2019年11月08日公開
2019年11月08日更新
ペチュニア・ダーズリーはハリーの叔母!リリーとの姉妹関係とその後を考察
「ハリー・ポッター」は、世界的に人気なファンタジー小説です。魔法の世界を舞台にしている「ハリー・ポッター」には、個性豊かなキャラクターが登場します。今回はそんな「ハリー・ポッター」に登場するペチュニア・ダーズリーについて詳しく紹介していきます。ハリーの母・リリーとは姉妹であり、リリー亡き後はペチュニア・ダーズリーがハリーの面倒を見ています。そんなペチュニア・ダーズリーとリリーの姉妹関係や、その後について考察をしていきます。
目次
ペチュニア・ダーズリーはハリーの叔母
ペチュニア・ダーズリーは、「ハリー・ポッター」に登場するキャラクターの一人です。今回はそんなペチュニア・ダーズリーについて詳しく解説をしていきます。「ハリー・ポッター」では、ハリーの面倒を見る意地悪な叔母として登場しましたが、ペチュニア・ダーズリーはハリーの母親・リリーの姉でした。今回はペチュニア・ダーズリーとリリーとの関係や、ペチュニア・ダーズリーのその後について考察していきます。
ハリー・ポッターの概要
出典: https://ciatr.jp
「ハリー・ポッター」は、J・K・ローリングによるファンタジー小説です。舞台となっているのは、1990年代のイギリスです。マグルと呼ばれている人間と、魔法世界を中心に主人公ハリー・ポッターの学校生活が描かれています。世界中でベストセラーとなり、シリーズ累計発行部数は2018年の時点で5億部を突破、史上最も売れたシリーズ作品とも言われていました。2001年からは実写映画化もされ、八本の映画が制作されています。
「死の秘宝」で完結した「ハリー・ポッター」シリーズですが、2016年に本編のその後を描いた「ハリー・ポッターと呪いの子」という本が発売されました。こちらの本は、2016年の夏頃に上演されていた舞台の脚本を書籍化したものでした。また、2010年からは映画版「ハリー・ポッター」の世界観が楽しめるテーマパークがユニバーサル・オーランド・リゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどにオープンしています。
ペチュニア・ダーズリーのプロフィール
ペチュニア・ダーズリーは1960年以前に生まれたとされています。リリーとは異なり、魔法は使えません。ハリーにとっては叔母にあたる人物です。マグルであるエバンズ夫妻の長女であり、姉妹でありながらもリリーとは全く異なる見た目をしていました。体型は痩せ型で、馬のような面長な顔と長い首が特徴として挙げられていました。周りの目を気にしているうな描写がされていました。また、噂話好きでよく近所を見渡しています。
そんなペチュニア・ダーズリーは、非常に潔癖なようです。寝る前にキッチンを磨くというのが習慣となっているようでした。そのおかげか、ダーズリー家のキッチンにはシミ一つありません。ニンファードラ・トンクスからは「清潔すぎて不自然」とコメントされていました。ジェームズ夫妻死亡後、ハリーのことを預かります。ヴォルデモートが復活した際は、ハリーを家に置いておくことを強く主張していました。
ペチュニア・ダーズリーの経歴
ペチュニア・ダーズリーは、夫のバートンとともにハリーを育ててきた人物です。そんなペチュニア・ダーズリーには、ハリーと同い年の息子・ダドリーがいます。ここからはペチュニア・ダーズリーの経歴を幼少期から解説していきます。
経歴①幼少期
ペチュニア・ダーズリーは、マグルであるエバンズ家の長女として生まれました。妹にはハリーの母親であるリリーがいます。ペチュニア・ダーズリーとリリーは幼い頃仲の良い姉妹だったそうです。リリーは姉であるペチュニア・ダーズリーのことを「チュニー」と呼んでいました。しかし、ある日リリーに魔法力が現れ始めます。さらに、リリーはセブルス・スネイプと仲良くなりペチュニア・ダーズリーとの間に距離が出来ました。
魔法力が発現したリリーの元には、ホグワーツ魔法学校から入学案内が届きます。ペチュニア・ダーズリーは、ホグワーツ魔法学校の校長であるダンブルドア宛に自分もホグワーツに入学したいと手紙を出していたそうです。しかし、ダンブルドアからは断られてしまいました。リリーがホグワーツに旅立つ際、ダンブルドアへの手紙のことをリリーとスネイプに知られていたことに気づき動揺した結果、姉妹の仲は悪化してしまいます。
経歴②結婚と出産
ペチュニア・ダーズリーは、リリーのことを「生まれ損ない」と言ってしまいます。しかし両親は魔法力のあるリリーの方ばかりを可愛がりました。その後、故郷を出てロンドンの学校に通います。ペチュニア・ダーズリーは、グランニングズ社に就職していました。夫であるバーノンとは、ここで出会いました。バーノンはグランニングズ社で中間管理職をしていたのです。そして、ペチュニア・ダーズリーはバーノンと職場結婚します。
ペチュニア・ダーズリーは、バーノンと結婚後ハリーと同い年の息子・ダドリーを産みます。1981年、ヴォルデモートからの攻撃によって妹であるリリーは死亡します。その後ポッター夫妻の息子であるハリーを引き取りダドリーとともに育てていきます。ハリーを引き取った際、ペチュニア・ダーズリーは魔法族との関係を断つことを誓ったそうです。7巻でハリーと別れる際には何か言いたげな顔をしている描写がされていました。
