ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルは実在した人物?どこまで実話?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のモデルとなった実在の人物や、映画で描かれたエピソードのどこまでが実話なのかを調べてまとめました。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は巨匠マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオの5回目の共同制作となったブラックコメディ映画です。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』はとある株式ブローカーの伝記が原作となっています。この記事では『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で描かれた人物や実話について紹介していきます。

ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルは実在した人物?どこまで実話?のイメージ

目次

  1. ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルとは?どこまで実話なのか考察!
  2. ウルフ・オブ・ウォールストリートとは?
  3. ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルは実在した人物?
  4. ウルフ・オブ・ウォールストリートはどこまで実話?
  5. ウルフ・オブ・ウォールストリートを見た人の感想・評価を紹介!
  6. ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルは実在していた!

ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルとは?どこまで実話なのか考察!

実話が元になっている映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のモデルや実在した人物たちのエピソードを紹介します。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は金融業界を舞台に、証券詐欺やマネーロンダリングで莫大な財産を築いた実在の人物、ジョーダン・ベルフォートが主人公のモデルになっています。他にも、映画の登場人物の多くにモデルとなった実在の人物がいます。

この記事ではそんな実在の人物や、ジョーダン・ベルフォートたちが経験した実話について調べてまとめました。映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ではドラッグやセックスで滅茶苦茶な暮らしをしているように描かれたジョーダン・ベルフォートたちですが、実話でも映画のような狂乱の日々を送っていたようです。

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ウルフ・オブ・ウォールストリートとは?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は2013年のアメリカ映画です。実在の人物ジョーダン・ベルフォートが出版した『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』という回顧録が原作とした、伝記映画であり、ブラックコメディ映画としての側面もあります。日本では「貯金ゼロから年収49億円 ヤバすぎる人生へ、ようこそ。」というキャッチコピーで公開されました。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の映画化を巡っては俳優だけでなく映画製作者としても知られているレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが争いました。結果的に映画化の権利を獲得したレオナルド・ディカプリオ側は、これまで何度も共に仕事をしてきたマーティン・スコセッシを監督に迎えて『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を制作しました。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の監督を務めたのはマーティン・スコセッシです。マーティン・スコセッシは1942年11月17日生まれのアメリカの映画監督です。ロバート・デニーロを主演に迎えた1976年の映画『タクシードライバー』や、レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンが主演した2006年の映画『ディパーテッド』といった作品が有名です。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の主演はレオナルド・ディカプリオです。レオナルド・ディカプリオは1974年11月11日生まれのアメリカの俳優兼映画製作者です。10代の頃から俳優活動を始めて、『ロミオ+ジュリエット』や『タイタニック』で一気に知名度を上げました。以降、多くの作品に出演し、2016年の『レヴェナント: 蘇えりし者』ではアカデミー主演男優賞を受賞しました。

ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルは実在した人物?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の主人公のモデルは実在する人物です。主人公の名前はジョーダン・ベルフォート。ジョーダン・ベルフォートは実在する人物の名前をそのまま利用している登場人物です。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で描かれたジョーダン・ベルフォートの狂乱振りは実話を元にしたエピソードが多くありました。

モデルは実在する人物だった!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の主人公であるジョーダン・ベルフォートは実在した株式ブローカーです。ジョーダン・ベルフォートは1962年7月9日にアメリカで生まれました。大学では生物学を学び、卒業後は歯科医を目指します。しかし、歯科学校の学長から「金を稼ぐためにここ(歯科学校)にいるなら、間違っている」という旨の言葉を受け、歯科医を目指すことをやめました。

その後、ヨーロッパの財閥として名高いロスチャイルドの証券マンとして金融業界に足を踏み入れました。しかし、世界恐慌にきっかけとなった1987年10月19日の世界的な株価暴落(ブラックマンデー)を経験します。その後、1990年にストラットン・オークモントを設立して独立します。しかし、ストラットン・オークモントは詐欺行為で投資家から大量の資金を得る詐欺行為を行う会社でした。

ジョーダン・ベルフォートの壮絶な人生とは?

