映画いぬやしきの感想・あらすじをネタバレ紹介!原作とは違うところも?

「いぬやしき」はもともと講談社の漫画雑誌「イブニング」に連載されていた漫画作品で、2018年4月に実写映画化されています。映画版「いぬやしき」は原作である漫画版「いぬやしき」と作品の終わり方が異なっています。実写映画では壱郎役を演じる木梨憲武と、獅子神役を演じる佐藤健によるCGを駆使した迫力のあるアクションが見所と好評な感想が数多くある人気作品です。今回は映画版「いぬやしき」のあらすじのネタバレや感想を原作との違いのネタバレを交えてご紹介していきます。

映画いぬやしきの感想・あらすじをネタバレ紹介!原作とは違うところも?のイメージ

目次

  1. 映画いぬやしきの感想やあらすじをネタバレ紹介!原作との違いとは?
  2. いぬやしきとは?
  3. 映画いぬやしきのあらすじをネタバレ紹介!
  4. 映画いぬやしきのラストをネタバレ紹介!
  5. 映画いぬやしきを見た人の感想をネタバレ紹介!
  6. 映画いぬやしきと原作漫画の違いとは?
  7. いぬやしきの原作漫画の最終回がひどい?感想を紹介!
  8. 映画いぬやしきの感想やあらすじネタバレまとめ!

映画いぬやしきの感想やあらすじをネタバレ紹介!原作との違いとは?

皆さんは「いぬやしき」という作品をご存じでしょうか。「いぬやしき」は宇宙人の手によって機会になってしまったおじさんが主人公という一風変わった設定の漫画作品で、アニメ化及び実写映画化もしている人気作品です。今回は映画版の「いぬやしき」についてあらすじのネタバレや原作漫画との違い、感想などをネタバレも交えてご紹介していきます。

映画『いぬやしき』公式サイト

いぬやしきとは?

「いぬやしき」は奥浩哉(おくひろや)が描く漫画作品で、講談社の漫画雑誌「イブニング」にて2014年の4号から2017年の16号まで連載されていました。2017年の10月にはアニメ化されており、2018年4月には主人公の犬屋敷壱郎役に木梨憲武、ライバルともいえる獅子神皓役に佐藤健が抜擢されて、実写映画化されています。

いぬやしき / 奥浩哉 - イブニング公式サイト - モアイ

映画いぬやしきのあらすじをネタバレ紹介!

「いぬやしき」は機械化された登場人物が派手なアクションを繰り広げる作品ですが、主人公がお爺さんにしか見えないような老けた男性という一風変わった作品となっています。実写映画化された「いぬやしき」は映画の尺の都合もあってか、原作漫画から主に後半の内容がカットされて終わりの内容が変わっている作品です。今回は映画版「いぬやしき」についてあらすじをネタバレ紹介していきます。

冴えないサラリーマン犬屋敷壱郎

「いぬやしき」の主人公は犬屋敷壱郎という58歳の冴えない雰囲気のサラリーマン男性です。壱郎の設定をネタバレすると、高校生の娘である麻理と中学生の息子である剛史がいる二児の父親です。会社でも家庭でも疎外されるような扱いを受けており、どこにも居場所がないような生活を送っていました。この年にしてローンを組んでマイホームを建てても、なお家族から興味を持ってもらえなかった悲しい境遇でした。

性格としては正義感が強く理不尽な目にあっている人を見かけると怒りがわいてきますが、一方で温厚かつ内向的な性格もあいまって、何もできない自分の無力さを感じてしまいます。壱郎の物語の始まりのあらすじをネタバレすると、ある日健康診断に行ったときに医者から胃がんであると宣告されてしまいます。さらに余命は残り3か月だと言われてしまうのです。

機械の体をもって生まれ変わる

壱郎は家族に自分の病気や余命についてなんと伝えればいいかわからず、伝えたとしても大して悲しんでもらえないのではないかと不安になり、思い悩んでいました。その晩、壱郎は公園で高校生の獅子神皓(ししがみひろ)とともに謎の事件に遭遇します。そして壱郎と獅子神の二人は機械の体をもって生まれ変わってしまうのです。

その後の壱郎のあらすじをネタバレすると、壱郎は日常生活を送るなかで自分の体にいつもと違う感覚があることに気づき、機械の体になってしまったことを知ります。元の人間としての自分が死んで機械になったことを理解した壱郎は、自分が本当に生きているのかどうかわからなくなってしまい思い悩みます。そんな時に壱郎は少年たちからリンチされているホームレスを見つけ、機械の体を生かしてホームレスを助けたのでした。

