2019年03月07日公開
2019年03月07日更新
チェーンリアクションのネタバレあらすじと結末!キアヌ・リーブス主演映画の感想は?
キアヌ・リーブス主演映画「チェーンリアクション」は、陰謀に巻き込まれた男の逃避行を描いたアクション映画です。「チェーンリアクション」でのキアヌは、クールなアクションで観客を惹きつけた「スピード」「マトリックス」と違う普通の男を演じていますが、キアヌのイケメン振りは健在しています。「チェーンリアクション」はエンターテインメントな映画ではなく、環境革命というタイムリーなネタを織り込んでいます。エンターテインメントでありつつ、社会派な「チェーンリアクション」のネタバレあらすじと結末を紹介していきます。
目次
チェーンリアクションとは?
チェーンリアクションの映画作品情報
1996年の映画「チェーンリアクション」は、「スピード」や「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーブスが主演です。共演はオスカー女優のレイチェル・ワイズ、ハリウッドの名優モーガン・フリーマンです。「チェーンリアクション」でクリーンエネルギーをめぐる陰謀に巻き込まれた男の逃亡と反撃は、往年のテレビドラマ「逃亡者」の映画版の監督アンドリュー・デイヴィスの手腕で見応えのあるものとなっています。
映画のタイトルとなる「チェーンリアクション」は連鎖反応という意味です。「チェーンリアクション」は、地球の命運を握るクリーンエネルギーの成功により、それをめぐる人々の思惑が連鎖反応していくというあらすじと、他人事では済まされない問題を投げかけた結末となっています。
チェーンリアクションのあらすじネタバレ
あらすじネタバレ:プロジェクト
出典: https://eiga.com
地球が環境汚染と人口過密で末期的状態にありながらも、人類は石油の恩恵に依存し、少ない石油資源の利権をめぐり戦争を起しています。最悪な結末を迎えるかもしれない人類のため、石油の代替エネルギー源を追求するプロジェクトが始動します。アメリカ・シカゴ大学で、バークレイ博士率いるプロジェクトチームが日夜研究に励んでいます。
クリーンエネルギーとして考案された水素エネルギーを発生する装置で実験を重ねるものの成功に辿り着きません。それでも、バークレイ博士の指揮の下、チェン博士やリリー博士が主体となって実験が続きます。装置の改良を続けている技師担当エディは装置が、ドリルで薄い金属を削っている音に反応して安定していることに気付きます。その周波数で実験が成功します。
実験成功に酔うチームとは裏腹に、プロジェクトのスポンサーであるムーア財団のシャノンが不穏な表情を浮かべています。全世界に無償提供されるクリーンエネルギーの情報は、石油に依存していた社会を覆す可能性もあり、一部の者にとっては都合の悪い代物だとも言えるのです。実験成功の打ち上げパーティの後、エディはリリーをバスで家まで送っていきます。
バイクを取りに研究所に戻ったエディは、装置が暴走しているのを目にします。そして、拘束されたバークレイ博士が窒息死しているの発見します。バークレイ博士の蘇生を試みますが手遅れだと悟ったエディは、研究所が爆破する前にバイクで逃げ出します。研究所の爆破の余波は、シカゴ南部の8ブロックを破壊します。エディは、爆破の余波に巻き込まれることなく逃げ延びます。というあらすじになっています。
あらすじネタバレ:エディの容疑
画期的なエネルギー革命を起こした研究所の爆発と、バークレイ博士死亡を調査するため、大統領からFBI長官を通じてFBIシカゴ本部からフォード捜査官とドイル捜査官が派遣されます。エディやリリー、そしてシャノンはFBIから事情聴取されます。事件後、行方不明となっているチェンは事件に関与していると報道されています。リリーはチェンからの「研究資料を持って上海に来て欲しい」というFAXが疑念を抱きます。
エディ宅の家宅捜索をしたFBIは、衛星を利用して大量のデータ送信できるトランスミッターと現金25万ドルの札束を発見します。FBIから容疑者とみなされたエディとリリーは、シャノンの説得を聞き入れず二人は無実を主張します。シャノンに、知人の中年女性マギーのもとへ向かうと伝えたエディはリリーと逃亡します。
エディ、リリー、チェンは、テレビ報道で大々的に事件の容疑者として報道されます。二人は危険を避けるため別行動をし、ウィスコンシン行きの列車で落ち合うことを約束します。リリーは無事のタクシーに乗り込んだものの、エディはテレビを見た市民に追われることとなります。警察にも通報されますが、なんとか追跡を振り切ったエディは駅でリリーと落ち合います。そして、二人はマギーもとに身を寄せます。
エディはシャノンに連絡を取りますが、公衆電話が盗聴されており警察がやってきます。逃亡するエディとリリーは、警官に追いつめられますが、応援の警察用のヘリの搭乗者が警官を射殺します。警官殺しの罪も着せられてしまった二人は、消防隊の水上ボートを奪って逃亡し、無人の別荘に潜伏します。この一連の逃亡劇でエディは、FBIや警察以外にも狙われていると感じ始めます。というあらすじになっています。
