白い巨塔には特別編（財前の死後）がある？キャストやネタバレあらすじを紹介

白い巨塔は山崎豊子原作の小説がドラマ化されており、2019年現在日本では5回ドラマ化されました。今回あらすじやキャストをネタバレするのはその中でも財前の死後が特別編として描かれている2003年版を紹介します。放送日は2003年10月9日から12月11日に第一部、2004年1月8日から3月18日に第2部が放送され、全21回の放送で最終回を迎えます。同年3月25日に財前の死後の続編で特別編として柳原のその後が放送されました。

白い巨塔2003の製作スタッフは脚本が「GOOD LUCK!」「14才の母」の井上由美子、演出が「昼顔」の西谷弘、「古畑任三郎シリーズ」の河野圭太、「1リットルの涙」の村上正典、「絶対零度」の岩田和行です。プロデューサーを高橋萬彦、川上一夫が務め、企画和田行が務めるなど、フジテレビ開局45周年を記念した特別ドラマとして豪華な製作スタッフとなっています。

白い巨塔2003には特別編として財前の死後が描かれた続編があります。キャストも白い巨塔ドラマ版と同じであり、これまでの全21回の放送回の総集編と合わせて財前の死後を、医療裁判で財前に裏切られたために浪速大学病院のことを裏切り、遺族側の証言を行った柳原医師を中心に続編である白い巨塔特別編は描かれています。それでは気になる続編、特別編のあるすじのネタバレを紹介します。

続編である白い巨塔特別編のあらすじのネタバレになってしまうのですが、特別編の多くはこれまでの白い巨塔2003で放送された全21回の内容の総集編がメインとなっています。続編である特別編のネタバレになりますが約2時間の放送の内100分はこれまでの総集編で、残りの時間が財前の死後を描いた白い巨塔の続編としてあらすじが描かれています。それでも評価の高い白い巨塔の総集編ということもあり見る価値は非常に高いです。

ドラマ化された白い巨塔の中でも最高傑作との呼び声の高い2003年版の白い巨塔には続編である特別編が最終回の翌週に放送されました。続編となる白い巨塔特別編は一体どのようなあらすじになっているのでしょうか。ネタバレになりますが、続編にあたる特別編は財前五郎の死後を描いています。それでは大注目の白い巨塔の続編、特別編のあらすじをネタバレ紹介します。

白い巨塔の続編である特別編のあらすじをネタバレ紹介していきます。続編は財前五郎がガンによって亡くなった後、財前派閥であった医師たちは皆浪速大学病院を追われることとなります。皮肉なことに浪速大学病院に残ったのは財前を裏切った柳原でした。新教授が作る浪速大学病院の新たな体制で柳原はある程度の地位のポジションに抜擢されます。

そんなある日、財前が生前に手術したたかが術後献身で病院受診します。しかし結果は最悪の物で末期がんの発見という形になりました。柳原は意を決してたかに告知を行います。その甲斐あってたかは末期がんを受け入れ、がん専門の医院に転院することとなりました。柳原は複雑な想いを抱えながら、里見が働く病院へと向かいます。柳原は里見にがんセンターへの復帰をお願いするために病院へ向かったのでした。

白い巨塔特別編のあらすじの結末をネタバレ紹介します。里見を訪れた柳原はがんセンターへの復帰をお願いします。しかし里見は浪速大学病院が末期がんの方を専門医院へ転院させ、最期まで寄り添わない方針に納得できず、復帰の打診を断ります。また専門機関と地域医療が協力する体制を作る方ががん治療の発展につながることを考えていることを柳原へ話した後診療に戻ります。柳原は一人浪速大学病院へと戻ることになるのでした。

全21回放送の総集編がメインとなっている白い巨塔の特別編の見所は一体どこなのでしょうか。約半年にわたって放送されたため、総集編も見どころなのですが、やはり財前を裏切った柳原医師を中心に描かれている財前五郎の死後のその後です。それでは見所を紹介します。

白い巨塔特別編のあらすじのネタバレになりますが特別編の見所として柳原が医師として末期がんの患者と向き合い、どのようにがんを告知するか葛藤するが、最終的には一人の患者が納得するまで話を聞き、末期がんの告知された患者の心に寄り添った柳原の医師としての行動に注目です。一人の自立した医師として柳原の精神的な成長が描かれています。

