2018年11月03日公開
2018年11月03日更新
北の国からのキャスト一覧まとめ!役名や出演者の現在は?【田中邦衛・吉岡秀隆】
1981年10月9日から1982年3月26日まで全24話放送され、テレビ大賞も受賞した人気連続ドラマ「北の国から」に出演したキャスト陣を一覧で紹介し、役名や現在での活躍などをまとめていきます。また「北の国から」の物語のあらすじを紹介したうえで、主人公キャストである田中邦衛が演じる黒板五郎をはじめとする登場人物による名言を紹介します。さらに「北の国から」の撮影中での裏話なども検証したものをまとめていきます。
目次
北の国からのキャストが気になる!
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ドラマ「北の国から」には黒板五郎を演じた田中邦衛をはじめとする豪華キャスト陣が出演しています。「北の国から」は1981年に放送が開始されたドラマのため、キャスト陣の現在が気になるという視聴者は多くいます。そこで今回は「北の国から」に出演したキャスト陣を役名も含みながら一覧で紹介し、現在での活躍などをまとめていきます。また「北の国から」のあらすじや、劇中で使用された多くの名言なども紹介していきます。
北の国からのキャスト一覧!役名や現在も調査!
黒板五郎/田中邦衛
ドラマ「北の国から」の主人公で東京で暮らしていましたが妻の不倫をきっかけに一覧で後述する子供2人と共に地元である北海道の富良野に戻ってきたという役名・黒板五郎を演じたキャストは田中邦衛です。岐阜県出身で1932年11月23日生まれの現在85歳で、俳優養成所を経て1957年に映画「純愛物語」に出演した事で俳優としてデビューを果たし、以降はチンピラ役などでアクション映画に多く出演していくようになっていきます。
ヤクザ映画にも多く出演し、「仁義なき戦い」シリーズでの舎弟役や、「網走番外地」シリーズのレギュラーとなった事でコアなファンを得ますが、今回の「北の国から」の黒板五郎のキャストに抜擢された事で全国的に顔を知られるようになっていきました。「北の国から」は田中邦衛が出演した作品の中で最も代表的なドラマシリーズとなり、最終作であるスペシャルドラマ「北の国から 2002遺言」まで約20年以上演じ続けました。
田中邦衛は非常にシャイで真面目な性格なため女性は苦手など発言しており、さらに個性的な話し方であるため、「北の国から」の共演者などがバラエティ番組に出演した際にはよくものまねをされる事が多く、「田中邦衛ばなし」と称されています。またお笑い芸人も田中邦衛のものまねをしながら「北の国から」のオマージュによるコントを展開する事が多く、個性的なルックスやトークをよく取り上げられるなど、広く愛されています。
また漫画作品などで田中邦衛をモデルとしたキャラクターも多く登場し、「ワンピース」の海軍大将の1人・ボルサリーノや、「土竜の唄」の警察署長・酒見路夫など、格の高い登場人物のモデルとなる事が多くなっています。そんな田中邦衛は現在も番組やドラマなどに出演依頼がありますが、体力的に厳しいという事で断る事が多く、施設に入りリハビリ生活も行っていましたが、現在は少しずつ回復し自宅に戻っているという事です。
黒板純/吉岡秀隆
ドラマ「北の国から」で、一覧で前述した黒板五郎の息子である小学4年生で、父と共に富良野へやって来たが都会の生活に慣れているためなかなか現在の生活に馴染めないでいるという役名・黒板純を演じたキャストは吉岡秀隆です。埼玉県出身で1970年8月12日生まれの現在48歳で、5歳の時に劇団に所属してドラマ「大江戸捜査網」に出演した事で子役としてデビューをし、1977年には映画「八つ墓村」で映画初出演も果たしました。
1981年から今作「北の国から」に出演した事で後述する妹役の中嶋朋子と共に名子役と言われるようになり、知名度と人気を上げていきます。子役時代には歌手デビューも果たしており、出演したドラマ「山田さんちのツトムくん」の人気を受けて制作されたアルバムに入っている曲「山田さんちのツトムくん」を歌っています。また1994年に主演で出演した「ラストソング」では劇中歌を作詞・作曲し、47万枚を売り上げました。
