ポケモンがハリウッドで実写映画化!名探偵ピカチュウ役などキャストを紹介

1996年、ゲームボーイ専用ソフトとして販売され、日本のゲーム史に軌跡を残し、メディアコンテンツとして展開しているポケットモンスター(ポケモン)。1997年4月からはアニメ化もされ、劇場版も今年で21年目を迎えるポケモンに、2019年5月にハリウッドで実写化されるという話が舞い込んできました。内容は現在ニンテンドー3DSで発売されている『名探偵ピカチュウ』を原作とした実写化作品と発表されていますが、どういった展開になるのか、またそのキャストやあらすじはどうなるのか、迫ってまいります。

ポケモンがハリウッドで実写映画化!名探偵ピカチュウ役などキャストを紹介のイメージ

目次

  1. ポケモンがハリウッドで実写映画化!その真相に迫る!
  2. ポケモンがハリウッドで実写映画化!監督など映画基本情報を紹介!
  3. ポケモンの実写映画のあらすじはどうなる?
  4. ポケモンの実写映画のキャストを紹介!
  5. ポケモンがハリウッドで実写映画化することに対するファンの反応は?
  6. ポケモンの実写映画化についてまとめ!

ポケモンがハリウッドで実写映画化!その真相に迫る!

実写版ポケモンの製作が決まったのは、2016年12月の事でした。日本から生まれたテレビゲームをハリウッドで実写化した作品は、これまでにも『スーパーマリオ』や、現在製作中の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『ロックマン』等があります。

ポケモンと言えば、ポケモンマスターを目指す少年サトシとピカチュウの冒険物語を連想するかもしれません。ただし、今回はゲームで展開されている『名探偵ピカチュウ』がモチーフとなる作品になるので、どのような展開になるのかは全く想像もつかないといわれています。そこで、この記事ではハリウッドで制作される「名探偵ピカチュウ」の映画がどんな内容になるのか予想考察していきます!

ポケットモンスターオフィシャルサイト

ポケモンがハリウッドで実写映画化!監督など映画基本情報を紹介!

『名探偵ピカチュウ』について

まずは、実写化されるポケモンのゲーム作品『名探偵ピカチュウ』の概要及びあらすじについて説明します。

『名探偵ピカチュウ』は2016年2月に、ニンテンドー3DS専用ソフトとして初登場し、その後2018年3月にはシナリオを大幅に追加した新バージョンが販売されました。

主人公であるティム・グッドマンは、行方不明になった父・ハリーを探すためにライムシティを訪れます。そこでハリーの元相棒である探偵帽を被ったピカチュウと出会い、父の行方とライムシティで起こる事件を解決していきます。

実はこのピカチュウ、世界各国で声が統一されている可愛い声の大谷育江さんが演じているのではなく、アニメのニャースのように喋れるピカチュウであり、名探偵であると公言しています。ちなみに演じているのは大川透さんでダンディな声が特徴です。なおゲームの中で、大谷さんが演じるピカチュウも少しだけ登場しています。ただしサトシのピカチュウなのかは分かりません。

なぜ、サトシ達が出てこないポケモン映画を作ろうとしたのか?

今回ハリウッドで製作されるポケモン映画は、今までのアニメで製作されたものと違い、世界で初めての実写版です。しかもキャストを調べると、『名探偵ピカチュウ』をメインとしたキャラクターが登場し、アニメで登場しているサトシとピカチュウ、その仲間たち、そして愛すべき悪役ロケット団は出てきません。なぜ『名探偵ピカチュウ』というゲーム作品で、劇場版を作ろうと思ったのでしょうか?

