ハン・ソロの評価が分かれる理由は?作品の魅力や海外での反応・感想も紹介

スターウォーズの人気キャラクター、ハン・ソロが主役の映画「ハン・ソロ」の評価はどのようなものだったのでしょうか?スターウォーズ本編から離れて、ハン・ソロがルーク・スカイウォーカーやレイア姫と出会う前のエピソードが描かれた映画「ハン・ソロ」は、ファンの間でも感想は様々で、評価が分かれたようです。良い評価、悪い評価とともに、海外での反応も合わせて紹介し、「ハン・ソロ」の魅力をネタバレありでまとめます。

ハン・ソロの評価が分かれる理由は?作品の魅力や海外での反応・感想も紹介のイメージ

目次

  1. ハン・ソロの評価が分かれる理由とは?海外での反応・感想を紹介!
  2. ハン・ソロの映画とは?
  3. ハン・ソロの映画あらすじをネタバレ考察!
  4. ハン・ソロの映画を見た人の感想・評価を紹介!
  5. ハン・ソロの映画評価が分かれる理由を考察!
  6. ハン・ソロの映画の魅力を紹介!
  7. ハン・ソロの評価が分かれる理由まとめ!

ハン・ソロの評価が分かれる理由とは?海外での反応・感想を紹介!

2018年5月公開(日本では6月)の映画「ハン・ソロ」は、スターウォーズシリーズの最も人気のあるキャラクター、宇宙の運び屋、いわゆる密輸業者であるハン・ソロの若いころの物語です。本編では俳優ハリソン・フォードが、このアウトローでキザで、いざというときには頼りになるかっこいいハン・ソロを演じ、大ブレイクしました。そのハン・ソロの役者をオールデン・エアエンライクに代えてのスピンオフ作品です。

公開前に監督交代などの騒動がありながらも無事に公開された「ハン・ソロ」は、その評価が海外でも分かれることとなりました。日本のファンの感想も様々です。それらの評価や感想を、ネタバレありで紹介しながら、なぜ分かれることとなったかをまとめました。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー|映画 | スター・ウォーズ公式

ハン・ソロの映画とは?

スターウォーズ・エピソード7「フォースの覚醒」で、ハリソン・フォードが老いたハン・ソロを演じ、ファンを喜ばせましたが、そのハン・ソロが、ルーク・スカイウォーカーやレイア・オーガナ姫と出会うことになるエピソード4「新たなる希望」より前の物語が、今回のスピンオフ作品「ハン・ソロ」です。若き日のハン・ソロに抜擢されたのは、1989年アメリカ・カリフォルニア生まれのオールデン・エアエンライクです。

監督は大ベテランのロン・ハワード、脚本はジョナサン・カスダンとローレンス・カスダン、音楽はジョン・パウエルで、メインテーマとスターウォーズオリジナル曲はジョン・ウィリアムズです。舞台はエピソード4「新たなる希望」の13年前から10年前。ハン・ソロの故郷・惑星コレリアから始まります。

映画公開前から、ハン・ソロの故郷や、相棒チューバッカとの出会い、愛機ミレニアム・ファルコン号との出会い、悪友ランドの登場、とファンが見たかったシーンが目白押しであるという情報がもたらされ、公開はまだかと待たれました。

しかし、全米興行収入は期待通りではなく、公開3日間で8330万ドルでディズニーの予想額1億3000万から1億5000万ドルを大きく下回りました。しかし、高評価の声も多いのです。

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ハン・ソロの映画あらすじをネタバレ考察!

それでは、その映画「ハン・ソロ」のあらすじをネタバレありで紹介します。低い評価や不満のある感想もありますが、旧3部作を子どもの頃から楽しんだファンは大喜びのシーンや、あのキャラクターのサプライズ登場もありで、最初から最後まで見応えのある内容として評判です。

コレリアからの脱出

かつて銀河文明の拡張に一役かった惑星コレリアは、パワーと速度、敏捷性の優れた宇宙船を作ることで有名でしたが、帝国に支配され、住民の貧富の差が拡大、スラム街は犯罪の温床となっていました。そこで育ったハンは、幼馴染のキーラとともに、レディ・プロキシマをボスとする組織に犯罪を強要されていました。ハンの夢は銀河一のパイロットになること。ハンとキーラはコレリアからの脱出を計画し、逃亡します。

