【アイアムアヒーロー】実写映画と原作漫画の違いは？登場人物やキャストは？

俳優の大泉洋さんが主演のゾンビ映画として話題となった「アイアムアヒーロー」ですが、原作と映画の違いなどが気になった人もいるかもしれません。今回は、アイアムアヒーローの原作と映画の違いについてや、ラストまでのあらすじなどをまとめて紹介します。邦画の中でも本格的なゾンビ映画のアイアムアヒーローですが、原作との違いを知った上で鑑賞すると、さらに楽しむことができる映画になっているはずです。

原作のアイアムアヒーローは、花沢健吾先生が描くサスペンスホラー漫画です。映画から原作を知ったという人も多いはずですが、2009年から2017年まで「ビッグコミックスピリッツ」にて連載されていました。原作は全22巻が刊行されており、原作関連としてスピンオフの「アイアムアヒーロー in OSAKA」「アイアムアヒーロー in IBARAKI」なども発売しています。原作以外に、アンソロジーなども発売されている人気作品です。

原作を基にした実写映画のアイアムアヒーローは、2016年4月23日に公開されました。R15+指定となっており、ラストまで過激な描写も多い映画です。映画の製作は静岡県浜松市と韓国のアウトレットモールで行われ、韓国ロケでは実銃が使用されるシーンもありました。実写映画の他にも、「アイアムアヒーロー はじまりの日」というスピンオフ作品も制作されています。こちらはdTVで配信されており、映画の前日譚が描かれています。

ラストまで目が離せない緊迫の物語が面白いアイアムアヒーローですが、実写映画と原作漫画ではどのような違いがあるのかも気になるところではないでしょうか？続いては、アイアムアヒーローの映画と原作漫画の違いについてを順番に紹介します。あらすじを知っている人であれば、どういった部分に違いがあるかわかりやすいはずです。映画では原作のラストまで描かれていないので、続きがありそうな終わり方をしています。

アイアムアヒーローの実写映画では、主人公の英雄を俳優の大泉洋さんが演じています。漫画版では、冴えない主人公の内面的な部分が描かれるシーンも登場していました。しかし、映画ではそういった主人公の内面描写が無く、エンターテイメントが重視された仕上がりになっています。大泉洋さんの演技だけでも一見の価値はあります。けれど、主人公についてさらに深く知りたいという人は、原作漫画を読む必要があるかもしれません。

原作漫画と映画の違いに、比呂美の存在感というものがあります。原作漫画では、そもそもの出会いの場所が樹海の中でした。ダメ人間な英雄に呆れながらも関係を築いていくシーンはカットされてしまい、さらに比呂美がいじめられっ子だという設定も削除されています。実は彼氏もいるのですが、それらの設定もありません。映画のラストまで、比呂美の存在感はまるで空気のようになってしまっており、原作ファンには不評なようです。

原作漫画と映画の違いもあるアイアムアヒーローですが、映画では原作のようなゾンビを違和感なく表現することができています。ラストまで何体も登場するZQNですが、邦画ではゾンビはどうしても違和感が出てしまう場合が多いものです。けれど、本作ではラストまで迫力ある映像と共にZQNの生々しい姿が描かれており、洋画ホラーのようなゾンビ映画に仕上がっています。違いだけでなく、こういった点も見どころのひとつです。

原作と映画の違いだけでなく、大泉洋さんを始めとするキャストについても注目したい作品です。続いては、アイアムアヒーローの登場人物についてを一覧にして紹介します。後半にいくにつれて登場人物が増えてくる作品なので、登場人物をしっかり把握できていなければ物語を理解しきれなくなってしまう可能性もあります。登場人物とキャストの顔を一致させた上で、ラストまで物語を楽しみ尽くせるようにしておきましょう。

名前：大泉洋(おおいずみ よう)
生年月日：1973年4月3日(現在47歳)
出身：北海道江別市大麻
身長：178cm
血液型：B型
職業：俳優、タレント、声優、作家、歌手
所属事務所：CREATIVE OFFICE CUE

