2018年07月27日公開
2018年07月27日更新
ハリーポッターの分霊箱一覧!7つの場所や破壊方法もネタバレ解説
世界的な人気を誇るファンタジー作品『ハリーポッター』。ハリーポッターシリーズの中には様々なキーアイテムが存在します。今回紹介する「分霊箱」も、ハリーポッターのファンの間ではキーアイテムの1種として有名なアイテムとなっています。しかし分霊箱とは一体何なのでしょうか。今回は分霊箱は誰の手によって作られた物なのか、そして何を目的として作られた物なのか、更にはどのように破壊されたのかを解説していきます。
目次
ハリーポッターの分霊箱を一覧で紹介!7つの場所や破壊方法もネタバレ!
世界的な人気を誇るファンタジー作品『ハリーポッター』。当初は児童書として出版されましたが、その内容の濃さから児童はもちろん、大人も注目するようになりました。その後評判が評判を呼び、シリーズ全てが映画となる等、通常の児童書からは想像できないほどの反響を呼ぶようになります。そんなハリーポッターシリーズの中には、ファンタジー作品ならではのアイテムが数多く登場します。
出典: https://ciatr.jp
主人公達が手にする魔法の杖は勿論、魔法の箒や透明になれるマントに果てはまるで生き物のように動き回るお菓子まで。どれもこれも夢の溢れるアイテムばかりとなっており、ファンからは「手に入れてみたい」「こんなアイテムが欲しい!」といった声が上がっています。
今回紹介する「分霊箱」も、ハリーポッターシリーズの中に登場するアイテムの1種。しかも通常のアイテムとは異なり、物語のカギを握るキーアイテムとして登場しました。しかし、そもそも分霊箱とは一体何なのでしょうか?本記事では分霊箱が誰の手によって作られた物なのか、そして何を目的として作られたのか、更にはどのように破壊されたのかを一覧紹介していきます。
ハリーポッターシリーズとは?
今回はハリーポッターシリーズに出てくる分霊箱について紹介します。ですが、そもそも『ハリーポッター』とは一体どんな作品なのでしょうか?世界的に有名なファンタジー作品であり、今やテーマパークのアトラクションにまでなった人気作はありますが、まずはハリーポッターシリーズとはどういう物なのかについて説明していきます。
世界中で大人気のハリーポッターシリーズ
『ハリーポッター』とは冒頭でも触れた通り、当初は児童書として出版された小説です。1997年にシリーズ第一作にあたる「ハリーポッターと賢者の石」が発売され、初版がわずか500部だったにもかかわらずベストセラー化。世界中で発行されることとなり、1999年には日本でも刊行されるようになります。物語は1990年代のイギリスが舞台。
主人公である少年『ハリー・ポッター』が魔法学校への入学し、やがて魔法界で恐れられている存在、ヴォルデモートと対決するようになる、というストーリーになっています。世界中で刊行されるようになった後は、欧米各国の文学賞を多数受賞し、世界中から愛される作品となりました。2001年には映画化し、2011年に渡って、シリーズ第一作にあたる「ハリーポッターと賢者の石」を始めとし、シリーズ全てが映画化しています。
更に人気テーマパークであるユニバーサル・スタジオ・ジャパン、そしてユニバーサル・スタジオ・ハリウッドには「ハリーポッターエリア」まで建設されることとなります。2007年に第7部にあたる「ハリーポッターと死の秘宝」が刊行され、物語はいったん終結を迎えましたが、その人気ぶりから2016年に後日談である「ハリーポッターと呪いの子」という舞台作品が発表され、さらにその脚本が書籍化・発売されました。
ハリーポッターシリーズに出てくる分霊箱
世界中で大人気のファンタジー作品『ハリーポッター』。ファンタジー作品ということもあり、作品の中には様々な魔法のアイテムが登場します。魔法の杖はもちろんですが、ハリーポッターの中に登場するアイテムは魔法の箒や杖だけにとどまらず、魔法のかかったお菓子等も登場。中でも物語第一作から登場したカエルチョコは絶大な人気を誇っています。
また他にも、カエルチョコ同様物語第一作から登場した百味ビーンズや、ハリー達が手にする魔法の杖についても、作品に登場するアイテムの中では指折りの人気アイテムとして知られています。その人気ぶりから現実世界でも商品化され、ネットショップやユニバーサル・スタジオ・ジャパン等で販売されるようになりました。
その他にもハリーポッターには、その人気から現実化されたアイテムが数多く存在します。今回紹介する「分霊箱」もそんな人気アイテムの1種。他のアイテムとは異なり、物語には大きく関わるキーアイテムとして登場しています。物語の核心に繋がるキーアイテムということもあり、ハリーポッターの中でも指折りの人気アイテムとなって、現実世界で商品化されました。
物語に登場した分霊箱は7つ。分霊箱を模したブックマーカー等はもちろん、7つのアイテムの中には、原寸大のアクセサリーとして販売されたものもあります。そんな人気アイテム分霊箱は、ハリーポッターという壮大な物語の中で一体どのような役割を担ったのでしょうか?本記事ではハリーポッターシリーズの中でもキーアイテムとなった分霊箱について紹介します。
ハリーポッターの分霊箱とは?
