2019年11月12日公開
2019年11月12日更新
【スター・ウォーズ】ダース・ベイダーは人気悪役!フォースの力や裏設定とは?
スター・ウォーズに登場するダース・ベイダーは、最も偉大な悪役に選ばれるほど人気のあるキャラクターです。「フォースにバランスをもたらす者」として予見されたダース・ベイダーの強大なフォースは、銀河中を恐怖に陥れました。この記事では、ダース・ベイダーのマスクの元ネタや使用するライトセーバーの型、アナキン・スカイウォーカー時代などについて紹介します。ダース・ベイダーが気になる方はぜひチェックしてみてください。
目次
ダース・ベイダーは人気悪役
スター・ウォーズに登場するダース・ベイダーは銀河を恐怖で支配するシスの暗黒卿です。黒い甲冑のようなマスクを被り独特の呼吸音と共に現れるダース・ベイダーは、スター・ウォーズの作品内のみならず世の悪役キャラクターと比べても高い人気を誇っています。この記事ではダース・ベイダーのフォースやアナキンという正体について、使用しているライトセーバーやマスクの元ネタなどたくさんの裏話を紹介します。
スター・ウォーズシリーズの概要
スター・ウォーズシリーズは銀河系を舞台に、銀河系の守護者ジェダイと銀河系の支配を企てる暗黒卿シスが戦うスペースオペラです。ジョージルーカスの構想を元に制作されており、世界で最も興行収入を収めた映画シリーズの2位に記録される大ヒット作品です。2019年12月20日にはシリーズ最新作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開を予定しています。
ダース・ベイダーのプロフィール
ダース・ベイダーは銀河帝国軍の指揮官であり、銀河系を恐怖で支配するシスの暗黒卿です。かつてはアナキン・スカイウォーカーという名のジェダイでしたが、惑星ナブーの国家元首パドメ・アミダラと恋仲になり、パドメを失う恐怖にシスの暗黒卿ダース・シディアスがつけ込んだことで暗黒面に転向します。両足と左腕を失う前は「フォースにバランスをもたらす者」と予見されるほどのフォースの潜在能力を秘めていました。
ダース・ベイダーのフォースの力や裏設定
スター・ウォーズの悪役といえばダース・ベイダーというほど、ダース・ベイダーは圧倒的な存在感があるキャラクターです。ダース・ベイダーは恐怖の象徴としてスター・ウォーズ世界の銀河中に名を知らしめ、現実世界でも偉大な悪役キャラクターとして愛されています。ここではそんなダース・ベイダーのフォースやマスクの元ネタ、ライトセーバーの型など様々な裏設定を紹介します。
裏設定①手足を失いフォースの力が弱まる
ジェダイの騎士アナキン・スカイウォーカーとして生きていた頃、ダース・ベイダーは「フォースにバランスをもたらす者」「選ばれし者」と呼ばれていました。それほどフォースの潜在能力が強く、フォースの強さの基準となるミディクロリアン数値はジェダイマスターのヨーダをも超えていました。そのまま生きていれば間違いなく史上最強のジェダイになっていたはずでした。
しかし『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』において、アナキンは暗黒面に落ちジェダイを裏切ります。そして師であったオビ=ワンと戦い、破れて両足と左腕を切り落とされ、全身に火傷を負って体をサイボーグ化します。結果、アナキンの体の細胞に共生していたミディクロリアンの数が減少し、開花するはずだった膨大なフォースの大部分が失われてしまいます。
裏設定②呼吸音の秘密
ダース・ベイダーの象徴ともいえる独特な呼吸音が生まれた背景を紹介します。『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』のサウンドデザイナーを担当したベン・バートは、スター・ウォーズの製作開始前にダース・ベイダーがサイボーグのようなキャラクターであることを知り、マスクを通して呼吸するというアイデアを閃きました。
ベン・バートはスキューバーダイビングのレギュレーターに小型マイクを取り付け、ダース・ベイダーのあの重々しい呼吸音を作り上げます。ちなみに、ダース・ベイダーが現れる時に呼吸音が聞こえるアイデアは、ピーターパンに登場するワニが時計の音をさせて現れることにインスパイアされたそうです。
裏設定③名前の由来
今となっては全世界に知られている名前、「ダース・ベイダー(Darth Vader)」の由来として考えられている説を二つ紹介します。一つ目は英語で「シスの暗黒卿」を意味する「Dark Lord of the Sith」 のDarkとSithを組み合わせたというもの。二つ目は「Darth」は「dark」と「death」 を合わせた言葉で、Vaterは父親を意味するオランダ語から来たというものです。
裏設定④マスクのモチーフ
ダース・ベイダーがいつも被っている黒一色のマスクは、実は日本の鎧兜をモチーフにデザインされています。実際にダース・ベイダーのマスクのモチーフとなった兜は「黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用」であり、仙台市博物館が所蔵しています。黒光りするデザインを気に入ったジョージ・ルーカスが、ダース・ベイダーのマスクに取り入れたそうです。
裏設定⑤ライトセイバーの型
ダース・ベイダーがライトセーバーで戦う時の型は、ジェダイ寄りの型「シエン」、シス寄りの型「ドジェム」をハイブリッドさせて使用しています。ジェダイからシスに転向したダース・ベイダーの生涯を表したようなライトセーバーでの戦い方と言えます。
裏設定⑥胸の飾りの意味
ダース・ベイダーのボディースーツには胸の部分にボタンがついています。このボタンは飾りではなく、スーツの中の酸素量や温度を調節する機能があります。
裏設定⑦父親がいない?