「北の国から」以外でも話題作に多く出演し、2003年に放送されたドラマ「Dr.コトー診療所」シリーズの役名・五島健助役や、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの役名・茶川竜之介役などを演じました。また2020年に公開予定の映画「峠 最後のサムライ」には岩村精一郎役で出演予定です。一覧で前述した田中邦衛と同じくトークが苦手であるため番組などの出演はほぼしませんが、ラジオ番組にはときたま出演しています。
私生活では「北の国から 2002遺言」で共演したヒロイン役の内田有紀と結婚し、「北の国から」の舞台である富良野で挙式をおこなった事で話題となりましたが、2005年に離婚しました。交友関係では歌手の尾崎豊と友人であったという事で、尾崎を兄のように慕っていたと語っており、貰ったネックレスを現在でも大切に持っているとの事です。また「男はつらいよ」で共演した倍賞千恵子とはプライベートでも親交があるという事です。
黒板蛍/中嶋朋子
ドラマ「北の国から」で、一覧で前述した黒板五郎の娘であり、優しい性格で父親の頃が大好きなため富良野に来たばかりの頃も離婚した五郎を気遣っていたという役名・黒板蛍を演じたキャストは中嶋朋子です。東京都出身で1971年6月5日生まれの現在47歳で、1976年から子役としてデビューしてから「北の国から」で演じた蛍が当たり役となり、一覧で前述した吉岡秀隆とともに名子役と言われるようになり人気となっていきました。
「北の国から」に出演してからは数々の作品に出演し、代表作に1990年に主演で出演したNHKドラマ「メイクアップ」や1997年に公開された映画「パラサイト・イヴ」の役名・朝倉佐知子役などがあります。女優として1991年に「おおさか映画祭助演女優賞」や2009年に「紀伊國屋演劇賞 個人賞」を受賞しており、実力派女優として知られるようになっていきました。近年では2017年にドラマ「家族はつらいよ2」に出演しました。
私生活では1998年に6歳年上のヘアメイクアーティストと結婚し、同年の6月に第1子となる男児を出産しました。またバラエティ番組「ダウンタウンなう」に出演した際に、趣味は空中ブランコだという発言をして出演者を驚かせていました。中嶋朋子の夫によると、妻は突然驚くような趣味にハマる事が度々あると語っており、息子は「最近家で見ないと思ったらクラシックカーレースに出ていた」というエピソードを語っていました。
番組中に出演者一同が家族の話を聞いた事で驚いていると中嶋は「小さなころから北の国からで子役として芸能界にいるのだからまともに育つわけがないでしょう」と開き直った発言をして周囲を笑わせていました。またその時に共演者であり似た来歴を持つ坂上忍だけは激しく中嶋の意見に同意していました。ちなみに空中ブランコは飛行機で隣の席にいた人に勧められた事が始めた理由だという事を語っていました。
黒板令子/いしだあゆみ
ドラマ「北の国から」で、前述した黒板五郎の妻で美容院を経営していましたが自身の浮気により離婚する事になり、離婚の2か月後に持病により他界してしまったという役名・黒板令子を演じたキャストはいしだあゆみです。長崎県出身で1948年年3月26日生まれの現在70歳で、1968年に「夢見る恋」を発表し歌手デビューを果たしました。同年にドラマ「七人の孫」にも出演するなど、女優としても本格的に活動を開始します。
1968年からは歌手活動に専念すると発表し、「ブルー・ライト・ヨコハマ」が150万枚を売り上げるという記録的な大ヒットとなり、「NHK紅白歌合戦」に1969年から9年連続で出場するなど人気歌手へとなっていきました。1979年からは歌手活動から女優業に活動の場を移し、演技が認められた事で「北の国から」出演以前から「報知映画賞助演女優賞」や「日本アカデミー賞主演女優賞」などといった数々の賞を受賞していきました。
今回の「北の国から」の黒板令子役は最大の当たり役となり、自身の不倫のために離れて行ってしまった子供たちを離れた場所で見守る母親という役どころを見事に演じきりました。現在でも女優として活躍中で、近年では2015年にドラマ「ラギッド!」の美羽なぎさ役や2014年公開の映画「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」の役名・紙子役などを演じています。また歌手としては2008年に久しぶりとなる新曲「オアシス」を発表しました。