あらすじネタバレ:シャノンの考え
捜査を続けているフォードとドイルは、バークレイ博士のプロジェクトのスポンサーであるムーア財団が不透明なであることを嗅ぎ付け、財団を運営しているシャノンの盗聴を開始します。
捜査対象となったシャノンは、政府の施設らしいC-システムズにも関わっているようです。C-システムズの詳細は不明となっていますが、フォードはシャノンがCIAに属していると薄々感づいているようです。C-システムズの当初の計画は、バークレイ博士とチェンを誘拐と装置を強奪することだったのです。しかし、C-システムズの責任者コリアーの勝手な暴走でシャノンは怒りをあらわにします。
クリーン・エネルギー研究を独占したいコリアーは、博士の殺害を指示しチェン博士を拉致して、すべての罪をエディに着せた張本人だったのです。逃亡中のエディ殺害を指示するコリアーに対し、シャノンは反対します。エディだけが、クリーンエネルギーとなる水素エネルギーの発生装置が安定する周波数を知っていたからです。
無人の別荘に潜伏中のエディとリリーは、2人組の男の襲撃を撃退し別荘を後にします。男たちが持っていた「バージニア州リーズバーグ C-システムズ」の通行証から、C-システムズが無実を証明することができると考えます。二人は暗号文を使って、博物館にシャノンを呼び出すことに成功します。というあらすじとなっています。
チェーンリアクションの結末ネタバレ
結末ネタバレ:リリーが人質に
シャノンはエディとリリーに、自分と一緒に来れば身の潔白を証明することができると言います。シャノンを疑い始めた二人は逃走しますが、リリーがC-システムズに拉致されます。エディはリリーを拉致した車のナンバーを記憶し、FBIと警察の包囲網を潜り抜け、停車中のパトカーで車のナンバーの持主を割り出します。エディの無実を悟ったフォードは、「無実のエディを生きたまま確保しろ」と部下に命令します。
地下にあるC-システムズの作業員に紛れこんだエディは、研究続行を命じられているリリーとチェンを発見します。誰もいない研究室に潜入したエディは、C-システムズが自身で実験を成功させたと偽装します。C-システムズが実験の成功に歓喜している内にエディは、FBIにC-システムズで出頭するというメッセージと研究資料一式を送信します。そして、国内の著名な科学者にも研究資料を送信します。というあらすじとなっています。
結末ネタバレ:シャノンの正体
FBIだけでなく、国内の著名な科学者にも研究資料を送信したエディの前にシャノンが現れます。プロジェクトを支援していたムーア財団のシャノンは、石油に依存していた社会を覆す可能性があるクリーンエネルギーを懸念する一部の権力者の手先だったのです。
研究資料が公開されたと知らないコリアーに、エディは研究資料を提示する代わりにチェンとリリーの解放を要求します。しかし、要求を無視したコリアーに、エディは施設の全機能を停止させます。我を失ったコリアーはチェンを射殺し、リリーを人質にして再稼働させるように要求します。FBIに送信された大量のFAXを見たフォードは、部下にC-システムズの突入を指示します。
研究員がパワーを切って再起動させたことにより、制御不能となった施設は20分後に爆発するようにセットされます。警報が鳴り作業員らが全員撤退する中、諦めたコリアーは、資料が記録されたディスクを持って避難します。しかし、コリアーはシャノンに射殺されます。取り残されたエディとリリーは、プロパンガスの爆発で地下扉を開きます。二人が乗った避難用エレベーターは、爆風で押し上げられ、ぎりぎり脱出に成功します。
地下爆発だったので、地上は大した被害はなかったようです。しかし、地下に建設されていたC-システムズは壊滅状態となります。FBIは、すでに身の潔白が証明されているエディとリリーを保護します。人知れず姿を消した謎多きシャノンの正体はCIA諜報員で、彼の任務はC-システムズ壊滅だったというネタバレです。以上が「チェーンリアクション」のネタバレあらすじと結末になっています。
チェーンリアクションのキャスト・登場人物
キアヌ・リーブス/エディ・カサリビッチ
「チェーンリアクション」で、若き技術者エディ・カサリビッチを演じるキアヌ・リーブスが漂わせるアジア的の雰囲気は、中国系ハワイアンである祖母からきているようです。キアヌという不思議な響きの名前は、ハワイ語で「山からの涼風」「絶えず神の意識に集中する者」という意味があるようです。1986年から俳優活動していますが、9歳の時に演劇「くたばれ!ヤンキース」で舞台出演を果たしています。
続編も制作された映画「ビルとテッドの大冒険」(1989年)のヒットにより、キアヌの知名度が上がっていきます。その後、「スピード」(1994年)が大ヒットするものの続編には出演していません。極端な低迷はなく、「マトリックス」シリーズ(1999年~2003年)が世界的に大ヒットし、人気を不動のものとします。