ハリーポッターシリーズに登場した分霊箱。人気アイテムが数多く登場するハリーポッターシリーズの中でも、現実世界で実寸大のアクセサリーが発売されるなど、とても人気のキーアイテムとなっています。では、そもそも「分霊箱」とは一体何なのでしょうか?
デザインに注目してみると、中にはとても美しいと評判のアクセサリーも含まれており、まさにファンタジー作品に登場するアイテムとして相応しいと評価されています。しかし外見はとても美しいと人気の分霊箱ではありますが、物語の中において分霊箱は「恐ろしいアイテム」として登場することになります。
「美しい」と評判の分霊箱ですが、どうして恐ろしいアイテムとして扱われているのでしょうか?ここからは分霊箱について、誰が何の為に作った物なのかを説明していきます。物語の核心に関わる重大なネタバレを含みますので、ハリーポッターシリーズをまだ観ていない方や、ネタバレが苦手な方は充分ご注意ください。
分霊箱は一体誰が作った物なのか
物語のキーアイテムとなった分霊箱。では、分霊箱はいったい誰の手によって作成された物なのでしょうか。重大なネタバレとなってしまいますが、分霊箱の制作者は「トム・マールヴォロ・ゴーント」。ハリーポッターシリーズにおけるボスキャラクターともいえるヴォルデモートその人となっています。ヴォルデモートの本名はトム・マールヴォロ・ゴーントなのですが、平凡である事を嫌った本人が本名を改変したのです。
物語に登場する分霊箱は7つ。分霊箱という存在そのものはハリーポッターの世界の中では昔から存在していたようですが、物語に登場するのはヴォルデモートが作製した7つとなっています。分霊箱というもはそもそも1つ作製するのにあたり人間1人を殺害する必要がある為、ハリーポッターの世界では「魔法の中で最も邪悪な発明」として扱われており、分霊箱について記述されている本を発見することがかなり難しいとされています。
ハリー達が通っているホグワーツ魔法学校でも分霊箱を邪悪な魔法として扱っているらしく、口に出すことすら禁止しているという描写もありました。また、ハリーポッターに登場する人物の中では、努力家で普段から図書館を利用しているハーマイオニーですら分霊箱について調べた際、「魔法の中で最も邪悪な発明。人はそれを説きもせず語りもしない」という一文のみを掲載した本を図書館で見つける事がやっとという状態でした。
また、一旦作製した分霊箱を破壊するのはかなり難しく、強力な魔力を秘めたアイテムを用いらない限り破壊することは難しいとされています。因みに、分霊箱を破壊できるアイテムとしては「バジリスクの毒」や「グリフィンドールの剣」「悪霊の火」に「ニワトコの杖」が挙げられます。
分霊箱の使い方と目的は?