ペニー株(ぼろ株)を強引なセールストークで騙し売り付け、ストラットン・オークモントは急成長しました。ジョーダン・ベルフォートは26歳の時点で年収49億円あったとも言われています。大金持ちになったジョーダン・ベルフォートですが、その欲望は留まることを知りません。頻繁にパーティーを開くようになり、ドラッグとセックスに溺れていきました。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でも描かれたように、ジョーダン・ベルフォートは「クエイルード」(ルード)という薬物依存に陥っています。しかし、ストラットン・オークモントは金を稼ぎ続け、社員の数は1000人を超えるほどになりました。この時期の狂乱ぶりは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でも詳しく描かれています。

しかし、1998年、マネーロンダリングと詐欺の疑いでジョーダン・ベルフォートは逮捕されます。22か月間の服役をすることになりますが、刑務所の中でカナダのコメディアン・トミー・チョンと出会い、自伝を書くことを勧められました。その後、『ウォール街狂乱日記 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』というタイトルで回顧録を出版しました。これが映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の原作となっています。

出版を機に、作家や講演活動が多くなったジョーダン・ベルフォートですが、ストラットン・オークモント社時代の罪に対しての賠償責任を果たしていないと、2013年にも提訴されています。1500人を超える被害者に対して利益の50%を返還する必要があり、相当な額の賠償金を支払わなければいけない状態です。

ジョーダン・ベルフォートは株式ブローカーの現場から退いた後も2冊の本の出版と、講演活動によって現在もカリスマ性を保っているようです。その一方、上記の活動で収入を得ているにも関わらず、賠償金の支払い義務を果たしていないとして批判も受けています。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は「被害者の人にとっては笑えないブラックコメディだろう」と言われます。

モデルとなったジョーダン・ベルフォート本人が出演していた?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』には主人公のモデルであるジョーダン・ベルフォート本人がカメオ出演しています。映画のラストシーンでレオナルド・ディカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートはニュージーランドで講演会を開きますが、この際司会役を演じたのがジョーダン・ベルフォート本人です。日本語吹き替え版では声優の飛田展男が声を当てていました。

ジョーダン・ベルフォートを演じたのはレオナルド・ディカプリオ

そんな破天荒な人物であるジョーダン・ベルフォートを『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で演じたのはレオナルド・ディカプリオです。前述のようにレオナルド・ディカプリオは若い頃からキャリアをスタートさせ、現在では演技力も高く評価されている俳優です。レオナルド・ディカプリオは役作りのためにジョーダン・ベルフォートと実際に会っています。

ジョーダン・ベルフォートと会ったレオナルド・ディカプリオは、ドラッグを吸ってハイになる様子を演じるためにジョーダン・ベルフォートからアドバイスを受けたといいます。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の中では何度もドラッグを吸うシーンが出てきますが、レオナルド・ディカプリオのリアリティのある演技はジョーダン・ベルフォート本人直伝だったということです。

もちろん、レオナルド・ディカプリオが『ウルフ・オブ・ウォールストリート』中で吸っていたのは実際のドラッグではなくビタミン剤です。レオナルド・ディカプリオはジョーダン・ベルフォートのアドバイスを参考にハイになっているシーンの演技をし、地面を這って車に乗り込むシーンではアドリブも取り入れました。足で車のドアを開くシーンで無理な体勢を取ったレオナルド・ディカプリオは背中を痛めたといいます。

ウルフ・オブ・ウォールストリートはどこまで実話?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は実在の人物の自伝が原作であるため、多くのエピソードは実話をもとに構成されています。ここではジョーダン・ベルフォート本人へのインタビューから明らかになっている『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のエピソードで描かれた実話をまとめて紹介しています。

