2019年11月11日公開
2019年11月11日更新
ベラトリックス・レストレンジは冷酷なデスイーターの魔女!性格や子供について考察
世界的人気を誇るファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズにはデスイーター(死喰い人)が登場します。その中でも強敵だったのが、この記事で紹介するベラトリックス・レストレンジです。多くの魔法使いを殺害した凶悪な魔法使いですが、ヴォルデモートとの間には、デルフィーニという名前の一人娘がいます。この記事では、ベラトリックス・レストレンジのプロフィールや子供について紹介します。
目次
ベラトリックス・レストレンジとは?
ベラトリックス・レストレンジのプロフィール
ベラトリックス・レストレンジは『ハリー・ポッター』シリーズに登場する人物です。ヴォルデモートを盲信しており、デスイーター(死喰い人)の一人でもあります。生まれはブラック家で、ナルシッサ・マルフォイとアンドロメダ・トンクスの姉です。レストレンジ家に嫁いでから今の姓に変わりました。
3姉妹は幼い頃から純血主義の元で育てられました。しかし、妹のアンドロメダはマグル生まれの魔法使いのテッド・トンクスと結婚してしまいます。ナルシッサはヴォルデモート側でしたが、息子のドラコの命が危ないと知るとハリー達に協力しました。ベラトリックス・レストレンジだけは何があろうともヴォルデモートを裏切らず、徹底的な純血主義を貫きました。
美しかった外見
ベラトリックス・レストレンジは、とても美しい外見をしています。『ハリー・ポッター』でのベラトリックス・レストレンジは、「豊かな艶のある黒髪の魔女」と描写されています。これはベラトリックス・レストレンジがアズカバンに収容される前の、裁判時の容姿です。ブラック家という高貴な一族に生まれているので、とても優雅で美しい女性だったことが分かります。
しかし、アズカバンに入ってからはその過酷な牢獄生活によって痩せこけ、頬も落ちくぼみました。美しかった髪もボサボサになってしまいます。
ベラトリックス・レストレンジの名前の由来
ベラトリックス・レストレンジは、聖28一族の一つであるブラック家の生まれです。ブラック家は星の名前を持っています。ベラトリックスとは、オリオン座の中の星の一つで、オリオン座の中でも3番目に明るく輝く星の名前です。ラテン語では「女戦士」という意味も持っています。
ベラトリックス・レストレンジのホグワーツ時代
ホグワーツ魔法魔術学校に通っていた時代は、スリザリン寮に所属していました。おそらく、ホグワーツ時代からヴォルデモートに心酔していたのだと思われます。ベラトリックス・レストレンジはホグワーツ卒業後にすぐにデスイーターになりました。
ベラトリックス・レストレンジの性格
ベラトリックス・レストレンジはヴォルデモートと同様に、多くの魔法使いから恐れられる魔女です。ベラトリックス・レストレンジはどのような性格をしていたのかをここでは紹介します。
ドSでハーマイオニーを拷問
『死の秘宝』では、ハーマイオニーを拘束してマルフォイの館で拷問をしました。ハーマイオニーは、ベラトリックス・レストレンジから磔の呪いをかけられて、ナイフで「穢れた血」の文字を刻まれました。このように、相手が子供だからといって容赦はなく、平気で拷問するようなサディスティックな性格をしています。
純血主義を掲げる
ベラトリックス・レストレンジは、ブラック家の3姉妹の中でも徹底した純血主義者です。ヴォルデモートに心酔しており、マグル生まれの魔法使いのことは「穢れた血」と呼び、マグルに対して好意的な意見を持っていたシリウス・ブラックに対しては「血を裏切る者」と言って蔑んでいました。
さらに、マグル生まれのテッド・トンクスと結婚した妹のアンドロメダのことは許しておらず、姪のニンファドーラ・トンクスを殺すこともためらいませんでした。
謎が多い?一族の相関図
ベラトリックス・レストレンジの旧姓ブラックの一族はイギリスの魔法族の中でもトップの存在です。今やブラック家の本家の血は途絶えてしまったものの、系統を重視している家系で、マグルやスクイブを徹底的に排除することで純血を何百年と守り続けてきました。そのため、イギリスの魔法族の一族のほとんどはブラック家の血を引いています。
そのため、ベラトリックス・レストレンジは、マルフォイ家、ウィーズリー家、ポッター家、ロングボトム家、クラウチ家と親戚関係にあります。ブラック家の血筋はとても複雑で、その家系図のタペストリーがブラック家にあります。その中でマグルと結婚した者など、「血を裏切る者」として絶縁した者人物は焼き消されています。
登場シリーズ一覧