1つ作製するのに対し、1人の人間を犠牲にする必要がある分霊箱。では、そもそも分霊箱とは一体どのような目的で作られ、どのように使われるのでしょうか?分霊箱というのは原作では「Horcrux(ホークラックス)」と表現され、フランス語の「dehors」(=外)と英語の「crux」(=要点)という単語を組み合わせて作られていました。これは製作者にとっての「重要な部分=魂」を「外へ出す」ということを語源にしています。
魂を外に出すというのはつまり、魂を分割して物体に宿らせておくという事を指し示します。日本語で表すと「箱」という言葉が混じっていますが、分霊箱となるのは生物・無機物を問いません。ハリーポッターの世界ではとある魔法を用いて他者を殺害すると自分の魂が引き裂かれるという法則が存在し、分霊箱を作成する際にはこの法則を利用します。
分霊箱の作成に成功すると、作成者の魂の一部が分霊箱へと宿り、作成者の肉体が滅んでも魂は残ることになります。ヴォルデモートは死を恐れるキャラクターとして描かれていましたが、分霊箱を作成したのはまさに死を回避する為でした。ヴォルデモートはかつてホグワーツ創立以来の秀才として名高い生徒ではありましたが、その内心、平凡である事を極端に嫌う人物でもありました。
人前では成績優秀な生徒として振る舞っていましたが、分霊箱を始めて作成したのは16歳。なんとホグワーツ在学中の16歳という若さでヴォルデモートは殺人を犯してしまうのです。ホグワーツ魔法学校での学生生活の中ではとても人当りの良い人物を演じていたヴォルデモートですが、そうした演技がえいきょうしていたのか、残念なことに当時こうしたヴォルデモートの残忍性に気付く人間は周囲にはほんの少ししかいませんでした。
ヴォルデモートを倒すには全ての分霊箱を破壊する必要がある
16歳の頃から分霊箱を作製し、死を回避してきたヴォルデモート。ヴォルデモートはハリーポッターシリーズのラスボスとして登場します。ハリーポッターシリーズはシリーズ全7作で完結していますが、その物語は主人公であるハリーとヴォルデモートとの対決がメイン。ヴォルデモートを倒すまでの物語といっても過言ではありません。
しかしながら、ヴォルデモートを倒すのは簡単ではありません。ハリーポッターシリーズに登場する人物の中には、ヴォルデモートを復活させようと暗躍するキャラクター達もいます。そうした人物達を退けなければなりませんし、何よりも先程紹介した分霊箱を全て破壊する必要があるのです。ヴォルデモートが作成した分霊箱には当然ながらヴォルデモートの魂の一部が宿っています。
現存するヴォルデモートの肉体だけを倒しても意味がありません。分霊箱がある限り、分霊箱の魂を元に、ヴォルデモートは復活してしまいます。ヴォルデモートを本当の意味で倒す為には、ヴォルデモートが作製した分霊箱を全て破壊した上で、現存するヴォルデモート本人を倒す他、方法はないのです。
ハリーポッターの分霊箱とその破壊方法を一覧で紹介!
ヴォルデモートを本当の意味で倒す為にも、絶対に破壊しなければならない分霊箱。しかしながら、分霊箱は、バジリスクの毒等非常に特殊な魔法アイテムを用いない限り破壊することができません。また、ヴォルデモートによって分霊箱は隠されている為、発見する事も容易ではありません。
更に、そもそも分霊箱がそもそもどんな形をしているのかさえわかりません。では、ヴォルデモートを倒したハリー達は一体どのようにして分霊箱を破壊したのでしょうか?ここからは分霊箱の正体と、その破壊方法について一覧紹介していきます。
分霊箱を一覧紹介!その1トム・リドルの日記
一覧で最初に紹介する分霊箱は『トム・リドルの日記』です。先程も紹介しましたが、トム・リドルというのはヴォルデモートの本名です。この日記はかつてホグワーツ魔法学校の生徒であり、まだ本名を名乗っていた頃のヴォルデモートのが書店で購入したものでした。
