ブレードランナー2049の評価は?海外での反応やあらすじ・結末をネタバレ

『ブレードランナー2049』は、2017年10月にアメリカで公開されました。公開以前から絶大な期待と波紋を呼んだのには大きな理由がありました。本作ブレードランナー2049は、ブレードランナー(1989年)の続編として製作されています。前作ブレードランナーは、SF界では評価が高く、不動のレジェンド作であり、今でも語り継がれ多くの手厚いファンがいます。そんな期待の高まった中、公開されたブレードランナー2049です。実際の評価や反応を、あらすじや結末を交えて紹介します。

ブレードランナー2049の評価は?海外での反応やあらすじ・結末をネタバレのイメージ

目次

  1. ブレードランナー2049の評価を紹介!あらすじ・結末もネタバレ!
  2. ブレードランナー2049のあらすじをネタバレ!
  3. ブレードランナー2049の結末をネタバレ!
  4. ブレードランナー2049を見た人の評価や海外の反応を紹介!
  5. ブレードランナー2049の評価まとめ!

ブレードランナー2049の評価を紹介!あらすじ・結末もネタバレ!

今回は『ブレードランナー2049』のあらすじを結末までネタバレすると同時に、海外での評価も考察しています。デッカードを再びフォードが演じ、ライアン・ゴズリングが共演しているこの作品は、日本などアジア市場以外では今月はじめに公開されており、Rotten Tomatoesでは海外映画評論家による282の批評の89%が、また3万9千人以上の一般観客の82%がポジティヴに評価しています。

オリジナルから30年後の世界を描く続編『ブレードランナー 2049』は、スコットが製作総指揮を務め、『メッセージ』(2016年)のドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンを取りました。『ブレードランナー』の信奉者であることを自他共に認めるヴィルヌーヴ監督。第90回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、撮影賞と視覚効果賞の2部門に輝きました。他にも数多くの映画賞を受賞し、観客や海外映画評論家からの評価が高い作品です。

前編ブレードランナーから、続編ブレードランナー2049への流れ(あらすじ・ネタバレあり)

前作ブレードランナーが公開されてから30年後の公開となる本作ですが、劇中の時間も同じく30年後という設定をしています。主人公も時代も新しいですが、前回の主人公であるフォードも参加し、前作のストーリーが重要な軸となっています。前作から、しっかりと時代背景が繋がっています。そのため、前作を見るように薦める海外評価もあります。ブレードランナー2049に対して、海外評価で批判の声もあります。

たしかに万人受けするような内容ではない理由としては、典型的なSF映画と異なる点が挙げられます。SF映画といえば、『スター・ウォーズ』(1977年)、『スター・トレック』(1979年)など、それまで主流だったクリーンな宇宙冒険劇で描かれた景観や、激しいアクションムービーとは異なっていました。従来の規定を打ち破った本作ブレードランナー2049は、一味違ったユニークな作品と仕上がった所以です。

前作ブレードランナーの影響!映画、ファッション、音楽、ゲームにまで及ぶ!

ブレードランナーの影響は、海外のみならず、国内でも、映画、ファッション、音楽、ゲームにまで及びます。日本の映画監督、押井守も、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の中で、ブレードランナーの中での大きな問いであった「命とは何か。機会に魂はあるのか?」をテーマとしています。また、押井監督の未来都市描写の中でも、ブレードランナーを通らずには描けなかったと、強い影響を受けています。

賛否両論!前作ブレードランナーが今でも金字塔であるわけ・監督の意図。未だに評価が高く、謎めいている本作。

ブレードランナー2049に対して、評価が高く根強いファンがいるのには、映画の解釈が謎めいている点が多く挙げられます。事実デッカードを演じたハリソン・フォードは、オリジナル作品出演時、彼がレプリカントであることは伝えられなく人間として演じたと話しています。スコット監督の解釈も映画を作りながら変わっていったと言えるでしょう。長いこと、デッカードはレプリカントではないのかという憶測が広がります。

デッカード役を再びフォードが演じ、ライアン・ゴズリングが共演しているこのブレードランナー2049は、日本などアジア市場以外でも2017年10月より公開が始まり、Rotten Tomatoesでは映画評論家による350の批評の87%が、また5万7千人以上の一般観客の81%で、高評価を示しています。

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ブレードランナー2049のあらすじをネタバレ!

