑務所は架空の刑務所で、その舞台の設定はメイン州のポートランドのようです。ポートランドは原作者スティーブン・キングの出身地であり、ファンの間では聖地として知られることで有名なようです。

「ショーシャンクの空に」にの撮影で実際に使用されたのは、オハイオ州のマンスフィールド感化院です。現在は観光スポットそして知られ、「ショーシャンクの空に」などの映画ロケ地を巡るツアーで人気が高いようです。

ショーシャンクの空にの魅力③名言

映画「ショーシャンクの空に」の魅力には、本編中に出てくるたくさんの印象的な名言が上げられます。映画「ショーシャンクの空に」に出てくる魅力的な名言をいくつかご紹介します。

ブルックスはアンディの刑務所での大先輩で、図書係の仕事をアンディに引き継ぎ仮出所します。仕事の斡旋を受けて職に就きアパート暮らしをしていたブルックスですが、施設依存症となっていたブルックスは者愛に馴染めず、自ら命を絶ってしまいます。

「BROOKS WAS HERE(ブルックス、ここにありき)」

50年間も塀の中にいたためにブルックスの社会はその刑務所内に確立されていたのでしょう。高齢で新しい環境に馴染むには体力や気力が足らず、時間も経ち過ぎてしまっていたのかもしれません。最後に自分がここに存在していたことを証明するために上記の言葉を壁に掘って残します。とても切なくなるシーンで印象に残る名言となっています。

希望は素晴らしい。何にも変え難い。希望は永遠の命だ

上記の名言はアンディの名言です。アンディは刑務所の中で常に希望を持ち続けていました。服役期間の長かったレッドはこの考え方に反発します。刑務所内で希望を抱くのは危険と考えていたのです。しかし、「ショーシャンクの空に」のあらすじの結末では仮出所したレッドは、アンディの言うことを信じてアンディに会いにメキシコに向かいます。

以前のレッドであれば、仮出所後、外の世界に馴染めないまま、ブルックスと同じ運命を辿っていたかも知れません。レッドに希望の光を再び灯し、また、観る側にも勇気を与える名言として多くのファンから支持されています。

ショーシャンクの空にの魅力④豪華なキャスト

映画「ショーシャンクの空に」の豪華なキャストには、主要キャストのアンディを演じたティム・ロビンスとレッドを演じたモーガン・フリーマンがいます。ティム・ロビンスは、「ミスティック・リバー」でアカデミー助演男優賞を受賞し、「デッドマン・ウォーキング」で監督を務め、他にも音楽家としての顔も持っています。

モーガン・フリーマンは、「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞を受賞し、「ディープ・インパクト」「セブン」など数々の映画に出演して活躍しています。安定感と味のある演技力でアメリがだけでなく世界各国で称賛されている実力派国際俳優です。

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ショーシャンクの空にの感想や評価は?

映画「ショーシャンクの空に」の鑑賞後は、脱獄ストーリーにも関わらず、重苦しいものを感じさせない後味が良い爽やかさを感じさせる映画だと感想を抱く方も少なからずいるようです。名作といわれるのにも納得との声も聞こえてきます。

「ショーシャンクの空に」の魅力は映画のあらすじだけでなく、劇中で使用されてるBGM曲も魅力的だとの声も上がっています。聞いているだけで涙が出てくるという感想も多く見られました。

なかなか自分の思う通りに物事が進まないときなどに観ると元気が貰える映画として「ショーシャンクの空に」は人気が高いようです。アンディの苦悩の中でも希望を失わない姿に心打たれたという鑑賞者が続出していたようです。

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ショーシャンクの空にの実話やあらすじまとめ

映画「ショーシャンクの空に」が実話に基づいた話であるかや、「ショーシャンクの空に」のあらすじと原作と映画の違いについてなどをまとめてご紹介してきました。「ショーシャンクの空に」は実話ではないようですが、実話の様に感じさせるほどリアリティが高く、本編のあらすじの結末まで目が離せないと評判の映画です。

「ショーシャンクの空に」に使用されている挿入歌にはオペラが多数選曲され、オペラが好きな方も楽しめる映画となっています。アクションやサスペンス調になることはなく、最初から最後で劇中に登場する人物たちの人間模様が丁寧に描かれた作品で、20年以上たった現在でも人気が衰えることがない映画作品と言えます。

主人公のアンディがどんな状況でも諦めずに、前向きな姿勢も見えることから、落ち込んだ時に観たい映画と言われ何回でも見たくなる魅力がたくさん詰まった映画「ショーシャンクの空に」です。まだ、映画「ショーシャンクの空に」を未見の方は、是非ご覧になってみるといいかもしれません。

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