【Netflix映画】ハーフ・オブ・イットのネタバレあらすじとキャスト！泣いて笑える傑作

「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」は、Netflixで配信されているアメリカ合衆国の映画です。主役のエリー・チュー役のキャストには、リーア・ルイスが抜擢されました。「ハーフ・オブ・イット」の音楽はアントン・サンコー、監督・脚本はアリス・ウーが手がけました。

Netflixで配信されている映画「ハーフ・オブ・イット」の監督は、2004年に公開された映画「素顔の私を見つめて…」の監督と脚本を手がけたアリス・ウーです。ニューヨークに住む中国系アメリカ人の医師・ウィルは、レズビアンであること周囲に悟られないよう暮らしていましたが、ある日バレエダンサーのヴィヴィアンに恋をします。本作は、第15回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でも上映されました。

エリー・チュウは、田舎町に住む成績優秀な女の子です。田舎町では数少ないアジア系であることもあり、周囲からはからかわれていました。学校では、依頼を受けてレポートを代筆し小遣い稼ぎをしていました。教師も彼女の優秀さを認めており、グリネル大学への進学を勧めます。しかし、エリーは、奨学金が出るという理由から地元の大学への進学を希望していました。

下校時、エリーは同じ学校に通うアメフト部のポールからアスターへのラブレターを代筆してほしいと頼まれます。アスターに密かに思いを寄せていたエリーは、その依頼を断りました。しかし、3ヵ月滞納していた電気代の支払いのためお金が必要だったことから、50ドルでラブレターの代筆を引き受けることにします。恋愛経験のなかったエリーは、ヴィム・ヴェンダース監督の映画から盗用したセリフを書いたラブレターを書きます。

教養のあるアスターは、すぐに盗用に気づきそのことを指摘した返事を書きます。アスターからの返事の手紙をエリーに見せ、ポールは苦情をいいます。これにより、文通を継続して行うことになりました。エリーとポールは、アスターへのラブレターの代筆を通して親しくなっていきます。アスターには、街一番の金持ちの息子・トリッグというボーイフレンドがいましたが、気が合わずどうしても彼のことが好きになれずにいました。

文学や芸術の知識が豊富なエリーとアスターは、手紙を通じてお互いに心を通わせていきます。長い文通のやりとりが続き、ポールとアスターは飲食店で食事をすることになります。アスターは嬉々とした様子で文学作品の話題を持ちかけますが、ポールは話についていけません。これ以上仲は進展しないだろうと思われた中、アスターからポールに昨日の様子がおかしかったことを指摘したメールが届きます。

アメフト部が忙しいという理由をつけて3週間後にデートに誘うことにし、アスターと共通の話題ができるよう準備を勧めていきます。2人はアスターの周辺を捜索し、好き嫌いなども徹底して調べていきました。夜、アスターの家で張り込み調査を続ける中、ポールはエリーが父親とこの田舎町に住んでいる理由を聞きます。質問の内容に怒ったエリーは、その場から立ち去ろうとしました。

ポールはエリーを呼び止め、自分の店を持ちたいという夢はあると打ち明けます。しかし、実家が49年も続く老舗であることや四男であること、街を出れば母親が悲しむことなどを考慮し、田舎町に縛り付けられているといいます。ポールの話を聞いたエリーは冷静さを取り戻し、父親の仕事でこの町にやってきたと話します。エリーの父親はシステム・エンジニアで博士号も持っています。

しかし、博士号よりも英語力の方が重要視されるため、英語が苦手なエリーの父は就職に不利でした。ポールはエリーの家に行き、親子と共に夕食をとります。その後、エリーはポールの代わりにアスターへのメールを作成し続けました。

アスターとのデート当日になり、緊張しているポールをエリーは勇気づけ外から2人の様子を見守ります。緊張からポールは、アスターとうまく話すことができずにいました。見かねたエリーは、ポールを装ってアスターにメールを送り場を取り繕います。アスターとのメールに何を書くか迷っている間、ポールは目の前にいるアスターに告白しました。2人の様子を見たエリーは、1人帰路につきます。