そして壱郎は助けたホームレスに感謝されたことをきっかけに、人助けをすることで生きていることを実感するようになります。自分の存在意義を見つけ出した壱郎は、自分の体の機械が重病を患った人間を治療することができることを知ると、人知れず病院に入り込んで重病人の治療をするようになりました。その結果壱郎は「謎の奇跡の人」と呼ばれて、ネット上などで評判になります。

機械化されたもう一人の男、獅子神皓

一方、同じく機械の体になってしまった獅子神のあらすじをネタバレすると、いじめで引きこもりだった友人の安堂直行に、体が機械になったことを見せに行きます。獅子神は引きこもり状態の安堂を連れて学校に行くようになります。獅子神はある日、離婚した父親のもとへ行って家族の温かさを感じていました。その帰り、母子家庭である自分と周りの幸せそうな家族との差を感じて、見ず知らずの家族を皆殺しにしてしまいます。

人を殺すことで自分が生きていることを実感するようになった獅子神は、その後も無差別殺人を繰り返すようになりました。しかしある日、獅子神の母親が末期がんであると診断されて、余命宣告されてしまいます。獅子神は自分の機械の能力を使ってこっそりと母親の末期がんを治します。その結果、獅子神の母親がもう一度医者に診察してもらうと末期がんが嘘のようになくなっていました。

獅子神は母親とともに過ごしている時に、巷で起きている無差別殺人事件の犯人がもしも自分だったらどうするかを母親に問います。母親は自分も命を絶つと答えました。獅子神はそれを聞いて、今後は母を悲しませないために殺人をやめようとしますが、うまくいきませんでした。ネタバレすると、警察が捜査によって獅子神が犯人であることを突き止めてしまい、獅子神家の家に突入してきてしまったのです。

獅子神はなんとか一人逃げ切りましたが、母親は息子が犯人であることをメディアやネットで責め立てられたこともあり、依然話した通りに自殺してしまいます。獅子神は警察に追われるようになりますが、同じ学校のクラスメイトである渡辺しおんに匿ってもらいました。ネタバレすると、しおんはひそかに獅子神に想いを寄せていたのです。獅子神はしおんに自分の体が機械になっていることを教えます。

能力を知ったしおんは、獅子神に今後は人助けのためにその力を使うようにと説得します。獅子神はしおんの願いを聞き入れてそのようにしようと思いますが、警察の特殊部隊がしおんの家に突入してきて、警察による銃撃にしおんとしおんの祖母が巻き込まれて亡くなってしまいます。それをきっかけに獅子神は日本国家と国民全員に宣戦布告し、大量虐殺を行うようになりました。

犬屋敷壱郎VS獅子神皓

獅子神は自分の機械の体をインターネットに同調させることで、いろんな人間が目にするテレビ・パソコン・スマートフォンなどのモニターに自分の姿を映します。そしてその画面を通して大量虐殺を行っていきました。獅子神のクラスメイトだった安藤は、彼が自分の知っているかつての獅子神とはもう違う存在だと思い、助けを求めます。安堂の助けを聞いた壱郎は、安堂と出会い協力することになりました。

獅子神は大量虐殺をするために、新宿駅東口にある巨大モニターに自分の姿を映して、さらなる虐殺を行います。獅子神の暴走を止めるために、壱郎もまた新宿駅に向かいました。安堂によって体の機械が持つ能力の幅を知った壱郎は、獅子神と同じようにインターネットに自分を接続して、日本全国の人間にモニターがある機械を手放すように指示します。こうして犬屋敷壱郎と獅子神皓の一騎打ちが始まります。

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映画いぬやしきのラストをネタバレ紹介!