ランドスピーダーで宇宙港に逃げ込んだふたりは、管理官を買収して逃亡しようとしますが、あと少しのところでキーラだけ捕まってしまいます。戻ろうとしたハンに、キーラはハンだけ逃げるように言います。ハンは必ずキーラを助けに戻ると決意してその場を逃げ、コレリア脱出のために帝国アカデミーに志願。そこの受付で苗字がないハンは、受付係に家族がいない独り者ということから「ソロ」と名付けられます。

ベケットとの出会い

脱出したハン・ソロは、アカデミーで帝国の方針に反論して追放され、歩兵として戦地に送り出されてしまいます。逃げる機会をうかがっていたハンは、そこで大尉の階級章をつけ帝国軍のふりをしたベケット率いる3人組の強盗団に加わろうとしますが、ベケットに脱走兵だと密告されてストームトルーパーに捕まり牢屋へ。その牢屋には、奴隷として故郷から連れ出され、逃亡を図って捕まったウーキー・チューバッカがいました。

相棒チューバッカとの出会い

ウーキー語が少し話せるハンは、チューバッカに一緒に脱出しようともちかけ、ふたりで戦っているふりをして牢屋を破壊し見事に脱出。そこでベケットたちに合流。もともと人手が足りなかったベケット達は、ハンとチューバッカを仲間にします。そして、精製コアクシウムを強奪する計画に協力することになります。

強奪計画失敗・キーラとの再会

切り立った山脈を高速で走る列車に積まれた精製コアクシウムを奪う計画は、激しい戦いの末、ベケットの仲間ふたりを犠牲にし失敗に終わります。その計画のクライアント・犯罪シンジケートの顔役ドライデンを訪ねたベケットとハン、チューバッカ。ハンはそこでドライデンの副官になっていたキーラと再会します。コレリアで別れて3年が経っていました。

惑星ケッセルから精製前のコアクシウムを奪い、精製所のある惑星サヴァリーンで渡すことをドライデンに提案したベケットとハン。それにのったドライデンは、キーラを同行させることにしました。この計画には、腕のある運び屋が必要でしたが、キーラが目を付けたのが密輸業者・ランド・カルリジアンです。

ランドとサバック

ランドを訪ねると、銀河で人気のカードゲーム・サバックをプレイしていました。ミレニアム・ファルコン号を賭けたランドとハンは勝負。ハンが勝つかと思われましたが、ランドはイカサマ勝ち。しかし、ベケットがランドに分け前を提示し仲間に引き入れます。そしてケッセルに向かった一行は、コアクシウムを手に入れましたが、ランドのドロイドは破壊されランド自身も負傷。ケッセルを出ようとした一行を、帝国軍が追ってきます。

ケッセル・ランを12パーセク!

帝国軍を振り切り、サヴァリーンへ向かうため、ハンは自らミレニアム・ファルコン号を操縦し、チューバッカを副操縦士にして「ケッセル・ラン」と呼ばれる命知らずの危険な航行コースに挑みます。そして見事に、伝説となる「ケッセル・ランを12パーセク」という記録を打ち立てました。

反乱軍を援助する盗賊団

無事に逃げ延びたハンたちは、今度は盗賊団クラウドライダーズに囲まれます。それを見てランドは自分だけミレニアム・ファルコン号で逃亡。しかし、彼らの目的がコアクシウムを反乱軍に渡し、反乱軍を助けることだと知ったハンは、コアクシウムをドライデンには渡さず、彼らに渡そうと考えます。ベケットはドライデンを恐れて反対し去ってしまいます。残ったハンとチューバッカ、キーラはドライデンのもとへ。(以下ネタバレ)

ネタバレ!裏切ったのは誰?

しかしそこでベケットの裏切りにあいます。ベケットがドライデンにすべて話していたのです。そしてベケットはチューバッカに銃を向け、コアクシウムを運ばせます。それを止めようとするハンをドライデンがキーラとともに倒そうとしますが、キーラがドライデンを裏切り、ドライデンを殺してしまいます。驚くハンに、後から追いかけるからと先にチューバッカを追わせ、残ったキーラは自分の本当のボスに連絡を取ります。

ネタバレ!あのキャラクター登場!

