50回目のファーストキスの評価と感想は?オリジナル版とも徹底比較

「50回目のファーストキス」は、2018年6月1日に公開された作品です。原作は、ピーター・シーガル監督の「50回目のファーストキス」で、全米で初登場1位を記録し、日本では2005年に公開されました。そのリメイク作品として、コメディ作品の評価が高い福田雄一監督がメガホンを取り、山田孝之、長澤まさみ主演で日本版「50回目のファーストキス」が作られました。それでは、オリジナル版とも比較をし、ストーリーのネタバレ、その評価と感想をご紹介します。

50回目のファーストキスの評価と感想は?オリジナル版とも徹底比較のイメージ

目次

  1. 50回目のファーストキスの評価は?オリジナル版との徹底比較も!
  2. 50回目のファーストキスのあらすじ紹介
  3. 50回目のファーストキスのオリジナル版との違いを比較
  4. 50回目のファーストキスのネタバレ!
  5. 50回目のファーストキスの評価や感想は?
  6. 50回目のファーストキスの評価と感想まとめ
  7. 50回目のファーストキスまとめ

50回目のファーストキスの評価は?オリジナル版との徹底比較も!

アメリカ作品「50回目のファーストキス」は、ラブコメディで人気の作品です。それを日本版として、コメディ評価の高い福田雄一監督が、手掛けました。福田雄一監督にとっては、初めてのラブストーリーの作品となります。

オリジナル版「50回目のファーストキス」のコメディ感を、日本のコメディに上手く作り替え、日本人向けの笑いを誘う演出です。その中に、しっかりとしたラブストーリーがあります。福田監督自身も、初めて撮影中に泣いてしまったという「50回目のファーストキス」。それでは、オリジナル版「50回目のファーストキス」とのネタバレ比較、ストーリーのネタバレ、鑑賞した方々の感想を紹介していきます。

映画『50回目のファーストキス』公式サイト

50回目のファーストキスのあらすじ紹介

ハワイでツアーガイドのアルバイトをしながら、天文学の研究をしている、山田孝之演じる弓削(ゆげ)大輔。交通事故で短期記憶障害となった、長澤まさみ演じる藤島瑠衣とカフェで出会い、一目惚れをします。瑠衣に声をかけ、仲良くなっても、翌日には記憶が消えてしまい、大輔の事は忘れてしまいます。

そんな瑠衣に、ますます心を惹かれる大輔は、諦めずにアプローチを毎日続けます。父と弟により、毎日同じ1日を過ごしていた瑠衣は、大輔の努力で毎日違う1日を過ごせるようになり、2人は結ばれます。ある時、大輔が10年前から研究している論文が評価されます。瑠衣の事を置いていけないと夢を諦めようとする大輔ですが、その事を知った瑠衣は、出会った事を無かったことにしようとします。

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50回目のファーストキスのオリジナル版との違いを比較

作品はリメイク

冒頭でも紹介していますが、「50回目のファーストキス」は、アメリカ作品をリメイクしたものです。基本的な内容は、ほぼ同じですが、主人公の職業などが違っています。では、その違いをネタバレ比較していきます。

主人公の職業、ネタバレ比較

大輔は、天文学者を目指していますが、オリジナル版「50回目のファーストキス」の主人公ヘンリーは、水族館の獣医師をしています。作中にはペンギンやアザラシ、イルカなどが出てきます。その動物たちの愛らしさや仕草で、笑いを誘うシーンも沢山出てきます。

日本版は、天文学の勉強をしていますので、星空が所々に出てきて綺麗です。オリジナルと職業が違う事で、脇役と主人公との関係も変わります。オリジナル版「50回目のファーストキス」は、友人たちは職場仲間です。日本版「50回目のファーストキス」では、ムロツヨシ演じる親友のウーラ山崎は、観測所にある食堂を営んでいる設定です。