映画版「いぬやしき」のラストは原作漫画の最終話と異なります。映画版「いぬやしき」では、犬屋敷壱郎と獅子神皓の直接対決までで物語が終わりを迎えるのです。原作漫画ではその後も物語が続き、別の形で物語の幕が閉じるのです。今回は映画版「いぬやしき」について、ラストのあらすじをネタバレを交えながらご紹介していきます。

劣勢の壱郎と娘に迫る危機

壱郎と獅子神の一騎打ちでは、獅子神のほうが実力が上で壱郎は劣勢状態に陥っていました。さらに壱郎の娘である麻理が、獅子神の無差別攻撃によって事故に巻き込まれていたのです。麻理の助けを求める声を聴いた壱郎は助けに行こうとしますが、獅子神の攻撃で足止めされてすぐには迎えませんでした。しかしその時、獅子神がとどめを刺すために壱郎から奪った飲み物を口にして隙が生じます。

獅子神が口にしたのは、安堂と壱郎がミネラルウォーターに偽装したスポーツドリンクだったのです。壱郎は安堂と協力した際に、自分たちの機械の体が水分をエネルギー源にすること、そして塩分を弱点とすることに気づいていたのです。それを知った二人は、獅子神を倒すために罠をはっていました。塩分を含んだ飲み物を口にしたことにより、獅子神の体の機械が不調を起こし形勢逆転します。

その隙をついた壱郎は、事故に巻き込まれてけがを負った麻理の救出に向かいます。麻理を無事に助けられたと思った壱郎ですが、最後の最後にまたもや獅子神に襲われます。麻理を守るために防戦一方の壱郎でしたが、獅子神は壱郎の目の前で娘である麻理を手にかけようとしたその時、壱郎の力が解放されました。解放された力により、壱郎は獅子神を圧倒します。

こうして壱郎と獅子神の直接対決は、壱郎に軍配が上がったのでした。数日後、獅子神皓が死亡したことが世間に発表されます。日本全国が元の平和な日常に戻り、犬神家も平穏を取り戻します。壱郎は相変わらず家庭での居場所があまりない、肩身が狭そうな様子ではあったものの、娘の麻理を見る目は心なしか優しいものになっていました。

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映画いぬやしきを見た人の感想をネタバレ紹介!

映画版「いぬやしき」は尺の都合もあるためか原作漫画と終わり方が異なり、原作では壱郎と獅子神が戦った後も物語が続くのですが、その部分はカットされていました。そのせいか、映画「いぬやしき」については高評価と低評価が入り混じった感想が多いです。今回は映画版「いぬやしき」にかんする感想について、好評な感想と不評な感想を分けて、関連するあらすじのネタバレも交えながらご紹介していきます。

不評な感想を紹介!

映画版「いぬやしき」では、原作漫画と一部ストーリーやキャラクターの設定、そして最後の終わり方などが異なります。原作漫画は全10巻あり、2時間前後で話をまとめなければいけない映画では、全て表現するのが難しかったためといわれています。そのため、映画版「いぬやしき」では物語の一部がカットされて単純化されており、原作を知るファンは違和感を感じたという感想が見受けられました。

他には、主人公の犬屋敷壱郎役を演じたキャストの木梨憲武が役に会っていないと感じている人もいました。犬屋敷壱郎の設定をネタバレすると、年齢が58歳であるにもかかわらず、70~80代に見えるような白髪で老けた顔をしています。それに対して木梨憲武は年齢は近いものの、アクティブなイメージもあり若々しい印象があるため、メイクなどで年老いた見かけにしても違和感があるという感想につながったといわれています。

また、映画版「いぬやしき」はアクション映画としては、アクションシーンに非常に力が入っていることもあって迫力があり面白いが、アクションに入るまでの物語があまり面白くなかったという感想も多く見受けられました。ネタバレすると原作漫画に比べてカットされた設定や物語も多く、単純化されすぎてしまい既視感のあるお決まりのストーリーだったといわれています。

また映画版「いぬやしき」だけでなく、邦画の悪い特徴だともいわれていますが、家族や疲れたおじさん、悪役の性格、困っている母親などの設定がどれも典型的で使い古された形ばかりになっているといわれています。作中の学生の服装一つとっても、今どきの流行が取り入れられておらず、学生とはこういうものだというイメージが凝り固まっているという印象を受けた人がいました。

そのほかには原作でも同じことが言えますが、壱郎や獅子神の母親のガンという病気の設定が物語に生かされていない点や凶悪犯だからといって街中で発砲するような警察の動き、獅子神の行動がテロであるにもかかわらず警視総監が臨時放送を行うなどの細かい設定に違和感を感じる人もいたようです。そのため、面白い映画なんだけど今一つもったいなかったという感想が多かったです。

好評な感想を紹介!

