ハリーポッターの寮の違いや特徴まとめ！名前・色や組み分けについて紹介

世界的に大ヒットした人気作品「ハリーポッター」シリーズ。物語の主人公であるハリーポッターたちが通う、ホグワーツ魔法魔術学校は、7年制且つ全寮制で、学生たちは入学時に組み分け帽子によって4つの寮に組み分けされます。「グリフィンドール」、「ハッフルパフ」、「レイブンクロー」、そして「スリザリン」です。今回は、この4つの寮の違いや特徴、寮の色の意味や気になる各寮の部屋についても、詳しくご紹介します。

原作は、J・K・ローリング原作のベストセラー小説で、児童文学でありながら、子供のみならず多くの大人までにも愛され、「ハリーポッター」は人気作品として世界的な社会現象にもなりました。「ハリーポッター」は73の言語に翻訳され、現在の世界累計発行部数は、4億5000万部以上になり、史上最も売れたシリーズ作品と言われています。

2001年の「ハリーポッターと賢者の石」から、2011年で完結した「ハリーポッターと死の秘宝　Part２」まで、8本のシリーズで映画化され、「ハリーポッター」シリーズは今なお世界中で愛される、長編ファンタジー作品です。

1作目では、11歳だったハリーポッター役のダニエル・ラドクリフも作品とともに成長し、今では彼も立派な大人になりました。子供たちの成長を一緒に楽しめるのも、ハリーポッター作品の見どころの一つです。

また2017年には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにも、ハリーポッターの映画の世界を再現したテーマパーク「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター」が開園し、多くの人が足を運んでいます。映画に出てくるコスチュームと同じ、マフラーやローブ、杖などが販売されているので、パーク内にはハリーポッターのコスプレをしている人を見かけるほど大人気です。

幼くして両親を亡くしたハリーポッターは、親戚のダズリー家で育つも、意地悪な伯父や伯母、従兄に冷遇され、孤独な毎日を送っていました。そんなある日、11歳の誕生日にハリーポッターのもとに「ホグワーツ魔法魔術学校」から入学許可証が届きます。ハリーポッターは魔法使いだったのです。

実は、ハリーポッターの両親は魔法使いであり、闇の魔法使いヴォルデモートによって殺されていました。ヴォルデモートは生後間もないハリーポッターも一緒に殺そうとしましたが、何故か魔法がヴォルデモート自身に跳ね返り、ヴォルデモートの肉体は滅んで、ハリーポッターは奇跡的に生き延びたのです。ハリーポッターは、ヴォルデモートの魔法から唯一逃げ延びた「生き残った男の子」として英雄視され、魔法界では有名な男の子でした。

ホグワーツ魔法魔術学校へ入学したハリーポッターは、この先を共にするロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーと出会い、同じ寮に所属して、魔法使いとしての学校生活が始まります。ハリーポッターたちは、様々な経験や仲間の死、素敵な出会いを重ね、困難を乗り越えながら成長していきます。そして、ハリーポッターは両親を殺したヴォルデモートと自分との、不思議な繋がりや自身の宿命を知り、対決していくことになるのです。

「ハリーポッター」のホグワーツ魔法魔術学校にある4つの寮。この4つの寮は4人の偉大な魔法使いによって創設されました。それぞれの寮の名前にもなっている、「ゴドリック・グリフィンドール」、「ヘルガ・ハッフルパフ」、「ロウェナ・レイブンクロー」、そして「サラザール・スリザリン」です。

新入生は好きな寮を選べるわけではなく、この創設者の4人が生み出した「組み分け帽子」によって、どの寮になるかが決められます。入学式で新入生が組み分け帽子を被ると、生徒が望む徳目や希望を取り入れて、組み分け帽子が最適な寮を宣言します。

シリーズ1作目の「ハリーポッターと賢者の石」では、入学式でハリーポッターが組み分け帽子を被った時、ハリーポッターはグリフィンドールとスリザリンの資質を持ち合わせていたので、組み分け帽子にスリザリンもすすめられましたが、「スリザリンはいや！」と唱え続けた結果、組み分け帽子もその希望を承諾し、ハリーポッターはグリフィンドールに組み分けされました。

