ウォーキングデッド・ニーガンは悪者？救世主メンバーと犠牲になった人まとめ

ウォーキングデッドの登場人物の中でも特に悪役であるとされているニーガンですが、実際にニーガンというキャラクターは本当に悪役であるのか疑問を抱いた事はあるでしょうか？救世主と呼ばれるグループのトップでもあるニーガンも、視点を変えてみるとただの悪役であるとも言い切れないキャラクターかもしれません。しかしニーガンを憎いと思いながらウォーキングデッドという作品を見ている人も多い筈です。

今回はそんなウォーキングデッドのニーガンというキャラクターについて、本当はどの様なキャラクターなのか、ニーガンの犠牲になったのは一体どのキャラクターなのか、更にはニーガンを演じる俳優のジェフリー・ディーン・モーガンについても調査をしていきます。この他にもニーガンがまとめる救世主というグループにはどの様なメンバーがいるのかについてもご紹介するので、今後はニーガンを見る目が変わるかもしれません。

まずはウォーキングデッドに登場するニーガンというキャラクター個人について、焦点を当てながらご紹介していきます。ウォーキングデッドではリック達のグループを主軸として物語が進められていく為、脇役や悪役とされるキャラクター達には必ずしもしっかりとした掘り下げをされる訳ではありません。しかしそんなニーガンというキャラクターも、実は魅力がたっぷり詰まった人物である可能性もあるかもしれません。

ニーガンとはシーズン6の終盤から登場するキャラクターであり、これまでウォーキングデッドに登場してきた悪役と呼べるキャラクターの中でも特に残虐性のある人物です。救世主と呼ばれるグループをまとめ上げるリーダーでもあり、常に不敵な笑みをたたえている一方で人々を恐怖をもって支配する為に見せしめとしての処刑を行う事もあり、非情な一面を見せる場面も多く登場する恐ろしいキャラクターとなっています。

生年月日：1966年4月22日(現在52歳)
出身：ワシントン州シアトル
国籍：アメリカ合衆国
身長：188cm
職業：俳優
出演作品：「スーパーナチュラル」「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」「グッド・ワイフ」
 

1991年に俳優としてデビューを果たしたジェフリーは、海外ドラマのスーパーナチュラルのジョン・ウィンチェスター役として有名で、「JDM」と名前が省略される場合もあります。今でこそ知る人も多い俳優の一人ではありますが、当初は俳優として思う様にいかず不遇の時代が続いていた事もありました。しかし2005年のスーパーナチュラルへの出演を機に、徐々に大きい役柄を獲得する事ができる様になっていきます。

ドラマ版のウォーキングデッドにニーガンが登場する以前、原作であるコミックに登場するニーガンとドラマ版のニーガンは違ったキャラクターになるのではないかといった予想がされていた事もありました。しかし実際にドラマ版に登場したニーガンは原作のキャラクターを忠実に再現したものとなっており、レザージャケットに赤いスカーフを巻き付けた容姿は写真を見てもかなり原作に近いと言えるのではないでしょうか？

ニーガンの愛用する武器である有刺鉄線を巻き付けたバットのルシールも、原作同様の姿形で登場します。更にはニーガンの見た目だけではなく、原作のウォーキングデッドで使われているセリフがドラマ版でもそのまま使われていたりと、原作のウォーキングデッドファンも納得のキャラクターに仕上がっていると言って良さそうです。しかしその恐ろしさは、動画に声のつくドラマ版の方が上だと言えるかもしれません。

そんなニーガンの日本語吹き替え版を担当しているのは、声優の大塚明夫さんです。大塚さんはマウスプロモーションに所属する人気声優の一人であり、ウォーキングデッドを始めとする非常に多くの作品に出演をしている方です。更には声優としてだけではなくご本人が作品に出演する場合もあるなど、俳優としても活躍を続けている多才な声優でもあります。ニーガンは俳優も声優も豪華な人物が担当しているのです。

主人公グループの目線で見ていくと悪役以外の何者でもないニーガンではありますが、別の目線から見てみると必ずしも悪役であるとは断言しきれない側面を垣間見る事もできる様です。続いてはウォーキングデッドのニーガンというキャラクターについて、どの様な過去を持っているのか、救世主のリーダーとしてどの様な志を持っているのかといった、ニーガンの知られざる過去や内面についてもご紹介していきます。