私生活では1977年に放送されたドラマ「祭ばやしが聞こえる」で共演した萩原健一と1980年に結婚しましたが1984年に離婚しました。萩原は当時実際には籍は入れていなかったと雑誌のインタビューで語りましたが、後に本当は籍を入れていたと発言を直しました。またいしだあゆみは千葉真一の大ファンを公言しており、ヒロインを演じたドラマ「雪の朝に」では千葉の恋人役を演じ、倒れてしまうくらい嬉しかったと語っています。
宮前雪子/竹下景子
ドラマ「北の国から」で、一覧で前述した令子の妹で、姉の不倫を責めてはいますが自分も家庭を持った男性を好きになってしまったために思い悩み、五郎のいる富良野までやってきて一緒に生活する事になっていくという役名・宮前雪子を演じたキャストは竹下景子です。愛知県出身で1953年9月15日生まれの現在65歳で、高校1年生の時に「中学生群像」に出演した事でドラマデビューをし大学進学を機に本格的に女優活動を開始します。
以降は清純派女優として多くの映画やドラマで活躍し、1975年にメインキャストとして出演した映画「祭りの準備」では初のヌードを披露しましたが、世間で清純派のイメージが崩れる事はありませんでした。1977年には誰もが知る人気女優となっており、「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」や「知性・エロス・演技力の3拍子が揃った女優」と称され、1970年代後半から1980年にかけてもっとも多忙な女優の1人となってきました。
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代表作は一覧で前述した吉岡秀隆と同じく今作の「北の国から」と「男はつらいよ」シリーズで、「男はつらいよ」は別のヒロインを3回演じるなど常連キャストとなっていました。「北の国から」が終了した現在でも女優として活動しており、2018年放送のドラマ「越谷サイコー」の浦井良枝役や、同年公開の映画「一人の息子」の佐々木郁子役を演じています。また声優としての経験もありスタジオジブリ作品に多く出演しています。
私生活では1984年に15歳年上の写真家である関口照生と結婚し、1986年に長男1988年に次男を出産しました。息子2人は現在俳優として活躍中で次男である関口アナムは前述した「一人の息子」で母親と共演を果たしています。アナムという名前は父親が好きな仏陀の弟子である阿難からとったという事で、書き方は「アナム」ですが読み方は「アナン」で、「ン」よりも「ム」の方がかっこよかったから書き方を変えたとの事です。
木谷凉子/原田美枝子
ドラマ「北の国から」で、富良野にやって来た純と蛍が通う事になる小学校の先生で純の担任となるが様々なトラブルに巻き込まれていくという役名・木谷涼子を演じたキャストは原田美枝子です。東京都出身で1958年12月26日生まれの現在59歳で、中学生の時に事務所に入りアイドル全盛期であったため歌手デビューのために話が進んでいましたが本人が役者を希望したため1974年に「恋は緑の風の中」で女優デビューを果たしました。
以降は女優として多くの作品に出演していきますが、10代のうちから実力派女優として評価されはじめ、1976年に出演した映画「青春の殺人者」では「キネマ旬報主演女優賞」を受賞しました。非常に美人であり、10代のうちから映画作品でヌードも経験しており、役どころを問わずどんな演技でもこなしていたため、黒澤明や深作欣二といった名監督から多くのオファーを受け、映画作品と共に自身も数々の賞を受賞していきました。
今作「北の国から」の木谷涼子役も原田美枝子を代表する作品となっていき長い間演じます。「北の国から」終了後も女優として活動しており、2016年に公開された映画「世界から猫が消えたなら」や、2018年10月に放送された日経ドラマスペシャル「琥珀の夢」の鳴江ちよ役などで出演しています。また声優としてアニメ作品にも出演した経験があり2002年に公開されたアニメ映画「犬夜叉 鏡の中の夢幻城」の神久夜役を担当しました。
私生活では俳優の石橋凌と結婚し現在3人の子供を持つ母親となっています。長女はシンガーソングライターとして活動している優河、次女は女優として活動している石橋静河です。現在は子供も独立し子育ても一区切りとなった事で趣味が増えてきたという事です。現在ハマっているものはペン習字と乗馬で、ペン習字によって最近やっと名前を書く際などの字が綺麗になってきて、乗馬は子育てにも通じるところがあると語っていました。
