2019年11月09日公開
2019年11月09日更新
スターウォーズのドゥークー伯爵を徹底考察!ヨーダやアナキンとの対決の結末は?
スターウォーズに登場するドゥークー伯爵は、シスの暗黒卿の一人であり熟達したライトセーバーの剣士です。かつては研究熱心なジェダイだったドゥークー伯爵は、ジェダイオーダーへの失望からダークサイドへと転向しました。この記事ではドゥークー伯爵について、その独特なライトセーバーや演じた役者のクリストファー・リー、ヨーダやアナキンとの戦いなどについて紹介します。ただの悪役ではないドゥークー伯爵が気になる方は、是非ご覧ください。
ドゥークー伯爵はスターウォーズの敵役
スターウォーズに登場するドゥークー伯爵は、優れたジェダイでありながらダークサイドへ転向しシスの暗黒卿となった人物です。この記事ではドゥークー伯爵のプロフィールや演じた俳優クリストファー・リーについて、またかつての師ヨーダとの戦い、アナキンに倒された最期などを紹介します。ライトセーバーの扱いに長けた熟練のシス卿、ドゥークー伯爵が気になる方はぜひチェックしてみてください。
スターウォーズの概要
スターウォーズはスペースオペラを題材としたアメリカの映画作品です。宇宙を舞台に、銀河系の守護者であるジェダイと暗黒卿シスの戦いを描いています。ルーク・スカイウォーカー、アナキン・スカイウォーカー、レイを主人公にした三部作がそれぞれあり、全部で9作品となっています。正史と呼ばれるその9作品の他にもスピンオフ映画や小説、テレビアニメなどが存在します。
スターウォーズの本編を紹介
正史と呼ばれるスターウォーズの本編を紹介します。
- 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』
- 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』
- 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』
- 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』
- 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』
- 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
- 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
- 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
- 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開予定)
ドゥークー伯爵は有数の実力者
スターウォーズに登場するドゥークー伯爵は、ジェダイの中でも群を抜いた実力の持ち主でした。時にライトセーバーの扱いに優れており、「マカーシ」と呼ばれる旧式の型を使用する、対ライトセーバー戦に熟達した剣士として知られています。
その実力はジェダイマスターのヨーダやメイス・ウィンドゥにも並び、『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』ではアナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービの師弟コンビにも負けることはありませんでした。
ドゥークー伯爵を徹底考察
最強クラスの実力を持つジェダイだったにも関わらず、暗黒面へ落ちてしまったドゥークー伯爵。ここではそんなドゥークー伯爵のジェダイ時代の研究や名前の由来、ジェダイオーダーにおける立ち位置やライトセーバー、演じた俳優のクリストファー・リーなどについて紹介します。ドゥークー伯爵について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
フォースを研究し続けたドゥークー伯爵
理想主義的で強い向上心の持ち主だったドゥークー伯爵は、ジェダイ時代から80年もの長きにわたって熱心にフォースの研究を続けていました。その結果、より高みを目指そうとしたドゥークー伯爵はシスの暗黒卿の研究にも手を出します。このようなたゆまぬ努力の上にドゥークー伯爵の強さは成り立っていることがわかります。
ドゥークー伯爵の名前の由来は毒?
ドゥークー伯爵の名前の由来は日本語の「毒(どく)」であることが分かっています。スターウォーズでドゥークー伯爵を演じた俳優のクリストファー・リーが、自身の自伝"Lord of Misrule: The Autobiography of Christopher Lee"で明らかにしました。
ジョージ・スーカス監督の日本文化への造詣の深さがわかるエピソードです。しかしこのドゥークーという名前は英語圏だと"dookie"という排泄物を意味するスラングに聞こえることがあるそうです。
クローン兵を我が物にしたドゥークー伯爵
ジェダイ時代のドゥークー伯爵には親友がおり、それはジェダイマスターのサイフォ=ディアスでした。ある時サイフォ=ディアスは、10年前に銀河共和国の未来を案じて惑星カミーノに1200万人のクローン兵を注文したことを打ち明けます。しかしその時すでにドゥークー伯爵はダークサイドに落ちていました。ドゥークー伯爵はこれを聞くと、サイフォ=ディアスを殺害し、クローンの発注を自分のものとしてすり替えます。
親友の殺害はシス卿になるための条件でもありました。こうしてドゥークー伯爵はシスの暗黒卿になり、大量のクローン軍を手に入れることとなります。
ドゥークー伯爵のライトセーバー
ドゥークー伯爵の使用するライトセーバーはドゥークー伯爵だけのオリジナルデザインです。ドゥークー伯爵のライトセーバーは柄の部分が湾曲しており、刃を回転させることで変則的で攻撃的な攻撃を行うことができます。この独特なライトセーバーのデザインを考案したのは、スターウォーズの新三部作においてチーフデザイナーを務めたダグ・チャンです。
このカーブしたライトセーバーは昔の時代を表現していると言います。極め抜いた旧式のスタイルで戦うドゥークー伯爵にぴったりだと考えたそうです。
ジェダイ図書館のドゥークー伯爵の胸像とは?