デートは順調に終わり、別れ際にはキスを交わしたとポールは嬉しそうにエリーに報告しました。後日、学校の発表会で、エリーはピアノを弾くことになります。しかし、いつもからかってくる男子生徒に意地悪され、一部音がならないように細工されていました。焦るエリーにそばで見守っていたポールは、ギターを渡します。弾き語りを披露したエリーは、スタンディングオベーションを受けます。

エリーは、パーティの二次会に参加します。ポールは、酒によった彼女を自分の部屋まで運び、ベッドに寝かせてあげます。翌朝目を覚ましたところに、アスターが訪ねてきました。寝起きのエリーを見たアスターは、ポールとの仲を疑います。エリーは、ポールはアスターに夢中であると必死にフォローを入れました。アスターは、ポールに見せにきたという花の絵をエリーに見せます。

アスターの絵を褒めたエリーは、そのまま家に帰ろうとします。一日予定が空いていたアスターは、エリーと2人で過ごすことにし、車で秘密の場所まで案内しました。秘密の場所は、大自然に囲まれた温泉でした。アスターは服を脱ぎ、温泉の中に入ります。エリーは、慌ててアスターから目を逸らしました。温泉に入っているアスターを見たエリーも、彼女に倣って服を脱ぎ長袖を着たまま温泉につかります。

アスターは、この先トリッグにプロポーズされることを話しますが、乗り気ではありませんでした。2人は温泉につかりながらラジオを聞き、のんびりとした時間を過ごします。アスターはエリーを家まで送り届け、ポールに会いに行きます。ポールは、アメフト部の試合観戦にきて欲しいとアスターを誘います。家の窓から、エリーはポールとアスターがキスをしているのも目撃しました。

アメフトの試合当日、アスターはポールの試合を見にやってきます。メールで誘いを受けたエリーも、少し遅れながらも会場にやってきました。試合後、ポールはエリーにキスをしようとします。その現場を、アスターが目撃しました。エリーは誤解を解こうとしますが、アスターは何も言わずに立ち去ります。その様子を見たポールは、エリーの思い人がアスターであると確信し、地獄に落ちると言い残して行きます。

ひどく落ち込んだ様子のエリーを見た父親は、後日訪ねてきたポールにエリーと破局したのかと聞きます。エリーの父親に対しポールは、エリーとは交際していないことや、彼女の可能性が見えていないことなどを伝えます。エリーの父親は、妻が亡くなった時のことや、エリーにはありのままでいて欲しいことなど胸の内を話します。イースター礼拝当日、町の教会にはたくさんの町民たちが集まりました。

その中には、エリー、アスター、ポールの姿もありました。大勢の参加者の前でトリッグは、アスターにプロポーズをします。断りにくい状況の中で、アスターは浮かない表情で渋々プロポーズを受け入れようとしました。アスターの心情を知っていたエリーは、止めに入ります。そこで、今までポールのラブレターを代筆していたことをアスターに打ち明けるのでした。

「ハーフ・オブ・イット」のエリー・チューは、田舎町に住む女の子で、学校一の美少女・アスターに恋心を抱いていました。楽器も得意であり、教会ではよくピアノの演奏を任されています。「ハーフ・オブ・イット」あらすじネタバレで紹介した通り、文学や芸術などの教養がありポールに依頼されてアスターへのラブレターを代筆しています。

「ハーフ・オブ・イット」のエリー・チュー役を演じたキャストは、リーア・ルイスです。アメリカで育ったため、中国語は話せませんでしたが、本作出演を機に猛勉強したといいます。

「ハーフ・オブ・イット」のポールは、エリーとアスターと同じ学校に通うアメリカン・フットボール部に所属する青年です。文才がないため、エリーにアスターへのラブレターの代筆を依頼します。お手製のタコス・ソーセージに自信を持っており、自分の店を開きたいという夢を持っていました。