「フォースにバランスをもたらす者」として予見されたダース・ベイダーの出生は謎に包まれています。シスとなる前のダース・ベイダー、アナキン・スカイウォーカーがジェダイになったのはジェダイマスターのクワイ=ガン・ジンとの出会いがきっかけでした。アナキンは惑星タトゥイーンに奴隷として生まれ、育ちました。9歳の時、任務で偶然タトゥイーンに立ち寄ったクワイ=ガン・ジンと出会います。
アナキンの非凡なフォースの力を見抜いたクワイ=ガン・ジンは、アナキンの母シミにジェダイとして育てたいと申し出ます。父親は誰なのかと聞くクワイ=ガン・ジンに、シミは「父親はいません。自然に妊娠し、出産しました」と答えます。
父親がいないという意味については色々と考察されていますが、その一つに「アナキンはフォースそのものによって生み出された」という説があります。アナキンの他に類を見ないフォースの強さはそのためだと考えられ、アナキンの特別さが強調されるエピソードとなっています。
裏設定⑧選択肢と必殺技
悪役ダース・ベイダーの必殺技とも言える、フォースチョーク。これはフォースによって相手の首を締め上げ、窒息させる技です。ダース・ベイダーは度々仕事を失敗した部下などにこれを使い、恐れられてきました。しかしこのフォースチョークが良く使われる理由は、気に入っているからという単純なものではないかもしれません。
というのも、ダース・ベイダーは生命維持装置によってその命を維持していますが、もしフォースライトニングのような技を使えば生命維持装置が壊れてしまうと考えられます。実際に『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』では、皇帝のフォースライトニングによってダース・ベイダーの生命維持装置が破壊されています。
このことから、ダース・ベイダーは自身の安全を守るため、限られた選択肢の中でフォースチョークを使っているのではないかと考えられます。
裏設定⑨構想段階のコスチューム
『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』の製作当初、ダース・ベイダーのコスチュームは現在と全く異なるビジュアルとなっていました。現在良く知られるダース・ベイダーの姿は日本の兜や甲冑を意識したものですが、元々は軍人の制服のようなコンセプトアートが考えられていたそうです。これを監督のジョージ・ルーカスが気に入らず、変更がなされて現在のような姿になったと言われています。
裏設定⑩シスの掟
ジェダイに恋愛禁止などの掟があるように、シスにも掟が存在します。その一つが、「師が存命の間は弟子を持ってはいけない」というものです。同時に二人以上のシスが存在しないようにと定められたものですが、ダース・ベイダーはこの掟を破ったことがあります。
それが描かれたのはスター・ウォーズのゲーム作品『スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド』でのことです。ダース・ベイダーはダース・シディアスに師事していましたが、シディアスが生きているときにスターキラーという弟子を取ります。
裏設定⑪反乱軍に捕らえられていた?
『スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド』でシスの掟を破りスターキラーを弟子に取ったダース・ベイダーでしたが、その弟子に裏切られてしまいます。ダース・ベイダーは反乱軍に捕らえられ、一時的に囚人となっていた時期がありました。
裏設定⑫貢献した薬
銀河帝国軍が洗脳や尋問に使用する薬は、ダース・ベイダーが過去パドメの記憶を消去するために作った血清を元にして生み出されたものです。
裏設定⑬ルークの濡れ衣
『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』にて、息子ルークの説得で改心したダース・ベイダーがダース・シディアスを殺害します。しかし銀河帝国軍はこの事実を受け入れず、ルークがダース・シディアス、ダース・ベイダーの両名を殺害したと考え、濡れ衣を着せています。
裏設定⑭ナチスドイツのメタファー
銀河を恐怖で支配する銀河帝国軍ですが、これはナチスドイツをメタファーしたものだと言われています。帝国軍のコスチュームもナチスドイツからインスパイアされていると言われており、ダース・ベイダーの衣装もその一つです。スーツはナチスドイツの親衛隊の制服、マントはナチスの将校の礼服、ヘルメットはナチス軍のヘルメットが元となっています。
裏設定⑮エピソード6での年齢は?
『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』におけるダース・ベイダーの年齢は45歳です。これは『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』におけるアナキンの年齢が9歳であり、13年後の『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』では22歳、23年後の『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』では45年になるという計算で算出されました。
ちなみに息子のルーク・スカイウォーカも『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の時点で22歳であり、親子揃って22歳の時にライトサイド、ダークサイドの運命の岐路に立つこととなります。
裏設定⑯ウクライナの選挙で投票を拒否?
2014年、ウクライナの大統領選にダース・ベイダーのコスプレを人物が出馬を表明したというニュースが話題を集めました。しかしダース・ベイダーのマスクを被った人物はマスクを脱ぐことを拒否したため、本人確認ができないという理由で選挙管理委員会に立候補を拒否されています。また同年のウクライナ最高会議選挙でもダース・ベイダーのマスクを被った人物が投票に現れましたが、同じ理由で拒否されています。
裏設定⑰ダース・ベイダーの恰好をした男がコンビニ強盗?
アメリカでもダース・ベイダーに扮した人物による事件が起きています。2015年、アメリカフロリダ州のコンビニでダース・ベイダーの格好をした強盗が現れ、拳銃で店員を脅し金銭を強奪しようとしました。しかし店員がドレッシングの瓶を顔面に投げつけるなどの反撃に出て犯人は逃走、その後警察に逮捕されました。
裏設定⑱戦闘フォーム
ジェダイやシスが武器として使用するライトセーバーには、戦闘の型が7つ存在します。ダース・ベイダーが使っているライトセーバーの型は第五の型シエンと呼ばれるもので、力強いライトセーバーの剣撃により相手のライトセーバーの防御を突破していくのが特徴です。ダース・ベイダーの義手には生身の肉体よりも強力な腕力があるためシエンのライトセーバーの型との相性が良く、非常に破壊力のある攻撃が繰り出されます。
また、シエンの派生型にドジェム・ソというライトセーバーの型があり、アナキン・スカイウォーカー時代は圧倒的なスピードとパワーで相手を圧倒するこのライトセーバーの型を使用していました。しかし肉体のサイボーグ化により使用が難しくなり、シエンのライトセーバーの型を使用するようになります。
裏設定⑲子育てする絵本もある?
スター・ウォーズ本編の悪役としての印象が強いダース・ベイダーですが、そんなダース・ベイダーが子育てをする絵本が話題となりました。「ダースヴェイダーとルーク(4才)」という題名のこの絵本は、ダース・ベイダーが4才となった息子ルークの子育てに悪戦苦闘するという、あったかもしれない未来を描いています。不器用ながらも愛情深く子育てに奮闘する悪役ダース・ベイダーの、シリアスな本編とのギャップが微笑ましい作品です。
裏設定⑳最も偉大な悪役?
ダース・ベイダーは、2018年に実施されたエンパイア誌による「最も偉大な悪役」ランキングにて一位を獲得しています。このランキングは一般投票にて行われ、『ダークナイト』のジョーカーやハリーポッターシリーズのヴォルデモートなど、並み居る悪役を抑えてのランクインでした。ダース・ベイダーの悪役としての魅力がこの結果からわかります。
ダース・ベイダーの俳優や声優の秘密
ダース・ベイダーはスーツアクター、声の吹き替え、素顔担当など、役割が多く分担されて演じられたキャラクターです。『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』から『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』までの三作品でダース・ベイダーのスーツアクターを担当したのは、俳優のデビッド・プラウズです。
秘密①訛り
ダース・ベイダーのスーツアクターを担当したデビッド・プラウズは、声優としてもダース・ベイダーを演じたいという希望を出していました。しかししかしデビッドには訛りがあり、その希望が叶うことはありませんでした。
秘密②殺陣が下手だった?