日記ではありますが、中身は白紙となっています。この日記が分霊箱となったのは1943年の6月。トム・リドルがホグワーツ魔法学校の6年生だった時です。シリーズ初期からホグワーツ魔法学校に登場する幽霊『嘆きのマートル』は1943年の時点ではまだごく普通の生徒であり、生存していました。しかしながら彼女は生贄とされ、この日記はヴォルデモートが作成した7つの分霊箱の内、初の分霊箱となったのです。
分霊箱となった日記ですが、1981年にかつてヴォルデモートが倒される前日に、死喰い人の1人である『ルシウス・マルフォイ』の手に渡ることになります。日記はそれ以降1992年に至るまでルシウス・マルフォイが所持。1992年にルシウス・マルフォイはジニー・ウィーズリーの手荷物へこっそり紛れ込ませます。その結果、ジニー・ウィーズリーは日記に支配され、秘密の部屋を開けることとなりました。
ジニー・ウィーズリーの手によって秘密の部屋へと移送されたトム・リドルの日記ですが、最終的には1993年に破壊されています。破壊したのはハリー。シリーズ第2作である『ハリーポッターと秘密の部屋』でハリーがバジリスクの牙を使用して破壊していました。
分霊箱を一挙紹介!その2マールヴォロ・ゴーントの指輪
分霊箱一覧の中で次に紹介するのはマールヴォロ・ゴーントの指輪です。これはかつてヴォルデモートの祖父である『マールヴォロ・ゴーント』が所持していたものでした。元々この指輪はカドマス・ペベレルとサラザール・スリザリンの子孫であるゴーント家の男子に受け継がれてきた、ゴーント家の家宝でもあります。
この指輪には「死の秘宝」のシンボルが刻まれた黒い石が使用されていますが、その正体は「蘇りの石」でした。しかしながら指輪の持ち主であったマールヴォロ・ゴーントもヴォルデモートもその事には気づかないままだったようです。しかしヴォルデモートは当時指輪の持ち主であり、自身の伯父であったましたモーフィン・ゴーントから指輪を奪い取り、更にリドル家殺害の罪をモーフィン・ゴーントに擦り付けました。
指輪を奪い取った後、ヴォルデモートは父親であるトム・リドル・シニアを殺害。指輪を分霊箱へと変化させました。これは1943年の出来事でした。その後指輪はゴーント家に隠されることとなります。この指輪が破壊されたのは1996年。
詳しい描写はありませんが、シリーズ第6作目にあたる「ハリーポッターと謎のプリンス」の直前にダンブルドアがトム・リドルがスリザリンの血縁者であることを突き止め、ゴーント家で指輪を発見していたようです。指輪を発見したダンブルドアはグリフィンドールの剣で破壊しました。
分霊箱を一覧紹介!その3サラザール・スリザリンのロケット
分霊箱一覧紹介の3つ目はサラザール・スリザリンのロケットになります。このロケットは名前の通り『サラザール・スリザリン』がかつて所有していたものでした。先程の項目で紹介した指輪同様、ゴーント家に受け継がれ、「純血の証」として子孫に受け継がれるようになります。
しかしながらリドル家の罪を擦り付けられたモーフィン・ゴーントとマールヴォロがアズカバンに送られると、マールヴォロの娘であるメローピーがロケットを盗み出してしまいました。盗み出されたロケットはカラクタカス・バークスに売り払われ、その後貴重品収集を行っている魔女「ヘプジバ・スミス」が購入。
その後ヘプジバ・スミスはボージン・アンド・バークスという店へ行った際、店員として働いていたトム・リドルにこのロケットを見せました。そうしたところ、トム・リドルがロケットへ非常な関心を持つようになったのです。その出来事から2日、ヘプジバは屋敷妖精のホキーに殺害され、遺体となって発見されます。
因みに、詳しい描写はありませんが、ヘプジバの殺害もトム・リドルが行った物であり、ホキーは罪を擦り付けられたものと考えれられています。ロケットを手に入れたトム・リドルはその後マグルの旅行者を殺害。ロケットを分霊箱化すると、海辺の洞窟へと隠しました。ロケットはその後あちこちへ移動しますが、最終的にはロンにグリフィンドールの剣で貫かれ破壊されました。
分霊箱を一覧紹介!その4ヘルガ・ハッフルパフの金のカップ
