キック・アス3の内容・あらすじと映画公開日を考察！クロエ・モレッツは拒否？

皆さんは、映画「キック・アス3」をご存知ですか？実はこの作品は、映画公開日も内容もあらすじも、何も明らかにされていません。それでも世界中でその発表を待っているファンがいる、大人気作品です。今回はそんな「キック・アス3」の内容や映画公開日を徹底的に考察していきます。

キック・アスを既にご存知の方も初耳という方も、この記事を読んでキック・アスについて詳しくなりましょう！

「キック・アス」の原作は、「キングスマン」などで知られるマーク・ミラー氏が描いたコミックです。現在は「キック・アス3」で完結しており、ヒロインにスポットを当てた内容の「ヒット・ガール」も含めて4冊からなるシリーズ作品です。

アメコミ界では少し異例の内容のニューヒーローとして人気を博した「キック・アス」シリーズであるゆえに、勿論日本語版でも出版されております。口コミを見ると映画より原作の方がおもしろいという意見も。言うまでもなく、ファンなら必見のコミックスです！

「キック・アス」はシリーズの映画化第1作目。日本での映画の公開日は2010年の12月です。監督はこれまた「キングスマン」などで知られるマシュー・ヴォ―ン。主人公デイヴ役はアーロン・ジョンソンです。余談ですが、アーロン・ジョンソンは後にアベンジャーズなど他のヒーロー作品にも出演しています。

過激なバイオレンスシーンやヒロインであるヒット・ガールことミンディが放送禁止用語を連発する内容に多くの批判が寄せられるなど、物議を醸した作品でもあります。各国で公開されましたが、R15制限がつけられるなどの対策が行われました。

ちなみに「キック・アス」は放送倫理観の問題から監督の思い通りにスタジオの協力が得られず、結果的に自主制作映画となりました。ですがそんな内容に魅了されてプロデューサーを名乗り出たのはあのブラッド・ピット。イギリスでのプレミア公開日では俳優陣と共に登壇しました。

それでは、「キック・アス」のあらすじをご紹介します。ヒーローに憧れる主人公デイヴは自らをキック・アスと名乗ってヒーローになります。失敗続きでありながらもネットで取り上げられ話題になり、美人の同級生とも距離が縮まって、順風満帆に暮らしていきます。ところがヒーロー活動中にヒット・ガールとその父親ビッグ・ダディと出会い、ビッグ・ダディの思惑に乗せられマフィアたちの争いに巻き込まれていく、という内容です。

映画1作目の内容は原作コミックスの第1巻に準じています。PRがさほどされなかったにも関わらず、映画は大ヒットを記録しました。

1作目の大ヒットを受けて制作されたのが「キック・アス/ジャスティス・フォーエヴァー」。注目のシリーズ2作目です。前作同様コミカルさと派手なアクションシーンは見入ってしまうほどですし、今作では仲間も増えてデイヴとミンディのそれぞれの性格の違いが更に際立ちます。

内容は原作コミックス第2巻と第3巻に大体準じます。1作目の後、とある理由で普通の女の子として生活することを余儀なくされたミンディですが、今まで戦いに明け暮れた彼女には「普通」がわかりません。そこで、デイヴに戦い方を指導する代わりに普通の女の子としてのふるまいを教えてもらおうとします。しかし新たなマフィアが出現し、彼女はまたヒット・ガールとして戦うのです。

その頃、ヒーロー活動はすっかり世の中のブームとなりました。ヒーローは街中に見られるようになり、デイヴも「ジャスティス・フォーエバー」というチームに所属して仲間とヒーロー活動を楽しむようになっていました。そんなところに1作目の敵組織のボスの息子であるマザー・ファッカーが復讐を企み、デイヴは仲間と共にマザー・ファッカーに立ち向かうのです。

一般的にヒーローというと、超人的な力を持ってコスチュームに変身し、多くの人たちや世界を救うという運命を任された存在をイメージする人が多いでしょう。しかし、「キック・アス」の主人公デイヴはヒーローに憧れる普通の男子高校生。特別な力も何もありません。では、彼はどうしてヒーローになったのでしょうか？

答えは簡単、誰もヒーローをやらないから。それなら自分がヒーローになってしまえばいい、と考えたデイヴは通販でコスチュームを購入してヒーロー活動を始めます。しかし何の特訓もしていない彼はあっという間に叩きのめされ病院送りに。それでも活動を続けていくうちに彼はヒット・ガールとその父親ビッグ・ダディに会い、一緒にヒーローとして活動するのです。