特別編のあらすじのネタバレですが、もう一つの見所としては、柳原が裏切った財前五郎の義父である財前又一と柳原の掛け合いです。又一が柳原に対して婿になる気はないか？と問いかけます。裏切った自分に対する突然の問いかけに驚きますが、財前又一は冗談として財前五郎への想いを柳原に話します。裏切った柳原ではありますが、医師として正しいことを行ったため、又一はそれほど柳原に嫌悪感を抱いていないような描写でした。

白い巨塔の主役である財前五郎を2003年に放送されたドラマで演じたのは唐沢寿明でした。唐沢寿明演じる財前五郎は国立浪速大学病院の第一外科助教授であり、その後第一外科教授、外科部長へと昇進します。天才的な手術技術を持っており、オペが絶対との考えを持ち、非常に自信家であるため、周囲から煙たがられることも多いです。最終的には自信家があだとなり、医療裁判で訴えられた後、自身もがんで亡くなってしまいます。

そんな財前五郎を演じる唐沢寿明は現在は数々のヒット作に出演し、またそのひょうきんなキャラクターからバラエティ番組にも多く出演する売れっ子ベテラン俳優ですが、デビュー当初全く売れずに厳しい下積み時代を積んだことで有名であり、そのエピソードもテレビで多く語られています。白い巨塔キャスティング時には山崎に役に合わないと思わていたが、食事を重ねるとともに唐沢のことを認め、起用に至った逸話があります。

白い巨塔もう一人の主役で財前五郎の同期である里見脩二を演じるのは江口洋介です。江口洋介演じる里見脩二は浪速大学病院第一内科助教授で、がん患者治療とがん予防の研究のために尽くしており、昇進へは全く興味がなく、患者第一で患者からの信頼は厚いです。しかし大学病院内ではそんな里見を異端として嫌っている者も多いです。財前とは友人でありライバルで、方針の違いから仲違いするが、財前の最期も里見が看取りました。

そんな里見脩二演じる江口洋介はデビュー作である湘南暴走族で主人公を演じたことから人気となり、「東京ラブストーリー」などのトレンディドラマにかずっ国出演し、大ヒットを記録した「一つ屋根の下」で国民的俳優へと一気に駆け上がりました。現在も「救命病棟24時シリーズ」など人気ドラマ、映画の多く出演しており、演技幅の広い俳優として人気を集めています。

財前五郎の上司であり、前任の第一外科教授である東貞蔵を演じたのは石坂浩二です。石坂浩二演じる東貞蔵は財前と師弟関係でしたが、東の次の教授の座を巡って財前と仲違いし、教授戦に敗れた後、大学病院を去ることとなります。医療裁判で佐々木傭平の死の真実を話す、里見の依頼で財前の肺がんの執刀医を務めるなど、終盤は権力への固執よりは医師としての使命を果たします。

東貞蔵演じる石坂浩二はNHK大河ドラマに11回出演するなど財前又一を演じる西田敏行とともに大河ドラマ出演回数1位の記録を持っています。その他橋本須賀子の渡る世間は鬼ばかりや相棒シリーズ、倉本聰のやすらぎの郷に出演しています。またなんでも鑑定団にも長年出演するなどバラエティ番組への出演も果たしています。

浪速大学の病理学科教授であり、第一外科教授選の選考委員長をつとめた大河内清作を演じたのは品川徹です。汚職まみれの教授選を一喝する、研究熱心で患者第一の里見が医療裁判で財前の不利になる証言をした後に大学内で行き場を失った里見の就職先を紹介するなどしました。

また佐々木傭平の死因を解剖によって突き止め、財前の診断ミスの決定的証拠を提供しました。大河内清作を演じた品川徹は中学卒業後、一度家具職人となります。その後定時制高校で演劇部に入部した後、劇団を立ち上げて活動しました。品川徹の出演作の中で大河内清作が一番の当たり作として評価されています。

