2020年09月19日公開
2020年09月19日更新
【Netflix映画】アザーフッド 私の人生のあらすじは?出演キャストや感想は?
映画「アザーフッド 私の人生」は、2019年からNetflixで配信されているアメリカの映画です。主演キャストには、「TINA ティナ」や「ブラックパンサー」に出演したことでも知られるアンジェラ・バセットが抜擢されました。母の日に連絡をよこさなかった息子に怒った3人の主婦たちが、ニューヨークの自宅まで連絡なしに尋ねるという物語です。この記事では、「アザーフッド 私の人生」のネタバレあらすじ、出演キャスト、視聴者の感想などを紹介していきます。
目次
Netflix映画アザーフッド 私の人生とは?
アザーフッド 私の人生の映画の概要
「アザーフッド 私の人生」は、2019年にNetflixで配信された映画です。監督はセックス・アンド・ザ・シティの脚本を担当したことでも知られるシンディ・チュパック、主演キャストは、ゴールデングローブ賞主演女優賞などの輝かしい受賞歴を持つアンジェラ・バセットです。原作は、ウィリアム・サトクリフが手がけた小説「Whatever Makes You Happy」です。
アザーフッドの意味
「motherhood」は、「母親であること、母性」などの意味を持ちます。「otherhood」とは、「motherhood」から派生した造語のようで、子供を持たない人生を選択した人のことを指します。しかし、映画の内容から、別の意味が込められている可能性もあります。
「other」は「その他の〜、別の人」、「~hood」とは「~時代」などの意味です。映画「アザーフッド 私の人生」の内容から、母親と子供の人生は別々であると表現したタイトルと考察されます。
アザーフッド 私の人生のあらすじネタバレ
あらすじネタバレ①母の日の出来事
キャロル、ジリアン、ヘレンは、近所に住む仲良しの50代の主婦です。キャロルにはマット、ジリアンにはダニエル、ヘレンにはポールという息子がいました。3人の息子たちは、自立して大都会ニューヨークで暮らしていました。キャロルは夫に先立たれ一人暮らしをしており、ジリアンは夫との仲も良好な普通の主婦、ヘレンはわがままだけれど美しい容姿を持ち再婚した夫からも愛されています。
母の日にジリアンとヘレンは、キャロルの家に遊びに行きます。キャロルとヘレンは息子に彼女がいないことを嘆きます。ダニエルには、エリンというガールフレンドがいますが、ジリアンは彼女のことが気に入らず、SNSで別れるように勧めます。結果、フレンド登録を解除されてしまいました。キャロルの家に飾られていた花は、息子のマットから贈られたものかと思われました。
しかし、キャロルは寂しさから自分で自分の家に送っていたのでした。さらに、自分で自分に息子のマットを装って手紙を書いたこともあるといいます。マットは、父親の葬式の時もスニーカーでやってきて、ことが済んだらすぐに帰りました。キャロル、ジリアン、ヘレンの3人は、全く連絡を寄越さず、母の日に贈り物も手紙も寄越さない息子への不満の感想を言い合います。
3人はジリアンが運転する車に荷物をつみ、そのままニューヨークに住む息子たちの元へ連絡もなしに押しかけることにします。酔いから醒めてきたキャロルは、突然押しかけて迷惑ではないかと不安を覚えます。しかし、ヘレンもジリアンもノリノリで、母親を取り戻すまで息子の家に滞在するといいます。車から降りたキャロルは、マットの家に行きます。マットは快く家にあげますが、何日か泊まると聞かされ面食らった様子を見せます。
あらすじネタバレ②ゲイのカミングアウト
ヘレンは勇気が出なかったことからその日はホテルに泊まり、翌日にポールの家を訪ねます。出迎えたのは、ポールの彼氏のアンドレでした。ポールはゲイであることをカミングアウトしていませんでしたが、ヘレンは薄々気づいていました。ヘレンはその夜料理を振る舞い、ゲイであることを公言しなかった理由を聞きます。ポールは、異性愛者は公言しないのに、同性愛者が公言しなければならない理由がわからないと返します。
ヘレンには伝えていませんでしたが、ポールは父親には数年前にゲイであることを話したといいます。ヘレンは、自分だけ知らされなかったことにショックを受けます。一方、ジリアンは、携帯がつながらないなど明らかに避けられていましたが、ダニエルの家に押しかけます。ダニエルは追い返すことはしませんでしたが、親子の人生は別々であるからあまり干渉しないでほしいと感想をいいます。
ジリアンは、ダニエルは自分の生きがいであると感想をいい、存在意義を奪って欲しくないと主張します。さらに、ダニエルの恋人・エリンのことを批判し、ブラウン大学に通うアリソンという女性との交際を勧めます。アリソンに連絡して会うように勧め、キャロルとヘレンに会いに行きました。ダニエルは、仕方なくアリソンに連絡して飲食店で会い、会話を交わしたあとすぐに別れます。