なんとキーラのボスは、オビ・ワン・ケノービに倒されたはずのダース・モールでした。キーラは、ドライデンがベケットに殺され、コアクシウムも奪われたと、ハンの名前は伏せて嘘の報告をします。ダース・モールはキーラに戻るよう指示。キーラはハンを思いながらひとり船を操縦し、ダース・モールの所へ向かいます。

ネタバレ!師匠のようだったベケットを

ベケットに追いついたハンは、それまでの旅で自分の師匠のようだったベケットに対して銃を向けます。そして冷静に対処し、ベケットを撃ちます。駆け寄ったハンに、ベケットは、自分が教えた「信じるな」を実行したハンを褒めながら息を引き取ります。ハンは、コアクシウムを無事にクラウドライダーズに渡し、チューバッカと一緒にランドの所へ向かいます。

ミレニアム・ファルコン号のハン・ソロ船長誕生

ハンは、ランドにサバックの再勝負を持ち掛けます。賭けるのはミレニアム・ファルコン号。イカサマを見破っていたハンは、ランドに勝利します。そしてミレニアム・ファルコン号を手に入れたハンは、友情が芽生え、絆が深まった相棒・チューバッカを副操縦士として、ふたりで銀河に旅立ったのでした。以上、ネタバレありであらすじを紹介しました。

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ハン・ソロの映画を見た人の感想・評価を紹介!

ではここで、実際に映画「ハン・ソロ」を見た人による感想や評価を紹介していきます。また、公開後の海外での反応はどうだったのかも紹介していきますので、合わせてご覧ください。

好評な感想を紹介!

評価が分かれた「ハン・ソロ」ですが、日本国内では面白かったという感想も数多く寄せられています。特に、スターウォーズシリーズファンにとってうれしいシーンが多くあったことで、今まで映像で見たかったエピソードや、なぜそうなったのかの理由が判明した、などの喜びの声が多く見られます。

先に映画が公開されている海外でのあまりよくない評価や感想を受け、さほど期待せずに見た人や、映画館に行くことさえしなかったひともいたようです。

しかし、実際に見てみると、海外の悪い評価・感想も気にならなくなるほど面白かったという感想も多く見られます。

また、若き日のハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライクのハン・ソロが、ハリソン・フォードと似ていないからのめりこめない、という海外・国内の声もありましたが、こまかいところでの仕草や表情が若い時のものだと納得できる出来栄えだとする感想もあがっています。

なかには、スターウォーズシリーズで一番好きだという感想を持ったひともいて、何度も映画館に足を運んで観賞した上に、ブルーレイなどになって販売されたら即買う、というひともいます。好きすぎてグッズを買いそろえたというひとも見つけました。

不評な感想を紹介!

一方でやはり悪い評価や感想をもったひともいました。ファンの喜ぶネタを多く取り入れているものの、その扱われ方が雑だったり、新鮮味に欠けて無難だったというものです。スターウォーズシリーズファンは、その音楽にも魅力を感じるひとが多くいますが、音楽の扱いにも難を感じたファンもいたようです。

スターウォーズシリーズは、もともとジョージ・ルーカスが、日本の時代劇と、西部劇に影響されて作り出した物語で、今回の「ハン・ソロ」は、その西部劇らしさが色濃く反映されていますが、それがシンプルでわかりやすく楽しめるストーリー展開だとする一方、無難過ぎてつまらない、という感想にもなりました。

海外での反応は?

では海外での反応はどうだったのでしょうか?最初にカンヌで公開された時の海外の反応は、おおむね良好だったようです。人気キャラクターの若い時を演じた役者たちも高い評価で、よく各々が研究している、とか、ハリソン・フォードとは違うものの、オールデン・エアエンライクのハン・ソロを完璧に演じている、などがありました。

また、「ストーリーは単調ながら、ロン・ハワードの手にかかると躍動感があり、ウキウキわくわくする」といった海外の感想も見受けられます。他にも、「長年謎だったものが、ハン・ソロを見てようやくわかった」「ファンを喜ばせるものがてんこ盛りのファンサービスだ」「エンターテイメント性に優れたスペースウエスタン!」などという感想もありました。

しかし、海外での評価や感想も、良いものばかりではなく、「普通でオリジナリティがない」「グッドだけどグレイトではない」「スターウォーズの伝説を壊した、がっかり」「ローグ・ワンに劣る」などの悪い感想もあります。中には「途中退席した、見るんじゃなかった」という感想まであり、駄作だと評価している人もいて、海外での評価は完全に分かれているようです。

なんと「ハン・ソロの観客が少なすぎて、スターウォーズの他のスピンオフ作品の制作を保留することにした。」と伝えた海外メディアもありました。

「ハン・ソロ」の公開から4週間の興行収入は日本円で約213億円で、日本で大ヒットの「君の名は。」の最終的興行収入が250億円であることと比較しても悪くない数字ですが、他のスターウォーズシリーズがすごいので、「ハン・ソロ」は及ばず、海外の評価を下げてしまったようです。

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ハン・ソロの映画評価が分かれる理由を考察!