ヨット沈没の話は事実だった!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の後半で、ジョーダン・ベルフォートのクルーザーが沈没する事件が描かれますが、これは実話をもとにしています。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では不正を隠ぺいするために急いでスイスの銀行に向かおうとするあまり、大荒れの海でクルーザーが沈没しました。イタリアの救助隊に助けられたのは実話です。

嵐の中にあってもジョーダン・ベルフォートはドラッグを取ってくるようにダニーに頼んでいました。モデルとなったジョーダン・ベルフォート本人によると、ドラッグを取りに行かせたのは実話のようです。しかし、伝記の流れた水場を進めないとダニーは一旦断ります。ジョーダン・ベルフォートがダニーを勇気づけると、ダニーは火傷しながらもドラッグを手に入れ、ジョーダン・ベルフォートを喜ばせたというのが実話のようです。

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では、ジョーダン・ベルフォートたちを救助に来たプライベートジェットのエンジンにカモメが入って爆発したということになっていますが、これは半分は実話のようです。実際には、モデルとなったプライベートジェットはジョーダン・ベルフォートたちが救助された後に、エンジントラブルで墜落したというのが実話でした。映画ではクルーザーの沈没とセットで描かれています。

相棒ダニーは実在していた?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に登場するジョーダン・ベルフォートの相棒ダニーは実在する人物です。ただし、ダニーのモデルとなった人物の名前はダニー・ポルッシュというそうです。また、映画のダニーの行動はダニー・ポルッシュ以外の複数の社員の行動をモデルとしており、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のダニーの人物像はかなり脚色が加えられているようです。

実在の人物であるダニー・ポルッシュはジョーダン・ベルフォートと同じく逮捕されています。ジョーダン・ベルフォートよりも長い39か月の刑期を終えたのは2004年のことでした。従兄弟の妻・ナンシーとは離婚して若い妻を新たに娶ったといいます。その後はフロリダで医療機器メーカーを経営していましたが、2015年、同社にはFBIの査察が入っています。

2番目の妻ナオミは実在した人物?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でジョーダン・ベルフォートの2番目の妻となったナオミは実在した人物がモデルになっています。ナオミのモデルになったのはナディーヌ・カリディという名の人物です。ナディーヌ・カリディは元々はカーレーサーの恋人がいましたが、ジョーダン・ベルフォートと知り合って1991年に結婚しています。ナディーヌ・カリディはCMモデルなどの芸能活動もしていた人物でした。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ではジョーダン・ベルフォートが「ナオミ号」というクルーザーを妻にプレゼントしていますが、この話も実話です。実際には「ナディーヌ号」という名前でしたが、妻に船をプレゼントしたことに変わりはありません。先述のように、「ナディーヌ号」は後に嵐に飲まれて沈没しました。

2005年にジョーダン・ベルフォートと離婚したナディーヌ・カリディは、後にWizard World社のCEOと再婚しています。2015年には大学院で医療心理学の博士号を取得したと報じられており、セレブリティとしての暮らしは依然保っているようです。

映画で描かれた会社の様子は事実なのか?

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では常にドラッグやセックスと共にあるジョーダン・ベルフォートの滅茶苦茶な日常が描かれました。実在した会社であるストラットン・オークモントの社内の様子は一般の会社のイメージとは大きく違います。しかし、これは映画のための演出ではなく、実話のエピソードを基にしたシーンであるとジョーダン・ベルフォート本人は認めています。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では10,000ドル欲しさに女性社員が丸刈りにするシーンがありますが、これは実話のようです。映画の中で語られたように、豊胸手術のために実在の女性社員が志願したそうです。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では小人症の男をダーツに見立てて社員が遊ぶシーンがあります。これも実話のようです。モデルとなったジョーダン・ベルフォート本人は「自分は参加していなかったが、社内でそういう行為が行われていたことは知っていた。賛同はしていない」という旨の発言をしています。映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の中でもこの行為に対しては難色を示している姿が描かれました。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のストラットン・オークモント社ではトイレでセックスに励む社員の姿も描かれ、社内セックス禁止の張り紙がされていました。この張り紙も実話のようです。実際にはまずはエレベーターに張り紙が張られたそうです。会社の地下には常に売春婦たちが待機していたと、ジョーダン・ベルフォート本人が本に記しています。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のストラットン・オークモント社には何故かチンパンジーがいますが、これは実話を基にした演出のようです。ジョーダン・ベルフォート本人によると、チンパンジーだけでなくガラガラヘビやイグアナが社内で飼われていたとのことです。また、ダニーが同僚の金魚を食べるシーンがありますが、これも実話だそうです。

