アイアムアヒーローの比呂美の正体は?大型ZQNに捕まったその後も考察

アイアムアヒーロー、鈴木英雄はなぜZQNにならずにすんだのか?比呂美の正体は何だったのか、クルスと比呂美の関係性とは?未回収のまま多くの謎を残して最終巻を迎えたアイアムアヒーロー。大型ZQNの目的は何だったのか、大型ZQNの中にある掲示板の意味とはラストはどういう意味なのか、筆者がアイアムアヒーローで何を伝えようとしたのかを考察してみました。ぜひ、参考にして下さい。

アイアムアヒーローの比呂美の正体は?大型ZQNに捕まったその後も考察のイメージ

目次

  1. 人気漫画!「アイアムアヒーロー」とは?
  2. 「アイアムアヒーロー」比呂美とは?
  3. 「アイアムアヒーロー」ZQNの正体とは?
  4. 「アイアムアヒーロー」クルスの正体は?比呂美との関係性とは?
  5. 「アイアムアヒーロー」明かされるクルスの正体
  6. 「アイアムアヒーロー」比呂美の正体とは?
  7. 「アイアムアヒーロー」比呂美が大型ZQNに捕まったその後
  8. アイアムアヒーローをもっと楽しもう!

人気漫画!「アイアムアヒーロー」とは?

「アイアムアヒーロー」のあらすじ

映画化にもなった人気漫画「アイアムアヒーロー」今回はこの作品ついて紹介します。漫画家を目指す妄想癖がある主人公「鈴木英雄」近頃、ニュースで多発していた「噛み付き事件」にそれほど気にも留めていませんでしたが、ある日帰宅しようとすると心の拠り所だった彼女(黒川徹子)がZQN(ゾキュン)に感染してしまっていました。

なんとかその場は逃げるものの周りの人々もZQNになっており人間たちに次々と襲い掛かって来るという事態になっていました。ZQNは体液で感染すると言われており、噛まれたりすると数分後には感染してしまいます。それは日本だけではなく、世界各国でZQN感染者が増え続けていた戦いながらも逃げ続け、その中で鈴木英雄は「小田つぐみ]、「早狩比呂美」という二人の女性と出会います。

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「アイアムアヒーロー」比呂美とは?

アイアムアヒーローの物語の中で重要なキーマンになっているのが、この「比呂美」です。林間学校で富士山麓に来ていたところ、クラスメイトと樹海で肝試しすることになりその時に街から逃げてきた鈴木英雄と出会います。比呂美はZQNに噛まれてもZQNにならず、アイアムアヒーローの他の人々とは違う特殊な人物であったのです。

比呂美の能力

アイアムアヒーローの終盤で比呂美は「他人の記憶が流れてきたり、様々な感情が流れてきたりして自分が無くなっていく感じがする。」と言っています。また、寝ている時に他人の視点が見えたり、別の世界が見えるとも言っています。またクルスと呼ばれる比呂美と同じくZQN化していないZQNに「俺たちは、お前のものだ」とも言われており、比呂美とZQNは何かしらの深い関係性であったことは間違いありません。

「アイアムアヒーロー」ZQNの正体とは?

ZQNに感染するとアイアムアヒーローのニュース番組や病院で「多臓器不全及び反社会性人格障害」となり超人的な身体能力と生命力を得るが知能は失われます。

ZQNにも人の心がある

ですが、ZQNになる前の人間の状態で行っていた行動をZQNになってからも繰り返すといった場面が多くありました。(毎日、散歩していた人はその時間にその道を歩いていたり、仕事で電車に乗っていた人はその時間にその駅までを歩いているなど)ZQNになったからと言って全てが失われているわけではなさそうです。

鈴木英雄の恋人だった黒川徹子もZQNになった時、歯が全部抜けるまで玄関のドアを噛んでいたため鈴木英雄は感染せずに済んだシーンもありました。彼女はアシスタント時代に同僚だった中田コロリと交際しており、彼の才能に陶酔し、自分の作品に関心を持ってもらえないことにとても嫉妬していた。そんな黒川徹子も鈴木英雄のことをちゃんと男として好きだったのでしょう。

アイアムアヒーローの「小田つぐみ」と「早狩比呂美」の関係性

二人は鈴木英雄と一緒に生き延びる中で仲良くも笑ったりもするけれど、どこか嫌ってしまう嫉妬をしてしまうような関係性でした。比呂美はどこかで「小田さんなんて死んでしまえばいい」と思っていたと後になって告白します。それは鈴木英雄を取られたくないと言った男女間の軋む感情からでしょう。もしかすると、小田さんも同じように思っていたのかもしれません。

アイアムアヒーロー「小田つぐみ」の最後

アイアムアヒーローの後半になると小田つぐみは赤ちゃんに噛まれてZQN化してしまいます。そして、知能が失われていく中で比呂美に対して言われたくないであろうことをたくさん言い比呂美を怒らせゴミ収集車の回収ボタンを押させようとします。それは本当に本音だったのか、長く戦い逃げ続けた仲間だったからこそ生き延びて欲しいからこそ、ためらわずに生きる手段を選ばせる為の言葉でもあったようです。

「アイアムアヒーロー」クルスの正体は?比呂美との関係性とは?