主人公の鈴木英雄役を演じている、大泉洋さんの主な出演作品は「救命病棟24時」「ハケンの品格」「暴れん坊ママ」「龍馬伝」「ラッキーセブン」「まれ」「真田丸」「ノーサイド・ゲーム」「river」「アフタースクール」「探偵はBARにいる」「青天の霹靂」「駆込み女と駆出し男」「恋は雨上がりのように」「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「グッドバイ～嘘からはじまる人生喜劇～」などが挙げられます。

名前：有村架純(ありむら かすみ)
生年月日：1993年2月13日(現在27歳)
出身：兵庫県伊丹市
身長：160cm
血液型：B型
職業：女優
所属事務所：フラーム

登場人物の一人、早狩比呂美役を演じている有村架純さんの主な出演作品は「あまちゃん」「スターマン・この星の恋」「失恋ショコラティエ」「弱くても勝てます」「ようこそ、わが家へ」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「ひよっこ」「ストロボ・エッジ」「ビリギャル」「僕だけがいない街」「何者」「3月のライオン」「ナラタージュ」「コーヒーが冷めないうちに」「姉ちゃんの恋人」などが挙げられます。

名前：長澤まさみ(ながさわ まさみ)
生年月日：1987年6月3日(現在33歳)
出身：静岡県磐田市
身長：168cm
血液型：A型
職業：女優
所属事務所：東宝芸能

登場人物の一人、藪役を演じている長澤まさみさんの主な出演作品は「ドラゴン桜」「功名が辻」「セーラー服と機関銃」「プロポーズ大作戦」「ラスト・フレンズ」「天地人」「都市伝説の女」「真田丸」「コンフィデンスマンJP」「ロボコン」「世界の中心で、愛をさけぶ」「涙そうそう」「そのときは彼によろしく」「モテキ」「海街diary」「銀魂」「50回目のファーストキス」「マスカレード・ホテル」などが挙げられます。

名前：吉沢悠(よしざわ ひさし)
生年月日：1978年8月30日(現在42歳)
出身：東京都杉並区
身長：175cm
血液型：B型
職業：俳優
所属事務所：テンカラット

登場人物の一人、伊浦役を演じている吉沢悠さんの主な出演作品は「青の時代」「白い影」「アルジャーノンに花束を」「動物のお医者さん」「山田太郎ものがたり」「ブラッディ・マンデイ」「平清盛」「半沢直樹Ⅱ・エピソードゼロ」「私たちはどうかしている」「星に願いを。」「逃亡くそたわけ」「道～白磁の人～」「恋愛内科25時」「伴走者」「Believer」「ちょき」「エキストランド」などが挙げられます。

名前：岡田義徳(おかだ よしのり)
生年月日：1977年3月19日(現在43歳)
出身：岐阜県揖斐郡大野町
身長：172cm
血液型：AB型
職業：俳優
所属事務所：Nabura

登場人物の一人、サンゴ役を演じている岡田義徳さんの主な出演作品は「イグアナの娘」「甘辛しゃん」「カバチタレ!」「木更津キャッツアイ」「砂の器」「篤姫」「アタシんちの男子」「南極大陸」「マザー・ゲーム～彼女たちの階級～」「イジューは岐阜と」「渚のシンドバッド」「ときめきメモリアル」「ワイルド・フラワーズ」「今日も嫌がらせ弁当」「3人の信長」「きみの瞳が問いかけている」などが挙げられます。

名前：片瀬那奈(かたせ なな)
生年月日：1981年11月7日(現在39歳)
出身：東京都江東区
身長：172cm
血液型：A型
職業：女優、司会者、歌手、ファッションモデル
所属事務所：研音

登場人物の一人、黒川徹子役を演じている片瀬那奈さんの主な出演作品は「カエルの王女さま」「マネーの天使～あなたのお金、取り戻します!～」「THE LAST COP/ラストコップ」「彼らを見ればわかること」「恋はつづくよどこまでも」「DIVER-特殊潜入班- 」「デスノート the Last name」「きみにしか聞こえない」「20世紀少年」「荒川アンダー ザ ブリッジ」「闇金ウシジマくん」「海月姫」などが挙げられます。