さて、スターウォーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主役にしたスピンオフ作品の評価が、海外においても国内においても分かれているのはなぜでしょうか?どんな作品でも、感想はいろいろですし、良い評価と悪い評価があるのは当然ですが、今回は「ハン・ソロ」の評価や感想が分かれた理由を、ネタバレありで考察します。

監督がベテランだったために無難な作りになってしまったため?

今回の「ハン・ソロ」は、「登場人物全員が悪党」と宣伝される映画でした。そもそも主役のハン・ソロ自体がアウトローな人物ですから、周りの環境もそうなるのでしょうが、その分物語もアウトロー路線まっしぐらかと思いきや、そうでもなかったという内容でした。やはりそこはディズニー映画なのでしょうか。全体の構成も無難なものになっていたという評価が海外・国内ともに見られます。

監督は、当初予定されていた監督が降板になるということがあった後で、最終的にメガホンをとったのは大ベテランのロン・ハワードでした。物語全体がきれいにまとめられ、シンプルでわかりやすいストーリーになっており、ファンの喜ぶネタやサプライズも入っていましたが、いささか平凡だったという評価をする海外の批評家も多くいました。

監督交代の騒動で予算と時間が削られた?

無難、平凡と言われながらもやはりベテランのロン・ハワードだったからこそまとめ上げられたのだという評価もされています。前述のとおり、「ハン・ソロ」は、途中で創作上の意見が合わないという理由で監督が交代になりました。そのため、すでに撮っていたシーンの撮り直しが大幅に行われ、時間のない中での制作になりました。

同じく、予算も多く使われた後での撮り直しですから、時間のみならず金銭的にも限られた中での制作だったのです。当然、編集作業も時間に追われながら急ピッチで進められたわけです。監督降板、交代という騒動が、「ハン・ソロ」制作に及ぼした影響は大きかったといえます。評価が分かれる一因ともなったでしょう。

製作費の回収が満足にできなかったため?

映画「ハン・ソロ」の興行収入は、スターウォーズシリーズの中では最も少なかったということも、この映画がヒットとは言えない作品だと評価されてしまう原因のようです。近年「ローグ・ワン」というスピンオフも映画化され、スターウォーズシリーズが立て続けに公開されています。

その中で、「ローグ・ワン」はエピソード4のオープニングに直接つながる物語であるのに対し、「ハン・ソロ」は、本編に直接つながっていないというのも、すぐに見ようという気持ちに繋がらなかったということもあります。ハン・ソロというキャラクターのファンでなければ、すぐに飛びつくほどの魅力を感じなかったのでしょう。

ネタバレ!スターウォーズのアクションではない

「ハン・ソロ」は、戦いのシーンがとても多く登場します。カーチェイスがあり、銃の打ち合いがあり、走る列車に乗ったままの戦いがあり、ミレニアム・ファルコン号での戦いがあり、ドロイドたちも活躍し、どれも見応えのあるシーンばかりでした。ハラハラドキドキの連続で、子供も楽しめる冒険映画として評判です。

しかし、スターウォーズと言えば「フォースとともにあれ」の有名な言葉がある通り、フォースという力の存在する世界の物語で、ジェダイとシスの戦いの物語でした。「ハン・ソロ」には、そういったアクションはありません。唯一、最後に登場してみんなを驚かせたダース・モールの存在がそれにあたるでしょうか。フォースの哲学のファンでもある往年のスターウォーズのファンには、物足りない要素のひとつになったようです。

ダース・ベイダーのような敵キャラがいない

「ハン・ソロ」では、戦いのアクションシーンが多かった割に、これといった敵キャラが存在しません。ダース・ベイダーやカイロ・レンのような、敵でありながら魅力的なキャラがいないのです。最終的に、誰が敵だったのかと問われると、ラスボス的な立ち位置にいるキャラクターも浮かびません。