「スピード」以降、アクション映画に縁のあるキアヌは、アメリカでも活躍している千葉真一の熱狂的なファンであり、アクション映画への思い入れが強いようです。1991年に結成されたロック・バンドの「ドッグスター」で、ベース担当として音楽活動をしていましたが2006年に辞めているようです。
モーガン・フリーマン/ポール・シャノン
出典: https://wired.jp
「チェーンリアクション」で、正体不明のポール・シャノンを演じるモーガン・フリーマンは、名作から娯楽作まで幅広く出演しており、アメリカ映画界で名優の一人に挙げられます。1960年代から俳優活動しており、「NYストリート・スマート」(1987年)、「ドライビングMissデイジー」(1989年)、「ショーシャンクの空に」(1994)で、アカデミー賞主演・助演男優賞にもノミネートされています。
「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)で、ついにアカデミー賞助演男優賞を受賞したフリーマンは、映画監督やナレーターとしても活動しています。ナレーターとしては、アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した「皇帝ペンギン」(2005年)があります。そして、科学分野に造詣が深く、ディスカバリーチャンネルの「モーガン・フリーマンが語る宇宙」シリーズのホストを務めています。
レイチェル・ワイズ/リリー・シンクレア
「チェーンリアクション」で、陰謀に巻き込まれエディと逃亡することとなったリリー・シンクレア博士を演じるレイチェル・ワイズは、ケンブリッジ大在学中に演技に興味を持ち1993年にデビューします。主にテレビ映画などに出演していましたが、1995年に映画デビューしています。着実にキャリアを重ねていったワイズは、「チェーンリアクション」でハリウッド映画デビューとなります。
「ハムナプトラ」(1999年)の大ヒットで、国際的に認知されるようになったワイズは、「コンスタンティン」(2005年)で、キアヌ・リーブスと再共演しています。イギリス映画「ナイロビの蜂」(2005年)で、第78回アカデミー賞助演女優賞を受賞したワイズの夫は、6代目ジェームス・ボンド役のダニエル・クレイグです。
フレッド・ウォード/フォードFBI捜査官
「チェーンリアクション」で、エディとリリーを追うフォードFBI捜査官を演じるタフなイメージのフレッド・ウォードは、1973年から舞台やテレビドラマなどで活動しています。端役ながらも頭角を現し始め、映画俳優として認知され順調にキャリアを重ねていきます。名作から娯楽作まで幅広く出演しているウォードは、「ショート・カッツ」(1993年)でゴールデングローブ賞を受賞しています。
チェーンリアクションの映画に関する感想や評価は?
寝ようと思ってたのにチェーンリアクションやってるの見付けてしまって面白くて眠れない。。
— レイナ (@reina_rira) March 1, 2019
キアヌリーブス格好いい。。
「チェーンリアクション」のキアヌは、「スピード」や「マトリックス」シリーズのような細身マッチョではありませんが、イケメンであることにはかわりありません。「チェーンリアクション」のエディは、アクションヒーローではないので、そこそこの体型になったのでしょうか?
久しぶりチェーンリアクション観た
— オム@あるてま(休止) (@omri_fild) March 1, 2019
キアヌ若い!レイチェル若い!モーガン・フリーマンは……変わらない!(笑)
「チェーンリアクション」が、レイチェル・ワイズのハリウッドでのデビュー作とは知りませんでした。きれいな女優だという印象があったのですが、レイチェル・ワイズは本国イギリスでキャリアを積んだ女優だったようです。だからこそ、「チェーンリアクション」でキアヌの相手役に抜擢されたのでしょう。
「予備校生と予備校の講師 きあぬ&もーがん」 #午後ロー #午後のロードショー #チェーン・リアクション #モーガン・フリーマン #キアヌ・リーブス pic.twitter.com/vqXBgPTflI
— ケンコウ (@kenkou1973) October 22, 2017
なぜがキアヌは年齢より若く見えるので、「チェーンリアクション」の貧乏大学生役は違和感ありませんでした。ちなみにキアヌは1964年生まれなので、「チェーンリアクション」撮影当時は31歳でしょうか?
チェーンリアクションの映画ネタバレまとめ
「チェーンリアクション」のネタバレあらすじと結末までを紹介しました。「チェーンリアクション」は、DVD&ブルーレイの購入やレンタル可能です。ネット配信でも視聴可能です。
「チェーンリアクション」は大団円な結末ですが、公表されたクリーンエネルギーの情報の行方が気になる意味深な結末でもあります。モーガン・フリーマン扮するシャノンの場面で迎える結末は、私達の好奇心を掻き立てます。とは言うものの「チェーンリアクション」は、誰もが楽しめるエンターテインメントな映画なので是非お勧めます。