イミテーションゲームのあらすじ・結末は?感想とともにネタバレ解説

映画『イミテーションゲーム』のネタバレあらすじを結末まで紹介します。ドラマシリーズ『シャーロック』や『ドクターストレンジ』での演技で日本でも人気の高いベネディクト・カンバーバッチが主演を務めた『イミテーションゲーム』。実在の数学者アラン・チューリングの悲劇的な生涯を描いた伝記映画として、2014年公開の映画の中でも好意的な感想が寄せられている作品です。この記事ではそんな『イミテーションゲーム』のネタバレあらすじを詳しく紹介すると共に、ネタバレ感想やキャストもまとめました。

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目次

  1. イミテーションゲームのあらすじ・結末をネタバレ!感想やキャストも紹介!
  2. イミテーションゲームのあらすじをネタバレ解説!
  3. イミテーションゲームの結末をネタバレ解説!
  4. イミテーションゲームは実話だった?
  5. イミテーションゲームのキャストを紹介!
  6. イミテーションゲームを見た人の感想・評価を紹介!
  7. イミテーションゲームのあらすじ・結末まとめ

イミテーションゲームのあらすじ・結末をネタバレ!感想やキャストも紹介!

『イミテーションゲーム』のあらすじを結末までネタバレ紹介しています。2014年に公開された『イミテーションゲーム』は事実を基にした伝記映画の中では卓越した映画であると、高い評価がされている作品です。主演を務めたベネディクト・カンバーバッチの演技は絶賛されました。そんな『イミテーションゲーム』のあらすじをネタバレ紹介すると同時に、ネタバレ感想やキャストもまとめました。

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イミテーションゲームのあらすじをネタバレ解説!

イミテーションゲームのネタバレあらすじの順序について

『イミテーションゲーム』では主に3つの時間に焦点が当てられたあらすじが展開されます。アラン・チューリングの少年時代、戦時中、終戦後の3つです。映画では戦時中のパートを軸に、少年時代や終戦後のシーンが挿入されていきます。映像の順序であらすじを紹介すると前後関係がわかりづらいため、ここでは時系列順にネタバレあらすじをまとめました。

寄宿学校時代のチューリング

1928年、寄宿学校時代のアラン・チューリングは普通とは違った子供として、陰湿ないじめにあっていました。そんなチューリングを救ったのは友人のクリストファー・モーコムです。モーコムは「誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある」とチューリングに優しく声をかけました。

ある日、モーコムが読んでいた本についてチューリングは尋ねます。それは暗号文について書かれた本でした。チューリングには「暗号」と「話すこと」の違いがわかりません。「みんなが話すことは本当の意味とは違っている」そう言ったチューリングにモーコムは「この本が向いているかもしれない」と告げました。
 

クリストファーへの好意を自覚したチューリングは暗号文を使って告白しようとします。しかし、モーコムは姿を見せなくなりました。ある日、学長に呼び出されたチューリングはモーコムが死んだと告げられます。長年結核を患っていたと知らされたチューリングですが、モーコムからは聞いていませんでした。

1939年のブレッチリー・パーク

1939年、イギリスはドイツと戦争状態にありました。成長したチューリングは暗号解読の仕事をするためにブレッチリー・パークを訪れます。ブレッチリー製造所の責任者であるアラステア・デニストン中佐は、冗談が通じず、コミュニケーション能力に問題があるチューリングを一度は追い返そうとしました。しかし、チューリングは優れた知能を示してエニグマの暗号解読チームに入ります。

エニグマの暗号解読チームのリーダーはチェスのチャンピオンになったこともあるヒュー・アレグザンダーでした。偏屈なチューリングはアレグザンダーだけではなく、他のメンバーのことも見下しており、チームに馴染もうとしません。

ある日、チューリングが開発している機械への資金拠出が断られたことから、チューリングはデニストン中佐よりも立場が上であるチャーチル首相に資金について直訴する手紙を届けました。チューリングからの手紙を読んだチャーチルは資金を援助すると同時に、チューリングをリーダーにするように命じます。チームリーダーになったチューリングは早速能力の低いチームのメンバーふたりを解雇しました。

ジョーン・クラークとの出会い

チューリングが解雇したことによって人手不足になったエニグマの暗号解読チームは、新たにスタッフを補充することになります。チューリングは難解なクロスワードパズルを新聞に掲載して、優秀な人材を登用しようとしました。