キャロルとヘレンに近況報告をした後ダニエルの家に戻ったジリアンは、彼のために夕食を作って帰りを待ちます。なかなか帰ってこないダニエルを待つ中、彼のパソコンに入っていた写真を見ます。そこには、エリンと幸せそうに映る写真の数々がありました。後日、アリソンとのデートの感想を聞くと、犬の方がマシであるという返答をされます。
キャロルはマットが仕事で携わっている雑誌はスポーツ誌だと思っていましたが、実際は男性読者向けの大衆雑誌でした。一流の大人になって欲しかったキャロルは、マットと口論になります。マットは、学生時代バスケの試合観戦に一度もきてくれなかったことや、今まで完璧を求められ続けて苦しかったことなどの感想を打ち明けました。
キャロルは、エリンが働く美容室へ行き、髪にパーマをかけてもらいました。一緒について行ったジリアンは、今まで邪険にしてきたことをエリンに謝罪します。エリンは、近々ロサンゼルスの美容室で働くことが決まっており、ニューヨークから引っ越すといいます。ジリアンは、自分のせいでダニエルとエリンが別れたと知り、息子に謝罪します。ダニエルは引っ越そうとするエリンを呼び止め、寄りを戻しました。
あらすじネタバレ③レズビアンカップル
ヘレンと喧嘩したポールは、謝罪のため彼女を食事に誘いました。キャロルとジリアンもこっそりついていきますが、アクシデントがあり見つかってしまい、4人で食事をとることにします。そこでポールは、自分の精子をレズビアンカップルに提供し、もう生まれていることを打ち明けました。孫が欲しかったヘレンはひどくショックを受け、激怒してレストランから立ち去ります。
家に帰る前にヘレンは、ポールが精子を提供したレズビアンカップルの元へ贈り物を届けに向かいました。戸籍上は孫ではありませんが、ポールから事情を聞いていた女性は、ヘレンに子供を抱っこさせてあげます。
あらすじネタバレ④マットの手紙
ニューヨクから家に戻ったキャロルの元に、マットから手紙とアイリスの花束が届けられました。手紙には、絵が好きなこと、家族を愛していたことなど「母について知っている10のこと」が書かれていました。キャロルは泣きながら手紙を読み、一緒に贈られてきたアイリスの花束を嬉しそうに見つめました。
あらすじネタバレ⑤大人の友情
キャロル、ジリアン、ヘレンがニューヨークに住む息子たちの家に押しかけてから1年が経過します。ダニエルとエリンは寄りを戻し、結婚式をあげることになりました。エリンはダニエルの子を妊娠しており、マタニティウェディングドレスを着ています。式には、ヘレンと彼女の夫・フランク、ポールやポールが精子提供したレズビアンカップルとその娘も招待されていました。
キャロルは家を売り、現在はイタリアで暮らしているようで、結婚式に出席するかはわかりませんでした。そんな中、マットは恋人のジュリアとキャロルを連れて会場にやってきました。ジリアン、ヘレンは久々にキャロルに会えたことを心から喜びます。
アザーフッド 私の人生のキャスト・登場人物一覧
キャロル・ウォーカー役/アンジェラ・バセット
「アザーフッド 私の人生」のキャロル・ウォーカーは、ジリアンとヘレンより少し年上の未亡人の主婦です。老人ホームで週に2回絵画を教えており、掃除も料理も得意としています。あらすじネタバレで紹介した通り、息子が母の日になんの連絡もしてこないことへの寂しさから、自分で自分に花束や手紙を書いて送っていました。
「アザーフッド 私の人生」のキャロル・ウォーカー役を演じたキャストは、アンジェラ・バセットです。アンジェラ・バセットは、ニューヨーク・ハーレム出身、1958年8月16日生まれの女優です。1986年に公開されたサスペンス映画「F/X 引き裂かれたトリック」で女優として活動を開始し、1992年に公開された映画「マルコムX」でベティ・シャバズ役を演じ注目を集めます。
1993年に公開されたティナ・ターナーの自伝を描いた映画「TINA ティナ」で、主役キャストに抜擢されます。本作において、ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)主演女優賞を獲得しています。その他の代表的な出演作に、「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」リタ・ヴェダー役、「ミュージック・オブ・ハート」ジャネット・ウィリアムズ役、「ザ・クリミナル 合衆国の陰謀」ボニー・ベンジャミン役などがあります。
ジリアン・リーバーマン役/パトリシア・アークエット