クルスと比呂美は心で繋がっていた

アイアムアヒーローのクルスは比呂美と同じく人間でありながら、ZQNでもあるという立ち位置の存在身体能力は向上しているが、体の変化は特になく目も片目だけ血走っているだけです。(ZQNは両目とも血走っており血管が浮き出るなどの症状がある)

アイアムアヒーローには遠い場所にいるクルスと比呂美が心の中を介して会話をするシーンもあります。最後までクルスと比呂美が同じだったのかは明確にされていませんが、条件が他のクルスたちとも同じだったことから比呂美も同じくクルスと同じであったと考えられます。

「アイアムアヒーロー」明かされるクルスの正体

クルスの本当の正体が分かったのは最終巻22巻。誰ともコミュニケーションを取れずに一人、夢の世界で生きていたお爺さんでした。同じ巻で「心を閉ざしている人は感染しにくい」という言葉がありました。

クルス・比呂美・英雄の共通点

クルスも比呂美も鈴木英雄もよく似た境遇なのです。クルスは重度の引きこもりで感染した母親をバットで殴る動画をネットに流していました。比呂美も学校でグループから孤立しておりいじめられていた、そして紗衣(感染したクラスメイト)を撃った鈴木英雄も漫画家としてうまくいかず黒川徹子にとどめを刺しました。

半感染になる条件

共通点として見つけるなら完全に感染しなかったものたちは皆、幸せと言える過去ではなく暗い過去を背負った人物ばかりなのです。心を閉ざしてしまった人々がクルスのように半感染になるのかもしれません。

「アイアムアヒーロー」比呂美の正体とは?

大型ZQNの目的や正体とは?

原作内で明確に明かされたわけではありませんが比呂美は大型ZQNを動かすことが出来る力を持っていました。比呂美が手を挙げるとZQNたちがそれに伴い手を挙げるシーンがありました。

アイアムアヒーローの大型ZQNとは「名もなき集積脳」で生と死とは違う存在に位置しておりその大型ZQNの最終目的は「多様性」ではなく「ひとつになること」です。

大型ZQNの中にある「全」と「個」

また、比呂美が大型ZQNに捕まった後2ch掲示板風の中で様々な会話があります。その掲示板は意識統合のためであり、個々の感情を共有するためのものと考えられます。「個」として掲示板で会話をするものもいれば「全」となり掲示板で会話をするものもいます。

比呂美は「個」として存在している

アイアムアヒーローの比呂美は掲示板の中でもいまだに「個」として存在しています。比呂美は掲示板で「英雄くん、生きて…」と言っています。

「アイアムアヒーロー」比呂美が大型ZQNに捕まったその後

アイアムアヒーローの比呂美は捕まった後も大型ZQNの中で「個」として生きているでしょう。もし、そうでないのであれば「ひとつになること」を目的としていた大型ZQNが何故、鈴木英雄を捕まえなかったのか、それでは目的を果たせなかったことになります。最終巻で鈴木英雄は最後、東京の街で一人になります。

「黒川徹子」は最後どうなった?

ちなみに鈴木英雄も恋人だった黒川徹子は大型ZQNに取り込まれてアイアムアヒーローの最終巻22巻では掲示板の中で「元黒川徹子」として書き込みがある。それを見ると、どうやら彼は「個」としてではなく、「全」として大型ZQNに取り込まれたようです。

「小田つぐみ」の最後はどうなった?

小田つぐみはZQNに感染はしたものの意識統合する前に脳が破壊されてしまっているため、大型ZQNの中にはいない。なので掲示板にも小田つぐみは存在しませんでした。比呂美はそれを知って安心していたので本心から嫌いであったということが分かります。

最後まで謎のままだった「鈴木英雄」

謎のままになってしまったのが鈴木英雄の存在です。ZQNは体液で感染すると言われていますが、比呂美と性交渉をしたにも関わらず徹子に歯はなかったが噛まれたにも関わらず彼は最後まで人間として生き続けていたのです。

「私は英雄(ひでお)だ」

アイアムアヒーロー「私は英雄だ」直訳すれば世界を救うヒーローだと捉えられますがもしかすると、「私は英雄(ひでお)だ」という「個」の主張なのかもしれません。漫画家で夢を目指し、なかなかうまくは行かない日々に自分を認めることができない英雄。妄想癖でなんとか現実で生きるバランスを取っているようです。

自分を認めてあげられる場所が必要だったのでは?

逃げてばかりの人生だったと述べていたようにだから彼にとって今回の事態はその能力が正当なもので生き抜くために必要なことであったのです。今回の事態が無ければ、逃げ続けることに後ろめたさを持ち自分を否定したくなり、認めてあげることが出来ないままだったのでしょう。

最後に「個」として生きていく決意

人はどこがで見えない誰がか決めた価値観を自分のものにすり替えて考えることもなくただ飲み込んで生きる。そんなものが多くなりすぎてあまりにも人間は多様化になってしまったのかもしれません。それはつまり「全」のZQN達だったのかもしれません。ならば、それを壊すためにもう一度一つに戻るために大型ZQNという存在が生まれたのかもしれません。

アイアムアヒーローをもっと楽しもう!

いかがだったでしょうか?鈴木英雄は最後まで「全」を信じず「個」だけを信じ続けた。だからこそ鈴木英雄だけはZQNにならなかったのかもしれません。彼は最後まで「誰か」ではなく「英雄(ひでお)」として生き続けたかった。そんなアイアムアヒーローを是非ご覧ください!

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