2018年09月27日公開
2018年09月27日更新
ハン・ソロのキーラの正体は?レイの母親という噂やダースモールとの関係も考察
若き日のハン・ソロが恋心を寄せていた相手のキーラは、彼の人生において大きな関りを持つ人物でした。ドライデン・ヴォスや突如として表れたダースモールとの関係がキーラの存在に大きな意味をもたらします。キーラとはいったいどんな人物なのでしょう。そしてダースモールの登場はスターウォーズファンに新たな謎を残しました。本編の主人公であるレイも絡んで囁かれるキーラの母親説を、ハン・ソロのストーリーを追いながら考えていきます。
目次
ハン・ソロのキーラの正体を考察!ダースモールとの関係は?レイの母親説も検証
映画『ハン・ソロ』に登場した女性キーラは作品の中でとても重要な役を担っていました。映画が進む中でキーマンとなる彼女の言動が映画を動かしていきます。今回は若きハン・ソロの恋人でもあったキーラにスポットを当ててみていきましょう。映画に登場したダースモールとの関係性や、巷でささやかれているレイの母親であるという説も検証していきます。
ハン・ソロのあらすじをネタバレ!
まずは映画『ハン・ソロ』のあらすじを追ってみましょう。初代スターウォーズでハリソン・フォードが演じたハン・ソロの過去に迫る映画です。まだ、見ていない人はネタバレに注意です。
スターウォーズのハン・ソロの若い頃が舞台
スターウォーズの主要キャストと言えばルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナ、ハン・ソロの3人が挙げられるでしょう。スターウォーズの第1作目で、現在ではエピソード4と呼ばれる「スターウォーズ 新たなる希望」では彼ら3人が銀幕の上を所狭しと動き回っていました。ハリソン・フォードが自力で手に入れた役でもあるハン・ソロがどのような経緯でランド・カルリジアンやチューバッカと出会ったのでしょうか?
恋人キーラと別れたハン
ハン・ソロとキーラは惑星コレリアで犯罪組織に身を置きながら、いつしか惑星からの脱出を夢見ていました。ハン・ソロは組織から精製ハイパー燃料コアクシウムを盗み、コロネット宇宙港の管理官を買収して他の惑星へ高飛びする計画を立てました。交渉は成功してゲートは開かれましたが、キーラは組織に捕まってしまいます。ハン・ソロはいつか宇宙船を手に入れてキーラを救う誓いを立てて帝国アカデミーに志願しました。
ベケットに師事して
惑星ミンバンへ歩兵として従軍したハン・ソロはベケットに出会います。彼が見方の帝国軍ではなく、戦場荒らしの一味だと見抜くと自分を売り込んで仲間に入れてもらおうと画策します。しかし、邪魔に感じたベケットはハン・ソロを帝国軍に脱走兵だと密告しハン・ソロは捕まります。ハン・ソロは牢でチューバッカと出会い協力して脱出します。2人は惑星から脱出しようとするベケットに追いつき同船してミンバンを離れます。
ドライデン・ヴォスのもとでキーラに再会
ハンソロはベケットの任務を手伝いますが、その計画は失敗します。仲間を失った上に、この計画を立てた組織の人間であるドライデン・ヴォスに多額の借金を背負うことになりました。ドライデン・ヴォスに会うために彼のもとに向かいますが、そこでかつての恋人キーラに出会います。キーラは過去に彼に助けられて、クリムゾン・ドーンの一員になっていました。ベケットはキーラの助けでチャンスを得ることができました。
惑星ケッセルを脱出せよ
出典: https://ew.com
キーラを仲間にした一行は、ミレニアムファルコンとその持ち主ランドを仲間に迎え、目的地の惑星ケッセルを目指しました。ここでスパイスを盗み出した一行は急いで逃げ出します。しかし、この惑星の周りは航行危険ゾーンがあって、通常はその間を避けるように飛行します。追われるハン・ソロ達は無謀な最短コース「ケッセル・ラン」に挑戦します。はたして彼らは無事抜け出し、任務を遂行できることができたのでしょうか?
