【名探偵コナン】ジンのアニメ版声優は堀之紀！声が変わった？演じたキャラも紹介

ジンは『名探偵コナン』に登場するキャラクターの1人。主人公である高校生探偵・工藤新一に江戸川コナンになる原因となった毒薬を飲ませた張本人です。ここでは、『名探偵コナン』に登場するジンと、アニメ『名探偵コナン』でジンの声優を担当した堀之紀について紹介していきます。

『名探偵コナン』は、1994年に『週刊少年サンデー』にて連載が開始された推理漫画。作者は青山剛昌です。1996年からテレビアニメの放送が開始され、2020年9月時点でも絶賛放送中。1997年からは劇場版が毎年ゴールデンウィークに公開されるようになり、ゴールデンウィークの風物詩となりました。多くの人々から支持を集めている、日本の国民的漫画の1つです。

工藤新一は数々の難事件を解決に導き、警察からも信頼されている高校生探偵。ある日、彼は幼なじみの少女・毛利蘭と遊園地に遊びに行き、そこで黒ずくめの男たちの怪しげな取引現場を目撃しました。取引の様子を見つめていた新一は、背後から忍び寄ってきた人物に殴り倒され、毒薬を飲まされてしまいます。

目を覚ますと新一の身体は小学1年生くらいの姿に縮んでいました。殺したはずの人間が生きていると組織にバレれば、新一のみならず彼の周囲の人間にも危険が及びます。新一は自分のことを「江戸川コナン」だと名乗り、父親が探偵をしている蘭の家に居候して、こっそりと黒ずくめの男たちを追うことになりました。コナンは黒ずくめの男たちを捕まえて元の姿に戻るべく、数々の事件に関わっていくことになります。

ジンは、江戸川コナンこと工藤新一が追っている犯罪者集団「黒の組織」の幹部。第1話で工藤新一に毒薬を飲ませた張本人であり、江戸川コナンとなった新一の最大の宿敵です。本名・年齢・国籍などのパーソナルデータは一切不明。わかっているのはヘビースモーカーであること、黒のポルシェ356Aを愛車としていることくらいです。

非常に残忍な性格で、人の命を何とも思わない危険な人物。作中には主人公であるコナンを筆頭に頭が切れるキャラクターが多数登場しますが、ジンはその中でも優秀な頭脳を持っています。用心深い性分で、信条は「疑わしきは罰せよ」。同じ組織に所属する人間であっても信用することはなく、裏切り者やそれに近い行動を取った者は躊躇うことなく殺害します。

黒の組織の中でも特に、冷静沈着で優秀な頭脳を持っている油断できない人物として描かれているジン。しかし彼が登場するシーンをよく見てみると、意外と無能だと思われても仕方がない行動を度々取っています。例えば、劇場版『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』では、元組織の一員であるシェリー（灰原哀）と同じ髪型にした鈴木園子を見てシェリーと間違え狙撃するということがありました。

途中で人違いに気づいたものの、本人かどうか確認せずに殺そうとするのは短慮な行動だったと言えます。またジンは「疑わしきは罰せよ」の精神で、同じ組織の人間であっても邪魔だと思えば問答無用で殺します。彼は灰原哀がシェリーであることに気づいたピスコ、江戸川コナンが工藤新一であることに気づいたアイリッシュなどを、重要なことを聞き出さぬまま殺害してしまいました。

組織を潰そうとしているコナンや灰原を、逆に救ってしまっているのです。このミスがゆくゆくは組織の壊滅に繋がるかもしれません。冷静に見えて、実は後先のことを考えずただ無慈悲に人を殺すだけの単純な人間。そう思われても仕方がない行動が多々見られるのです。

『名探偵コナン』でジンの声を担当したのは、声優・俳優・ナレーターの堀之紀です。声優の堀之紀は、1952年9月12日生まれで、血液型はO型。東京都出身で、所属事務所は青二プロダクションです。1970年代に俳優としての活動を始め、1980年代に声優としての活動を始めました。