グリフィンドールの創設者は、ゴドリック・グリフィンドール。寮のシンボルはライオンで、シンボルカラーは真紅と黄金です。寮のゴーストは、1作目の「ハリーポッターと賢者の石」で登場する、ほとんど首なしニック。そして寮監を務めるのは、教頭のミネルバ・マクゴナガル先生です。

グリフィンドールの生徒の特徴は、信念があり勇敢な性格。騎士道を持っていて、優れた魔法使いを多く輩出しています。この物語の主要人物のほとんどがグリフィンドール生であり、ハリーポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーはもちろんですが、校長のアルバス・ダンブルドアや、副校長のミネルバ・マクゴナガルもグリフィンドールの出身です。

また、「グリフィンドールの剣」は最強の武器とされており、「真のグリフィンドール生」のみがこの剣を手にできます。剣は組み分け帽子の中から現われ、シリーズ内ではハリーポッターとネビル・ロングボトムだけがこの剣を取り出しました。

グリフィンドール寮の場所は、グリフィンドール塔の8階。太った婦人の肖像画の前で正しい合言葉を言わないと部屋に入れません。談話室はシンボルカラーの赤を基調とした落ち着きのある部屋で、ハリーポッターとロン・ウィーズリーの寝室も映画内で登場しました。

ハッフルパフの創設者は、ヘルガ・ハッフルパフ。寮のシンボルはアナグマで、シンボルカラーはカナリア・イエローと黒ですが、映画ではこれに灰色が加わります。寮のゴーストは、太った修道士。そして、寮監を務めるのは、薬草学教授のポモーナ・スプラウト先生です。

ハッフルパフの生徒の特徴は、心優しく勤勉でまっすぐな性格。他の寮に入れなかった生徒を受け入れているという噂もあり、「劣等生の寮」というイメージもあります。しかし、中には別格級に資質を持った生徒もおり、シリーズ4作目の「ハリーポッターと炎のゴブレット」でハリーポッターとともにホグワーツの代表選手になったセドリック・ディゴリーや、闇払いのニンファドーラ・トンクスもハッフルパフの出身です。

ハッフルパフ寮の場所は、厨房の近く。廊下を進んだ先にある樽の山が入口になっており、2列目の真ん中で下から2つ目の樽を、決められた回数とリズムで叩くと、入口の樽が開き部屋に入ることができます。談話室は、シンボルカラーの黄色を貴重とした温かい雰囲気の部屋で、アナグマの巣を彷彿とさせるような部屋の作りとなっています。

レイブンクローの創設者は、ロウェナ・レイブンクロー。寮のシンボルは原作では鷲ですが映画では大カラスで、シンボルカラーは青と銅ですが、映画ではこれに水色が加わります。寮のゴーストは、シリーズ8作目の「ハリーポッターと死の秘宝　Part2」で登場した灰色のレディ。そして、寮監を務めるのは、呪文学教授のフィリウス・フリットウィック先生です。

レイブンクローの生徒の特徴は、優秀で知能が高い性格。知力を重視する傾向にあるので、個々のプライドが高く、自分たちの基準に合わない知性の持ち主には、平気でいじめたりすることもあります。ハリーポッターが恋したチョウ・チャンや、不思議ちゃんのルーナ・ラブグッドもレイブンクローの出身です。

頭の良いハーマイオニー・グレンジャーは、組み分けの時に、組み分け帽子がグリフィンドールにするか、レイブンクローにするかで迷ったとされています。

レイブンクローの寮の場所は、ホグワーツ西側のレイブンクロー塔。談話室はシンボルカラーの青を基調にし、頭の良いレイブンクローの生徒に合わせて、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気の部屋になっています。レイブンクローの寮は、他の寮と違い合言葉でなく、入口で問題の謎解きが求められるのが特徴で、それに答えられないと部屋に入れず、他に問題に答えられる人が来るまで扉の前で待ち続けなければなりません。

スリザリンの創設者は、サラザール・スリザリン。寮のシンボルは蛇で、シンボルカラーは緑と銀です。寮のゴーストは、血みどろ男爵。そして寮監を務めるのは、魔法薬学教授のセブルス・スネイプ先生と、スネイプ先生の前任と後任は、同じく魔法薬学教授のホラス・スラグホーン先生です。