ネタバレ!ハン・ソロは先に撃つ

物語の最後、ハン・ソロは旅の仲間で師匠のような存在でもあったベケットに裏切られ、彼を撃ち殺してしまいます。もちろん葛藤はあったのだろうと思いますが、「信じるな」というベケットの言葉に従ったのかもしれません。このシーンで思い出す過去のスターウォーズのシーンと言えば、エピソード4「新たなる希望」でハン・ソロが賞金稼ぎのグリードを撃ち殺すシーンです。

公開当初、そのシーンでは、ハン・ソロが先にグリードを打つのですが、その後特別版として再編集された時、グリードが先に撃ってハン・ソロが撃ったというように手が加えられました。このことがファンの間で物議をかもしたのですが、今回の映画「ハン・ソロ」では、ハン・ソロが先に撃っており、それが公開時の「新たなる希望」のハン・ソロとなると喜ぶか、否とするか、海外、国内ともに意見が分かれることになりました。

ハン・ソロはやっぱりハリソン・フォードというイメージ

スターウォーズシリーズで、主役のルークを抑えるほどの人気のあったキャラクター・ハン・ソロは、やはりどうしてもあのハリソン・フォードだというイメージが根強く残っています。エピソード7で、久しぶりにハン・ソロを演じるハリソン・フォードに歓喜したファンも多かったことでしょう。今回は若き日のハン・ソロを描くのですから、やはりハリソン・フォードで撮ることはかないません。

若き日のハン・ソロに抜擢されたオールデン・エアエンライクは、若手実力派俳優ですし、ハリソン・フォード演じるハン・ソロを研究し、若きハンを思わせる仕草や雰囲気をうまく表現していました。ロン・ハワード監督も、「オールデンは、ゴールがすでに決まっているキャラクターの始まりを、素晴らしい演技で体現している。」(映画「ハン・ソロ」パンフレットより)と語っています。

それでもやはり、ハリソン・フォード演じるハン・ソロのイメージが強いファンにとっては、どうしても違和感が拭えず、スターウォーズの世界に入っていけなかったようです。一方で、オールデンのハン・ソロをそのまま受け入れることができたファンには、スターウォーズ旧3部作を懐かしく思い返しながら、若いハンの冒険物語を楽しめたというのが海外・国内共通の感想でした。

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ハン・ソロの映画の魅力を紹介!

ではここから、映画「ハン・ソロ」の魅力についてせまります。スターウォーズシリーズファンを喜ばせたネタや、あのキャラクター・あの小道具の登場についても紹介していきますので、ネタバレありです。

新旧を演じるキャスト陣が素晴らしい!ネタバレあり

前述したように、ハリソン・フォードとは全然似ていない、キャスティングに失敗しているなどという評価もあった、主人公ハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライクですが、ロン・ハワード監督には認められていますし、何よりシリーズのハン・ソロをよく研究しています。

オーディションを受けてから、キャスティングされるまでの間、オールデン・エアエンライクはスターウォーズ作品のマテリアルやスタッフたちと過ごし、物語そのものやキャラクターに対する解釈、仕事のやり方などを知る努力を続けていました。ハン・ソロというキャラクターがどれだけ大事にされているキャラクターであるかをよく理解して、この役に挑んでいたのです。

また、ハン・ソロの愛すべき悪友・ランド・カルリジアンの若き日を演じた、ドナルド・グローヴァーも高評価でした。ランドも、ビリー・ディー・ウィリアムズが演じたランドとは似ていないという声もありますが、やはり彼も、その後のエピソードにつながるランドをうまく演じていました。ドナルド・グローヴァー自身、「比べられるだろうと思っていたけど、そっくりに演じるつもりはなかった」とインタビューに答えています。

普段はマルチな活躍をされているドナルド・グローヴァー。楽しんでランドになりきっていたそうで、ランドのファッションや、まだハン・ソロのものにはなっていない新品のミレニアム・ファルコン号を堪能していい気分だったと話しています。映画の感想でも、ランドが良かったという声が多くあがっていました。

そしてみんなが驚いたダース・モール登場。演じたレイ・パークは、1999年公開のエピソード1「ファントム・メナス」でもダース・モールを演じています。ダース・モールについてのスピンオフ作品もあり、悪役ながら主役になっている小説もあります。映画で再登場して話題になったキャラクターを、その間の年月をそのまま感じさせて演じてくれました。