好評な感想ももちろんあります。一番多かった感想は、東京の街並みを舞台とした壱郎と獅子神の直接対決が、ダイナミックなアクションで迫力と爽快感があるという感想です。人によってはCGのクオリティに好みが分かれる感想もあったのですが、現実の東京の街並みを再現した舞台で迫力のあるアクションをするという演出は好評な感想が多かったです。

映画版「いぬやしき」を製作するうえで、予算が少なかったという噂があるといわれていますが、その中で見事に迫力のあるアクションシーンを描いているという感想が多く見られました。まるでアメリカのヒーロー映画を見ているような気分になれて、壱郎と獅子神の機械の体を生かした東京の街並みの中での派手な空中アクションが見所だというファンも多いです。

また、序盤の木梨憲武演じる壱郎の現状を無駄なく淡々と描いた表現方法も、会社と家庭のどちらでも居場所がなくなってしまった老人のような、哀愁漂う壱郎の雰囲気がたっぷりと伝わってきてよかったという感想がありました。キャストの木梨憲武が壱郎役にあっていないという話もありますが、それでも演技はうまいため気にならなかったという感想も見受けられました。

そのほかにも、木梨憲武だけでなくほかの役者の演技もうまいと評判でした。中でも獅子神皓役を演じたキャストの佐藤健はさすがの演技力だといわれており、邦画アクションにおいては佐藤健はうってつけの若手俳優だという感想を持った人もいました。壱郎の妻役を演じたキャストの濱田マリも、気の強いおばちゃん感の出る演技で見事にかかあ天下な家庭を表現していました。

物語の終わり方やキャラクターの設定をシンプルにした点についても、原作を知らない方にはシンプルで分かりやすかったいう感想もありました。ただ、直接対決の表現については壱郎と獅子神の追っかけっこみたいであるため、獅子神が周りの人間もろとも攻撃して、壱郎がその人たちを助けながら立ち向かうといった表現をしたほうがより人間性の違いが見れたのでは、という感想もありました。

映画いぬやしきと原作漫画の違いとは?

映画版「いぬやしき」では、ネタバレすると主に物語の終わり方が原作漫画と大きく異なります。そのほかにも正義の壱郎VS悪の獅子神という構図をはっきりさせるためか、二人の細かい設定についても改変されている点がいくつかあります。ここでは映画版「いぬやしき」と原作漫画の違いについて、両者のあらすじのネタバレも交えながらご紹介していきます。

物語の終わり方が異なる

映画版「いぬやしき」のラストをネタバレすると、壱郎と獅子神の直接対決に決着がついて物語が終わります。しかし、原作ではその後も物語が続くのです。原作漫画でのあらすじをネタバレすると、壱郎と獅子神の直接対決の結果、獅子神は両腕と後頭部を失うのみで、その後も生きています。娘の麻理についても、ネタバレすると原作漫画では一度心臓が止まってしまい、壱郎の能力によって息を吹き返すという流れでした。

犬屋敷壱郎の設定に関する表現が少ない

映画版「いぬやしき」では、主人公の壱郎についての表現が一部改変されています。細かいあらすじをネタバレすると、原作漫画では壱郎がローン嫌いであるため、50代後半という年齢になるまでマイホームを持つことができませんでした。そこから壱郎が自分の信念に対してまっすぐな人間であり、その信念のためには労力を惜しまずに努力し続けることができる性格であることが感じられます。

しかし映画版「いぬやしき」のネタバレをすると、壱郎はローンを組んでマイホームを購入しています。58歳にしてマイホームのためにローンを組むという、ハイリスクに思える選択をしているようにしか見えず、上記のような人間性はあまり感じられなくなってしまっていると指摘する声もありました。

壱郎での家庭での扱われ方についても違いがあります。映画版「いぬやしき」のネタバレをすると、壱郎は家族全員からかなり邪険な扱い方をされており、ペットのはな子を飼おうとすることにも反対されていました。しかし、原作のネタバレをすると物語の序盤とは言え壱郎は家族からそこまでないがしろにされているわけではありませんでした。

ペットのはな子についても、壱郎が動物保護センターにはな子をもらいに行ったという過去があるだけで、家族にペットを飼うことを反対されたりはしていません。動物保護センターに行ったという設定も、壱郎が愛護精神を持っている優しい人間性をしているという設定が垣間見える表現でしたが、そういった細かい設定も映画版「いぬやしき」ではカットされてしまいました。