スリザリンの生徒の特徴は、才知があり、ずるくて悪賢い性格。目的のためには、手段を選びません。創設者のサラザール・スリザリンの意向で、寮生のほとんどが純血であり、純血主義の思想を持つ生徒が多いです。ハリーポッターと同学年のドラコ・マルフォイや、セブルス・スネイプ先生もスリザリンの出身ですが、スリザリン出身者には闇の魔法使いが多く、あのヴォルデモートやベラトリックス・レストレンジもスリザリンの出身です。

スリザリンの寮の場所は、地下室。大理石に囲まれ、薄暗く陰気な印象の部屋で、部屋の灯りはシンボルカラーの緑のランプが置かれています。入口で合言葉を言うと、壁に隠された石の扉が開き、部屋に入ることができます。合言葉は2週間ごとに変わり、新しい合言葉は談話室の掲示板に貼りだされます。

組み分け帽子は様々なことを組み分けの材料にしています。ロン・ウィーズリーのように、ウィーズリー家というだけで、代々の家系でグリフィンドールに入ることが決まっていたり、ハリーポッターのように自分の意思が反映されることもあります。しかし、ホグワーツの各寮の特徴と出身者を見ると、その多くは、それぞれの性格に合うように組み分けされているようです。

改めて整理すると、グリフィンドールは、勇敢な騎士道を持つ者。ハッフルパフは、心優しく勤勉でまっすぐな者。レイブンクローは、機知と知性に優れた者。スリザリンは、野心的で優れた才知を持つ者とずる賢い者。これらの者が各寮に求められ、主に性格で診断されて組み分けられています。

あなたはどの寮に入りたいですか？また、あなたの性格ならどの寮に組み分けされるでしょうか？なんと、自分がどの寮になるのか気になる方は、ハリーポッターシリーズの公式ウェブサイトである、ポッターモアでサイトに無料登録し、質問に答えるだけで寮の組み分け体験ができます。

ハリーポッターのキャストも挑戦していて、ロン・ウィーズリー役のルパート・グリントは「ハッフルパフ」。レイブンクローでルーナ・ラブグッド役のイバンナ・リンチと、原作者のJ・Kローリング、そしてなんと、スリザリンでドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトンは、「グリフィンドール」に組み分けされたとのこと。ハリーポッター公式の組み分けなので、自分はいったいどこの寮になるのか、ぜひ試してみてください。

ここまで「ハリーポッター」の4つの寮についてご紹介してきましたが、違いや特徴についてお分かりいただけたでしょうか？４つの寮について詳しく知るほど、それぞれの寮はとても魅力的で、それぞれに良さがありました。

グリフィンドールは、勇敢で大胆なカッコイイ性格の生徒が多いので、高い志を持った仲間がたくさんいます。ハリーポッターをはじめとする、主要キャラクターが所属していて、出身者には偉大な魔法使いが多いので、断トツで1番人気の寮です。

ハッフルパフは、実は原作者J・Kローリングのお気に入りの寮で、何といっても優しい性格の生徒が多く、穏やかな学生生活が送れます。また、ハリーポッターシリーズのスピンオフ作品である、新シリーズ「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の主人公、ニュート・スキャマンダーもハッフルパフ出身とのことで、最近は人気と注目を集めています。

レイブンクローは、知性があり学習意欲の高い生徒が多いので、落ち着いた環境で勉強に集中できます。ホグワーツの成績上位者は、もちろんレイブンクローの生徒たち。賢いけど個性が強い生徒も多く、ルーナなど少し変わった不思議ちゃんタイプの子とも友達になれます。

スリザリンは、狡猾で野心的な生徒が多く、他寮との仲は悪いですが、意外と寮生同士の結束が強く、仲間意識が高いです。高貴なイメージのマルフォイやスネイプ先生のファンも多く、グリフィンドールと同じく人気寮になっています。

みなさんは４つのどの寮に入りたいか決まりましたでしょうか？4つの寮はどれも魅力的で個性的です。ぜひ、この4つの寮の違いや特徴にも注目して、「ハリーポッター」シリーズを見てみるとより楽しめ、新たな発見があるかもしれません。