ただ、オリジナル版「50回目のファーストキス」も日本版「50回目のファーストキス」も主人公がプレイボーイということで、それを印象づけるため、ツアーガイドのバイトをして、ツアー客とのアバンチュールを楽しんでいるという所は同じです。

ヒロインが毎日同じように過ごすための家族愛、ネタバレ比較

ヒロインは、オリジナル版「50回目のファーストキス」も日本版「50回目のファーストキス」も、交通事故により短期記憶障害となり、今までの記憶は全て残っているのに、新しい記憶が残らないという病気です。事故に合った日が父の誕生日10月13日だったため、その日を父と弟は、毎日繰り返し演出していました。では、その演出をネタバレ比較していきます。

オリジナル版「50回目のファーストキス」はヒロイン、ルーシーの為に、父マーリンと弟ダグが準備している、10月13日に行われたアメフトの試合を毎日観戦します。そして、ルーシーからマーリンへのプレゼント、シックスセンスのDVDを毎日みんなで観ます。

オリジナル版とは年代が違うので、日本版「50回目のファーストキス」では、アメフトの代わりに、当時の大統領選のニュースを準備しています。瑠衣が誕生日プレゼントで準備しているのは、ピコ太郎の衣装で、佐藤二朗演じる父の健太は、リンゴの代わりにココナッツを使い、ペンパイナッポーココナッツペンと熱演します。それを太賀演じる弟の慎太郎は、毎日見ているのに爆笑するのです。

記憶障害の事実を知ってしまった日は、事故の記事などをまとめたファイルを見せ、病院へ症状を聞きに行くという事になるのは、オリジナル版「50回目のファーストキス」も日本版「50回目のファーストキス」も同じです。その時の、ヒロインの悲しむ姿を見たくない家族は、毎日を同じ1日にして、傷つかないようにすることで、守っているのです。

細かい違いをネタバレ比較

全体的には、オリジナル版「50回目のファーストキス」を忠実に再現している部分が多いのですが、役者さんを活かした細かい違いをネタバレ比較します。親友ウーラの登場シーンでは、オリジナル版「50回目のファーストキス」はウーラが鮫に噛まれてしまい、それをヘンリーが縫ってあげるという登場です。

日本版「50回目のファーストキス」は、大輔が新しい観光スポットを作ろうと、ウーラと共に変な石像を作って設置するという登場です。

それから、ヒロインが絵を描いている時に口ずさむ、父と母の思い出の歌も違います。オリジナル版はザ・ビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」ですが、日本版は山崎まさよしの「One more time,One more chance」です。歌を口ずさむシーンは、意外と重要な意味を持っています。

番外編のネタバレ比較として、ストーリーにはそんなに重要ではないですが、コメディ的な要素を足すため、慎太郎が大輔に好意を持っているという設定になっています。弟は、オリジナル版も日本版も、筋トレが趣味で、姉を守ると言いながらも弱いという設定です。

オリジナル版「50回目のファーストキス」では、彼女がいなく終盤でヘンリーの同僚のゲイと付き合うという展開になります。日本版「50回目のファーストキス」では、それを始めからゲイの設定で、何かと大輔にボディタッチして笑いを誘います。

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50回目のファーストキスのネタバレ!

主人公とヒロインの出会い

ストーリーのネタバレに入っていきます。大輔は、人気のツアーガイドで、日本人の女性観光客をガイドしては、その時だけのアバンチュールを楽しんでいました。ある日、星の調査をして夜が明けて帰る所、車が故障してしまい、近くのカフェでレッカー車を待つことにします。そのカフェで瑠衣を見て、一目惚れします。しかし、現地の子は面倒くさいという事で、声をかけません。

しかし、瑠衣の事が気になる大輔は、翌日もカフェに行きます。ワッフルでお家を作っている瑠衣が扉がうまく作れずにいる所に声をかけ、仲良くなります。そして、次の日も一緒に朝食を取る約束をします。しかし、次の日にカフェで瑠衣に声をかけると、変態と言われ避けられてしまいます。