ベラトリックス・レストレンジは映画では『不死鳥の騎士団』が初登場となりました。小説では、第4巻『炎のゴブレット』で登場しています。しかし、この時は記憶の回想シーンでの登場でした。本格的に登場したのは、映画と同様に『不死鳥の騎士団』です。その後は『謎のプリンス』と『死の秘宝』と、最後までデスイーターとして登場しました。
ベラトリックス・レストレンジはデスイーター
デスイーターの概要
ベラトリックス・レストレンジはデスイーターです。デスイーターとは、ヴォルデモートの思考に賛同し、忠誠を誓った者たちの呼び名で、ヴォルデモートの協力者です。闇の魔術に傾倒した純血主義者が多いのが特徴的です。ブラック家は特にデスイーターになる者が多いといわれており、第一次魔法戦争、第二次魔法戦争のどちらともヴォルデモート側につきました。
ヴォルデモートの部下
ベラトリックス・レストレンジの他にもデスイーターはたくさんいます。マルフォイ家からは、ルシウスとドラコがデスイーターになりました。しかし、物語終盤でデスイーターから脱退しています。ハリーの父のジェームズ・ポッターを殺したピータ・ペティグリューもデスイーターです。ブラック家からはシリウスの弟のレギュラスがデスイーターになりました。
レギュラスは学生時代からヴォルデモートを盲信していましたが、大切な屋敷しもべ妖精がひどい仕打ちを受けたことによってデスイーターから脱退し、その後ヴォルデモートの分霊箱を奪い、死亡しました。不死鳥の騎士団側からはセブルス・スネイプが、潜入のためにデスイーターになっていました。
ヴォルデモートへの愛
ベラトリックス・レストレンジはロドルファス・レストレンジと結婚していながらも、ヴォルデモートに心酔していました。そしてロドルファスもまたヴォルデモートに忠実なデスイーターでした。そのため、ロドルファスは二人の関係を容認していたと考えられます。
ヴォルデモートもまた、アズカバンに入れられても決して裏切ることがなかったベラトリックス・レストレンジとロドルファスを、デスイーターの中でも最も信頼していました。このように、ベラトリックス・レストレンジは、ある程度の信頼をヴォルデモートから受けていました。そのため、最初は忠誠心だったものが愛へと変化していったのだと思われます。
ベラトリックスの強さ
ベラトリックス・レストレンジは、ブラック家の純血家系で育った優秀な魔女です。第一次魔法戦争からデスイーターとして参加しており、戦争中は残虐非道な行為をしたことで魔法界を震撼させました。一般の魔法使いだけでなく、訓練を受けた優秀な不死鳥の騎士団を殺しています。
モリーとの戦いで死亡
ベラトリックス・レストレンジは、ホグワーツの戦いでモリー・ウィーズリーに殺されました。ホグワーツの戦いの前に、ベラトリックス・レストレンジはモリーの愛する子供の一人、フレッド・ウィーズリーを殺していました。直接対決ではモリーのほうが魔法をかけるのが一歩早く、魔法がベラトリックス・レストレンジの胸に直撃して死亡しました。
殺害した人物
ベラトリックス・レストレンジは多くの人々を殺害してきました。ここでは、ベラトリックス・レストレンジが殺害してきた人物達を紹介します。
ドビー
ベラトリックス・レストレンジは、ハーマイオニーを助けにきたドビーをナイフで刺殺しました。マルフォイ家の屋敷しもべ妖精であったにもかかわらず、このような行動に出るドビーを強く非難していました。
フレッド・ウィーズリー
必要の部屋でフレッドは3人のデスイーターを相手に戦っていました。映画ではベラトリックス・レストレンジによって殺されてしまいます。
シリウス・ブラック
魔法省の神秘部の戦いで、シリウスとベラトリックス・レストレンジは決闘をしました。ベラトリックス・レストレンジは死の呪いをかけてシリウスを殺害しました。
ニンファドーラ・トンクス
ホグワーツの戦いで、ベラトリックス・レストレンジは妹の娘であるニンファドーラを殺害しました。ニンファドーラとリーマスは結婚したばかりでした。
ベラトリックス・レストレンジの子供
娘のデルフィーニ
ベラトリックス・レストレンジには一人娘がいます。娘の名前はデルフィーニといいます。ホグワーツの戦いが始まる前に娘を産んだといわれています。娘は成人後、デルフィーニ・ディゴリーとして周囲の人々を魔法で錯乱させ、ベラトリックス・レストレンジの娘だということを隠して生きていました。
デルフィーニはベラトリックス・レストレンジと同じく美しい容姿をしており、シルバーブロンドの髪色が特徴的です。
ヴォルデモートとの子供
ベラトリックス・レストレンジの娘のデルフィーニは、ヴォルデモートとの間にできた子供です。ベラトリックス・レストレンジはロドルファスと結婚していましたが、ロドルファスとの子供ではありませんでした。
デルフィーニを育てる夫
ベラトリックス・レストレンジの夫であるロドルファスは、ホグワーツの戦いの後アズカバンに収容されていました。しかしそこから脱獄し、ヴォルデモートとベラトリックス・レストレンジの娘であるデルフィーニに接触します。そしてデルフィーニにヴォルデモートの意思と闇の魔術を教えました。