しかし、実家は店を49年も切り盛りしている老舗で、四男であることや母親の心情などを考え、夢を叶えることを断念していました。「ハーフ・オブ・イット」のポール・マンスキー役のキャストは、ダニエル・ディーマーでした。

Netflixで配信されている映画「ハーフ・オブ・イット」のアスターは、学園一の美少女であり、街一番の金持ちの息子トリッグというボーイフレンドがいます。エリーと同じく、文学や芸術に深い関心を持ちます。「ハーフ・オブ・イット」アスター・フローレス役を演じたキャストは、アレクシス・レミールでした。

あらすじネタバレで紹介した通り、「ハーフ・オブ・イット」は、素朴な田舎町が舞台です。アジア系は少ない上、根付いた宗教の価値観などからLGBTへの理解もまだまだ広まっていません。こうした環境であるため、エリーは強い孤独感を抱えています。

ポールはお手製のタコス・ソーセージに自信を持っており、自分の店を持ちたいという夢を持っていますが、実家は祖母のレシピを守り続けてきた49年も続く店で、四男であること、母親が悲しむことなどもあり、町から出ていけないという悩みを抱えていました。

アスターは、学園一の美少女で、町一番の金持ちのボーイフレンドもいます。恵まれているように見えますが、興味関心のある文学や芸術について語り合える人が周囲におらず、彼女のステータスだけをみて寄ってくる友人も多くいました。田舎の閉鎖的なコミニティや、それに伴う若者の悩みなどもリアルに描かれています。

「ハーフ・オブ・イット」の主人公・エリーは内向的な性格で、田舎町で数少ないアジア系ということもあり、周囲からは浮いた存在でした。そんな中、アスターへのラブレターの代筆をポールから頼まれ、友情を築いていきます。密かに思いを寄せていたアスターへのラブレターの代筆は、エリーにとって複雑なものでした。

エリーが代筆した文通を通して、ポールとアスターはデートをする仲になります。デートが成功するようエリーはポールに、アスターが好きな文学や芸術の知識を教え込みます。自分を偽ることに罪悪感を抱くポール、ポールとアスターが仲良くなっていくことに嫉妬を覚えるエリーなど、それぞれの気持ちが複雑に交差していきます。

「ハーフ・オブ・イット」のポールは、エリーの父親と料理を作るなど仲良くなっていきます。あらすじネタバレになりますが、エリーはラストで以前から教師に勧められていたグリネル大学へ進学するため町をさります。別れ際にポールは、エリーの父親のことは任せて欲しいと言葉をかけます。ポールとエリーの父との関係がよかったといった「ハーフ・オブ・イット」視聴者の感想もありました。

「ハーフ・オブ・イット」の主人公・エリーは、中国系アメリカ人のレズビアンです。田舎では少数であるアジア系であることもあり、からかわれることも多くありました。ポールもレズビアンであるエリーに対し地獄に落ちると発言しています。人種差別やLGBT差別なども取り上げられていますが、重くなりすぎずに物語は進行します。穏やかな雰囲気の映画だったといった「ハーフ・オブ・イット」視聴者の評価も散見されました。

あらすじネタバレになりますが、「ハーフ・オブ・イット」のラストは、グリネル大学へ進学するため町を去ることになります。ポールは、エリーを見送りにやってきます。出発した列車の隣を追いかけながら、エリーに手を振り続けます。それは、いつか一緒に見た映画のワンシーンでした。ラストシーンがよかったといった「ハーフ・オブ・イット」視聴者の感想もありました。

主人公のエリー役を演じた吹き替えキャストは田村睦心、ポール役の吹き替えキャストは新祐樹、アスター役の吹き替えキャストは近藤唯でした。吹き替えキャストの演技も高く評価されています。

Netflixで配信されている映画「ハーフ・オブ・イット」のネタバレあらすじ、出演キャスト、見所などを紹介してきました。サウンドトラックや詩的で美しい言葉、ラストの意外な展開にも定評があります。