カフェの女将は、瑠衣は交通事故にあい、短期記憶障害になっていると大輔に教えます。家族はそんな瑠衣の為に、同じ1日を演出しているのだから、邪魔をしないでほしいと言います。

諦めずに毎日アプローチをする主人公

記憶障害の話を聞き、悩む大輔でしたが、やはり瑠衣の事が気になり、毎日カフェに通うようになります。毎日色々な方法で、アプローチをしますが、瑠衣にうまくかわされます。文字が読めないフリをすると、瑠衣に声をかけてもらえます。しかし、別れ際に怒らせてしまい、大輔は瑠衣の家まで追いかけて行きます。すると、健太に娘を追いかけるのは止めろ、カフェにはもう行くなと言われます。

カフェに行くなと言われた大輔は、カフェに向かう途中の道で待ち伏せするようになります。バッテリーが切れたフリをしてみたり、縛られて道の真ん中でプラカードを持って横たわってみたり、ウーラに協力してもらい襲われているフリをしてみたりします。うまく足止め出来る時もあれば、気づいてもらえない時もあります。

ウーラに協力してもらった日、瑠衣が去ったあと健太と慎太郎がやってきて、家に来るようにと言われます。瑠衣の家に行った大輔は、健太と慎太郎に連れられ、ガレージで絵を描いている瑠衣をこっそり覗きます。瑠衣は歌を口ずさみながらご機嫌に絵を描いています。健太は、大輔に会った日だけ、ああやって歌を口ずさむのだと教えます。慎太郎は、父と母の思い出の歌なのだと言います。

主人公とヒロインは、付き合うようになるが

家族に受け入れてもらえた大輔は、毎日同じ1日を過ごさずに済むように、新しい試みとして、瑠衣が記憶障害になった後に起こった時事ネタや、家族の愛、そして大輔との出会いをまとめたDVDを作って渡します。

最初の1時間は泣いていますが、前進出来そうだったので続けてみる事にします。それからは、毎日違う場所にデートに行き、キスをします。瑠衣にとっては、毎日がファーストキスです。

星空を見ていた大輔と瑠衣は、そのまま眠ってしまい朝を迎えてしまいます。記憶がない瑠衣は、大輔をストーカーだと思い、殴り倒します。家に帰り、健太が瑠衣を部屋に連れて行き、落ち着かせDVDを見せます。健太は大輔に、研究の話を聞きます。健太が、呼ばれたら行くんだろうと聞くと、大輔は瑠衣がせっかく進歩しているのに、その前進を止めたくないと話します。部屋でそれを聞いていた瑠衣は、別れる事を決意します。

大輔が作ったDVDを見るようになってから、瑠衣は自分で日記を書いていました。その日記から大輔を消すために、大輔に協力してもらい、大輔の事が書かれているページを外して、PCで書き換えます。最後のファーストキスをして、2人は別れてしまいます。

主人公とヒロインは結婚

瑠衣と別れた大輔は、ウーラの言葉でゴダード宇宙センターに行く決意をします。空港では、ウーラやツアーガイドの仲間、健太と慎太郎も見送りに来てくれました。健太に瑠衣の様子を聞くと、病院で過ごして、絵を教えていると言い、絵を描きながら、歌まで口ずさんでいるという話だと教えてくれます。

大輔は、みんなに挨拶をし、飛行機に乗り、先方へ挨拶メールを送ろうとPCを開くと、瑠衣の写真が出てきます。その写真を見て、瑠衣との事がフラッシュバックした大輔は、飛行機を降りて病院へ向かいます。

病院へ来た大輔は、瑠衣に自分の事が分かるかと尋ねます。瑠衣は分からないと答えますが、自分のアトリエへ大輔を連れて行きます。すると、アトリエには大輔の絵が所狭しと飾られていました。瑠衣は、いつも夢に出てくる大輔の絵を描き貯めていました。そして、ずっと会いたかったと2人は抱き合います。