さらにデビッドは殺陣の撮影経験がなかったため、『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』の撮影時にライトセーバーを何本も壊したそうです。そのため次の作品『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』における殺陣のシーンでは、スタントマンのボブ・アンダーソンがダース・ベイダーを演じています。
秘密③アナキン役を三船敏郎が演じる可能性も?
三船敏郎の大ファンだったジョージ・ルーカスは、『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』のキャスティング時、三船敏郎にオビ=ワン役のオファーを出しています。しかし三船敏郎は多忙という理由でそれを断っています。また、オファーが断られた後もジョージ・ルーカスは諦めず今度はアナキン・スカイウォーカー役を打診していますが、それも多忙で断られています。
秘密④ルークの反応がリアルだった理由
『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でダース・ベイダーがルークの父親であるという衝撃の事実が明らかになります。実はこの事実をルーク役のマーク・ハミルが知ったのは、この場面の撮影直前でした。さらに、マーク・ハミルとダース・ベイダーの声を吹き替えたジェームズ・アール・ジョーンズ以外は映画が公開されるまでこのことを知らされていませんでした。
場面の撮影時、ダース・ベイダーのスーツアクターには「お前の父親を殺したのは私だ」というセリフを渡して演技をしてもらい、唯一真実を知らされているマーク・ハミルは「お前の父親は私だ」というセリフに合わせた演技をしました。マーク・ハミル以外の役者は公開された映画をみて衝撃をうけたそうです。この場面のマーク・ハミルの驚いた反応は、本当に驚いているからこそのリアリティかもしれません。
ダース・ベイダーの名言や名セリフ集
ダース・ベイダーの名言①「技術で築いた恐怖を過信…」
ダース・ベイダーの名言を紹介します。一つ目は、「技術で築いた恐怖を過信するな」という名言です。これは『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』において、デス・スターの破壊力に自信を持っているモッティ提督に対し、この名言を言いました。
ダース・ベイダーの名言②「私がお前の父親だ…」
ダース・ベイダーの名言を紹介します。二つ目は「私がお前の父親だ」という名言です。これは『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』にて、ルークにダース・ベイダーが自分が父親であることを告げた名言です。マーク・ハミル以外誰も知らなかったその衝撃の事実に、映画公開当時は話題騒然となりました。
ダース・ベイダーに関する感想や評価
ダースベイダーのモデルは仙台市博物館にあるらしい伊達政宗の甲冑 カッコよすぎる pic.twitter.com/nX6IRq9PsA
— 𓀀𓀁𓀃𓀅𓀅𓀋𓀋𓀌𓀎𓀠𓀤𓀫𓁠𓁟𓁷𓀅𓁶𓀁𓀁𓀥𓀇𓀼𓀠 (@MOTH3396) November 11, 2019
これはダース・ベイダーのマスクのモデルとなった甲冑がかっこいいという感想のツイートです。日本の文化に精通していたジョージ・ルーカスの博識と、実際の甲冑のかっこよさがこのツイートから伝わってきます。
この登場シルエットだけで感じるベイダー卿の圧倒的なフォースと恐怖感。
— マコブ (@makopuyu) February 1, 2019
これぞ伝説の悪役のオーラ#ローグワン #ダース・ベイダー pic.twitter.com/650h5U1GgY
最も偉大な悪役に選ばれたダース・ベイダーの、その圧倒的カリスマが伝わってくるツイートです。このツイートで言及されているのはスター・ウォーズのスピンオフ映画『ローグ・ワン』における一場面です。その圧倒的なフォースを前にしては敵わないと感じさせる、ダース・ベイダーの悪役としての完成度の高さがわかるツイートです。
STARWARS最初の作品しか見たことないのでダースベイダーがルークの父親と知って物凄く衝撃を……
— Mochico (@avemagic1021) March 3, 2019
ダースベイダーって悪いやつでしょ?ラスボスじゃないの…おとんなの…?
悪役であるダース・ベイダーがルークの父親であるという事実は今となってはとても有名となりましたが、スター・ウォーズを初めて見る方からすればやはり衝撃の事実であるということがこのツイートからわかります。
ダース・ベイダーについてまとめ
伝説の悪役ダース・ベイダーについて、フォースやマスクの元ネタ、アナキン・スカイウォーカー時代や使用するライトセーバーの型などについて紹介しました。アナキン・スカイウォーカーから始まったスカイウォーカー・サーガは2019年12月20日に公開される『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で最終章を迎えます。物語の行方が気になる方は観に行ってみてはいかがでしょうか?