もちろんドロイドも登場!ネタバレあり

スターウォーズには必ず登場する魅力的なドロイドたちですが、「ハン・ソロ」にももちろん登場します。今回のドロイドは、ハンの悪友ランドの相棒L3-37です。非常に博識なドロイドで、アストロメクとプロトコル・ドロイドの部品を自分で組み立てて、自分自身を作ってしまう意志の強い女性ドロイドです。このドロイドを、モーションキャプチャーで演じたのはフィービー・ウォーラー=ブリッジ。女優でもあり、劇作家でもあります。

L3-37は、ランドに忠実なドロイドではなく、自分の意見を持つ毒舌キャラクターです。ドロイドみんなの平等な権利を訴えていて、奴隷化されているドロイドを解放したいと考えています。そんなL3-37は、ミレニアム・ファルコン号の副操縦士でもあり、ランドと対等な関係を築いていて、楽しいやりとりが見られます。

(ネタバレ注意)そんなL3-37ですが、惑星ケッセルでの銃撃戦で倒れてしまいます。銃弾が飛び交う中、ランドは彼女を助けハンもそれを助けましたが、彼女の修理は不可能でした。涙するランドでしたが、L3-37の優秀なメモリーは、ミレニアム・ファルコン号にアップロードされ、ハンを助けることになります。後に、C-3POがミレニアム・ファルコン号を無礼だと言ったり、ハンが「彼女」と呼ぶのはL3-37が生きているからなのです。

ファンが期待していた小ネタも多い!ネタバレあり

「ハン・ソロ」は、ハン・ソロの若い時の物語ですから、ルークやレイアに会う前の彼の出来事を見ることができます。ファンなら当然期待するであろう小ネタも満載で、昔からのスターウォーズファンを喜ばせました。中には、スターウォーズの数あるスピンオフ作品の中のひとつでふれられたにすぎないようなネタもありました。以下、ネタバレありで紹介します。

例えば、ハン・ソロの故郷であるコレリアが登場しました。また、相棒チューバッカとの出会いがどうだったか、ミレニアム・ファルコン号の船長になる経緯も明かされました。その途中の悪友ランドとのやりとりでは、スターウォーズの世界に登場する「サバック」というカードゲームも映像で表現されました。

「ケッセル・ランを12パーセクで飛んだんだ。」というセリフのエピソードも登場します。このセリフは、スターウォーズ・エピソード4「新たなる希望」でのハン・ソロのセリフです。そのケッセル・ランをミレニアム・ファルコン号で飛んだ時のことが今回の「ハン・ソロ」で描かれています。

ハン・ソロのラッキー・ダイスも登場します。これは、鎖でつながれた金色のダイスで、ハン・ソロの幸運のお守りでした。スターウォーズ・エピソード4「新たなる希望」で、ミレニアム・ファルコン号のコックピットの天井からぶらさがっています。また、エピソード8「最後のジェダイ」でも登場しています。このダイスが、コレリア脱出の時にキーラに手渡され、再会し再びハン・ソロの手にもどっていました。

今回のヒロイン・キーラは、美しくて強い女性でした。ハン・ソロさえ抑えつけてしまうキーラの格闘技「テラス・カシ」は、スターウォーズの数あるスピンオフの中の、「スターウォーズ・帝国の影」という小説に登場し、スターウォーズのゲームにも登場したものです。一部では、キーラがレイの母親ではないかという説があがっています。

ダース・モールが生きていたことも、スピンオフ作品を読んでいるファンには知られていたことでした。映画では、若きオビ・ワン・ケノービに胴体を真っ二つに切られはるか下に落ちていったので、映画だけのファンにはなぜ生きていたのかと驚きの登場でした。実はダース・モールは上半身だけで生きていて、別の下半身を手に入れてその後も暗躍し、オビ・ワン・ケノービを倒しにやってくるのです。最後はオビ・ワンに倒されます。

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ハン・ソロの評価が分かれる理由まとめ!

ここまで、スターウォーズシリーズのスピンオフ作品、映画「ハン・ソロ」について、その分かれる評価を、あらすじや海外での反応、様々な感想を交えて、ネタバレありで紹介しました。手堅く無難にまとめたと言われる「ハン・ソロ」は、新鮮味に欠けて面白くないと言われる一方で、古くからのスターウォーズファンの喜ぶネタ満載の、躍動感あふれる楽しい作品として評価されています。

この「ハン・ソロ」以外に予定されていたスピンオフ作品が今後どうなるのかが気になる方が多いのではないでしょうか?また、次のスターウォーズシリーズ本編であるエピソード9の公開も待たれます。次回作がどのような素晴らしい作品になるのか、期待して待ちましょう。

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