続いて分霊箱一覧で紹介する分霊箱は『ヘルガ・ハッフルパフの金のカップ』です。この金のカップはホグワーツ魔法学校創始者である『ヘルガ・ハッフルパフ』の手によって作られた魔法アイテム。先の項目で紹介したヘプジバ・スミスはハッフルパフの子孫であり、元々はこの金のカップの持ち主でもありました。しかしヘプジバが殺害された後、金のカップはヴォルデモートの手に渡ります。
金のカップを手に入れたヴォルデモートは、金のカップをレストレンジ夫妻に手渡し、グリンゴッツの金庫に預けるよう指示。しかしながらハリー、ハーマイオニー、ロンの3人が金庫破りを実行。金のカップはグリンゴッツ魔法銀行から唯一盗まれた物となりました。
最終的にロンの提案で「秘密の部屋」にあったバジリスクの死体から牙を入手し、その牙を使ってハーマイオニーが破壊しました。
分霊箱を一覧紹介!その5ロウェナ・レイブンクローの髪飾り
分霊箱一覧5つ目はロウェナ・レイブンクローの髪飾りとなります。この髪飾りはホグワーツ魔法学校の創始者の1人であるロウェナ・レイブンクローの手によって作られた物でした。サファイアのような意志が嵌め込まれており、髪飾りには「計り知れぬ英知こそ、我らが最大の宝なり!」と刻まれています。
この髪飾りをつけた者はその知識が増すと噂される一品でもありましたが、ロウェナの娘であるヘレナの手によって盗み出されてしまいます。ヘレナは髪飾りをアルバニアの森の虚(うろ)へと隠しましたが、ホグワーツ魔法学校を卒業したヴォルデモートによって見つけられてしまいました。
髪飾りを手に入れたヴォルデモートはアルバニア人の農民を生贄にすることによって、髪飾りを分霊箱化。分霊箱となった髪飾りは「秘密の部屋」に隠されることとなりました。シリーズ第7作にあたる『ハリーポッターと死の秘宝』ではヴォルデモート側に立っていたドラコ・マルフォイの友人フィンセント・クラッブ達とハリー達が秘密の部屋で戦闘を行いますが、その際クラッブが「悪霊の火」という闇魔法を放ちます。
ヴォルデモート側の人間として振る舞っていたクラッブでしたが、この時に誤って髪飾りを破壊。クラッブ自身も炎に巻き込まれ、死亡してしまうこととなりました。
分霊箱を一覧紹介!その6大蛇ナギニ
一覧で6つ目に紹介する分霊箱は大蛇の『ナギニ』です。このナギニはトム・リドルのペットとして飼われていた蛇で、ヴォルデモートが心を許していた存在でもありました。またナギニは緑色の蛇であり、メスであることが分かっています。
出典: http://buyee.jp
ナギニが分霊箱となったのは他の分霊箱と比べると比較的後期であり、ハリー達がホグワーツ魔法学校へ入学した後の1994~1995年の間でした。分霊箱化の為に犠牲となったのは魔法省の役人であるバーサ・ジョーキンズ。ヴォルデモートがナギニを分霊箱としたのは、最後の砦としての側面が強かったようです。分霊箱としてナギニを倒し、破壊したのはネビル・ロングボトムでした。
ネビルはナギニが現れた際に、グリフィンドールの剣を取り出し、ナギニを切りつけましたが、グリフィンドールの剣は「帽子から取り出せるのは、本物のグリフィンドールだけ」とハリーポッターシリーズの序盤で説明されています。ネビルは物語の序盤ではいまいち活躍できないキャラクターとして描かれていましたが、このシーンでグリフィンドールの剣に認められるほどの立派に成長したことが描かれました。
ハリーポッターの分霊箱には7つ目の分霊箱があった!
ここまでで分霊箱のうち6つについて、破壊方法も含めて紹介してきました。分霊箱を作製する際には、魂を分割する必要がありますが、それにはかなりの苦痛が伴い、さらに人間性を失ってしまうというデメリットが存在します。そのこともあり、ハリーポッターの世界でここまで多くの分霊箱を作成したのはヴォルデモートだけとされています。
もともと端正な顔をしていたとされているヴォルデモートの顔ですが、その顔が鼻をもいだように変化してしまったことについても魂を分割したことによる副作用とされています。かつてホグワーツ魔法学校でも優秀な生徒とされていたヴォルデモートにとっても、魂の分割はかなり負担が大きい行為だったということなのでしょう。しかし、ヴォルデモートは実は自分でも意図しない形で7つ目の分霊箱を作ってしまっていたのです。
7つ目の分霊箱は?
