【ハン・ソロ】エンフィス・ネストとはどんなキャラ？演じたエリン・ケリーマンも紹介

本記事で特集する謎多きキャラクター、エンフィス・ネストの話題に入る前に、エンフィス・ネストが登場する「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」について解説します。

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」は、スター・ウォーズシリーズのスピンオフ第2作として2018年に公開されたアメリカ映画です。監督は、ビューティフル・マインドでアカデミー賞監督賞・作品賞に輝いたロン・ハワード。

映画の舞台となるのは、ルーク・スカイウォーカーがジェダイとして歩んでいく過程を描いた「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の10年以上前の世界。密輸業を営むアウトローのハン・ソロの若い頃にスポットを当て、宇宙船ミレニアム・ファルコンとその所有者ランド・カルリジアン、密輸の相棒チューバッカとの出会いが描かれています。

それでは早速本記事のメインテーマ、エンフィス・ネストの話題に移ります。まずは、エンフィス・ネストの性別について。映画のクライマックスで初めて肉声を発するエンフィス・ネストですが、機械音にかき消されたため性別まではわかりません。ところがその直後、突然エンフィス・ネストはマスクを脱ぎ捨てると素顔が顕わになりました。

その素顔とは…。ギャングのような厳つい格好からは想像もできない、それは可愛らしい女性の顔でした。さらに、今まで謎に包まれていた彼女に関することが徐々に明らかになって行きます。まずエンフィスが率いる盗賊団クラウドライダーズのメンバーが誰一人一言も喋らない理由。

それは、クリムゾン・ドーンのギャング団に襲われた時、全員が舌を引き抜かれてしまったため。また、ギャングのような格好をしているのは、時を選ばず勃発する帝国軍との戦闘に備えるためということでした。

ハン・ソロと相棒チューバッカは、密輸グループの親玉トバイアス・ベケットに弟子入りします。そして2人は、初仕事として惑星ヴァンドアでの列車襲撃を企てました。

何とか帝国軍の固い守りを突破し、お目当ての燃料コアクシウムを手に入れたハン・ソロとチューバッカ。そこに現われたのが、エンフィス・ネスト率いる盗賊団クラウドライダーズです。さっそくコアクシウムを巡る激しい強奪戦が繰り広げられました。

マスクとともにエンフィス・ネストが身に付けるアーマー。亡き母の形見となった防御用プレートですが、マンダロリアン鉄という素材でできているという事。これはスター・ウォーズシリーズでは、用心棒ボバ・フェットが身に着けていることで有名ですが、彼も父ジャンゴから受け継いだようです。

強奪したコアクシウムをエンフィス・ネストが渡したのは、クローン大戦中に反乱軍の兵士として活躍したソウ・ゲレラでした。ここでエンフィス・ネストとパルチザンを展開するソウ・ゲレラの関係が明らかになりました。

また、この時ソウ・ゲレラと一緒にいたのが11歳のジン・アーソでした。彼女は「ローグ・ワン／スター・ウォーズ・ストーリー」で反乱軍の極秘チーム・ローグ・ワンに加わった女戦士。「ハンソロ/スター・ウォーズ」と「ローグワン」がつながったのです。

エンフィス・ネストは、人気テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ（GOT）」とも関係がありました。それは、脚本を担当したジョン・カスダンが、彼のツイッターで明かしています。彼によると、エンフィス・ネストは、GOTのアリア・スタークからインスピレーションを得て作ったキャラクターなのだそうです。

スターク家の次女・アリア・スタークは、冒険好きで男勝りの少女として描かれています。エンフィス・ネストとオーバーラップするところがありそうです。

「ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー」でエンフィス・ネスト役を演じたのは、イギリスの女優エリン・ケリーマン（Erin  Kellyman）です。彼女は1998年10月17日イングランド・スタフォードシャー州タムワース生まれの21歳（2019年11月現在）。

俳優養成学校であるNottingham Television Workshopを卒業し、イギリス・チャンネル4のテレビドラマ「Raised by Wolves」キャシー役でデビューします。その後もテレビドラマに出演したのち、2018年20歳の時、本作エンフィス・ネスト役に抜擢されました。

「ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー」の主役エンフィス・ネストに抜擢されたエリン・ケリーマン。映画初出演にして大作スター・ウォーズで重要な役を演じるという華々しさ、今後に期待が寄せられている若手女優のひとりと言えるのではないでしょうか？

エリン・ケリーマンはその後、2019年BBCで放送されるビクトル・ユーゴー原作のドラマ「レ・ミゼラブル」に出演。このドラマでは、テナルディエ家の長女エポニーヌ役を演じています。幼い頃は、純粋無垢で心優しい少女コゼットを軽蔑しいじめていましたが、思春期になるとコゼットに恋心を寄せる青年マリウスに片思いをする重要な役どころです。

情報があまり公開されていないエリン・ケリーマン。一般の人が情報を入手するツール、SNSではどうなのでしょうか？

エリン・ケリーマンは、現在は一般のファンが閲覧出来るSNSアカウントを持っていないようです。「ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー」公開後、暫くの間はインスタグラムのアカウントを持っており、映画撮影中の一コマやエンフィス・ネストに関してファンとの交流を図っていたようですが、削除されてしまったようです。

また、エリン・ケリーマンの母ルイーズはツイッターをやっていて、娘エリンの情報を発信していましたが、こちらもその後非公開となってしまいました。エリン・ケリーマンは未だミステリアスなベールに包まれた女優と言えるでしょう。

ここからは、エンフィス・ネストの経歴やその後の活躍を追っていきます。エンフィス・ネストは、銀河共和国時代後期の28BBY頃、人間の女性として生を受けました。何世紀にもわたり銀河系のために戦ってきた女系一族の末裔で、彼女の母もクラウドライダーズのリーダーを務めていた人物です。

16歳で母親を亡くしたエンフィスは、母の形見のマスクとアーマーを身に着け、クラウドライダーの若きリーダーとして母星の仇、シンジケートとの戦いに身を捧げるようになります。エンフィス・ネスト率いるクラウドライダーズは徐々に頭角を現し、遂にはアウター・リム・テリトリーでも悪名高きギャング集団へと変貌。輸送船エアリーに乗り、銀河系を股にかけた略奪を繰り返すようになります。

強奪作戦の際に陣頭指揮を執り、本来の目的である犯罪シンジケートの妨害を続けるエンフィス・ネスト。遂には最強のシンジケート、クリムゾン・ドーンの首領ドライデン・ヴォスの逆鱗に触れてしまいます。さらには、銀河帝国からも狙われる賞金首となってしまうエンフィス・ネストでした。

その後クラウドライダーズのリーダーに就任すると、エンフィス・ネストは数々の略奪に手を染めていくようになります。その1つが、帝国のスパイス倉庫襲撃事件でした。彼女たちは医療用のスパイスのみを盗み、麻薬に転用可能なスパイスには手を付けませんでした。

帝国保安局のエージェント、アンドレッサ・ディーヴォは、その点に注目しクラウドライダーズの活動理念に関係しているのでは？と推察します。ディーヴォは、エンフィス・ネストが帝国に決定的な打撃を与えるための戦争を画策しているのではないかとの見解を持つに至りました。

未記載のIDチップを手に入れたいエンフィス・ネスト。ライバルのギャング団ボス、トバイアス・ベケットを利用することを思いつきます。最強シンジケート、クリムゾン・ドーンの首領ドライデン・ヴォスに成りすましたエンフィスは、ベケットの手下にID強奪を命じます。クリムゾン・ドーンに借りのあるベケットは、惑星ホヴンIVへ出撃しドゥヴォラッドからチップを強奪します。

エンフィス・ネストとクラウドライダーズは、ヴォスにチップを届けようとスピーダー・バイクにまたがるベケットを取り押さえます。ドライデン・ヴォスの命令だとエンフィスを脅迫するベケット。しかし彼の仲間のヴァルは、今回の山がエンフィスの仕組んだ罠だったことに気づきます。