クロスワードを解いた人だけが参加できる本試験の会場にジョーン・クラークという女性が遅れてやって来ます。試験会場には男性ばかりがいましたが、クラークはチューリングによって試験への参加を許され、誰よりも早く試験問題を解きました。エニグマの暗号解読チームへの参加を許可されたクラークは、その仕事が軍の機密情報を扱うものだと初めて知ります。

1940年、試験に合格したクラークでしたが、ブレッチリー・パークには来ませんでした。チューリングはクラークの実家を訪れて、彼女の両親に有意義な仕事であると説きます。しかし、帰宅したクラーク自身も、両親の反対や男性だらけの職場であることへの体裁の悪さから仕事への参加を断りました。

チューリングは熱心にクラークを説得してブレッチリー・パークで働くことを決めさせます。チューリングはクラークに対して他の女性たちと働ける環境を手配するように約束しました。そんなチューリングの態度にクラークは「どうしてそこまでするのか」と尋ねました。チューリングは「誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある」と返事をします。

チューリングにソ連のスパイ疑惑が

エニグマの暗号解読は遅々として進まず、エニグマ暗号解読チームのメンバーは苛立ちを募らせます。そんな中でもチューリングは自分の暗号解読マシン「クリストファー」の制作に専念します。クラークにもそのことを話すと彼女は興味を示しました。

一方、上司のデニストンはチューリングをソ連の二重スパイではないかと疑います。チューリングのデスクを無断で調べてスパイである証拠を見つけようとしました。チューリングは「自分が嫌われていることはわかっているが、スパイ活動なんてしていない」とショックを受けます。

チームでの居場所がなくなるチューリングですが、クラークはチームの仲を取り持つためにチューリングの同僚たちに親し気に話しかけました。そして、チューリングに仲間と協力する姿勢を示す必要があることを説きます。チューリングは仲間にリンゴを差し入れ、ジョークを言い、不器用ながら親しくなろうとします。

1941年に完成するエニグマ暗号解読機

それまでチューリングがひとりで制作していた「クリストファー」はエニグマ暗号解読チームの仲間の助けによって完成します。しかし、エニグマの暗号設定は毎日変えられるため、解読が間に合いません。デニストンは痺れを切らしてチューリングを解雇しようとしました。しかし、エニグマ暗号解読チームの仲間たちは自らの首を掛けた抗議をし、1カ月の猶予を得ます。チューリングはようやく仲間と打ち解けました。

チューリングが仕事に勤しんでいると、クラークが訪れて「実家に帰る」と告げます。25歳の独身女性の一人暮らしをクラークの両親は許可しません。それを聞いたチューリングはクラークを引き留めるためにプロポーズします。しかし、同性愛者であるチューリングは婚約者となったクラークとの関係に悩むことになりました。

チューリングが悩んでいることに同僚のケアンクロスは気付きました。ケアンクロスはチューリングの性的指向に気付いていたからです。チューリングはクラークのことを本当に好きだと言いつつも、同性愛者であることを隠し通せる自信がないと言います。そんなチューリングにケアンクロスは「絶対に誰にも言わないほうがいい、違法だぞ」と告げました。

エニグマの暗号解読に成功

デニストンから許された期限が迫っていても、チューリングたちは暗号解読に成功できずにいました。そんな時に、クラークの友人の女性と話したチューリングは、特定の場所からの暗号を毎日傍受する仕事についている話にヒントを得ます。毎日同じ5文字を使っているという暗号使用のルールから外れた内容に活路を見出しました。

すぐさま「クリストファー」のもとに行き、暗号を解読させます。それまでどれだけ時間をかけても演算の終わらなかった「クリストファー」はわずかな時間でエニグマの設定を割り出しました。チューリングたちはその情報を元に最新の暗号文を読み解くと、ドイツ軍の戦略情報を解読します。ついにエニグマの暗号解読に成功したチームは歓喜しました。

秘匿されるエニグマの解読完了

ドイツ軍の暗号解読をしていく内に、エニグマ暗号解読チームはすぐに情報を知らせれば助けられる部隊がいることに気付きます。しかし、チューリングはその情報を知らせることを禁じました。エニグマの解読成功がドイツ軍に知られる可能性があったからです。エニグマ暗号解読チームのメンバーはチューリングの判断に納得します。

チューリングはMI6のミンギスに協力を依頼し、エニグマの解読完了を秘匿するように頼みます。それは上司であるデニストンに対しても隠す計画でした。その間にチューリングは情報を選別する統計的なシステムを作ることを約束します。