名前：片桐仁(かたぎり じん)
生年月日：1973年11月27日(現在47歳)
出身：埼玉県南埼玉郡宮代町
身長：176cm
血液型：B型
職業：お笑いタレント俳優、声優、彫刻家
所属事務所：トゥインクル・コーポレーション

登場人物の一人、中田コロリ役を演じている片桐仁さんの主な出演作品は「犬と歩けば チロリとタムラ」「M-1グランプリへの道 まっすぐいこおぜ!」「UDON」「GSワンダーランド」「聖家族～大和路」「ゴーストライターホテル」「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」「ラーメン食いてぇ!」「あなたの番です」「絶叫」「ザンビ」「GAKUYA～開場は開演の30分前です～」「かもしれない女優たち」「エール」などが挙げられます。

大泉洋さんを始めとする豪華俳優陣が出演する、ラストまで見逃せない映画のアイアムアヒーローです。続いては、肝心のあらすじについてもラストまでネタバレ込みで紹介します。あらすじを知った上でも楽しめる映画ですが、内容を一切知らずに鑑賞したいという人はくれぐれもご注意ください。実際に本物の散弾銃の扱い方を習ったという大泉洋さんの、緊迫の演技や登場人物達のそれぞれの物語にも注目です。

鈴木英雄は、15年前に漫画のコミック賞で佳作を取りました。しかし、35歳の現在は松尾という漫画家のアシスタントをして生活をしています。恋人で同棲中の黒川徹子は、そんな英雄に愛想を尽かしていました。その日のニュースで、土佐犬が女性に噛まれるという報道を耳にします。帰宅した英雄は、趣味のクレー銃を取り出してヒーローを気取っていました。英雄は、猟銃・空気銃の所持免許を持っていたのです。

出版社へ持ち込みをしても、名前すら覚えられない英雄は「えいゆうと書くヒデオ」だと自己紹介をします。手応えを得られずに帰宅すると、痺れを切らした徹子に家を追い出されてしまいました。その彼女の腕には、包帯が撒かれていました。クレー銃と共に行く当てを失った英雄は、同期で活躍をしている漫画家の中田コロリの漫画を公園のベンチで読んでいます。その隣で、震えながら唸る老人の様子には気がつきませんでした。

翌日出勤すると、アシスタントの松尾とみーちゃんが体調不良により欠勤しています。ニュースでは、謎の新型ウイルスが流行していることが報道されていました。松尾は、風邪薬を探しにやってきます。その首元には、絆創膏が貼られていました。松尾の目は、真っ赤に充血して静脈が浮き出ているのがわかります。仮眠中に徹子から謝罪の電話を受けた英雄は、様子が違うことに気がついて徹子の待つ家に帰宅をしました。

鍵が無かったので電話をかけますが、家にいるはずの徹子は応答しません。郵便受けの隙間から覗いてみると、起き上がった徹子はベッドの下へと落下し痙攣していました。不自然な動きで四つん這いになった徹子は、そのまま扉に近づいてきます。海老ぞり状態で襲い掛かったドアに噛み付くと、歯が全て抜けてしまいます。そのまま部屋に入った英雄の手に噛み付きますが、歯が無くなっていたので英雄は内出血で済みました。

揉み合いの末に振り払われた徹子は、英雄がかつて佳作を取った際に貰ったトロフィーに首を貫かれてしまいます。動揺した英雄は、そのまま逃げ出していきました。しかし、仕事場に戻る途中にも異様な光景を目の当たりにします。怪我をした女性の姿を見かけたり、頭上には軍用機なども飛び交っていたのです。到着した仕事場では、三谷が血まみれの金属バットを手に立っていたのです。そこにはアシスタントの死体がありました。