『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』においてオビ=ワン・ケノービがジェダイ図書館へ調べ物をしに行く場面があります。そのカットされたシーンの一つに、ドゥークー伯爵の胸像が登場しています。オビ=ワン・ケノービがある胸像を見つめ、図書館員がドゥークー伯爵のものだということを教えます。最強の騎士だったドゥークー伯爵が、ジェダイオーダーを去ってからも尊敬されていたことがわかるシーンです、
ドゥークー伯爵とヨーダの戦闘シーン
『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でオビ=ワンとアナキンを救出に来たヨーダが、ドゥークー伯爵と対決する激しい戦闘シーンがあります。このシーンの撮影は全てグリーンバックを背景に行われたそうです。ドゥークー伯爵役のクリストファー・リーが一人で立ち回りを撮影し、後からCGでヨーダが足されました。
この高い演技力が要求されるシーンをやり遂げたクリストファー・リーは、たくましい想像力と俳優としての知識、自分自身の力と正しい直感が必要だったと述べています。
ドゥークー伯爵の最期
『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』において、ドゥークー伯爵はアナキンに追い詰められ、愕然とした表情のまま首をはねて殺されます。実はこのシーンは当初違う脚本が検討されていました。追い詰められたドゥークー伯爵は伯爵の誇りを捨ててアナキンに命乞いをするというものです。しかしドゥークー伯爵役のクリストファー・リーがそれをドゥーク伯爵らしくないと考えたため、ルーカスはのちにそのシーンを削除しました。
脚本が変更された後、クリストファー・リーは命乞いをしない代わりに、衝撃を受けた顔の演技をしています。ドゥークー伯爵の最期のシーンの裏話でした。
ドゥークー伯爵の俳優はクリストファー・リー
スターウォーズシリーズでドゥークー伯爵を演じたのは俳優のクリストファー・リーです。1922年にイギリスで生まれたクリストファー・リーは、ホラー映画の大スターとして有名な俳優です。世界で最も多くの映画に出演した俳優としてギネスブックに登録されており、その数は250本以上にもなります。
クリストファー・リーは貴族出身であるため品格に優れています。また最も多くのソードファイトを行った俳優という世界記録をもち剣術に優れてもいます。これらのことからクリストファー・リーは、伯爵であり優れた剣士であるドゥークー伯爵役にまさに適任だったと言えます。
ドゥークー伯爵とヨーダやアナキンとの対決の結末とは?
シスの暗黒卿になったドゥークー伯爵は、非常に手強い敵としてアナキンやヨーダの前に現れました。ここでは、ダース・ベイダー誕生の一端となってしまったアナキンとドゥーク伯爵の戦いや、かつての師弟ヨーダとドゥークー伯爵の戦いの結末を紹介します。
敗北したアナキンとオビ=ワン
『スターウォーズ エピソード2/シスの復讐』では、分離主義勢力に捕らえられたオビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、パドメ・アミダラを救出するため、ヨーダがクローン兵を引き連れて惑星ジオノーシスに現れます。ドゥークー伯爵は脱出を試みますがアナキンとオビ=ワンに追いつかれ、交戦します。
ジェダイの中でも最強格だったドゥークー伯爵の実力は凄まじく、オビ=ワンとアナキンの二人がかりでも倒すことが出来ません。そのうちにオビ=ワンは足と左腕を負傷、アナキンは右腕を切断されたうえフォースで気絶させられ、敗北します。
ヨーダとの10年ぶりの再会
戦闘不能になったオビ=ワンとアナキンを救いにその場に現れたのは、ジェダイマスターのヨーダでした。ヨーダはドゥークー伯爵のかつての師であり、二人の再会は10年ぶりのことでした。かつての師と弟子の戦いはフォースのぶつかり合いから始まります。フォース・ライトニングの応酬や重いものを飛ばすなどしますが決着は着かず、ライトセーバーでの戦いに持ち込まれます。
