キャプテン・ファズマ問題とはなに？正体や名前の由来も考察【スターウォーズ】

世界中で愛されているSF映画シリーズ「スターウォーズ」。2015年に新たに公開された第7作目「スターウォーズ / フォースの覚醒」には、数々の新キャラクターが登場しました。その中の一人「キャプテン・ファズマ」がファンの間でキャプテン・ファズマ問題として話題となりました。キャプテンファズマの正体や名前の由来、キャスト、そしていったいキャプテン・ファズマ問題とはなんなのか、詳しく紹介していきます！

スターウォーズとは、ジョージ・ルーカス氏の構想を基に、今もなお世界中で多くのファンから愛され続けているSF映画シリーズです。1977年に第1作目「スターウォーズ / 新たなる希望」が公開され、続く2作目、3作目も大ヒットを記録しました。その世界観や登場するキャラクターたちは、その後の映画文化にも大きな影響をもたらしました。そして、今もなお続編や新作が作り続けられています。

スターウォーズシリーズは、現在3つの3部作、合計9つの作品で成り立っています。現状でのシリーズ最終作となる「スターウォーズ / エピソード9」はすでに撮影が終了しており、2019年に公開予定となっています。また、スターウォーズは特殊な順番で公開がされており、エピソード4〜6が公開されてからおよそ10年後にエピソード1〜3、そのさらに10年後にエピソード7〜9が公開されています。

「スターウォーズ / ファントム・メナス」「スターウォーズ / クローンの攻撃」「スターウォーズ / シスの復讐」からなる三部作は「プリクエル・トリロジー」と呼ばれています。エピソード4〜6の主人公であるルークの父親であり、圧倒的な存在感を放つキャラクター「ダースベイダー」の正体アナキンの幼少期や暗黒面へと落ちていく様子が描かれています。

「スターウォーズ / 新たなる希望」「スターウォーズ / 帝国の逆襲」「スターウォーズ / ジェダイの帰還」からなる三部作は「オリジナル・トリロジー」とよばれ、スターウォーズの原点ともいえる作品です。主人公である青年ルークと父親であるダースベイダーとのストーリーが描かれています。

「スターウォーズ / フォースの覚醒」「スターウォーズ / 最後のジェダイ」と2019年公開予定のエピソード9からなる三部作は「シークエル・トリロジー」とよばれ、エピソード6の後の世界が描かれています。フォースの覚醒公開時は多くの注目を集めましたが、賛否両論の声がある作品です。ルークのキャストであるマーク・ハミルも「これはジョージルーカスの描いていたものとは違う」というコメントを残しました。

キャプテン・ファズマの正体とは、主人公レイらが敵対する組織「ファースト・オーダー」の所有する軍隊の指揮官である女性です。常に最前線にいるといわけではありませんが、大きな力を持っているキャラクターです。「スターウォーズ / フォースの覚醒」のプロモーションにも多く登場し、注目を集めました。実は、撮影の始まるギリギリまで男性キャラという設定だったそうです。

その性格は自ら教育したストームトルーパーたちの識別番号をすべて把握し、戦闘中のちょっとした動きにも目を光らせているほど冷徹です。前日譚が描かれた小説では、必要以上に情を捨て切れない主要キャラクターのフィンに対し、立派なトルーパーになれるように指導や対話を繰り返すという姿も見られました。部下たちの教育に熱心で面倒見のいい面もあるようです。

キャプテン・ファズマの「ファズマ」という名前は、1979年に公開されたSFホラー映画「ファンタズム」が由来です。キャプテン・ファズマの装甲が、この映画に登場する銀色の球体を思い起こさせたことから、「スターウォーズ / フォースの覚醒」の監督であるJ・J・エイブラムス氏によって名前が付けられました。

ここまでスターウォーズのストーリーやキャプテン・ファズマの正体や名前の由来などの紹介をしてきました。それでは、いよいよこのキャラクターが引き起こした問題の「キャプテン・ファズマ問題」の経緯やその後について、詳しく解説していきます！

2015年、10年ぶりに新作が公開されるという情報が世に広まり、ファンたちは期待に胸を膨らませていました。ポスターや予告編なども次々と公開され、世界中のスターウォーズファンから多くの注目を集めました。新キャラクターも多数登場し、話題となりました。

その公開されたビジュアルや予告編には、戦闘員ストームトルーパーたちとは違った空気を放つ銀色のアーマーを着たキャラクター「キャプテン・ファズマ」ももちろん登場しました。ポスターでは中心にたたずみ、女悪役ということで注目もさらに集まり、多くのファンが「きっとものすごい活躍をするんだろう」と予想をしました。

いよいよ「フォースの覚醒」が公開されました。が、なんとキャプテン・ファズマには出番らしい出番もなく、全く活躍を果たすことができませんでした。映画が公開されるプロモーションに、多く登場していたのにも関わらずです。むしろ、配下であるストームトルーパーのほうが、主人公たちとの非常にかっこいい戦闘シーンなどもあり、活躍を果たしてました。

唯一の出番といえば、基地を歩いているところを、獣のような宇宙人チューバッカに殴られ、主人公の仲間フィンに脅されると、あっさり基地のシールドを解除してしまうというシーンです。そして挙げ句の果てには用済みだと言われ、ダストシュートへと落とされてしまいました。その後ダストシュートから脱出し、部下に命令をするシーンも撮影されたようですが、本編で流れることはありませんでした。

カイロレンと並んで悪役の筆頭として紹介され、プロモーションにも多く登場していたにも関わらず、あまりの出番のなさ映画を見たファンは困惑。それに加え3日間限定でそれぞれ表紙も変わるパンフレットの初日の表紙もキャプテン・ファズマが飾ってしまい、それを見たファンからは「企画者は何を思って彼女を表紙にしたんだ！」というような声もあがりました。これが「キャプテン・ファズマ問題」です。

2017年公開「スターウォーズ / 最後のジェダイ」にも登場。フィンと格闘戦を繰り広げ、一度は追い詰めましたが、油断した隙に顔をトンファーで殴られ、爆発の中へと姿を消しました。亡くなったようにも見えましたが、監督は次回作にも登場をすると明かしています。ちなみに、前作のダストシュートへ落とされた過去は部下を粛清、記憶を抹消したことでなかったことにしたようです。

この問題に対し、エピソード8の監督ライアン・ジョンソンがアメリカの雑誌インタビューで釈明をしました。その内容とは、「登場させるキャラクターがたくさんいて、いっぱいいっぱいだった。」というものでした。他のインタビューでは「ファズマはサウスパークのケニーだ。(何度も死んで生き返るキャラ)」ということも述べているようです。ファズマはエピソード9にも登場をするようなので、続きに期待です。

キャプテン・ファズマを演じるキャストはイギリス出身の女優「グェンドリン・クリスティー」です。なんと身長191cmという長身の持ち主です。また、人気海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にもブライエニー役で登場し、一躍有名になりました。役を演じるにあたってトレーニングをし増量するなど、とてもストイックなようです。

キャプテン・ファズマの由来やキャスト、そしてキャプテン・ファズマ問題についてまとめました。こんな問題を起こしてしまったキャラクターですが、このような境遇やその性格から、一部では密かに人気を集めているようです。続編が2019年に公開されますが、もちろん彼女も登場することが決定しています。続編での活躍に期待しましょう。