今回この作品でメガホンを取るロブ・レターマン監督は、「ポケモンワールドチャンピオンシップス」の会場で米IGNが行ったインタビューで、その理由を明かしました。

「株式会社ポケモンはこれまでサトシに関する映画を本当に数多く製作し続けてきて、今回新しいキャラクターを起用するアイデアをレジェンダリー・ピクチャーズに持ち込んだ。私は本企画参加後、名探偵ピカチュウのキャラクターについて知り、背景にあるストーリーの虜になったんだ。」

ロブ監督は、『名探偵ピカチュウ』の世界観やあらすじに興味を示し、新しいポケモンの世界として、これは大人でも楽しめそうという事を感じ取り、今回の実写化を製作する事にしました。

またロブ監督は、インタビューの中で、アニメ映画としてのポケモンを素晴らしい作品であると考えていると同時に、ある一つの型にとらわれているとも感じ取っており、今回の実写化の経緯も説明されました。

それは、劇場版ポケモンやアニメの主軸となっている『サトシとピカチュウの冒険物語』である事だったのです。

『サトシとピカチュウを主軸とした物語はたくさん作られているものの、もし初めて実写のポケモン映画にした場合、主人公のサトシをはじめとするキャストを選び出すのが難しいのが第一の理由です。』

『また人には必ず物語があります。その主人公は自分自身であるという事です。もし映画を作り、主人公たちだけを主軸としたら、主人公以外のキャストは引き立て役となってしまいます。それだったら「ポケモンの世界観を大切にしてキャラクターを新しいものにしよう」という発想で今回の映画製作を提案しました。』

上の画像の左の少年は、サトシと風貌がよく似ている『ヒロシ』です。彼は、サトシと同じようにピカチュウを相棒としています。彼はその後のアニメポケモンの中で、何度か登場し主役も演じました。つまり、サトシにはサトシの物語があり、サトシが中心となってしまうと、ヒロシの話が進まなくなってしまうというわけです。

『温故知新は大切だけれど、実際に作品にしてみないと、新しいポケモンのコンテンツをファンは認めてくれ、大切にしてくれるかどうか。』ロブ監督や株式会社ポケモンは、次の世代にも受け継がれるようなポケモンの映画を初めて実写で作ろうという風になったようです。

アニメポケモン映画でもこの方向性が見られる。

さて、上の画像は2017年に公開された『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』のポスターです。この映画の原案は1997年4月に放送開始されたポケットモンスターの第1話『ポケモン キミにきめた!』なのですが、実は、この作品と2018年に公開された『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』では原点に戻るという事を意識し製作されています。

2016年までのポケモン映画は、幻のポケモンあるいは伝説のポケモンが新登場し、サトシとピカチュウ、そして仲間達が共闘しながら、目的に立ち向かっていくというストーリーがほとんどでした。

しかし、考えてみると私たちが子供だった時に感じていた、ワクワク感。ミュウツーが出てきたり、セレビィやジラーチ、アルセウスといった伝説のポケモンが登場するお話に興奮が無くなってきてしまっているとここ数年感じるようになりました。

子供向けであるものの、大人への向けてのメッセージが無いという声も上がり、伝説のポケモンだけフューチャーされてしまっているという問題に直面してしまったのです。

そこで、2017年の劇場版からは、新しいポケモンにもフューチャーするものの、大人が子供だった時に見ていた時代に戻ろうという概念で劇場版が製作されました。結果的にこれが昔のポケモン映画を観た大人のファンに受け入れてくれ、評価も向上し、大人も楽しめるアニメのポケモン映画となったというわけです。

ポケモンというコンテンツは、ゲームの世界から生まれたもの。常に変化をして新しいものを取り入れるのではなく、ゲームから生まれたシステムを土台に置き、古き良きものもアニメや劇場版、そしてこれからスタートする実写版も含めて、大切にしていきたいという製作者のメッセージが入っているのかもしれません。

Thumbピカチュウがかわいい!声優やケチャップ好きがわかるシーン・画像も紹介 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

ポケモンの実写映画のあらすじはどうなる?

あらすじはゲーム内容とほぼ同じ?

現在、2019年5月の公開に向けて、製作されている実写版ですが、残念ながら公式ホームページが制作されておらず、細かなあらすじやキャストを探すことが出来ませんでした。ただ情報やキャストを見てみると、ゲームに沿ったキャラクターが発表されているので、ゲームのあらすじに従って大まかにストーリーを変更し、公開される見通しです。続報に期待しましょう。

ポケモンの実写映画のキャストを紹介!