父と末弟は俳優、母は宝塚歌劇団29期生、長弟は声優という演劇一家の一員です。声優としては主に脇役を中心に担当しており、特に冷酷な悪役を演じることに定評があります。声優をしている長弟・堀秀行は、『名探偵コナン』で新出智明を演じていました。

『名探偵コナン』でジンの声を担当しているのは堀之紀ですが、一時期ファンの間でジンの声優が変わったのではないか、と話題になりました。ジンはアニメ『名探偵コナン』の第1話から登場しているキャラクター。『名探偵コナン』は20年以上続いている長寿アニメですので、それだけ長くやっていれば声優の変更も十分にありえます。

しかしジンの声優に関しては、堀之紀から変更されていません。それなのに何故声優が変わったと噂されたのか。それは、ジンが第1話から登場していること。そして、頻繁に出てくるキャラクターではないということが原因となっています。ジンは第1話で登場し、当時のファンはそこで初めてジンの声を認識しました。しかし年月が経過し、声優が歳を取るにつれて声優の声質は変わってきます。

また、ジンは頻繁に登場するキャラクターではないため、出番のたびに声優はチューニングを必要としました。しかし間が空けば空くほど、昔と全く同じ声質・喋り方でジンを表現することは難しくなってきます。聞くたびに前回とは微妙なズレがあり、それがファンに声優が変わったのではないかと考えさせることになったのです。以上が、ジンの声優が変わった疑惑の真相でした。

アニメ『名探偵コナン』でジンを演じた声優・堀之紀が演じたアニメキャラや出演その1は、『ドラゴンボールZ』（ドドリア、人造人間19号）です。『ドラゴンボールZ』は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』のサイヤ人編から最終話までをアニメ化した作品。1989年4月から1996年1月まで放送され、日本だけでなく世界40ヶ国以上で人気を博しました。

声優・堀之紀が声を担当したドドリアは、フリーザの側近の1人で、サイヤ人の戦闘レベルを大幅に上回る強さを持っていました。声優の堀之紀はこの作品でドドリアだけでなく、人造人間19号の声優も担当しています。人造人間19号は、真っ白な肌と太った体型が特徴的なキャラクターでした。

アニメ『名探偵コナン』でジンを演じた声優・堀之紀が演じたアニメキャラや出演その2は、『疾風!アイアンリーガー』（GZ）です。『疾風！アイアンリーガー』は、ロボットが様々なスポーツを行うアイアンリーグでの戦いを描いた熱血スポーツロボットアニメ。

1993年4月から、1994年3月まで放送されました。声優・堀之紀が声を担当したGZは、ダークのアイスホッケーリーガーとして生まれ、自我を残した状態でアイアンソルジャーとして戦場を駆け抜けた傭兵です。

アニメ『名探偵コナン』でジンを演じた声優・堀之紀が演じたアニメキャラや出演その3は、『クレヨンしんちゃん』（シャープ青壁、ロベルト・マクガイヤー）です。『クレヨンしんちゃん』は、マイペースな5歳の男の子・野原しんのすけとその周囲の人間が巻き起こす騒動を描いたギャグ作品。1992年にテレビアニメ化され、2020年8月時点でも放送が続いている大人気長寿作品です。

声優・堀之紀が声を担当したシャープ青壁は、エリート養成音楽スクールの代表を務める音楽家。また声優の堀之紀はこの作品でシャープ青壁だけでなく、ロベルト・マクガイヤーの声優も担当しています。ロベルト・マクガイヤーは野原家の隣人である北本れい子の甥で、アメリカ人と日本人のハーフでした。

アニメ『名探偵コナン』でジンを演じた声優・堀之紀が演じたアニメキャラや出演その3は、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』（へろへろ）です。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』は、エニックスの人気RPG『ドラゴンクエストシリーズ』を元に制作された漫画をテレビアニメ化した作品。

1991年10月から1992年9月まで放送されました。声優・堀之紀が声を担当したへろへろは、ニセ勇者一行の1人。リンガイア王国出身のニセ戦士で、ゴリラのような顔と巨体が特徴的な人物でした。