ウォーキングデッドの世界がゾンビに支配されてしまう前、ニーガンは高校で体育教師をしていたのだそうです。しかし教職に就いているにも関わらず時に生徒に対して過激な言葉を使う事もあり、親からの苦情を受ける場合もあったのだそうです。教師である事以外にも、ニーガンはパートタイムで中古車のセールスマンをしていたという過去もあり、今とはまるで違った生活をしていたのではないかという事がわかります。

ウォーキングデッドの世界の中では大切な人を失ってしまった人も多く登場しますが、実はニーガンもまたそんな悲しい過去を持つ一人であったのです。ニーガンには以前妻と呼べる女性がおり、しかし妻以外にも関係を持つ女性もいました。そんな妻は癌であり、ニーガンの愛人の存在を知ると離婚を決意します。しかしニーガンは妻が別れようとしている事を知ると愛人の事を打ち明け、妻の事を選ぼうとしたのだそうです。

しかしニーガンの妻は死の運命が待つ自分の方を選んだニーガンを怒るのです。その後死者が徘徊する世界となり、癌が進行した妻は医療の整っていない環境では生きる事ができなくなっています。医者に説得されてもニーガンは妻の傍を離れる事はせず、その後病気によって命を落とした妻はウォーカーへと転化をするものの、ニーガンは自らの手で妻の命を絶つ事はできずに妻の額にキスをしてその場を後にする事となります。

ニーガンの愛用しているバットの名前であるルシールとは、実は元々はニーガンの妻の名前であった事が明かされます。残虐な面ばかりが目立つニーガンですが、ウォーカーになってしまった妻の命を奪う事もできず、愛人を作るという過ちを犯してしまったにも関わらず、妻の名を付けたバットを持ち続けるほどに妻のルシールを愛していたのだという事がわかる悲しいエピソードであると言えそうです。

笑顔で人の命を奪うニーガンに対して恐怖を抱く視聴者も多い筈ですが、実はニーガンは快楽殺人を楽しむ狂った人間というわけではありません。ニーガンもまた、リック同様に自分のグループに所属する人々を守ろうとしているだけに過ぎず、リック達に手を出す事となったそもそものきっかけも、実は先にリック達が救世主側へ攻撃を仕掛けた為に起こった出来事であったのです。あくまでもそれは報復の為の行動でした。

リック達の行動によってニーガン達救世主は多くの仲間を失いましたが、ニーガンはその報復としてたった一人の命を引き換えにする事を条件としました。やり方自体は残虐ではあったものの、ニーガンは基本的に「人は資源である」といった考えを持つ人間でもあり、無闇に誰かを殺して歩くといった無意味な行動はしないキャラクターです。私利私欲の為だけに人を殺す様な非情な悪役ではないと言えるのではないでしょうか？

ウォーキングデッドでは悪役とされているニーガンですが、そんなニーガンがまとめている救世主の主要メンバーについてもご紹介していきます。ウォーキングデッドでは登場人物も多く、油断しているとすぐにキャラクターがわからなくなってしまうという人もいるかもしれません。この機会に改めて救世主のメンバーについて理解を深めておけば、ウォーキングデッドをまた違った目線で楽しむ事もできるのではないでしょうか？

元妻であるシェリーと共に救世主のメンバーとして所属しているものの、一度は救世主から逃げ出そうとした過去もありその際には罰として顔の半分を焼かれた事もあります。基本的には大人しくニーガンに従順ですが、リック達と出会い再び救世主を抜け出す事を決意してからは内通者として情報を流すなど、救世主を倒す計画に協力をする様になります。救世主との戦いの後にはダリルに見逃され、行方不明の妻を探しに出ます。

ニーガンの右腕であり救世主のメンバーの一員です。始めはニーガンに従い行動をしていましたが、ストーリーが進んでいくにつれて徐々にニーガンに対して不満を募らせていき、「清掃人」へ罰を与えるよう指示された際にはニーガンの命令に反してジェイディス以外の人間を皆殺しにしてしまうといった行動に出ます。後にドワイトによりニーガンに対する裏切りがバレてしまい、ウォーカーへと転化させられる事となります。

ドワイトの元妻であり救世主のメンバーとして所属する一方で、ニーガンの妻として傍に置かれている人物でもあります。しかし内心では自らの意思で救世主に属しているわけではなく、隙を見て捕らえられていたダリルを逃がすと共に自らも救世主のアジトを去る事に成功します。その後の消息は不明となっていますが、ドワイト宛ての置き手紙を残すといった行動からもどこかで生き延びている可能性が高そうです。