二重スパイはケアンクロス

MI6の協力の元、ドイツ軍の情報を収集する日々を送るチューリングは、作業室で見つけた一冊の聖書からソ連のスパイがケアンクロスであることに気付きます。ケアンクロスは「ソ連とイギリスは同じ側にいる。イギリスのためにやっている」と言いました。デニストンに報告しようと考えるチューリングですが、ケアンクロスは「秘密をばらせば、同性愛者であることもばらす」と脅します。

その後のある日、帰宅したチューリングを迎えたのはクラークではなくミンギスでした。ミンギスがスパイの話を始めると、チューリングはケアンクロスがソ連のスパイであると告げます。しかし、ミンギスはケアンクロスがブレッチリー・パークに来る前からスパイであることを知っており、敢えて採用したのだと告げました。MI6はケアンクロスが情報を流すことさえもイギリスのために利用していました。

ジョーン・クラークとの別れ

ミンギスの手口を恐れたチューリングは、クラークの身の危険を感じてブレッチリー・パークから離れるように告げます。婚約の解消を宣言し、同性愛者であることも告白しました。それでもクラークはチューリングのことを好きだと言います。普通じゃないもの同士で思いやって暮らす生活は普通の結婚よりもずっといいと。しかし、チューリングは冷たい言葉でクラークを拒絶し、ふたりの関係は終わります。

終戦によるチームの解散

戦争はさらに2年続き、その間チューリングたちはひたすら情報解析に時間を費やしました。終戦後、ミンギスに集められたエニグマ暗号解読チームはすべての情報を処分し、「クリストファー」も解体することを命じられます。

1951年のアラン・チューリングの生活

1951年、「数学者のアラン・チューリングの家に空き巣が入った」と通報を受けたロバート・ノック刑事たちがチューリングを訪ねました。チューリングは警官たちを邪険に扱い、追い返します。ロバート・ノック刑事はチューリングが何かを隠していると疑念を感じます。

チューリングの経歴を調べるノック刑事は、チューリングの個人情報が機密になっていることを知り、ますます疑念を募らせます。公文書を偽造してチューリングの経歴を洗ったノックは、チューリングの軍歴が消去されていることを知りました。上司に報告したノックは有名な学者がスパイであった事件を引き合いに出し、「チューリングもソ連のスパイではないか」という持論を述べます。

チューリングの身辺調査の結果、男娼と親しくしていたことが発覚したチューリングはスパイ容疑と男色の罪で連行されます。当初興味を抱いていたチューリングの背後関係が明らかにならないままチューリングが罪に問われることになったノック刑事は、チューリングへの尋問を願い出て許可されます。

チューリングと面会したノックは「あなたを助けたい」と言いました。会話をする中でチューリングは人間と機械を区別する「イミテーションゲーム」を持ち掛けます。ノックがその誘いに乗ると、チューリングは何か質問するように促しました。ノックはチューリングが過去に本当は何をしていたのかを尋ねます。終戦までの経歴を語り終えたチューリングの話を、ノックは信じられないと驚きました。

イミテーションゲームの結末をネタバレ解説!

ここからは映画『イミテーションゲーム』のあらすじの結末をネタバレ紹介します。「悲しい」という感想も多く挙げられる『イミテーションゲーム』ですが、ラストシーンではアラン・チューリング死後のイギリス政府の対応も紹介されました。

チューリングに同性間性交で有罪判決が

チューリングはわいせつ罪で有罪判決を受けます。その後一人で暮らしていたチューリングの元にクラークが訪ねてきました。クラークはホルモン治療によって衰弱したチューリングの姿を見て驚きます。チューリングは同性愛的な傾向を矯正するための科学的去勢を受け入れていました。刑務所に入らずに仕事を続けるためです。

チューリングは「クリストファー」の改良を続けていました。しかし、精神的に不安定になっており、クラークの前で泣き崩れます。そんなチューリングに、クラークはチューリングが残した功績を讃えました。そしてかつてクラークがチューリングに言われた「誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある」という言葉を贈ります。

チューリングの最後は?

1954年6月7日、アラン・チューリングは41歳で自殺します。政府の命令で1年間のホルモン投与治療を受けた後のことです。チューリングのエニグマ解読に関する功績は50年以上イギリス政府に秘匿されてきました。2009年にはイギリス政府はチューリングに対する扱いを正式に謝罪します。そして、2013年にエリザベス2世女王の名のもとに正式に恩赦が発効されました。

イミテーションゲームは実話だった?

『イミテーションゲーム』は実在したアラン・チューリングを主人公に据えた伝記映画です。そのため大まかなあらすじは事実に基づいています。ただし、エニグマ暗号解読チームの描かれ方や、軍部の情報機密を扱う部署の描かれ方は事実に基づいていないとの批判もあります。映画の監督は「登場人物の感情」を忠実に描き出すことに注力したと説明しました。

イミテーションゲームのキャストを紹介!