ヨーダの小さい体を活かした猛攻とドゥークーの見事な剣術が火花を散らし、壮絶な戦いが繰り広げられます。しかし一度撤退の判断をしたドゥークーのフォースにより、側に倒れていたアナキンやオビ=ワンの上に巨大な柱が落とされます。そしてドゥークーは、ヨーダはアナキンたちを助けるためフォースを使用している間に、飛行船で逃げたのでした。
クローン大戦
ジオノーシスでの出来事がきっかけで、独立主義勢力と銀河共和国との間にクローン大戦が勃発します。分離主義勢力を主導するドゥークー伯爵は、共和国側の惑星を次々に分離主義派へと引き込んでいきました。そして戦争の終盤になると共和国の首都コンサルタントを襲い、銀河共和国の元老院最高議長パルパティーンを誘拐します。
しかしこのパルパティーンこそがドゥークー伯爵の影にいる真の首謀者、シスの暗黒卿ダース・シディアスだったのでした。そしてこの誘拐劇には、ダース・シディアスの新しいシスの弟子を生み出すという裏の目的がありましたが、ドゥークー伯爵はそれを知りませんでした。
2人のジェダイとドゥークー伯爵
誘拐されたパルパティーンを追って、ドゥークー伯爵の搭乗する艦船にアナキンとオビ=ワンが乗り込み、再び二人のジェダイとドゥークー伯爵は対決します。まずオビ=ワンがやられ、フォースで壁に叩きつけられて失神します。
アナキンに倒されたドゥークー伯爵
しかしその後アナキンと一対一で戦ったドゥークー伯爵は追い詰められ、両腕を切断されます。戦う意思のない者や丸腰の者を傷つけてはいけないというジェダイの掟を思い、止めを刺すことを躊躇うアナキンでしたが、パルパティーンに唆されて首をはねます。こうしてドゥークー伯爵はアナキンに倒されました。
ドゥークー伯爵の経歴
ドゥークー伯爵は不正や腐敗を嫌い、誰よりも研究熱心だった優秀なジェダイでした。そんなドゥークー伯爵がどのようにダークサイドに転落することになったのかを、ドゥークー伯爵の経歴を追いながら紹介します。ドゥークー伯爵の、スター・ウォーズ本編では語られていない人生をご覧ください。
13歳で弟子入り
ジェダイ訓練生として修行を積んできたドゥークー伯爵は13歳の時、ジェダイマスターのテイム・セルリアンの元へ弟子入りしました。
友人との亀裂
弟子入りしたことがきっかけで、ドゥークー伯爵は当時の友人ロリアン・ノッドと仲違いしてしまいます。それ以降二人は友人からライバル関係となり、争いを長年繰り広げた結果、ノッドがジェダイ聖堂を追われる結果となります。
紛争の多くを解決
ドゥークー伯爵はライトセーバーを使用した戦いでは敵がいないほどの実力を兼ね備えていましたが、武力とは関係ないところでも優秀なジェダイとして尊敬されていました。銀河系の様々な惑星において数多くの紛争を解決したドゥークー伯爵の名は、ジェダイ図書館に恐るべきジェダイとして記録されています。
務めの放棄
優れたジェダイだったドゥークー伯爵ですが、ジェダイオーダーを自らの意思で離れることとなります。ジェダイオーダーに在籍していた時、ドゥークー伯爵はジェダイ・オーダーが腐敗した制度に従っており、弱体化の一途を辿っていると考えていました。政治的理想主義者であるドゥークー伯爵はジェダイオーダーに失望しており、それに追い討ちをかけるようにクワイ=ガン・ジンの訃報を耳にします。
ドゥークー伯爵のかつての弟子であり良き理解者だったクワイ=ガン・ジンの死は、ドゥークー伯爵の決心の決定打となりました。ドゥークー伯爵はジェダイオーダーに見切りをつけ、永遠に去ります。
分離主義運動の展開
ジェダイオーダーを去った後、ドゥークー伯爵は故郷セレノーに戻り、伯爵の既得権益によって生まれる富を手にします。その富を政治資金に分離主義運動の指導的立場となったドゥークー伯爵は、数多くの星系を引き込み、分離主義運動を拡大していきます。
ダークサイドの力で腐敗
不正と腐敗を訴え、カリスマを発揮したドゥークー伯爵でしたが、その政治的台頭の裏にはダークサイドの存在がありました。ドゥークー伯爵はジェダイ時代からより高みの強さを得るためシスの暗黒卿の研究を行なっており、足を踏み入れすぎた結果、ダークサイドに落ちてしまったのでした。ドゥークー伯爵はダース・シディアスの弟子となり、シスの暗黒卿ダース・ティラナスとして生まれ変わります。