また、原作漫画のネタバレになりますが、壱郎や獅子神の体となっている機械は自動モード状態というものがあります。映画ではカットされた原作漫画のあらすじをネタバレすると、壱郎は何度か意識を失って自動モード状態で戦っています。自動モード状態では、本人が敵と判断していた対象を自動で対処するモードで、壱郎の場合は相手を不殺で対処する機能がありました。

一方で獅子神が自動モード状態になった時のネタバレをすると、対象を完全に抹殺します。機能の違いからも、壱郎が敵であっても命を奪ったりしない心優しい人間性であり、対して獅子神は自分の目的を遂行したり、敵を排除するためなら命を奪うこともいとわない人間性であるということがわかります。映画の尺の都合で取り入れられなかった設定ですが、こういった細かい設定の変更で違和感を感じた原作ファンもいました。

獅子神皓の性格の改変

獅子神皓についても、人間性の表現について原作と異なると感じた人がいました。獅子神の原作での性格をネタバレすると、他人に簡単に危害を加えることもあれば、逆に治療を施すこともあるという気まぐれな性格をしているように描かれていました。しかし、映画版「いぬやしき」のネタバレをすると、獅子神が明確な悪役になるように設定されており、全体的な物語のあらすじが単純化されてわかりやすいものになっています。

獅子神の性格については評価が分かれています。原作の獅子神のキャラクターが好きな人からすると、もっとサイコパスな人間性を残してほしかったというファンもいれば、自ら殺人事件を繰り返し起こしてしまうも、母親がガンになったという難があり、犯罪をやめようとするも警察によってまた考えを変えるという、人間らしさからより魅力的なキャラクターになったという感想を持った人もいました。

壱郎と獅子神の対立構造の単純化

映画版「いぬやしき」では、作品の一番の見どころである壱郎と獅子神の直接対決の対立構造をわかりやすくするために、二人の設定を変えている点もあるといわれています。原作の獅子神をネタバレすると、獅子神は他人に危害を加えるようなことがあれば、逆に治療して助けるようなこともある、ある意味神様みたいに気まぐれな性格を持ち合わせている男というキャラクターでした。

原作は連載中の漫画であったため、獅子神が何を考えているのかがわかりにくく、気分や態度もころころ変わる印象がありました。しかし、映画では幸せな家庭を妬んで殺害し、さらには自分の母や匿ってくれた渡辺しおんと祖母が警察やマスコミによって死に追いやられたため復讐するという、悪の人間らしさが描かれています。

対する壱郎も、ネタバレになりますが原作漫画では割と序盤から自分の機械の体の能力を駆使していましたが、映画版「いぬやしき」では安堂と協力し、特訓していくことで徐々に能力を自在に扱えるようになっていきます。壱郎が正義の味方として成長していく過程が描かれており、正義の壱郎VS悪の獅子神という二人の対立構造を、非常に簡単かつ分かりやすく表現したといわれています。

いぬやしきの原作漫画の最終回がひどい?感想を紹介!

原作漫画の「いぬやしき」では壱郎と獅子神の直接対決の後、物語が続きます。映画版「いぬやしき」との細かいあらすじの違いをネタバレすると、獅子神と壱郎の直接対決では壱郎が獅子神の後頭部と両足を奪って勝利します。その後、事故に巻き込まれた娘の麻理を助けに行きますが、麻理の心臓は止まっていたのです。

壱郎は何とか麻理の心臓をもう一度動かすために能力を駆使し、無事麻理の蘇生を成功させることができました。その後も、同じように事故に巻き込まれた犠牲者も壱郎の能力によって息を吹き返します。その様子がインターネット等を通じて発信され、壱郎の存在が日本全国に広まることになったのです。事件の後、壱郎は家族に自分の秘密を明かし、元の壱郎は死んでいるため家族のもとを去ろうとします。

そんな壱郎のことを妻の万理江や娘の麻理が家族として受け入れ、壱郎は家庭に残ります。息子の剛史も最初は機械になってしまった父親に困惑するものの、時がたつにつれて同じように壱郎のことを家族として受け入れます。こうして壱郎は機械になったからこそ、むしろ幸せな家庭を築くことができていました。獅子神は以前と同じように接しようと安堂の前に姿を現すも、拒絶されてしまい一人孤独の日々を過ごすことになります。