デイヴが特別な存在ではないこと、ちょっと夢見がちでオタク気質のある普通の少年であること、自分に自信がないこと、こういったいわゆる「よく見られるアメコミヒーロー」ではない特徴がアメコミファンにとっては新鮮で滑稽であり、日本人ファンにとっては親近感を覚える内容なのではないでしょうか？

また、そんなデイヴと対照的に描かれているのがミンディです。彼女はヒーローとして育てられた根っからのヒーロー。普通の女の子のことがわかりません。気が強く口も悪く、まさにデイヴとは正反対です。そんな二人の対比と、共にヒーローとして活動することになる関わり合いがお互いの変化を生むのです。

実は内容もさることながら、このヒット・ガールことミンディこそがこの映画の最大の魅力とも言えるでしょう。彼女のキュートなルックスとは裏腹の、高い戦闘力と毒舌が物議を醸した一方で、多くのアメコミファン、映画ファンを魅了したのは間違いありません。ミンディ役のクロエ・モレッツはこの作品をきっかけに大ブレイクしました。彼女については後程ご紹介しましょう。

魅力的なのはミンディだけではありません。この作品の登場人物たちはみんな、異常な思い切りの良さを備えています。例えばヒーローになるという決断をしたデイヴ、ミンディをヒット・ガールに育てたビッグ・ダディ、教えられるがままヒーローになったミンディなど、「そこでそんなことをしちゃうの？」というような展開が次から次へと繰り広げられます。ステレオタイプではない、新しいヒーロー物語です。

また、軽快なテンポとアメコミらしい派手なアクションシーンがおもしろい点ですが、キック・アスとなったデイヴが一人の男性として成長していく過程といった人間味あふれる描写もこの作品の大きな魅力と言えます。登場人物それぞれが少し変わった感性を持っていたり、親子や友人との絆が描かれつつも、メリハリのついた目が離せない作品となっています。

公開日も決まっていないのに、そろそろ「キック・アス3」のあらすじが気になってきたところではないでしょうか？それでは、いよいよ「キック・アス3」の内容を考察してみましょう。ネタバレも含んでいますので、前知識なしで公開日を待ちたいという方はご注意ください。

映画「キック・アス3」は原作コミックスで言うと第4巻の内容にあたります。原作者マーク・ミラー氏はこのシリーズはキック・アス3で完結すると明言しています。つまり、映画「キック・アス3」はシリーズ完結編になると予想されます。

コミックス版「キック・アス3」だと実はヒット・ガールは前作の最後で逮捕され、刑務所に入れられてしまいます。そこでデイヴの所属する「ジャスティス・フォーエバー」の面々は彼女を助けようとします。しかし実力者だったヒット・ガールの不在でメンバーもどうもやる気が起きません。一方のヒット・ガールは囚人たちを取り仕切る役割を担い、汚職警官とにらみ合いを続けていました。

デイヴと言うと、高校を卒業してからファーストフード店で働きつつ、恋人ができてヒーロー活動に対するモチベーションは下がっていました。これまでの戦いでいろいろなことを経験した彼は、ヒーローにならなくても自分に自信を持てるようになっていたのです。ところがヒット・ガールのピンチを知り、汚職警官とマフィアによるヒーロー狩りに対抗するべく、キック・アスとしての最終決戦に臨むのです。

キック・アスとして、最後の戦いを終えたデイヴには自分がかつてのヒーローに憧れた自分よりも成長した自覚がありました。そしてキック・アスを通して世の中のあらゆる悪を見てきた彼は、自らが警察官となってこの世の平和を守ることを決意します。自分を強くしてくれたキック・アスというヒーローに感謝をしながら、今後はヒーロースーツではなく警察官のコスチュームを着て、自分の正義を貫くのです。

一方のミンディはヒット・ガールとしてキック・アスと共に汚職警官とマフィアを一掃した後、デイヴに再会を誓って別れを告げます。そして新たな街で次のキック・アスを見出し、「キック・アス3」はエンディングを迎えます。

原作のある作品の映画化は、原作との相違点が問題になります。キック・アスはあらすじは原作通りですが、異なる点もあります。例えば「キック・アス/ジャスティス・フォーエヴァー」のラスト。原作ではヒット・ガールは逮捕されてしまいますが、映画では彼女は街を去るという「キック・アス3」のラストと同じでした。そうなると、映画「キック・アス3」で監獄の中にいるミンディの設定やあらすじはどうなるのでしょうか？