ベネディグト・カンバーバッチ(アラン・チューリング役)

『イミテーションゲーム』で主役を務めたベネディクト・カンバーバッチはイングランド出身の俳優です。マーベル作品のひとつ『ドクター・ストレンジ』やイギリスのドラマシリーズ『シャーロック』での主演で知られています。『イミテーションゲーム』での演技は高評価され、アラン・チューリングの遺族からも好意的な感想が寄せられました。日本語吹き替え版のキャストは三上哲です。

キーラ・ナイトレイ(ジョーン・クラーク役)

『イミテーションゲーム』でヒロインを務めたキーラ・ナイトレイはイングランド出身の女優です。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でナタリー・ポートマン演じるアミダラ女王の影武者を演じたことで注目を集め、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズにはヒロインとして出演しました。デビュー当時から「絶世の美女」という感想が挙げられる女優です。日本語吹き替え版のキャストは佐古真弓です。

マシュー・グッド(ヒュー・アレグザンダー役)

エニグマ暗号解読チームの一員ヒュー・アレグザンダーを演じたのはマシュー・グッドです。イングランド出身の俳優で、近年では『マリアンヌ』にも出演しています。日本語吹き替え版のキャストは福田賢二です。

チャールズ・ダンス(アラステア・デニストン中佐役)

チューリングの上司アラステア・デニストン中佐を務めたのはイギリスの俳優チャールズ・ダンスです。アメリカのドラマ『ゲームオブスローンズ』のタイウィン・ラニスター役などで知られます。日本語吹き替え版のキャストは有本欽隆です。

ロリー・キニア(ロバート・ノック刑事役)

チューリングの取り調べをしたロバート・ノック刑事を務めたのはイングランドの俳優ロリー・キニアです。舞台での活動を中心にしていますが、『007』シリーズにはビル・タナー役で出演しています。日本語吹き替え版のキャストはこねり翔です。

マーク・ストロング(スチュアート・ミンギス少将役)

MI6の職員として登場したスチュアート・ミンギス少将を務めたのはロンドン出身の俳優マーク・ストロングです。近年の出演作には『キングスマン: ゴールデン・サークル』などがあります。日本語吹き替え版のキャストはてらそらまさきです。

イミテーションゲームを見た人の感想・評価を紹介!

『イミテーションゲーム』を視聴したネタバレ感想を紹介します。『イミテーションゲーム』は事実を基にした映画であり、実際に悲劇的な死を迎えたアラン・チューリングの生涯を描いているだけあって、「悲しい」というネタバレ感想が多く挙げられます。一方で、キャストの演技を絶賛するネタバレ感想もよく見られます。

戦争とは何であるか考えさせられる

イミテーションゲームを見た人の感想の中には「戦争について考えさせられた」というものがあります。アラン・チューリングは戦争を2年早く終わらせた功績を残しました。しかし、その功績は口外することができなかったため、不遇な晩年を過ごします。英雄的功績を残した人物までもが戦争の犠牲者になるあらすじに、戦争とは何であるかを考えさせられる人もいました。

ベネディクト・カンバーバッチの演技が素晴らしい

『イミテーションゲーム』でのベネディクト・カンバーバッチの演技は世界中で称賛を受けました。アメリカの著名な雑誌「タイム」の「2014年俳優による演技トップ10」では1位に選ばれています。

日本でも人気の高いベネディクト・カンバーバッチは多くの視聴者から、演技に対する好意的な感想が寄せられました。

ラストが悲しかった

アラン・チューリングは最期には自殺して人生の幕を閉じます。最期までクリストファー・モーコムを想っていました。

そんな彼が社会的には認められないまま生涯を終える「ラストが悲しい」「涙が出た」という感想が多くあります。

イミテーションゲームのあらすじ・結末まとめ

『イミテーションゲーム』は実話を基にした悲劇的なあらすじの映画でした。伝記映画として高い評価を得ている『イミテーションゲーム』は2014年最高の映画のひとつとも言われます。チューリング・マシンで名前を知っていた人の感想も「その生涯を知らなかったため、映画を楽しめた」と評判です。

また、『イミテーションゲーム』はベネディクト・カンバーバッチの演技が高く評価された作品です。『シャーロック』などでベネディクト・カンバーバッチのファンになった人からは必見の映画とされています。まだ見ていないという人はぜひご覧ください。

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