独立星系連合発足の会合
シスの暗黒卿となったドゥークー伯爵は、惑星ジオノーシスにおいて独立星系連合を発足させます。大企業の代表者や分離主義者の元老院議員が加盟し、銀河共和国に対抗するための軍事力を創設します。この会合を目にしたオビ=ワン・ケノービが拿捕され、救出に向かったアナキン、パドメも捕らえられた結果ジオノーシスの戦いが引き起こされます。
ドゥークー伯爵に関する感想や評価
クワイ=ガンの死に様を知った時の、このドゥークー伯爵のなんとも言えない悲愴な顔。
— 狂えるCruel (@The_Mad_Cruel) June 28, 2019
悲しみが完全に顔に出ている訳では無いが何か心にグッとくるものがある... pic.twitter.com/agZ2kxrWTU
かつては善良なジェダイだったドゥークー伯爵が、ジェダイオーダーに疑問を持つようになり、そして良き理解者だった弟子の死でダークサイドに落ちてしまう物悲しさが伝わってくるツイートです。ドゥークー伯爵はただの悪役ではないということがこのツイートからわかります。
今日はクリストファー・リー(ドゥークー伯爵)のお誕生日❗️
— かめごろう (@hedolamanabe143) May 27, 2019
190cmを越える長身であり90歳を越えても生涯現役を貫いた真に生ける伝説。ドゥークー伯爵を演じた時も80歳近かったが、出来る限りアクションも自分でこなされたそう。
こんな格好良いお爺さんになりたい。
イケオジの中のイケオジ。 pic.twitter.com/3xflGGsAM9
ドゥークー伯爵を演じたクリストファー・リーがかっこいいという感想のツイートです。ドゥークー伯爵とヨーダの激しい戦闘シーンを演じた当時のクリストファー・リーは80歳を越えていましたが、極力スタントを自分でこなしました。ソードアクションに優れたクリストファー・リーと、演じたドゥーク伯爵のかっこよさがこのツイートから伝わってきます。
#推しジェダイ
— ぐりーゔぁす総督 (@grandmoffitsuki) November 19, 2018
我らがドゥークー伯爵ですよ。ヨーダと渡り合える実力を持つも愛弟子のクワイガンの死で絶望し闇落ちしちゃう伯爵ですよ。
カリスマたっぷりで暗躍しまくった伯爵ですよ。でも結局はシディアスの良い手駒に終わっていった男ですよ(T0T) pic.twitter.com/Xzfatsdcn0
ドゥークー伯爵の人気の理由は、ただの悪役ではなく本人なりの正義があったことや葛藤があったことだということがよくわかるツイートです。実力も高くカリスマ溢れたそんなドゥークー伯爵すらも使い捨ててられてしまう悲しさが伝わってきます。
スター・ウォーズのシス界隈のカッコよさは異常。
— heikayuuji (@heikayuuji) March 25, 2016
しかも、若者から爺さんまでよりどりみどり。なお、個人的な好みは、ダース・ティラナスことドゥークー伯爵です。ジジイの渋さ爆発。#スターウォーズ#スターウォーズフォースの覚醒 pic.twitter.com/nV67tHkyfc
スターウォーズの人気の理由の一つは悪役が魅力的であることです。その一人、ドゥークー伯爵は、まず見た目が渋くてかっこいいこと、そして対ジェダイのライトセーバー戦では強力無比な実力を持っていることや、カリスマ溢れることなどからファンが多いということがよくわかるツイートです。ドゥークー伯爵の老成されたかっこよさが、このツイートから伝わってきます。
ドゥークー伯爵を徹底考察まとめ
スターウォーズに登場するシスの暗黒卿ドゥークー伯爵について、ジェダイだった時代や演じた俳優のクリストファー・リーについて、独特なライトセーバー、ヨーダやアナキンとの戦いについてなどを紹介しました。2019年12月20日にスターウォーズシリーズ最新作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開されます。ジェダイとシスの戦いの行方が気になる方は是非観に行ってみてはいかがでしょうか?