さて、実写版ポケモンの第1作目となる『名探偵ピカチュウ』ですが、キャストの情報が解禁されてきましたので、紹介していきましょう。

名探偵ピカチュウ役は、ライアン・レイノルズ

名探偵ピカチュウ役として抜擢されたのは、カナダ出身の俳優ライアン・レイノルズさんです。今回の名探偵ピカチュウはCGで描かれるので、ライアンさんはその声優として参加されるようです。

1976年10月23日生まれ。1990年カナダで放送されたドラマ『Hillside』でデビュー後、1993年『Ordinary Magic』でスクリーンデビューをします。主に実写としての活動が多いですが、アメリカで製作されたアニメ映画にも出演しており、『クルードさんちのはじめての冒険』『ターボ』が主な出演作となっています。

ティム・グッドマン役は、ジャスティス・スミス

もう一人の主人公、ティム・グッドマンを演じるのがジャスティス・スミスさん。1995年8月9日生まれの若手俳優さんです。

2018年7月に日本で公開された、『ジュラシック・ワールド炎の王国』。1993年に公開された『ジュラシック・パーク』シリーズの5作目で、ジャスティスさんは恐竜保護グループ『DPG』に所属するフランクリン・ウェブ役に出演なさっています。

ジャスティスさんは、その他2015年に公開された『ペーパータウン』や、Netflixで公開されているドラマ『ゲットタウン』で主人公のエゼキエル役にも抜擢され、さらにはアメリカのドラマ・デスク・アワードの助演男優賞にノミネートされるなど、今後活躍が期待される俳優さんです。

ジャーナリスト、ルーシー役はキャスリン・ニュートン

物語のヒロインである、女性ジャーナリスト、ルーシーを演じるのが、キャスリン・ニュートンさんです。1997年2月8日生まれ、4歳のころからモデルとして活動し、ドラマ、コマーシャル、映画に出演するなど幅広い活動をなさっています。

2012年に公開されたホラー映画『パラノーマル・アクティビティ4』で、キャスリンさんはアレックス・ネルソン役を熱演。その演技力が評価され、2013年のヤング・アーティスト・アワードで最優秀演技女優賞を受賞。また、2010年にもドラマ『Gary Unmarried』にて助演女優賞も受賞されています。

探偵ヨシダ役には、渡辺謙さん

探偵ヨシダ役には、日本の俳優、渡辺謙さんが演じられます。渡辺さんはハリウッドでも映画出演の経験があるので、海外の映画を見た方は存じているかもしれません。

1959年10月21日生まれの渡辺さんは、ハリウッド映画だけでなく、テレビドラマ、舞台、コマーシャルと幅広く活躍し日本を代表する俳優さんです。渡辺さんのハリウッドデビュー作は、2003年に公開された『ラストサムライ』の勝元盛次役でした。

また、渡辺さんはそれ以外にも、1987年に放送されたNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主人公伊達政宗役を演じました。この作品は、NHK大河ドラマで最大のヒット作でもあり、平均視聴率39.7%を超えるドラマになりました。

その他、出演が決定しているキャストについて

その他、現在役名は無いものの出演が決まっている俳優さんが多々いらっしゃいます。ここでは、『名探偵ピカチュウ』のキャストとプロフィール、主な出演作品を紹介していきます。

まずは、ビル・ナイさん。1949年12月12日生まれの、イギリスで活躍している俳優さんです。2016年製作の「人生はシネマティック!」、1989年のミュージカル映画『オペラ座の怪人』等に出演する、脇役を中心に活動している方です。

また、2003年に製作された『ラブ・アクチュアリー』で、英国アカデミー賞助演男優賞も受賞しました。

次に、リタ・オラさん。1990年11月26日生まれでビルさんと同じくイギリスで活躍している歌手の方でいらっしゃいます。

2012年に歌手としてデビュー。デビュー曲『How We Do (Party) 』は、全英シングルチャート1位を獲得し、ゴールドディスクも獲得。現在もイギリスで代表する女性歌手として活動を続けています。