ハリーポッターの世界では7という数字は魔法的に意味のある数字とされています。ヴォルデモートはその数字を重要視しており、本体である自身を含め、魂を7つに分割。6つの分霊箱と自身の体に魂を宿し、より大きな効果を得ようとしたようです。しかし、ヴォルデモートは自身でも意識しない内に7つ目の分霊箱を作ってしまっていたことが判明しました。
では、ヴォルデモート自身も意図せず作製してしまった7つ目の分霊箱とは一体何だったのでしょうか?ここからは7つ目の分霊箱の正体について解説していきます。ハリーポッターシリーズの物語の核心に触れるネタバレとなりますので、ハリポッターシリーズを最後まで見ていない方や、ネタバレが苦手な方は充分にご注意ください。
なんと7つ目の分霊箱はハリー自身だった!
ヴォルデモートが意図せず作ってしまった7つ目の分霊箱。その正体はなんと主人公であるハリー・ポッターそのものでした。ヴォルデモートはその昔、ハリーの両親を殺害しており、ハリーもその時に殺害しようとしていました。しかし、それを阻んだのがハリーの母であるリリーです。リリーはヴォルデモートの手によって殺害されそうになっていたハリーに対し愛の防御呪文をかけました。
その結果ヴォルデモートがハリーへと向けた死の呪文が跳ね返され、ヴォルデモートの魂の一部がハリーへとひっかかってしまったのです。その結果ハリーはヴォルデモートが意図せず作り上げた7つ目の分霊箱となってしまいました。物語ではハリーが生きている限りヴォルデモートを倒すことができないことが注目され、物語の上でもクライマックスと言われるシーンとして描かれました。
7つ目の分霊箱の破壊方法は?
ハリーポッターシリーズ最終作となる「ハリーポッターと死の秘宝」ではハリーとヴォルデモートの直接対決が繰り広げられましたが、その最中ヴォルデモートは死の呪文である『アバダケダブラ』をハリーへと放ちます。自身がヴォルデモートの7つ目の分霊箱であるということを理解したハリーはその呪文を自ら受け、一旦倒れてしまいました。
死の呪文を受けてしまったハリーでしたが、なんとハリーにも分霊箱が存在していました。それがハリーの最後の敵でもあるヴォルデモートです。ヴォルデモートはハリッポッターシリーズの第4作目にあたる「ハリーポッターと炎のゴブレット」で、ハリーの血を自身の復活に使用しました。その際ハリーの血に宿った、かつてリリーがハリーへと放った防御呪文を自分の肉体に取り込んでしまったのです。
その為、ハリーはヴォルデモートが死亡しない限りは決して死ぬことのない存在となりました。反対にヴォルデモートは、死の呪文を放ったことにより分霊箱としてのハリーを破壊してしまったことになったのです。また、ヴォルデモートはこの時ニワトコの杖を使用していましたが、その所有権はハリーに宿っていました。そうした事情もあり、ハリーは死の淵から復活。反対にヴォルデモートは呪文を跳ね返され、倒れてしまいました。
ハリーポッターの分霊箱一覧まとめ
今回はハリーポッターに登場する7つの分霊箱について、その正体や破壊方法について一覧紹介してみました。分霊箱というものが、ハリーポッターシリーズにおいてどれ程重要な役割を担っていたのか、お分かりいただけたのではないでしょうか。ヴォルデモートが作製した分霊箱は7つでしたが、その最後の1つが主人公であるハリーであると判明した際、ファンの間では大きな話題となりました。
また、物語の初期ではいまいち冴えないキャラクターとして評価されていたネビルが、物語の終盤では大活躍し、グリフィンドールの剣に認められるほどの青年へと成長したことについて感動したという感想を漏らすファンも数多くいらっしゃるようです。ハリーポッターシリーズはファンから「伏線の回収が凄い!」と言われることの多い作品ではありましたが、分霊箱においてはその伏線に大きく関わるアイテムとして登場しました。
ハリポッターシリーズは全7作から構成されており、既に完結してしまっていますが、後日談である舞台作品やその脚本を書籍化したものが大きな反響を呼びました。また、ハリーポッターの世界観を引き継いだファンタスティックビーストという全5作を予定したスピンオフ作品シリーズが公表されています。これを機に、是非ハリーポッターシリーズを再度最初から見直してみてはいかがでしょうか。思わぬ再発見があるかもしれません。