北村草太/岩城滉一
ドラマ「北の国から」で、富良野の牧場で働いていて、一覧で後述する吉本つららと交際しているにも関わらず、富良野へやって来た宮前雪子に惚れてしまうという役名・北村草太を演じたキャストは岩城滉一です。東京都出身で1951年3月21日生まれの現在67歳で、俳優としてデビューする前からロックバンド「キャロル」の親衛隊として雑誌に載って有名になり、写真を見た映画監督によってスカウトされ俳優デビューを果たしました。
俳優としてアクション映画などで活躍していくようになりますが、1977年に覚せい剤取締法違反で逮捕され、出演中の作品すべてが降板となってしまいましたが、兄貴と言って慕っていた松田優作をはじめとする周りの人物に助けられて更生していき、今作「北の国から」に出演する頃には真面目になっていたという事です。「北の国から」の草役は代表的な役となって長い期間演じ、ファンからも「草太兄ちゃん」と言われ親しまれました。
「北の国から」以外にも俳優として活躍しており、2018年放送のドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」に野々村慎太郎役で出演、2017年公開の映画「22年目の告白 -私が殺人犯です-」に橘大祐役で出演しました。また声優キャストとしてオファーを受ける事も多く1985年に放送のアニメ「ケンタウロスの伝説」の主人公の1人であるアーサー役や2010年発売のゲームソフト「クロヒョウ 龍が如く新章」の雨宮泰山役を担当しました。
趣味は車とバイクで、デビュー以前に舘ひろしがメンバーの1人であったバイクチーム「クールス」の副団長であった事もありバイクは長い間乗り続けていましたが、自動車免許は30歳で初めて取得しました。免許取得後は多くのレースに参加するレーサーとしても活動するようになっていきました。現在では自身のバイクチーム「チームイワキ」の監督兼選手となっており、度々バイクレースに出場するなど精力的な活動を見せています。
中畑和夫/地井武男
ドラマ「北の国から」で、富良野で会社を経営しており、一覧で前述した黒板五郎の学生時代の同級生で、何かと黒板家の世話を焼いてくれるという役名・中畑和夫を演じたキャストは地井武男です。千葉県出身で1942年5月5日生まれで、2012年6月29日に心不全のため亡くなりました。生前は俳優としてだけでなくタレントとしてもテレビ番組に多く出演し、自身の冠番組「ちい散歩」での収録が最後の生涯最後の仕事となりました。
通夜・告別式は親戚だけで行われましたが後日に東京・青山にて「お別れの会」が行われ、「北の国から」の共演者が多く訪れ一般人も含めると2300人が集まりました。「北の国から」で長く共演していた事で特に親交のあった黒板五郎を演じた田中邦衛は霊前に「会いたいよ、ちい兄、会いたいよ」と泣きながら語りかけていました。また田中は「北の国から 2002遺言」で和夫の妻が無くなるシーンが思い出されると語っていました。
「お別れの会」が終わってから6日後には追悼番組「想い出をありがとう 今夜、最後のお別れ」が放送され、「北の国から」の出演陣を始め多くの人が死を惜しんでいました。俳優としての地井武男は「北の国から」シリーズすべてに出演しているレギュラーであり、代表作と言われることが多いですが「太陽にほえろ!」をはじめとする刑事ドラマに出演する事が多く、その厳格な顔立ちから署長など地位の高い人物を多く演じていました。
また芸能生活での数々の逸話が残されており、お笑い芸人であるダウンタウンが司会を務めたバラエティ番組「ダウンタウンのハッピーニューイヤーンバカーン」に出演した際に罰ゲームを受ける事になり、パンダのコスチュームを着て喫茶店に入った事で店内放送で「パンダのチイチイ様」と呼ばれ、以降はダウンタウンと共演する事があると「チイチイ」というあだ名で呼ばれる事が多くありましたが、本人も気に入っていたようでした。
吉本つらら/松田美由紀
ドラマ「北の国から」で、一覧で前述した北村草太の彼女であるが草太が雪子に惚れてしまい、気持ちが戻ってこない事を悟った事で家出してしまうという役名・吉本つららを演じたキャストは松田美由紀です。東京都出身で1961年10月6日生まれの現在57歳で、旧姓は熊谷でしたが、俳優の松田優作と結婚した事で現在の苗字になり、芸名も変わりました。3人の子供がおり、長男は俳優の松田龍平、次男も同じく俳優の松田翔太です。