浪速大学病院の内科教授、第一内科部長として、自身の利益のために財前五郎を教授選で推薦した、財前の味方として活躍した鵜飼良一を演じたのが伊武雅刀です。鵜飼は登場時から最後まで自己保身のために行動し、大学病院の権威主義の代表として白い巨塔では描かれており、財前の死期が近い時も自己保身のために後任人事を考えるなどしていました。

白い巨塔の教授選で財前派でも東派でもなく第三勢力として教授選に参加した野坂耕一郎を演じたのが山上賢治です。野坂耕一郎は浪速大学病院整形外科部長であり、独自の候補を教授選で擁立しました。野坂の推した候補が敗れ決選投票となった際には財前派から賄賂を贈られるなどして教授選で関わっていました。野坂耕一郎を演じた山上賢治は主に連続ドラマや2時間ドラマで精力的に活動をしています。

浪速大学病院の第二外科教授である今津昭二を演じたのが山田明郷です。山田明郷演じる今津昭二は東教授の派閥として教授選に参加しており、東教授と仲違いした財前五郎が教授になると自身の立場も危うくなると危惧し、東教授派として支援する今津昭二教授を山田明郷が熱演しました。

浪速大学病院で財前が医療裁判で訴えられる原因となった佐々木傭平の主治医である柳原弘を演じたのが伊藤英明です。柳原は天才的に手術技術を持つ財前五郎を尊敬していました。しかし佐々木傭平の財前の診断を疑いながらも外科教授の財前に逆らえず、結果として佐々木傭平を死亡させてしまい、自責の念に駆られます。また佐々木の遺族が起こした医療裁判で当初財前を擁護していたが、財前に裏切られたことで真実を話します。

柳原弘を演じた伊藤英明は1993年にジュノンスーパーボーイコンテストで準グランプリを獲得したことから芸能界入りを果たします。映画「海猿」の仙崎大輔役で大ブレイクを果たして以降2014年まで海猿シリーズで主演を果たします。また映画悪の教典では海猿から一転してサイコパスな殺人鬼を演じ、役者として新たな一面を開花させました。それ以降も数多くのドラマや映画に出演し、活躍しています。

浪速大学病院の第一外科教授であった東貞蔵の一人娘である東佐枝子を演じたのが矢田亜希子です。矢田亜希子演じる東佐枝子は東家の箱入り娘として大事にされており、大学院に通っています。お見合いの話を断っており、恋愛結婚を夢見ています。大学病院の医師の権力へ固執する働き方へ嫌気がさしており、そんな大学病院の中で唯一患者と向き合って診療している里見に好意を寄せます。

東佐枝子演じる矢田亜希子はスカウトによって芸能界入りをはたし、1995年の「愛していると言ってくれ」で芸能界デビューを果たします。その後順調にキャリアを重ね、タレント人気ランキング上位に名を連ねる好感度の高い女優として成長しました。休養期間を経て現在も女優として舞台などで活躍しています。

白い巨塔の医療裁判で佐々木傭平の遺族側の弁護士である関口仁を演じたのが上川隆也です。上川隆也演じる関口仁は医療裁判を専門に取り扱っている弁護士であり、佐々木傭平の裁判も自身の借金返済のために引き受けます。しかし担当していくうちに里見脩二や東佐枝子の真実を明らかにしたいという熱意によって心が動かされ、関口仁も熱心な弁護士へと変化していく様を上川隆也が熱演しています。

白い巨塔で財前五郎の義父である財前又一を演じたのは西田敏行です。財前又一は開業した財前マタニティの院長であり、財前五郎の妻である杏子の父です。大阪医師会副会長を務めるなど医師業界で多くのコネクションを持つ資産家として登場します。また財前五郎がどんな手を使ってでも教授になれるようにと協力を惜しまず協力します。

財前又一を演じる西田敏行は言わずと知れたベテラン俳優で数々のヒット作に主演から脇役まで幅広い役柄をこなして出演しています。多くの作品に出演していますが、代表的な作品として釣りバカ日誌で主役の浜ちゃんを演じています。またNHK大河ドラマや三谷幸喜監督の映画などに出演しています。