IDチップの隠し場所を吐かせようとレーザー射撃装置ブラスターでベケットを脅します。しかし、その後ベケットは乗ってきた宇宙船ランパートを爆発させ、呆気に取られているエンフィスの隙をついて逃走しました。

引き続きエンフィス・ネストとベケットの攻防です。コアクシウム強奪を企むベネット一味の情報を入手したエンフィス。彼らの戦利品を横取りしようと計画します。クラウドライダーズが惑星ヴァンドアのイリディウム山脈に到着したとき、ベケットの手下はATホーラーでコアクシウムをクリスピン帝国の保管庫へ運ぶ段取りをしている最中でした。

その後、息もつかせぬ攻防が続きベケットたちを追い詰めるエンフィス。結局強奪は失敗に終わります。強奪計画が徒労に帰した後、首領のヴォスに合わせる顔のないベケットのクルーとクリムゾン・ドーン副官のキーラは、ケッセルのスパイス鉱山からコアクシウムを入手する算段をします。

それをクラウドライダーズのメンバー、小柄な男・ウィーゼルが目撃していました。ウィーゼルは彼らの貨物船ファルコンに追跡発信装置を取り付けます。ファルコンが飛び立つのを見ていたエンフィス・ネストは、ベケットの手下がコアクシウムを手に入れたら、自分たちの物になるだろうと呟きました。

その後、エンフィス・ネストは、ハン・ソロの協力もあって入手したハイパー燃料”コアクシウム”を携え、パルチザンのリーダー、ソウ・ゲレラに会いに出かけます。保護している少女ジン・アーソを連れてソウ・ゲレラが姿を現わすと、エンフィスはヘルメットを脱ぎ捨て素顔を顕わにします。そして、苦労して手に入れた燃料、コアクシウムを無駄に使わないよう念を押してゲレラに引き渡しました。

2018年9月30日、全身20か所以上が稼働するエンフィス・ネストのアクションフィギアが、株式会社タカラトミーから発売されました。ネット通販大手の楽天市場で税込価格2,367円で購入できます（送料別）。

エンフィス・ネストのレゴも発売されています。ベケットのコアクシウム強奪作戦をエンフィス・ネストが妨害するシーンを再現したセットです。こちらも楽天市場で購入できます。

ここまでエンフィス・ネスト特集をお届けしてきましたが、最後に彼女に関する感想や評価を紹介します。

最初に紹介するエンフィス・ネストに関する感想や評価は、ハン・ソロ スターウォーズストーリーが観たくなるという薫陸香さんのツイートから。観たくなる理由は、エンフィス・ネストはじめ女性陣が、強く優しく魅力に溢れているからといいます。優しくて強い（力持ち）はヒーロー、ヒロインの条件なのかも知れません。

エンフィス・ネストに関する感想や評価、続いては正義の側にいても”悪”と認識されるというSHOTAさんのツイートを紹介します。ソウ・ゲレラやエンフィス・ネストは、過激な手段が好悪を分け、アンチヒーローとして扱われてしまうのだそうです。

エンフィス・ネストに関する感想や評価、最後に紹介するのは彼女が実質的に主役だというトルーパーさんのツイートです。登場シーン全てにおいて興奮するほどかっこいいと、改めて感想を述べていました。

ここまで、「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」に登場するエンフィス・ネストのプロフィールや経歴・その後の活躍、そしてエンフィス役を演じた俳優エリン・ケリーマンの紹介まで、まとめてお届けしてきました。

「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」に登場する謎に包まれたキャラクター、エンフィス・ネスト。性別すらわからないエンフィスですが、映画の後半で突然マスクを脱ぎ捨て素顔を顕わにします。ギャングのようなこわもての衣装の中から現われたのは、何とも愛らしい女性の顔でした。

16歳で母親を亡くしたエンフィスは、母の遺品であるマスクとアーマーを身に着け、クラウドライダーの若きリーダーとしてシンジケートとの戦いに身を捧げるようになります。この記事でエンフィス・ネストに興味を持たれた方は、ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリーをご覧になり、マスクを取って素顔を見せる話題のシーンの衝撃を実体験なさってみてはいかがでしょうか？