ジリアン・リーバーマンは過干渉気味の主婦で、ダニエルという一人息子がいます。あらすじネタバレで紹介した通り、彼のガールフレンドであるエリンのことを嫌っており、2人が別れる原因を作ってしまいました。SNSで別れるように勧め、フレンド登録を解除されてしまいます。
「アザーフッド 私の人生」のジリアン・リーバーマン役を演じたキャストは、パトリシア・アークエットでした。アメリカ合衆国イリノイ州出身、1968年4月8日生まれ、父親に俳優のルイス・アークエット、姉に女優のロザンナ・アークエットがいます。18歳から女優として活躍しており、1993年に公開された映画「トゥルー・ロマンス」でアラバマ・ウィットマン役を演じ知名度をあげます。
人気テレビドラマ「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」でアリソン・デュボア役にて、エミー賞主演女優賞を獲得しています。2014年公開の映画「6才のボクが、大人になるまで。」でメイソンJr.とサマンサの母親であるオリヴィア・エヴァンス役に抜擢され、高い演技力が評価され第87回アカデミー賞を受賞しました。その他の代表的な出演作に「インディアン・ランナー」、「ハイロー・カントリー」などがあります。
ヘレン・ハルストン役/フェリシティ・ハフマン
「アザーフッド 私の人生」ヘレン・ハルストンは、わがままですが若々しく美しい主婦で、元夫・ラリーとの間にポールという息子がいます。再婚相手のフランクからは、愛されています。物語終盤で、ポールが精子提供したというレズビアンカップルの元へ、贈り物を届けにいきました。
「アザーフッド 私の人生」ヘレン・ハルストン役を演じたキャストは、フェリシティ・ハフマンでした。アメリカ合衆国ニューヨーク州出身、1962年12月9日生まれです。夫に俳優のウィリアム・H・メイシーがいます。8シーズンまで放送された人気ドラマ「デスパレートな妻たち」でリネット役に抜擢され、エミー賞主演女優賞を獲得し一躍注目を集めます。
ダンカン・タッカー監督の映画「トランスアメリカ」で主人公のブリー役を演じ、演技力の高さが評価されゴールデングローブ賞主演女優賞、トライベッカ映画祭女優賞など数多くの賞を獲得しました。代表的な出演作に、「マグノリア」シンシア役、「幸せのルールはママが教えてくれた」リリー役、「君が生きた証」エミリー役、「シカゴ・ホープ」エリー・ストックトン役、「X-ファイル」ナンシー・ダ・シルヴァ役などがあります。
ジュリア役/アフトン・ウィリアムソン
ジュリアは、キャロルがこっそり参加したパーティで出会った女性です。キャロルが落とした携帯電話を、マットの家まで届けています。その後、マットの恋人になり、ダニエルとエリンの結婚式にも参列していました。
ジュリア役を演じた女優は、アフトン・ウィリアムソンでした。アメリカ合衆国オハイオ州トレド出身、イースタンミシガン大学を卒業しています。2012年10月から2018年7月にかけて放送されたミュージカルテレビドラマ「ナッシュビル」マキナ役で一躍知名度をあげます。その他の代表作に、2016年7月から2016年8月に放送されたドラマ「ザ・ナイト・オブ」のウィギンズ役、「A Gifted Man」のオータム役などがあります。
アザーフッド 私の人生の見どころ
見どころ①母の行動力
「アザーフッド 私の人生」は、キャロル、ヘレン、ジリアンの仲良しの50代主婦たちが中心の物語です。キャロルにはマット、ジリアンにはダニエル、ヘレンにはポールという息子がいます。母の日に、ジリアンとヘレンは未亡人の主婦・キャロルの家に遊びに行きます。キャロルは、長い間息子から母の日に手紙や電話、贈り物などももらえないことに寂しさを感じ、自分で自分に手紙を書いて花束を送っていました。
ジリアンもヘレンも、息子から母の日を忘れられ、虚しい気持ちを抱えていました。酒が入っていたこともあり、酔った勢いで3人は連絡もなしにニューヨークに住む息子たちの自宅にそれぞれ押しかけることにしました。息子たちからしたら迷惑ですが、3人の行動力の高さも爽快であるといった評価も目立ちます。疎遠になっていましたが、この交流を通して親子はそれぞれの関係性を見つめ直していきます。
見どころ②親と子の関係
キャロルは息子・マットと亡き夫のことを愛していた真面目で完璧な母親でした。マットは、完璧さを求められてきたことや、バスケットボールの試合を見にきてくれなかったことへの寂しさをキャロルに打ち明けます。キャロルは、帰り際にバスケットボールの試合観戦に行けなかった理由を話し、和解しています。その後、家にマットからアイリスの花束と手紙が届きました。
ジリアンは、息子のダニエルが美容師のエリンと付き合っていることが気に入らず、2人が別れるきっかけを作ってしまいます。自分のしたことを深く反省したジリアンは、ダニエルとエリンに謝罪しました。ダニエルは、ロサンゼルスに引っ越そうとするエリンを呼び止め、寄りを戻しています。あらすじネタバレで紹介した通り、ラストは結婚式をあげていました。