女救世主の一人であり、ドワイトが明確な裏切りを見せた瞬間に居合わせ生き延びた唯一の人間でもあります。結果として彼女が逃げ延びて救世主のアジトへ戻った事でドワイトの裏切りがニーガンに伝わる事となり、それを利用したニーガンの思惑通りにドワイトが動かされる事となります。他の主要な救世主に比べてあまり目立った動きはありませんが、首元にあるバーコードのタトゥーが目立つキャラクターです。

厳密には救世主のメンバーではありませんが、貴重な医師として救世主のアジトで生かされている人物です。元産婦人科医であり、妊娠中のマギーの為に医者が必要だという事から救世主のアジトからの脱走を試みるものの、ゲイブリエルとの逃走の際に救世主に捕まり殺されてしまう事となります。

ウォーキングデッドの悪役の中でもファンからの過激で批判的な意見も多いニーガンですが、実際にニーガンを悪者として仕立て上げる事となった大きな出来事といえば、やはりリック達グループのメンバーでもあり愛着のあるキャラクター達を残虐な方法で殺した事が原因であると言えるのではないでしょうか？原作通りの展開ではあったものの、衝撃のあまり視聴を止めるファンも続出した犠牲者についてもご紹介します。

ニーガンのバットによる一人目の犠牲者となってしまったのが、リック達グループ内での大きな戦力でもあったエイブラハムです。犠牲者として選ばれた後にも怖気づいたり情けない姿を見せる事はなく、まっすぐニーガンを睨みつけながらバットで殴られて尚も挑発する様な発言を続けて見せた勇気あるキャラクターです。死の間際に恋人であるサシャに対し密かに送った二人だけの合図であるピースサインも話題となりました。

二人目の犠牲者となったのは、本来原作で唯一の犠牲者となる筈であったグレンです。ドラマ版ではエイブラハムだけの犠牲とする筈であったものの、動くなとニーガンに言われていたにも関わらず我慢ができなかったダリルが動いた事により、罰としてもう一人の犠牲者として選ばれる事となりました。妊娠中である妻のマギーが傍にいる状況という事も、視聴者の胸を痛める要因の一つであったと言えそうです。

本来原作コミックでは該当のシーンに至るまでに、エイブラハムは既に命を落としている設定となっています。その為シーズン7の放送前に注目されていたのはグレンの死亡についてですが、実際に放送されたシーンは原作のコミックと見比べても凄惨な状況は忠実に再現されており、できれば起こってほしくないと感じていた原作ファンの悪夢が、残念ながら現実になってしまった形となりました。

しかし実はウォーキングデッドのシーズン7撮影の際には、エイブラハムとグレンが死亡する以外にも他のキャラクター達が死亡するパターンの撮影も同時に行われていたのだそうです。その犠牲者となったのが、「マギーとアーロン」「アーロンとユージーン」といった組み合わせであったのだそうです。どのキャラクターが死亡しても大きな衝撃に違いはありませんが、特に妊婦であるマギーの死はできれば想像したくはありません。

実際にどのシーンが使用されるのかは映像を編集する人間しか知らされていないものであったそうで、演じた俳優陣も落ち着かない心境のまま放送日を迎えていたのかもしれません。ウォーキングデッドでは放送前にネタバレ情報が流れてしまわないよう、情報の扱いには十分注意をしつつ撮影現場においてもダミーの映像を撮影する場合もあったりするのだそうです。今後もシーズン7の様な衝撃のシーンが登場するかもしれません。

ウォーキングデッドに登場する最悪の悪役と言われているニーガンというキャラクターについて、基本的な情報から知られざる過去などについてをご紹介してきましたが、これまで単なる非情な悪役として捉えていたという人も、ニーガンという人物に対する見方が変わってきたのではないでしょうか？作品の中では主人公の視点で物語を見てしまいがちですが、少し視点を変えるだけでも印象は変わってくるものだという事がわかります。

10月からは最新シーズンとなるシーズン9の放送が開始となるウォーキングデッドですが、現在は救世主との闘いにも決着がつきまた新たなる敵が現れるとも言われています。殺されず捕らえられたままのニーガンは物語にどう絡んでくるのかといった点にも注目しつつ、最新シーズンの放送までにこれまでの8シーズンを振り返り復習しておくというのも良いかもしれません。