目を覚ました瑠衣は、AIスピーカーに促されテレビ画面を見ます。流れる映像は、大輔と瑠衣の結婚式の様子や、大輔の研究が表彰された英字新聞を2人で見ている姿などが映っています。そして、上に上がって来るように促された瑠衣は、屋上に上がります。そこには、大輔と娘が待っていました。ママにおはようの挨拶をと促され、おはようと娘が瑠衣に抱きつきます。夢みたいだと嬉しそうに微笑む瑠衣に大輔も微笑みます。

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50回目のファーストキスの評価や感想は?

好評な感想

結末までのストーリーをネタバレ紹介しました。それでは、その評価や感想を、SNSで実際にコメントされているものを紹介します。

コメディのシーンが強い作品ですので、面白いのはもちろん、ラブストリーの部分で、感動が出来るという事です。笑いもあり、感動もありという事で、また観に行きたくなるという感想の方も多いようです。

笑うところと泣くところが沢山あって、感情が忙しいという方も多いようです。日本の劇場は、静かに観るという風習がまだある中で、みんなが笑いを抑えきれないほど、ツボを掴む笑いがあるようです。そして、ラブストリーの面もしっかり作られているので、涙を誘います。最後のエンディング曲で、また涙するという感想で、やはり、みなさん笑いと涙の両方の感情を感じるようです。

福田監督率いる、福田組の作品が好きな方も多く、「50回目のファーストキス」の上映を待ち望んでいた人も多いようです。その期待を裏切ることなく、それ以上の笑いや涙を誘う作品になっているので、高評価につながっているのかもしれません。

役者さんの評価も高いようです。体当たりでの笑いのシーンや、それと同時に、涙を誘うほどの演技力を兼ねそろえているという事で、みなさん、泣いて笑ってで感情が忙しくなるようです。

ラブストリーが少し苦手な方でも、コメディ要素が強いので観やすいようです。主役の2人だけではなく、脇役の方々も、個性派揃いで、その存在感もしっかり活かされているので評価が高いようです。その面白さから、おすすめする方も多い作品となっています。

オリジナル版「50回目のファーストキス」を好きな方も、日本版「50回目のファーストキス」も良かったという評価をされている方もいます。

オリジナル版を忠実に再現している部分が多いのも評価される理由かもしれません。その中に、福田監督らしいコメディ要素が加えられているので、観やすいと言われています。

不評な感想

恋愛映画だと思って観た人は、コメディ感が強くてがっかりしたという感想のようです。恋愛映画として見るには、笑いを誘う部分が多くて、ギャグ映画にしか見えないようです。感動シーンもギャグ映画だと思って観ると、感動が薄れるのかもしれません。

オリジナル「50回目のファーストキス」の大ファンの方は、設定や笑い所がほぼ同じなので、なんの為のリメイク版なんだろうという感想のようです。リメイク版という事を全面的に打ち出していないのも、オリジナルファンは、良く思わないのかもしれません。

50回目のファーストキスの評価と感想まとめ

全体的に、高評価のコメントが多かったです。はやり、福田監督の作る世界観が好きな人が笑いの中の、ラブストリーの切なさや感動に、涙を誘われてしまうという感想が多いように思いました。オリジナル版のファンの方は、なぜリメイクをしたんだという感想もありましたが、世界観をそのままに、日本人向けに作り替えられた「50回目のファーストキス」は、笑いと感動を求めている方には、おすすめの作品です。

50回目のファーストキスまとめ

オリジナルの笑いと感動を、日本人が演じる事で、より分かりやすく、親しみやすくなっているという事が、分かって頂けたのではないでしょうか。「50回目のファーストキス」は、日本だけでなく他の国でもリメイクされています。それは、オリジナルのストリーがしっかりしているからこそだと言われています。それぞれの違いを見比べてみるのも、面白いと言われています。

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