ハン・ソロのキーラとは?役を演じたキャストも紹介
映画『ハン・ソロ』でキーラとはいったいどんな人物だったのでしょうか?明るく前向きで、魅力的な女性であったり、人知れず深い闇を胸に抱いて気丈に生きる女性を一つの作品の中で演じ分けています。今回のキーパーソンであるキーラをよく知るために、色々な角度から見ていきましょう。
ハン・ソロの恋人としてのキーラ
まずは惑星コレリア時代のキーラを見てみましょう。コレリアの栄華も過去のもとなり、帝国の支配によって経済が疲弊して貧富の差が拡大していました。貧民や孤児の生きる道として犯罪行為を行う集団がいくつも存在し、その一つにキーラとハン・ソロは身を寄せていました。その犯罪集団のホワイト・ワームズを率いるボスはレディ・プロキシマです。キーラはホワイト・ワームズで外部との取引を行いう役を 担っていました。
底辺の生活環境で生きるキーラは同じ穴の狢でお互いに心を通わせていたハン・ソロと、レディ・プロキシマ率いるホワイト・ワームズから足抜けをして、惑星コレリアからの脱出を画策していました。交渉に携わり組織の信頼もあったキーラですが、ハン・ソロという心の支えを必要としていた様子が、ホワイト・ワームズのアジトでの2人のやり取りからうかがい知ることができます。
コロネット宇宙港でのキーラの対応は、彼女の度胸のありようを表すものでした。惑星からの脱出はうまくいくかと思われましたが、結局お互いが別の道を歩くことになります。惑星コレリアに取り残されるキーラは恋人を守れなかった若きハン・ソロの背中を気丈に押して、前へ歩かせます。自分よりも相手の気持ちをおもんぱかる彼女の健気な対応は、彼女の未来への絶望と対峙して、見ている観客を映画の深みへといざないます。
ドライデンの副官としてのキーラ
犯罪組織クリムゾーン・ドーンの顔役であるドライデン・ヴォスの宇宙船に乗り込んだハン・ソロはドライデンの右腕となり頭角を現しているキーラと再会します。ドライデンの冷徹さは広く知られるところで、その彼の下で働くキーラは必要以上の緊張感を持ちながらも、ハン・ソロへ助け舟を出せるほどの地位を獲得していました。しかし、ハン・ソロとラウンジで語らう彼女の顔には、過去に苦しんだ様子がありました。
クリムゾーン・ドーンのボスの前でのキーラ
クリムゾーン・ドーンの顔役はドライデン・ヴォスでした。しかし、その上には組織の本当のボスが存在しました。それがダースモールであろう人物です。ファースト・ライトでの死闘で一人その場に残ったキーラはドライデンの指から指輪を抜き取って、それを鍵にしてクリムゾーン・ドーンのボスと通話をします。キーラはドライデン・ヴォスには怯えるような接し方でしたが、ダースモールには恐れを含んで接していました。
女優エミリア・クラーク
『ハン・ソロ』でキーラを演じた女優について紹介します。女優のエミリア・クラークはロンドン芸術大学を卒業後にBBCのドラマシリーズに出演をするなどして役者の経験を積んでいきます。主な出演作として『Spike Island』や『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『世界一キライなあなたに』があります。また、舞台にも活躍の場を広げており、ブロードウェイでは『ティファニーで朝食を』に出演しました。
ハン・ソロのキーラはレイの母親?正体を検証!
『スターウォーズ』シリーズの本編に主役として登場するレイは2作品を終えたところでもたくさんの謎が残っています。その一つが出生の謎です。彼女を追いつつキーラとの関わりの可能性を見ていきましょう。
レイとは?
レイは幼いころに両親に売られました。レイ自身も自分の素性を気にしているのか、敵役であるカイロ・レンとの会話で両親のことを持ち出されて心を揺さぶられています。しかし、はっきりと映画上で回答が出されているわけではありません。みなしごではありますが、両親が生きているのか、死んでいるのかも明らかにはされておらず、ルーク・スカイウォーカーに暗黒面が非常に強いフォースの使い手であると言われています。
ダースベイダーの息子であるルークも強いフォースの持ち主でした。ダースベイダーが銀河で力を奮っていた頃、ルークは銀河の片隅で自らの素性も知らずに農夫の息子として育てられていました。この経緯はレイの生い立ちに似たところがあります。スターウォーズはエピソード4~6をベースにして、以降の作品でなぞるケースが多々あります。今回のレイの生い立ちがそれに似ていることは噂がたった一つの要因です。
レイの暗黒面の強い影響を伏線として見ている観客に映画のすそ野を広げてみせてきます。ちないにエピソード5の時にルーク・スカイウォーカーが惑星ダゴバにジェダイマスターのヨーダを求めて行った時も、自らとダースベイダーの関係性を知らない時に、ルーク・スカイウォーカーの暗黒面について言及しています。
このパターンをなぞるとレイの父親か母親が暗黒面のフォースの使い手だったという可能性がでてきます。しかし、現在まで映像化されたスターウォーズ作品の中で女性キャラクターのダークサイドのフォースの使い手は登場していません。既出のキャラクターから判断するのであれば、男性のキャラクターの血筋であるのがもっとも濃厚です。
カイロ・レンとレイは強いつながりを持っている
次にダークサイドのカイロ・レンとレイの関係を考えていきましょう。カイロ・レンはレイを非常に強く意識しています。エピソード7では相まみえることで互いを認識しあうにとどまりましたが、エピソード8では今までにないフォースの使い方として、離れた相手と交信して映像すらも共有することのできる力がカイロ・レンには備わっていました。ここまでの強いこだわりとつながりは何を意味するのでしょうか?