ちなみに、細かい点ですがヒット・ガールのビジュアルにも違いが見られます。原作はポニーテールにしている彼女ですが、映画ではショートカットのおかっぱになっています。

2010年に第1作が公開され、大ヒットを記録した「キック・アス」。その結果を受けて1作目よりPRを拡大させた2作目でしたが、結果はあまりいい興行成績とは言えませんでした。しかし1作目の公開日から8年ほどが経ち、ファンは続編「キック・アス3」、つまり完結編を待ち望んでいます。ではその公開日はいつになるのでしょうか？

ヒット・ガール役のクロエ・モレッツは「続編が見たいならチケットを買って。盗むのはダメ」と言っています。近年世界中の映画業界で問題となっている違法ダウンロードや海賊版を指しての発言です。映画2作目の興行収入が伸び悩んだ原因のうちのひとつは、こういった違法な行為であると言えます。

いくらファンが多くても、興行収入が出ないと続編制作は難しいものです。ただ人気だからと言って続編ができるほど甘い世界ではありません。「キック・アス3」も例外ではなく、いまだ公開日は未定です。

かねてから噂されているのはシリーズのリブート作品の制作です。監督のマシュー・ヴォ―ン氏も各メディアで続編よりもリブート作の制作意欲を明かしています。原作コミックに登場するアフリカ系アメリカ人のシングルマザーが登場するのでは？と言われていますが、あらすじや公開日など詳細は不明です。しかしその場合はクロエ・モレッツなどシリーズに出演していた俳優の出演はあまり見込めないでしょう。

もうひとつ噂されているのは、ヒット・ガールとビッグ・ダディの過去編です。あらすじとしてはビッグ・ダディと亡くなった妻（ミンディの母）とのこと、またミンディを育てる過程とのことですが、現在のクロエ・モレッツはもうその年齢の少女を演じるのは難しいでしょう。どちらにしてもファンが期待するクロエ・モレッツの出演の可能性は低いのかもしれません。

これまでも度々その魅力について語ってきたヒット・ガールことミンディ。彼女を演じたのがクロエ・モレッツです。

クロエ・モレッツは21歳（2018年8月現在）。5歳から芸能活動を始め、多数の出演作がありますが「キック・アス」のヒット・ガール役で人気に一躍火が付きました。「キック・アス」公開日時点で彼女は弱冠12歳。年齢に見合わない過激なセリフが物議を醸し、彼女自身も使わない前提で言ったセリフが使われたなどと発言しています。しかし一方でミンディの激しいアクションも9割クロエ本人が演じ、広く賞賛されました。

「キック・アス」ではエンパイア賞最優秀新人賞を獲得したクロエ・モレッツですが、他にも公開日が2005年の「悪魔の棲む家」のリメイク作で大役を務めてヤング・アーティスト賞を獲得したり「世界で最も美しい顔」にランクインしたりしています。

「キック・アス」で彼女を知ったという方も多いのではないでしょうか？かく言う筆者もそのうちの一人です。他作品の役を見て分かる通り、幅広い役をこなせる演技力の高い注目の女優さんです。まだまだ若い彼女ですから、今後のさらなる活躍を期待しましょう！

「キック・アス3」公開に向けて気になるのが、クロエ・モレッツが「キック・アス3」に出演拒否しているとの噂です。以前、彼女はインタビューで「シリーズ映画は1作目がすごく特別。でも2作目は少し違う方向に向かっていけばよかったな。だってみんなたぶん2作目で起きたこととは違うことを望んでいたでしょ？」と話しています。あらすじについて思うところがあったのかもしれません。

彼女はヒット・ガールというキャラクターを愛しているがゆえに、「キック・アス」のままで止まっていてほしいと感じているようです。だから「キック・アス3」はない、という発言に至ったようです。ヒット・ガールが人気キャラクターであり、クロエ・モレッツを躍進させた作品であることもあって、クロエ・モレッツのこの発言は影響力がありそうです。

さて、ここまで「キック・アス3」のあらすじや映画公開日についての考察をしてきました。「キック・アス3」が公開予定が発表されずとも多くのファンが待っている作品ということが伝わっていれば幸いです。シリーズものとして制作している以上きちんと完結させてほしいというのがファンの本音です。この記事をきっかけに「キック・アス3」に興味を持った方、ぜひご鑑賞くださいね。