ヘレンは、ポールの家に行った際、ゲイであることを聞かされます。薄々気づいてはいましたが、はっきりカミングアウトはされませんでした。精子提供したレズビアンカップルがおり、もうその子供が生まれていることを知り会いにいきました。様々な親子関係や家庭の事情を通して関係が進展する物語展開も、見所となっています。
アザーフッド 私の人生の原作と監督
アザーフッド 私の人生の原作
Netflixで配信されている映画「アザーフッド 私の人生」の英語のタイトルは、「Otherhood」です。原作は、2008年に発表されたウィリアム・サトクリフの人気小説「Whatever Makes You Happy」でした。
アザーフッド 私の人生の監督
「アザーフッド 私の人生」の監督は、「セックス・アンド・ザ・シティ」の脚本を手がけたことでも知られるシンディ・チュパックです。シンディ・チュパックは、アメリカ合衆国オクラホマ州タルサ出身で、ノースウェスタン大学を卒業しています。日本語訳された本に、PHP研究所出版の「王子さまに出会える36のステップ」があります。
アザーフッド 私の人生に関する感想や評価
Netflixのアザーフッド、NYに行った息子3人が母の日にさえ連絡よこさないから今日はファッキンマザーズデイだろハァ!っつって母3人でそのまま車かっ飛ばしてNYに突撃訪問するんだけど、開始10分でもうワクワクが止まらない
— てぃー (@ttt_ttt2018) May 18, 2020
Netflixで配信されている映画「アザーフッド 私の人生」は、あらすじネタバレで紹介した通り、息子を持つ50代主婦のキャロル、ジリアン、ヘレンがニューヨークまで連絡もなしに突然会いに行く物語です。酒によった勢いもあったとはいえ、3人の行動力に序盤からワクワクしたといった感想もありました。
「アザーフッド 私の人生」を見た
— 持草 薫 (@losthouse2) December 11, 2019
母の日だってのに、NYに住む息子からは電話もカードも来やしない。
そこで仲良し3人組はサプライズで息子たちの家に突撃!
中年ママの苦労と自由な人生に乾杯。ヒリヒリ笑えてあったかい。 pic.twitter.com/M4oxBSps5Z
Netflixで配信されている映画「アザーフッド 私の人生」は、あらすじネタバレで紹介した通り、母の日に贈り物どころかなんの連絡もよこさなかった息子に激怒した3人の主婦がニューヨークまで会いにいき、そこで自分と子供の人生を見直す物語です。母親と息子の苦労や悩みの他、コメディ要素があってよかったといった感想、温かみがあって楽しめたといった感想も多くありました。
2020年156本目
— まめねこ (@mameneko_njpw) May 12, 2020
「アザーフッド 私の人生」
成人した息子をもつ3人の母親が、都会に住む子どもたちに会いに行き、すったもんだある話。
とはいえアメリカ文化がふんだんすぎて、たぶん日本の親子関係とはまた少し違う気がする。#Netflix pic.twitter.com/MAtFWF0ZGe
Netflixで配信されている映画「アザーフッド 私の人生」は、あらすじネタバレで紹介した通り、連絡もなしにいきなり3人の主婦たちがニューヨークの息子の自宅を訪ねます。そこで、それぞれ息子と口論になりますが、最終的には絆が深まりハッピーエンドを迎えます。見ていて辛い部分もあったけれど良い物語だったといった感想もありました。
『アザーフッド 私の人生』息子を持つ母として…、これめちゃくちゃ良かった😭もうわかりみが深過ぎて悲しい涙と共感の涙で溢れたよ。いつか私の息子が巣立ったとき、私もこんなふうに思うかな。甘えたで泣き虫の超絶マザコン可愛すぎるボンをもっともっと愛し倒すぞ! pic.twitter.com/fHRs3T5tTc
— K子 (@Lazybones777) February 5, 2020
Netflixで配信されている映画「アザーフッド 私の人生」は、あらすじネタバレで紹介した通り、キャロル、ジリアン、ヘレンの3人の主婦を中心に物語が展開していきます。全員子離れができておらず、会いに行った息子との交流を通して人生を見つめ直します。シリアスになりすぎずコミカルにストーリーが展開していくのがよかったといった感想もありました。
アザーフッド 私の人生まとめ
Netflixで配信されている映画「アザーフッド 私の人生」のネタバレあらすじや、出演キャスト、視聴者の感想などを紹介してきました。「アザーフッド 私の人生」のストーリーがコミカルで新鮮でよかったといった感想が多く見られたので、ぜひネタバレと感想を参考にしつつご覧になってみてください。