長女はゆう姫で、音楽ユニット「Young Juvenile Youth」のボーカルとして活動しています。夫である松田優作とは1979年に放送されたドラマ「探偵物語」で共演した事で交際に発展しますが、松田優作には当時妻・松田美智子がいたため不倫関係となり、松田優作が離婚した事を機に1983年に結婚しました。しかし1989年に松田優作が癌のため亡くなってしまった事で松田美由紀は28歳で子供3人を抱えるシングルマザーとなります。
松田美由紀は10代の時にモデルとしてデビューを果たし、1979年に映画「金田一耕助の冒険」に出演した事で女優としても活動を始めました。以降は今作「北の国から」シリーズをはじめとする多くの作品に出演し、2014年に出演した映画「2つ目の窓」が「カンヌ国際映画祭」に出展された事で初めてレッドカーペットを歩きました。また現在は写真家としても活動しており、2003年には監修を務めた「松田優作全集」を発表しました。
私生活では次男の松田翔太がモデルの秋元梢と結婚した事を非常に喜んでおり、自身のツイッターで「また家族が増えた!嬉しい」と発言していました。秋元については可愛いお嫁さんと称しており、長男・松田龍平の妻である太田莉菜に続いてまた新たな娘が出来た事で「幸せ」と語っていました。また秋元の父親は元横綱である千代の富士であるため、当時は偉大な父を持つ夫婦と称され祝福されると同時に大きな話題となりました。
北の国からのあらすじをネタバレ!
北の国からの始まり
「北の国から」の主人公である黒板五郎は、妻である令子の不倫をきっかけに、東京での生活を捨てて息子・純、娘・蛍と共に地元である北海道の富良野へと戻って来ました。しかし住むことになった古い空き家は電気も水道も通っていなかったため、家族みんなで協力しながら片づける事から始めます。蛍は明るく前向きに取り組んでいましたが、都会の生活に慣れていた純はなかなか田舎生活に順応出来ず、不満を抱いていました。
そんな中、令子の妹である宮前雪子も都会から富良野にやって来て、黒板家の家族と一緒に住むことになります。純と蛍は「雪子おばさん」と呼んで雪子がやって来た事を喜んで彼女を慕っていましたが、それでも純の不満は募っていくばかりで、東京に帰りたいと思うようになっていきました。純が心の内を雪子に相談し、雪子は聞いた事を五郎に言うと、五郎は雪子を通じて気持ちを伝えてきた事を卑怯だと言い怒りました。
東京に帰りたいと願う純
「そんなに東京に帰りたいなら勝手にしなさい」と純を突き放したことで、純は「草太兄ちゃん」と言って慕っていた北村草太の父である清吉に送ってもらい電車で東京に帰ろうとします。しかし純は清吉に「逃げるのか?」と言われた事で思い直し、父の元へと帰って行きました。しかしそれからというもの五郎は今まで甘やかしていた純に対して厳しく接するようになっていき、それにより純は父に嫌われていると思うようになります。
しかし五郎は不器用ではありましたが、純の甘えた性格を直したいと思っており、純は雪子を通じて父が本当は自分の事を愛しているという事を知り安心します。そしてクリスマスになり、五郎の学生時代の同級生である中畑和夫の家に遊びに行った純と蛍でしたが、お父さん1人では寂しいからという事で家に帰されてしまいます。残念がる純と蛍でしたが家に帰ると父からのプレゼントであるスキー板が壁に立てかけてありました。
1980年の大晦日
時期は大晦日になり、以前から苦労していましたがやっと黒板家に水を引くことが出来るようになり、家族は大喜びしました。そしてその日の夜に純と蛍は、純の友達である翔太の家に誘われていたために向かいますが、お母さんと楽しそうにしている翔太を見ていると寂しい気持ちになり、家へと戻っていきました。五郎が年賀状を書いているところに2人が戻ってきて、気持ちを察した五郎は夜景の見える場所へと連れていきます。
夜景を見ながら五郎は2人に「この1年富良野へとやって来て本当に頑張った、この1年は一生忘れない」と語り、3人で「さようなら!1980年!」と大声で叫びました。このシーンは「北の国から」の名シーンの1つとなっています。五郎は今まで純に対して敬語で話していましたが、この時に話し方を変える事にし、その事を純に伝えます。この事により家族の絆は深まっていき、「北の国から」の物語は厳しい冬へと突入していきます。
北の国からの名言を紹介!