アニメ『名探偵コナン』でジンを演じた声優・堀之紀が演じたアニメキャラや出演その4は、『犬夜叉』（人面果の木）です。『犬夜叉』は現代の少女・日暮かごめが戦国時代にタイムスリップし、半妖の少年・犬夜叉や仲間たちと共に四魂の玉を巡る争いに身を投じる物語。

2000年10月にテレビアニメ化され、2004年9月まで放送されていました。声優・堀之紀が声を担当した人面果の木は、人間を養分にして育つ妖木。仙人に弟子入りした人間がこの人面果を食べたことで妖怪化。桃果人となり、犬夜叉たちと戦いました。

アニメ『名探偵コナン』でジンを演じた声優・堀之紀が演じたアニメキャラや出演その5は、『悪魔くん』（ツタンガーメン）です。『悪魔くん』は、1人の少年が悪魔の力を借り、世界を平和にするために戦う物語。水木しげるの代表作の1つです。

1989年4月にテレビアニメ化され、1990年3月まで放送されました。声優・堀之紀が声を担当したのは、ミイラとして長きに渡り保存されていた1万年前のエジプト王。復活するために真吾という少年を狙っていましたが、最後には棺に吸い込まれました。

『名探偵コナン』に登場するジンの名言その1は「綺麗じゃねーか…闇に舞い散る白い雪…」です。この名言は、ジンが行方を追っていたシェリーこと宮野志保、現在の灰原哀を発見し、彼女に銃弾を浴びせた際に言ったものです。当時は雪が降っており、撃たれて飛び散ったシェリーの血が白い雪をまだらに染めていました。ジンはそれを見てこの名言を口にしたのです。

『名探偵コナン』に登場するジンの名言その2は「フン…黒と黒が混ざっても…」です。この名言は、同じ黒の組織の幹部であるベルモットの言葉に対して返したもの。ベルモットはジンに「久しぶりにマティーニでも作らない？」と声をかけました。マティーニとはカクテルの名前で、お酒のジンとベルモットを混ぜて作ります。

ベルモットは自分たちのコードネームとカクテルの作り方をもじって、ジンに大人のお誘いをしているわけです。ジンとベルモットが交わればマティーニができあがる。そんなベルモットに対してジンは自分たち組織のカラーである黒という言葉を使った名言を返しました。

『名探偵コナン』に登場するジンの名言その3は「動くなよ…お前の背中は…」です。黒の組織の一員であるキールの靴に盗聴器が取り付けられていたことに気づいたジン。彼は何者かが自分たち黒の組織のことを嗅ぎ回っていると勘付き、それは名探偵の毛利小五郎だと考えます。

ジンは毛利探偵事務所にいる小五郎を彼の背後に立つビルから見つめながら、盗聴器に向かってこのセリフを口にしました。狙撃して殺害することを「背広に風穴を開ける」と表現した、ジンの名言です。

ジンというキャラクターは、冷酷で残忍。しかしジンの声を担当している声優・堀之紀は、コナンの担当声優である高山みなみいわく、すごく優しい人だそうです。そんな声優が一切の温度を排したジンの冷徹な声音を出しているということに、多くの人が驚くでしょう。声優としての技量の高さが光ります。

『名探偵コナン』に登場するジンの声優が変わったのではないか、というファンのコメントです。ジンの声優が変わったことはないのですが、出番がそう多くはないうえに年月が過ぎるごとに声優の声の出方も変わってきますので、変わったと感じた人は少なくなかったようです。

ジンの声優の声がかっこいいというファンのコメントです。冷酷さが滲み出る声の持ち主であるジン。しかしそこがかっこいいと思っている人は多いです。ジンの担当声優である堀之紀が出す冷たい声音は、ジンというキャラクターにしっかりとマッチしており、彼の魅力をより引き立てていました。

アニメ『名探偵コナン』に登場するジンの声優・堀之紀の出演作や担当キャラ、アニメ『名探偵コナン』のジンの声優が変わったのではないかという噂についてや、ジンの名言について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？

ジンの声優・堀之紀は、冷たいや声質と独特の言い回しで冷酷で残忍なジンというキャラクターを見事に表現していました。興味を持った人はぜひアニメ『名探偵コナン』を観て、ジンの登場シーンをチェックしてみてください。