今回は『ブレードランナー2049』のあらすじをネタバレします。レプリカントという人造人間が造られるになった未来。ハリソン・フォードが演じたデッカードも、今作でライアン・ゴズリングが演じたKもLA警察所属のブレードランナーです。前作に出てきたレプリカントは寿命があり、人間に対して反逆も起こしました。

「この世には奇跡が起きることがあるんだ」という謎の言葉

ある日、Kは捜査のために反社会運動に関わったレプリカント、サッパー・モートンのいる郊外の農場に行きます。Kは激しく抵抗するモートンに対し、何の感情もなく殺します。モートンは「この世には奇跡が起きることがあるんだ」という謎の言葉を残し、力つきます。Kは農場に立つ死んでいる木に違和感を覚え、周辺を調査します。すると、枯れ木の根元にトランクが埋まっていることに気付きます。

枯れ木に埋まった箱が解体されると、一人のレプリカントのなきがらが入っていました。製造者であるウォレスに確認したところ、前作の主人公デッカードの愛したレプリカント『レイチェル』だったことが判明します。その死因は帝王切開による出産でした。レプリカントは出産できないという事実を覆すこの出来事でした。上司はその事実が知れ渡る前に、その子供を探し出し始末し何事もなかったようにすることをKに課しました。

ブレードランナー2049のレプリカントには、魂があるのか

レプリカントであるKにとって、生まれた子供の抹殺に対して初めての抵抗が芽生えていました。Kの今までの任務は「レプリカント」を殺すことであり、人間含め「生まれたもの」を殺したことがありませんでした。しかし、「命令に逆らう選択肢はない」として任務を開始します。ジョシ警部補はKを引き止め、「あなたは魂がないのによくやっている」と言いました。

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ブレードランナー2049の結末をネタバレ!

ここからは、ブレードランナー2049の結末をネタバレをします!レプリカント生産者のウォレスは、レプリカントを作るのに限界を感じていました。そんなところに、ちょうどKからレプリカントが子供を産むことができたことを知らされます。そこで、部下のラブにKを追跡するように命じ、Kの行動を監視し始めます。

ブレードランナー2049あらすじ紹介!デッカードの行方を追うK

レプリカント生産者のウォレスが、レプリカントを作るのに限界を感じていたところ、Kからレプリカントが子供を産むことができたことを知り、部下のラブにKを追跡するように命じます。ラブはKの行動を監視します。

ラブとKの闘い

デッカードの居場所を突き止めたK。デッカードを父親と思い接するKに対し、デッカードの対応は冷たいものでした。そこへ、ラブが襲撃してきます。そして、Kの愛する女性であるジョイのAIスイッチを切り、ジョイを消滅させてしまいました。Kは涙を流します。デッカードはラブにより連れ去られてしまいました。

記憶のスペシャリストであるドクター:アナ・ステリンが、まさかのデッカードの娘

なぜデッカードが、レイチェルと別れ、娘とも会わずに身を隠していたか。そして、なぜ自分の父親であろうデッカードが、Kに対してそれらしからぬ対応をしたか。ジョイを失った悲しみも癒えないうちに、レプリカントの生き残りで、身を隠していたフレイザから予想もしていなかったことを伝えられます。レイチェルの子供は女であることを。

デッカードを娘に会わせたKは?

Kは自分は人造人間と人間との間に生まれた特別な存在であると一度は認識させられました。しかし、実際にはそれはデッカードの本当の娘であるドクター、アナ・ステリンを守るためにKに取り込まれた情報でした。酷くショックを受けるKですが、最終的にはデッカードを娘に合わせるために自分の命を懸けてラヴと戦いました。Kは「人間ではないこと」に迷いますが、自身を犠牲にしてでも彼を守り抜くという結末を選びました。

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ブレードランナー2049を見た人の評価や海外の反応を紹介!

米大手映画批評サイト「Rotten Tomatoes」ではプロの批評家による支持率が89%、一般視聴者による支持率が84%と現在のところいずれも高い評価を下しています。マスコミでの評価は二分し、『ニューヨーク・タイムズ』では「めちゃくちゃで、ぞっとする、混乱そのものだ」と酷評でしたが、『ワシントン・ポスト』は「心を打つシナリオから、素晴らしく超モダンなセットに至るまで、あらゆる面で偉大な作品」と賞賛しました。