敗けて逃げるんだぞ
「敗けて逃げるんだぞ」という言葉はドラマ「北の国から」で、純が富良野の生活に馴染めずに東京に帰ろうとした際に電車を待つ時間に喫茶店で清吉に言われ、富良野での生活での厳しい環境においても地元を捨てる事のなかった清吉だからこそ出た言葉で、この言葉によって心を打たれた純は東京に行くのを止めます。純だけでなく心を打たれた「北の国から」ファンは多く「北の国から」を代表する名言の1つとなっています。
だけどね!人にはそれぞれの理屈にならない気持ちだってあるんだ!
ドラマ「北の国から」で、一覧で前述した令子が純と蛍に会いたい一心で富良野へとやって来ましたが、五郎は子供たちに合わせませんでした。この時に草太は理論的に説明をする五郎に対して怒り、この名言を発します。子供に会わせない方がいいという五郎の気持ちと、自分も会わない方が子供のためと分かっていながらも富良野へとやって来た令子の気持ちを分かったうえでの気持ちの入った「北の国から」の名言となりました。
北の国からの知られざる裏話を紹介!
北の国からは普通のドラマではない?
「北の国から」は他のドラマとは違う部分が多くあります。通常ドラマというものは視聴率の関係で、脚本を作りながら撮影を進めていきます。しかし「北の国から」は初めから脚本が出来上がっており、2クールを一気に放送しました。さらに「北の国から」の放送が開始された時にはすでにすべての撮影が終わっていたという事です。「北の国から」は現在では驚きの手法で制作されたドラマとなっています。
北の国からは製作費が尋常ではない!
ドラマ「北の国から」は脚本を務めた倉本聰によると、一覧で前述したキャスト陣の出演費などで1話あたり5000万円の経費がかかっており、制作が終わるころには製作費約15億円となっていたという事です。「北の国から」は放送開始前から赤字から始まったため、中村敏夫はストレスで病院に運ばれたというエピソードもあります。しかし「北の国から」は大ヒットしたためその後も続編が多く作られるようになっていきます。
北の国からの黒板五郎のかつてのあだ名がすごい!
ドラマ「北の国から」で、一覧で前述した田中邦衛演じる役名・黒板五郎は学生時代に女好きであったため、女性をすぐに妊娠させてしまうという事で「一発屋の五郎」というあだ名で呼ばれていたという事で、「北の国から」の隠し設定となっています。これは「北の国から」の脚本を担当した倉本聰によって作られた設定です。
北の国からは尾崎豊と縁がある
ドラマ「北の国から」の役名・純を演じた吉岡秀隆は一覧で前述したように、尾崎豊と親交があったという事でカセットテープを貰った事があり、倉本聰が「北の国から」の楽曲を探していた時に吉岡に「最近人気の歌手は誰?」と聞いた事で尾崎を強く勧めたという事です。その事から「北の国から」には尾崎の曲が使用されることが多くなり、特に「北の国から 87初恋」では多用されています。
正吉役の中澤佳仁は北の国からのみに出演していた
ドラマ「北の国から」で、純の友達であった役名・笠松正吉を演じた中澤佳仁は芸能界を退いており、一般企業の会社員となっていましたが、「北の国から」だけは出演し続けていたという事です。しかし「北の国から 2002遺言」の時だけは仕事の都合がつかなかったため、名前だけの登場となっていました。
北の国からのキャスト一覧まとめ!
ドラマ「北の国から」に出演した豪華キャスト陣の来歴や現在の活躍などを一覧でまとめてきましたが、才能のある役者たちによって「北の国から」が素晴らしい作品に仕上がっている事が分かります。また「北の国から」のあらすじをまとめたうえで名言や逸話なども紹介してきましたが、驚きのエピソードが盛りだくさんでした。「北の国から」は波瀾万丈のもと、キャスト陣や制作陣の努力によって素敵な作品となっています。