さらにその後のあらすじをネタバレすると、ニュースで巨大隕石が地球に衝突するという情報が流れます。壱郎は自分の能力で隕石を何とかすることができないかと考えます。家族や安堂は一人で行こうとする壱郎を止めようとしますが、壱郎は反対を押し切って一人隕石へと挑みに行くのでした。壱郎は隕石を破壊しようと試みるも、すでにアメリカによって同じような手法が試されていることを知り、どうにもできないと諦めかけます。

その時、隕石のもとに獅子神が登場しました。獅子神は自分にも死んでほしくない人間がいるという自分の想いを壱郎に打ち明け、自分の両目のスイッチを押すことで起動する自爆システムを使って隕石の軌道を変えるという計画を提案します。壱郎はその計画を飲み、両腕を失った獅子神の代わりに両目を押すことで獅子神の爆発を引き起こします。隕石の軌道はそれて地球は助かったかに思えました。

しかし、獅子神の自爆によって壊れた隕石のかけらが、依然地球に向かって進んでいたのです。壱郎は安堂に、獅子神が安堂や渡辺しおんのために身を挺して隕石を破壊した旨を伝えました。そして、通信を切った後、残った隕石のかけらを破壊するために壱郎も自らの両目のスイッチを押し、自爆プログラムを起動させて爆発することで隕石を破壊し、地球を救ったのです。

壱郎と獅子神によって隕石の脅威から救われた地球は、日常を取り戻していました。真相を知る家族たちは少し違いました。妻の万理江はパートの仕事にも身が入らず、娘の麻理は学校で涙をこらえきれませんでした。ですが、息子の剛史はいつもと同じようにいじめられるも、今回はやり返していじめっ子を追い返します。麻理も自分が応募した漫画の賞を受賞し、漫画家の夢の第一歩を歩みだしていたのでした。

以上が「いぬやしき」の原作漫画における最終回までのあらすじのネタバレです。原作漫画での「いぬやしき」の最終回は、今までの壱郎や獅子神の機械化、そして直接対決のあらすじと比べるとあっさりとしすぎており、終わり方があまりにも雑だという感想を持った人が多かったです。そのため、原作漫画の「いぬやしき」の最終回については低評価を下している人が多数いました。

最後の壱郎と獅子神が死んだ後の日常を描いた表現方法についても、感動の余韻があまり感じられず、あっさりしすぎて雑だという感想がありました。隕石が落ちてきて、機械化された二人が自爆して終わるという展開についてもありきたりでごり押しに感じて、つまらないという感想もありました。また、機械化した宇宙人にまつわる話や序盤の壱郎の心の支えだったはな子の登場がなかったことが残念だという感想もありました。

原作漫画の作者である奥浩哉は、「いぬやしき」以外にも代表作として「GANTZ」という作品があります。「GANTZ」においても、最終回は比較的あっさりと終ってしまったため、多くのファンがあっさりしすぎていて物足りないという感想を持っていました。奥浩哉の作風として、作品の最終回は単純にあっさりとしたものが多いともいわれています。

原作漫画における「いぬやしき」の終わり方については、物足りないと感じた感想が多く見受けられましたが、あっさりだったからこそよかったという感想を持った人もいました。また、あっさりとはしているものの壱郎と獅子神が身を挺して隕石を破壊し、その姿に家族や安堂、しおりが涙するという展開に感動するという感想を抱いた人も決して少なくありません。人によって好みが分かれる終わり方でした。

Thumbいぬやしきの漫画最終話・最終回の内容は?ラストと感想をネタバレ | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

映画いぬやしきの感想やあらすじネタバレまとめ!

いかがだったでしょうか?今回は映画版「いぬやしき」について、視聴者の感想や物語のあらすじをネタバレも交えてご紹介してきました。映画版でも原作漫画でも、人によって評価が分かれる作品ではありますが、すべてが全く面白くないといっている人はほとんどいません。特に映画版「いぬやしき」では東京の街を舞台にした空中アクションが迫力があって面白いという感想が多くありました。

派手なアクションシーンが好きな方であれば、映画版「いぬやしき」は気に入る可能性が高い作品ですので、興味のある方は是非ご覧ください。また「いぬやしき」は漫画、アニメ、映画と様々な形の作品が存在します。なかでもアニメは主人公の壱郎役が小日向 文世で、役に非常にあった声で好評です。賛否両論の最終回でも声優やアニメ特有の演出によって感動的なシーンになっているので、ぜひご覧になってみてください。

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