そして、スキ・ウォーターハウスさん。1992年1月5日生まれのイギリスで活躍するモデルで女優さんです。

代表作として、2018年に公開されたSF映画『フューチャーワールド』。2015年の『ダイバージェントNEO』等に出演しています。

現在の撮影状況について

現在実写版ポケモンは2018年1月にクランクイン。撮影は、イギリスのロンドンで行われているようです。ロンドンと言えば、アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズが生まれた街でもあります。その様子をカメラがとらえていたので、撮影現場を一部紹介しましょう。

実写版は、CGを組み合わせた構成となるので、ピカチュウ達ポケモンはCGアニメで描かれると思われます。上の写真は、クロマキー合成でポケモンを制作するためのアクターのようです。

また別のシーンでは、巨大な風船を使った方法で撮影されていました。これが今後の映画製作に対して、どのように使われるかは不明ですが、おそらくこれもCGを使った映像にするための撮影のようです。

渡辺謙さんをはじめとした、キャストの皆さんがこの風船を見上げている様子が撮影されています。このシーンがどこに使われるかは、楽しみに待っていましょう。

ポケモンがハリウッドで実写映画化することに対するファンの反応は?

ハリウッドで実写化される、ポケモン。しかしアニメを見てきた世代や、昔からのポケモンファンにとって、実写版のポケモン映画は、賛否両論があるようです。

こちらのツイートを読むと、撮影現場と世界観がマッチしていて面白く見れそうという声を上げていました。『名探偵ピカチュウ』の世界観は、まさにシャーロック・ホームズの世界を表しているようです。

こちらの方は、アニメや漫画の実写化に否定的な部分を語っている事があります。日本で生まれた『ドラゴンボール』がハリウッドで実写化された時に、ものすごく嫌気を刺したと語っていますので、今回の実写化については公開直前まで良い評価であると感じとれています。

こちらのツイートは、実写版ポケモンが他の実写版と同じように『二の舞になってしまうのでは?』という否定的な意見なようです。実写版となると私たちが見ていた作風を壊しかねないという部分も出てしまうので、見るのをためらってしまうのかもしれません。

こちらの方も、実写版のポケモンに対しては否定的な意見を出しているようです。世界観が壊れてしまい、実写版ドラゴンボールのようになってしまう可能性が高いという声をあげていました。

ちなみに、上の画像がハリウッドで製作された実写版『ドラゴンボール』のポスターです。アメリカで活動する女優の田村英里子さんもこの映画に出演なさっています。2016年5月、脚本家のベン・ラムゼイさんが謝罪するなど、ファンや製作者スタッフからも「面白くない」と酷評を受けてしまった作品でした。果たして、初めての実写化となるポケモン映画『名探偵ピカチュウ』はドラゴンボールのようになってしまうのでしょうか?
 

ポケモンの実写映画化についてまとめ!

今回のポケモン映画の実写版は、サトシとピカチュウが活躍する物語ではなく、あくまで初めてのポケモン実写化映画として見てほしいという製作者の想いがある事。また撮影現場の写真を鵜呑みするのではなく、CGと実写を構成した作品になる事。そして実写化の失敗を恐れず、一つの映画として見てほしい事が、製作者の想いであるという事が込められています。

ポケモン初の実写版となる『名探偵ピカチュウ』は、2019年5月の上映に向けて着々と撮影が進められています。また、2019年夏に公開予定のアニメポケモン映画は、最初の作品である『ミュウツーの逆襲』をオマージュした作品の制作が企画されています。

2019年、ポケモン映画は大きな転換を迎えます。今回の実写版ポケモン映画もその一つであり、今後のポケモンのメディアミックス展開に大きな影響を与えるかもしれません。しかし、私たちは一つの挑戦としてポケモンの実写映画化をするという事を認識して、映画公開まで楽しみに待つことにしましょう。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