隣の部屋からは、包丁が刺さった状態の松尾がやってきます。そんな松尾を、三谷は金属バットで何度も殴り付けました。頭部を完全に破壊しなければダメなのだという三谷は、謎のウイルスによって感染した者が噛み付き、血液感染をするという情報を得ていたのです。しかし、三谷自身もまた右足に噛み跡がありました。自分はそうならないという三谷は、英雄の目の前でナイフを使い自身の首を刺して自殺を図りました。

その場から逃げ出す英雄ですが、街の中は混乱状態です。声をかけた警察官もまた、感染者の一人でした。自動車事故も起こっており、あちこちで煙が上がっています。道路脇にいたタクシー運転手の田村の車に乗せてもらおうとしますが、女子高生の早狩比呂美が助けを求めてきます。共にタクシーに乗り込もうとした二人ですが、官僚の千倉という人物が先に乗車しました。比呂美は助手席に、残る二人は後部座席に座ります。

タクシーでは、どのチャンネルでも臨時ニュースが流れています。都内全域は感染者の暴動によって混乱し、政府も機能していないというのです。千倉は「参事官から発砲許可がおりない」と苛立っていました。英雄は、そんな千倉の左腕に噛み傷があることに気がつきます。不安は的中し、発症した千倉は運転手の田村に噛み付いたのです。ドアロックを解除して、激しい攻防の末に千倉をタクシーから蹴落とすことに成功しました。

けれど、田村もまた発症してしまいます。猛スピードで走行するタクシーの中で、比呂美を後部座席に移動させるとシートベルトを着用しました。やがてタクシーは追突しますが、後部座席の二人は無事でした。携帯を使い掲示板で情報を得た比呂美は、感染者を「ZQN(ゾキュン)」と呼んでいることを知ります。標高の高いところでウイルスは死ぬという情報もあり、富士山を目指す二人は藤樹海のふもとにある境内で一夜を明かします。

軽食で腹を満たすと、比呂美はクレー銃を持っているなら使えば良かったと言います。しかし、英雄は「公共の場で出すのは銃刀法違反だ」と真面目に返答しました。銃はお守りだという英雄に、自分のお守りはこれだと言って比呂美はiPodに入っている「Home on the range(峠の我が家)」という曲を聞かせてくれました。これは、幼い頃に母親が歌ってくれた曲です。二人はその場で自己紹介を交わしたのでした。

翌朝、目を覚ました英雄は、比呂美の首筋に小さな噛み跡があることに気がつきます。銃口を向けると、比呂美は隣の家に住む赤ん坊に噛まれたのだと言いました。母乳から感染する可能性があるのなら、自身もまたZQNになると話します。生きることに未練はなく、自分を殺しても良いという比呂美に、英雄は「ZQNになった時に考えよう」と返しました。富士山に向かいながら英雄が彼女を守ることを宣言すると、比呂美は笑っていました。

道中で、少しくらいなら齧ってもいいという英雄に対して、不味そうだと比呂美は返します。軽口を交わしていた二人でしたが、比呂美はお守りだと言っていたiPodを英雄に渡しました。自分のことを撃てないと判断した比呂美は、英雄に自分を置いて行けと言ったのです。比呂美は発症し始めていました。謝罪と共にその場を後にしようとする英雄ですが、突如現れたZQNに英雄は襲われます。そのZQNの首を、比呂美が折ったのです。

さらに自分に向かってくる比呂美に、不味そうって言ったとぼやく英雄でしたが、彼女は英雄を襲うことはしませんでした。左目のみが白っぽく変化した比呂美ですが、まだ理性が残っていることがわかります。お守りを返却した英雄は、比呂美と共に進むことを選びました。彼女はキャットフードを好んで食べる上に、ほとんど眠ったままの状態で過ごしています。何日か樹海をさ迷った後、英雄はアウトレットモールを見つけました。

眠る比呂美をカートに載せて移動していると、モールの中は荒れ果てて閑散としていました。服を調達していると、英雄はZQNに遭遇します。英雄はピンチに陥りますが、そんな英雄を救ったのは藪という女性でした。他にも数人の仲間が現れ、咄嗟に比呂美の左目をスカーフで隠した英雄は彼らに着いていきました。別の方角から聞こえる音にZQNが引き寄せられている隙に、英雄達は建物の屋上へ逃げ込んでいきます。