ベラトリックス・レストレンジ役の女優と声優
女優・ヘレナ・ボナム=カーターの人物情報
映画『ハリー・ポッター』でベラトリックス・レストレンジを演じたのは、ヘレナ・ボナム=カーターです。ヘレナ・ボナム=カーターは、1966年5月26日生まれのイギリスの女優です。1983年に女優としてデビューし、現在では大英帝国勲章を授与されるほど映画や演劇業界に貢献しています。
出演作品には、『英国王のスピーチ』のエリザベス・ボーズ=ライアン役、『アリス・イン・ワンダーランド』の赤の女王役、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のミセス・ラヴジェト役、『レ・ミゼラブル』のテナルディエ夫人役、『シンデレラ』のフェアリー・ゴッドマザー役などがあります。
声優・高乃麗の人物情報
映画『ハリー・ポッター』の日本語版で、ベラトリックス・レストレンジの声優を担当しているのは、高乃麗です。高乃麗は、1961年8月16日生まれの女性声優です。声優事務所の株式会社リマックスの代表取締役を務めています。声優としては1986年から活動されています。
吹き替え作品では、カーラ・グギーノやクィーン・ラティファ、ナオミ・ハリスなどの女優の声優を担当しています。出演作品には、『理想の彼氏』のローラ役、『TAXiシリーズ』のペトラ役、『エイリアン2』のバスケス役、『ER救急救命室』のサンディ・ロペス役、『クリミナル・マインド7 FBI行動分析課』のモニカ・キングストン役などがあります。
ベラトリックス・レストレンジの被害者・ロングボトム夫妻
拷問によって精神崩壊
ベラトリックス・レストレンジは、第一次魔法戦争でロングボトム夫妻の子供のネビルを誘拐しました。その後ロングボトム夫妻を磔の呪いで拷問し、精神を崩壊させてしまいました。
息子・ネビルを失念
ネビルは予言の子の一人でした。ハリーばかりに気を取られていたヴォルデモート側は、ネビルがまさか予言の子に当てはまるとは思っていませんでした。ネビルはホグワーツの戦いで最後の分霊箱を破壊し、ヴォルデモートの消滅において重要な役割を果たしました。
ベラトリックス・レストレンジに関する感想や評価
あんな監獄で笑えるベラトリックスが怖いな…
— くそねむかるぴす🎧 (@karutyan0707) November 3, 2017
アズカバンに収監されていたベラトリックス・レストレンジですが、アズカバンといえば闇の生物のディメンターがおり、囚人達の幸福を吸い取っていました。絶望を与えるディメンターがたくさんいる中で、ベラトリックス・レストレンジは笑っていたのです。アズカバンに捕まっても笑い続けているベラトリックス・レストレンジが怖かったという方もいました。
ベラトリックスの「しーんだしーんだシリウスブラック!!」ってめちゃめちゃトラウマになるくらい怖い。゚(゚´ω`゚)゚。 #ハリーポッター
— ペンギン (@yuchori31) November 3, 2017
ベラトリックス・レストレンジは躊躇なく従弟のシリウスを殺しました。その時、ベラトリックス・レストレンジは「しーんだしーんだ」と歌い始めます。映画でのこのシーンは、シリウスファンにとってはトラウマになっているようです。
ベラトリックスとヴォルデモートとの間に子供がいたのなかなか衝撃
— ヒム子 (@sakanayaitawa) December 4, 2018
ハリーポッターと呪いの子映画化して欲しいけどもうキャスト的に無理かなあ…………
『呪いの子』を読んだ方の多くが、ベラトリックス・レストレンジとヴォルデモートの間に娘のデルフィーニがいたことにびっくりしていました。しかし、ヴォルデモートとの子供については、「想像できない」「子供はいないでほしかった」と思うファンも多いようです。
それとは反対に、ヴォルデモートに子供がいるなら相手はベラトリックス・レストレンジしか考えられないという方もいました。ヴォルデモートとの間にデルフィーニという子供がいることは、賛否両論のようです。
ベラトリックス・レストレンジとヴォルデモートの関係まとめ
ベラトリックス・レストレンジは、とても恐ろしいデスイーターでした。不死鳥の騎士団の主要メンバーを次々と殺すほどの実力を持っていました。ベラトリックス・レストレンジは最期、モリー・ウィーズリーによって倒されます。しかし、ヴォルデモートとベラトリックス・レストレンジが去った後のストーリー『呪いの子』では、2人の娘であるデルフィーニが一騒動起こします。
ベラトリックス・レストレンジの活躍は主に『不死鳥の騎士団』から見ることができます。ベラトリックス・レストレンジの活躍を見た後は、子供が登場する『呪いの子』まで読んでみてください。