映画でも描けないような酷いこともした?

ジョーダン・ベルフォート本人は「今まで観て来たことの中で一番酷いことは何?」という質問に対して「テレビでは答えられない」と言っています。「性的に異常なことをして気分が悪くなった」とも語ります。その行為は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ではジョーダン・ベルフォートがラスベガスに向かったシーンで示唆されています。乱交パーティーが行われたことを示唆する場面でしたが具体的には描かれていません。

ウルフ・オブ・ウォールストリートを見た人の感想・評価を紹介!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を見た人の感想や評価を紹介しています。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は肯定的な評価と否定的な評価の両方が下されています。賛否両論の背景には過激な内容が続く映画の描写に好みがわかれるところがあるようです。そんな『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に寄せられた感想をまとめました。

痛快なストーリーだった!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を見た人の感想にはテンポ良く進むストリーが痛快という感想があります。ウルフ・オブ・ウォールストリートは上映時間179分という大作ですが、ドラッグやセックスなど、欲望のままに突き進んでいくジョーダン・ベルフォートの常人離れした生き様は「面白い」と評する人が多くいました。

人間の欲がよくわかる作品だった!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を見た人の感想には「欲望のままに生きる人間の姿に苦笑いする」といった感想もありました。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は全編通してドラッグとセックスに明け暮れる姿が描かれています。映画の演出ではなく、実話を元にしたエピソードであることに衝撃を受けた人も少なくありません。登場人物の多くが欲にまみれています。

レオナルド・ディカプリオの演技が素晴らしい

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を見た人の中には「レオナルド・ディカプリオの演技が素晴らしい」と感想を述べる人もいます。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のためにレオナルド・ディカプリオはジョーダン・ベルフォート本人とも会っています。その為、ドラッグとセックスに溺れる人間を巧みに演じ切ったと称賛する感想がありました。

途中で飽きた

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を見た人の感想には「途中で飽きた」という感想もあります。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は一般的な映画よりもかなり長い上映時間の映画です。内容もセックスとドラッグに溺れている人間の半生を描いた作品なので、好き嫌いが別れる作品のようです。面白いという人の中にも「主人公は好きになれない」という感想は多くありました。

刺激が強すぎる

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を見た人からは「刺激が強すぎる」という感想も挙げられています。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』はヌードやセックスシーンが多いです。中にはアブノーマルなセックスの様子が示唆される場面もあるため、苦手な人には刺激が強すぎるようです。ジョーダン・ベルフォート本人は映画では描けないようなこともしていたというので、映画はまだ表現を抑えているほうなのかもしれません。

ウルフ・オブ・ウォールストリートのモデルは実在していた!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のモデルとなったジョーダン・ベルフォートや、実話がもとになった映画のシーンを紹介しました。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は脚色を加えているものの、多くのシーンは実話のようです。また、ジョーダン・ベルフォート本人は「現実はさらに過激だった」という旨も発言しているので、事実は小説より奇なりということわざ通りの半生を送ってきたのかもしれません。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は過激なシーンがかなり多く、上映時間もかなり長いので、好みの別れる映画のようです。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を「テンポが良く時間が気にならない映画」と評価する人もいれば、「途中までしか見れなかった」という人もいます。まだご覧になっていない方は、ぜひ一度ご覧ください。実話を基にした衝撃的なエピソードが満載です。

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