その屋上では伊浦というリーダーが取り仕切り、非感染者達がテントを張って暮らしていました。仲間に加わった英雄は、地下1階の食糧庫に行くという計画を聞かされます。そして、クレー銃を渡すよう要求されますが、法律で禁じられていると返します。そんな英雄に対し、比呂美を人質にした伊浦は脅しをかけます。目覚めた比呂美は男二人を撃退しました。けれど、ZQNであることがバレてしまい、伊浦はその頭部を矢で射抜いたのです。

クレー銃は奪われ英雄は袋叩きにされますが、サンゴがクーデターを起こしたことで状況は一転します。藪の支持を受けたアブサンは、脳幹を外れたために生きていた比呂美を別のテントに隠します。ZQNと違ってまだ比呂美には脈があるという藪は、看護師だったことを明かしました。伊浦が先陣となり食糧庫へ移動を開始します。サンゴの味方に武器を取り上げられた伊浦はゴルフクラブ、英雄はハンマーを手にしていました。

大泉洋さんの親しみのある演技が面白みを増しているアイアムアヒーローですが、ラストまでのあらすじもまとめて紹介します。登場するゾンビだけでなく、登場人物達のそれぞれの思惑が交錯するラストは必見の展開です。ラストまでのあらすじを知って続きが気になったという人は、ぜひ原作漫画も読んでみることをおすすめします。あらすじだけでは伝えきれない魅力が、たっぷり詰まっている作品です。

懐中電灯の明かりを頼りに、地下駐車場から侵入した一同は監視室へ向かいます。照明を点けると、一同は急いで食糧を回収していきました。しかし、途中でスピーカーから音楽が流れ始めます。途中で離脱した伊浦の仕業によるもので、ZQNが少しずつ集まってきます。避難を開始するも次々とやられてしまい、英雄はロッカーに隠れていました。陸上選手のZQNが背面飛びで屋上に降り立ったことで、女性達もピンチに陥ります。

屋上にも瞬く間に感染が広がっていき、藪は比呂美と共に隠れます。無線には誰も応答せず、地下組も全滅したと思いました。勇気が出せずにいた英雄ですが、無線での藪の言葉によりロッカーを飛び出します。ZQNに腕を噛まれてしまいますが、ロレックスの時計をいくつも巻いていたことで無事でした。サンゴが放置したクレー銃を見つけた英雄は、それを拾います。伊浦は藪と合流しますが、すでに感染した状態だったのです。

ピンチに陥った藪でしたが、無線で英雄が伏せろと言ったことで指示に従います。伊浦の頭を撃ち抜いた英雄は、伊浦が持っていた車のキーを使い避難しようとします。そこにサンゴとアベサンもやってきますが、大量のZQNが迫っていました。鉄パイプやクロスボウを使い戦いますが、ZQNに次々とやられていきます。銃を撃ち続けた英雄は、ZQNを全滅させることに成功します。しかし、そこに陸上選手のZQNが落ちてきたのです。

陸上選手のZQNは俊敏で手こずりましたが、どうにか倒すことに成功しました。藪が運転席に乗り、助手席には比呂美、後部座席に英雄が乗って車は出発します。煙草を吸いながら、藪は本当の名前は小田つぐみということを明かしました。それまでメガネと呼ばれていた英雄は、名前を聞かれて「ただの英雄」と答えました。車の走る先は一本道で、その先に何が待ち受けているのかは、誰も知る由もありません。

大泉洋さんのファンだけでなく、ゾンビ映画が好きだという人も十分に楽しむことができるアイアムアヒーローという映画です。しかし、実際にはどういった見どころのある作品なのか、知っておきたいという人もいるかもしれません。続いては、アイアムアヒーローのラストまでに見られる、いくつかの見どころについても順番に紹介します。過激な映画が苦手だという人でも、大泉洋さんの演技についつい続きが気になる作品かもしれません。