2003年に放送された白い巨塔の特別編にのみ出演し、財前五郎の死後、財前の後任である浪速大学病院にの第一外科教授として外部からやってきた綿貫定男を演じたのが升毅です。升毅は1955年生まれの2019年現在64歳です。1975年に俳優としてデビューして以来、ナレーターとしても活躍しています。NHK連続テレビ小説シリーズに数多く出演しており、その他にも数々の大ヒットドラマに出演している脇役としてかかせない俳優です。

特別編にのみ出演し、財前の志望する5年前に手術を受けており、術後検診でがんの再発が判明し、末期がんであることを柳原医師から告げられる斎藤たかよを演じているのは島かおりです。1946年生まれの2019年現在73歳であり、1960年代後半に映画で、70年代からはテレビドラマを中心に精力的に活動していた女優です。最近では2014年の映画相棒劇場版Ⅲにも出演し、2019年はメゾン・ド・ポリスにも出演し、話題となりました。

2003年に放送された白い巨塔は全21回放送分がDVDに収録されて発売されています。全5巻となっており、最終回の財前五郎ががんで死亡する回まで収録されています。しかし財前五郎の死後を描いた特別編はDVDに収録されていません。特別編の大半は総集編であり、収録されている放送回と多くが内容が被ってしまうことが収録されていない理由として予想されています。特別編は今のところ視聴できない状況となっています。

白い巨塔の原作は山崎豊子の同名小説が原作となっています。山崎豊子とは1924年生まれで2013年に亡くなっており、小説家として数多くの名作を残しています。代表作として「花のれん」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」などがあります。そんな名作を生み出す山崎豊子ですが、中でも白い巨塔は山崎豊子の最高傑作との呼び声が高い小説です。白い巨塔とは一体どのような内容なのでしょうか？

小説白い巨塔はドラマと同様に浪速大学病院に勤める財前五郎と里見修二を中心に、1960年代の医局の問題点、医学界の権力争いの醜さなどを描き、医学界にもインフォームドコンセントの重要性を知らしめるなど連載当時に日本社会に一石を投じた作品となっています。1963年から1965年に医療裁判の第一審までを描き完結しますが、続編を望む多くの声から1967年から1968年に続編を連載することとなりました。

白い巨塔特別編の感想と評価を紹介します。まず最初に白い巨塔特別編を見逃した方がDVD化されていない現状を残念に思っている感想です。約15年前に放送された白い巨塔の特別編を録画していたが現在もその記録を持っている方は少なく、現在では改めて視聴することが困難な状況となっています。ファンの声がきっかけになって白い巨塔の特別編をDVD化、BD化して多くの方が視聴できるような状況になることを祈るばかりです。

続いての白い巨塔特別編についての感想、評価です。こちらのファンの方は2003年に放送された白い巨塔の最終回を視聴したのですが、最終回の1週間後の特別編は仕事の都合で視聴できなかったことを残念に思う感想です。特別編はこれまでの総集編がメインではありますが、やはり放送当時大ヒットを記録したドラマであり、当時視聴した世代はとても印象に残っているため、特別編を視聴できなくて残念との感想が多く聞かれています。

最後の白い巨塔の特別編の感想、評価です。財前の死後、浪速大学病院に残ることになった柳原医師が里見石を浪速大学病院に戻ってくるようお願いするシーンですが、里見は財前の生前からその要請を断っていたのでした。大学病院に生きる柳原とがん患者を救いたい里見の双方の想いがぶつかるシーンであり、それぞれの今後の医師として生き方が描かれた名シーンとの感想が多くあります。

いかがでしたか？白い巨塔の続編である特別編のキャストやあらすじをネタバレ紹介しました。2003年に放送されたドラマ白い巨塔はこれまで数多くドラマ化された白い巨塔シリーズの中でも最高傑作との呼び声の高い作品になっており、反響の大きさに続編である特別編が製作される運びとなりました。またドラマ自体も第一部、第二部との構成になっており、全21回放送されるボリュームのある内容となっています。

白い巨塔の視聴者であればだれもが気になる財前死後の浪速大学病院のその後が描かれており、財前に反発した柳原のみ大学病院に残って仕事をするという皮肉な結果になっています。また財前に反発している柳原ですが、大学病院のやり方に染まっており、里見との考え方の相違などもまた考えさせられる内容となっています。白い巨塔の特別編をまだ見ていない方は注目の作品となっているので要チェックです。