ここでスターウォーズを見る上で忘れてはいけない呪縛があります。原案者のジョージルーカスが敷いたフォースの使い手は血筋が強い意味を持つということです。アナキン・スカイウォーカーの出生は一般的な母親から生まれたことになっています。しかし、父親は特定されておらず、処女懐胎によって生まれた設定です。
今存在するフォースの使い手はルーク・スカイウォーカーもカイロ・レンもアナキン・スカイウォーカーの血筋にあたります。そしてこのスターウォーズはスカイウォーカー家の話であるとされています。ルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナ、ハン・ソロの3人を主軸とした映画だと考えると、レイはそんなに遠くない線の上に存在していると考えられます。
次にスピンオフである『ハン・ソロ』がエピソード8の後に公開された意図を考えると、次作エピソード9での大きな伏線として必要な情報がちりばめられている可能性は高いです。スピンオフは他にもオビ・ワンやボバ・フェットを主役に据えて公開されてるという噂はささやかれていました。しかし、そこをハン・ソロの若い時に絞ったのは、恋人であるキーラの存在を植え付ける必要があったのでしょう。
若い時に互いに惹かれあっていた2人は、お互いに自分ではどうすることもできない状況のために、結果として結ばれることはありませんでした。レンの父親とキーラの母親の思いが2人を引き合わせているとしたら、物語も盛り上がりをみせることでしょう。
レイはキラだった
ここまでのレイの母親がキーラではないかという筋道でスターウォーズを見てゆくと、偶然にも面白い設定がありました。実はエピソード7『フォースの覚醒』制作初期の原案でレイの名前はキラでした。その後レイと名前が変えて映像化されています。このため、レイとキーラの結びつきはとても強いものを感じられます。わざわざ原案から変更した名前を主要キャラクターで復活させているところが、意図的だといわれています。
ハン・ソロのキーラとダースモールの関係は?
映画の最後に登場して観客を驚かせたダースモールはどんな意味をもっているのでしょう。ダースモールはドライデン・ヴォスの上役です。ドライデンの指輪を使わないと、交信ができないほど厳重なセキュリティが組んであり、外部にダースモールの情報が漏れることを嫌っている様子がうかがえます。しかしその部下であるキーラが彼と既知の仲でした。深い謎を残したキーラとダースモールの関係をみていきましょう。
ダースモールの弟子?
映画内でダースモールと会話をするキーラの様子はドライデン・ヴォスと接する以上の緊張感と恐怖がうかがえます。キーラはダースモールの弟子であるという説があります。しかしキーラの習得していた武術のテラス・カシはドライデン・ヴォス直伝です。ダースモールに事前ないし同時に指導を受けたとすればドライデンはその事に気づき、キーラへの態度は違うものとなっているでしょう。このためこの説は疑問が残ります。
しかし、交信の後にダースモールによってダソミアへ来るように命令されます。断ることができない状況で結果としてハン・ソロを裏切りファースト・ライトでその場を立ち去りました。本編には描かれていませんがダースモールが生きていることは正式に他のメディアで紹介されています。
そしてシスは基本的に2人1組で師弟を組んで行動しています。この後にダースモールがキーラを自らの片腕としてコンビを組んだと考えることもできるでしょう。しかしキーラはフォースの使い手ではないのでシスとしての役割を担うことはできません。ただし、彼女のドライデン・ヴォスを裏切るなどの行動から、人物そのものの評価が上がり自らの子を産ませることは考えられます。
そして、生まれた子供をキーラはダースモールの目の届かないところへ突き放すというのが、ささやかれている一説です。このケースはルーク・スカイウォーカーの母親であったアミダラとの関係にもなぞることができます。母親の切実なる思いは運命によって元の軌道へ引き戻されてしまい、レイとレンの関係になる展開は今までのスターウォーズから考えられます。
ハン・ソロのキーラについてまとめ
ジョージルーカスが最初に考えたストーリーは次作で区切りを打ちます。しかし、あまりにも壮大で情報量の多い映画のために本編だけでは補足しきれないのもたしかです。『ハン・ソロ』は単体でとても面白い映画でしたが、キーラがもしレイの母親であるならば、今作を踏まえることで本編が濃厚な作品になることでしょう。キーラとソロ、レンとレイの関係をつなげる作品であったのではないでしょうか?