邦画のゾンビ映画ということで、あまり身構えずに鑑賞した人もいたかもしれません。しかし、アイアムアヒーローは意外にもグロテスクな表現がしっかりとされている作品でした。大泉洋さん演じる主人公のコミカルさなどが、過激さを緩和してくれている部分もあります。けれど、生々しい死体の描写やゾンビの表現など、ゾンビ映画に耐性の無い人にとっては目を背けたくなるシーンも登場する作品に仕上がっています。

前述の通り、アイアムアヒーローは韓国でもロケが行われた作品でした。アウトレットモールでの激しい戦闘シーンは、韓国に実在する閉鎖されたモールでの撮影が話題となりました。日本のモールでは撮影しにくいような、リアリティのある映像は韓国で撮影されたものであるようです。韓国映画の中には、迫力あるゾンビ映画も数多く登場しています。臨場感のある映像も、韓国での撮影ができたからこそといえそうです。

アイアムアヒーローというタイトルで勘違いしがちですが、本作は特別な力を持ったヒーローが活躍する映画ではありません。大泉洋さんが演じる英雄は、ダメ人間で取り立てた才能も無い人間です。登場人物達もまた、特別ではないごく普通の人達が中心となっています。どこにでもいそうな身近な登場人物達が、突如としてZQNという非日常のパニックの渦に巻き込まれていくのです。

ゾンビ映画として十分に及第点を得ることができていると思われるアイアムアヒーローですが、実際に原作を読んだ人や、映画を観た人の感想なども気になるはずです。続いては、実際にアイアムアヒーローを目にした人のTwitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。映画と原作との違いにも注目したくなる本作ですが、ファンの目からはどういった評価を得ている作品なのでしょうか？

アイアムアヒーローの実写版の過激さに、驚かされた人の感想もありました。邦画ホラーといえば、血糊などが明らかに作り物のような映像が多いものです。しかし、アイアムアヒーローの場合には洋画の表現に近いようなグロテスクさがあり、軽い気持ちで鑑賞した人は思わず目を背けてしまうこともあったかもしれません。けれど、それだけ力を込めて制作された作品なのだということもわかります。

途中までの視聴であるにも関わらず、怖すぎて眠れなくなってしまったという感想もありました。普段ホラー映画を観ないという人や、ゾンビが出てくるようなグロテスクな作品に慣れていない人は要注意かもしれません。大泉洋さんの存在や、時折見られるコミカルさが恐怖を緩和させてくれるといった感想もありました。本格的なゾンビ映画を観る前に、耐性をつけるには丁度良い過激さの作品かもしれません。

原作のファンである上で、実写を観たら想像以上にクオリティが高かったという感想もありました。漫画原作の作品が実写化されると、微妙な仕上がりになることも少なくありません。しかし、アイアムアヒーローはそういった心配の必要が無い作品だといえそうです。大泉洋さんがハマり役だという意見もあり、大泉洋さんがクオリティの向上に貢献している部分も大きいのかもしれません。

大泉洋さんの演技を褒める声も多数見られました。原作ファンから称賛されるというのは、実写化においてかなり高い評価であるはずです。ハマり役である上に、演技力も申し分ないことからも、作品の魅力が深まる要素のひとつになっているようです。

アイアムアヒーローという作品について、大泉洋さんが演じる実写映画と原作漫画との違いや、登場人物を演じているキャストの一覧などをまとめて紹介しました。ラストまでのあらすじを見て、興味が湧いたという人もいるのではないでしょうか？ゾンビ映画というだけで毛嫌いしてしまっている人もいるかもしれません。しかし、身近な登場人物と非日常を体感できる内容だからこそ、意外な面白さを発見することもありそうです。

映画は原作の途中までが映像としてまとめられているため、続きが気になったという人もいるはずです。続編を求める声も多くある作品ですが、本当のラストが気になった人はぜひ原作漫画を読んでみることをおすすめします。映画との違いを楽しむこともできますし、実写では描ききれなかった登場人物達の掘り下げなども知ることができるはずです。