シド・ミードによる卓越した映像への海外評価

ブレードランナー2049で描かれた世界館は前作の雰囲気を残しながらも、最新の技術を使った映像で好評を博しました。この未来都市のイメージは、スコット監督が東京を訪れた際に見た、猥雑で煌びやかな夜の新宿歌舞伎町を基にしたと言われています。第1作に続き本作にも、日本語を中心とした日本文化が取り入れられています。近未来SFといっても、CGやVFXで過度に派手な演出をしていないところが良いという感想が多いです。

本作を特徴づけているものの一つが、「ビジュアル・フューチャリスト」であるシド・ミードによる演出、そして、デザインです。全体的に静かで暗いイメージの、ホログラムであるジョイの美しさが際立ちます。新作ブレードランナー2049では、全体的に静かで暗いイメージの世界観がさらに深まっています。広大な砂漠や謎めいたエリア(虫の養殖や、子供たちを働かせる孤児院など)が出てきます。

その世界に生きる人々も不思議な世界観に包まれています。ゴズリングはインタビューの際に、今作ブレードランナー2049は、前作以上に孤独な世界へと進んでいることを明かしています。そして、人間に反抗しだしたブレードランナーを、新型のブレードランナーが抹殺していく結果、構想はさらに複雑化しています。その結果、新型ブレードランナーは、自分自身の存在についての秘密を知っていくことになります。

シド・ミードの映像を見ると、前作をリスペクトした内容になっていることは明らかです。哲学的な会話、人造人間が魂は何か問う姿や生きる意味に苦しめられる様子など、前作での要素を引き継いでいます。

キャストの演技が最高だった!

人気上昇中の俳優ライアン・ゴズリング(36)が主演を務め、前作に続くフォードが加わって物語は展開していきます。ここまでで、前作と今作のあらすじを整理してきました。25年ぶりの続編となるブレードランナー2049はそれだけでも話題性があり、注目は高まるばかりです。豪華なキャストにも注目です。

ライアン・ゴズリング(役K)への海外評価

主役のKを演じたライアン・ゴズリングは、微妙な動きや表情の変化で感情を表現することができる俳優として有名です。感情を出さない役柄ですが、内面を強く伝えることができています。彼はまた、俳優として以外にも、監督としても活躍しており、演出する際に、言葉選びや観客への伝え方などをアドバイスします。責任感が強く、頼もしい役者です。

ハリソン・フォード(役リック・デッカード)への海外評価

リック・デッカードを演じたハリソン・フォードは、約35年前に制作された前作『ブレードランナー』でもデッカードを演じました。中盤からの登場ですが、リック・デッカードは非常に重要な役でした。若き女性の間でも根強いファンのいるハリソンといえば、「ニヒルで粗暴で男くさい感じ」のイメージですが、この作品はハードボイルド的な要素もふんだんに盛り込まれています。

アナ・デ・アルマス(ジョイ役)への海外評価

ヒロイン、ジョイを演じたアナ・デ・アルマスは、キューバ出身の若手女優です。劇中でKの良き理解者の疑似恋愛AIを魅力たっぷりに表現しました。メキシコ映画などに出演していたため、日本ではよく知られていない女優でした。しかし、「世界で最も美しい顔100人」で9位に選ばれるなど、今後の活躍が期待されている女優です。

哲学的メッセージに、国内外で長く愛される理由が!

前作に引き続き、今作でも、『人間とは何か、魂とは何か』といった問いかけが投げかけられます。憂鬱さを基調とした世界観ゆえ、公開当時はさほど人気もなく、興行成績もふるいませんでした。しかし、その革新性や難解さは、「見るたびに新しい発見がある」という面白さにつながり、今日ではSF映画の金字塔と呼ばれるようになっています。哲学的な問いかけは、今も色褪せることのない命題です。

哲学的で、答えの出ないストーリー

ブレードランナー2049は、哲学や宗教的な問いに満ち、映像全体に美意識がみなぎっています。このような作り込まれた深い作品においては、陰鬱で観客を困らせるような部分は問題にはならず、逆に何度も繰り返し鑑賞することで、内容がより理解でき、雰囲気に深く入り込んでいくことができます。

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ブレードランナー2049の評価まとめ!

以上、前作ブレードランナーから、今作ブレードランナー2049までの、あらすじと結末までのネタバレ、および海外評価をご紹介しました!いかがでしたでしょうか?ブレードランナー2049は2時間30分を超える大作です。長い映画ですが、前作のファンからも高評価を得るほど見応えがあります。素晴らしい映像美、豪華なキャストも含め、ご鑑賞ください!

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