ペチュニア・ダーズリーとリリーの関係
ハリーに対し、嫌がらせをしながらも育ててきたペチュニア・ダーズリーですが、ハリーの母親であるリリーとはどのような関係だったのでしょうか?ここからはペチュニア・ダーズリーとリリーの姉妹関係について詳しく解説をしていきます。
リリーとの関係①仲良しの姉妹だった
ペチュニア・ダーズリーは、魔法族を嫌いリリーやジェームズに対しても嫌悪感を現していました。しかし、元々仲が悪かったというわけではないようです。幼い頃は仲の良い姉妹だったということが明らかになっています。リリーはペチュニア・ダーズリーのことを親しみを込めた愛称で呼び、二人は仲良く暮らしていました。しかしある日、リリーに魔法の兆候が発現します。次第にペチュニアはリリーに嫉妬していくようになります。
さらに、リリーはセブルス・スネイプという少年と仲良くなります。スネイプもリリーと同じく魔法力を持っていた少年でした。リリーがセブルスと仲良くなると同時に、ペチュニア・ダーズリーとリリーの関係は徐々に悪化していきます。このころのペチュニア・ダーズリーの行動について、同じマグル生まれであるにも関わらず、リリーにだけ魔法力の兆候が現れたことが悔しかったのではないかと考察されていました。
リリーとの関係②決裂
その後、リリーの元にはホグワーツ魔法学校からの入学案内が届きました。リリー宛に届いた入学案内を見て、ペチュニア・ダーズリーはホグワーツの校長であるダンブルドアに手紙を出します。ペチュニア・ダーズリーもホグワーツに入学したかったのです。この手紙は家族には内緒で出していました。しかし、リリーがホグワーツに旅立つ日ペチュニア・ダーズリーは衝撃的な事実を知ってしまいます。
誰にも言っていなかったはずの、ダンブルドアへの手紙のことをリリーとスネイプが知っていたのです。この事実にペチュニア・ダーズリーは激しく動揺します。そして、リリーに向かって「生まれ損ない」と言ってしまいました。この時のペチュニア・ダーズリーの言動については、入学できなかったという恥ずかしさやこれまでの劣等感が爆発してしまったのではないかと言われています。
リリーとの関係③ハリーに対して愛情はなかった?
ハリーは、ダーズリー夫妻に引き取られますが辛くあたられ虐待同然のような環境で育てられていました。しかし、ハリーのことを孤児院に預けるなどといったことはしていません。ダンブルドアは、リリーと同じ血が流れている者の住んでいる所を家としていれば、ハリーに対するリリーの愛の魔法は継続すると考えられていました。ペチュニア・ダーズリーは、ダンブルドアからこの事実を聞かされています。
ペチュニア・ダーズリーは、自分の元からハリーを旅立たせればハリーが死んでしまうということを知っていたのです。ハリーに対して辛く当たっていましたが、愛情がなかったという訳ではないと考えられています。また、ハリーとの最後の別れの際には本当はハリーが誰と戦っているのか知っていて、幸運を祈っていると言いたかったそうですが、これまでの流れや態度から素直に言えなかったということが判明しています。
ペチュニア・ダーズリーのその後
ヴォルデモートとの本格的な戦いや分霊箱を探す旅に備えて、ハリーはダーズリー家に別れを告げました。そのため、ペチュニア・ダーズリーがその後どうなったかについて気になっている読者の方も多かったようです。ここからはペチュニア・ダーズリーのその後について詳しく解説をしていきます。
その後①ハリー・ポッターと呪いの子では他界している
ダーズリー家のその後についてですが、1997年にヴォルデモートや手下の手から逃れるために不死鳥の騎士団によって家を離れたという事実が明らかにされています。本編終了後のペチュニア・ダーズリーの様子については「ハリー・ポッターと呪いの子」で明かされていました。「ハリー・ポッターと呪いの子」は本編から約19年後の世界です。そこでは、ペチュニア・ダーズリーが数年前に亡くなったという設定が書かれています。
ペチュニア・ダーズリーがどのような最期を迎えたのか詳しくは書かれていません。夫であるバーノンよりも早く亡くなったそうです。「ハリー・ポッターと呪いの子」では、共に育ちハリーに嫌がらせをしていたダドリーがペチュニア・ダーズリーからハリーへの形見の品を渡しています。それは、ハリーがダーズリー家に拾われた時に使われていたブランケットでした。
その後②孫を溺愛した?
「ハリー・ポッターと呪いの子」では、第二次魔法戦争終結後にダドリーが結婚したという情報も明かされていました。ダドリーの元には二人の子供が生まれたそうです。ダドリーが子供だった頃、ペチュニア・ダーズリーはダドリーのことを溺愛していました。そのため、ダドリーに下のと同じように孫のことも溺愛していたのではないかと考えられているようです。
ペチュニア・ダーズリーの女優
「ハリー・ポッター」は、大人気ファンタジー小説でしたが実写映画も製作されていました。映画は世界中で公開され、大ヒットとなっています。そんな映画版「ハリー・ポッター」でもペチュニア・ダーズリーは登場していました。ここからは、映画版「ハリー・ポッター」でペチュニア・ダーズリーを演じたフィオナ・ショウのプロフィールや出演作品を詳しく解説していきます。
フィオナ・ショウのプロフィール
ペチュニア・ダーズリーを演じたフィオナ・ショウは、アイルランド出身の女優でした。ロンドンにある王立演劇学校を卒業しています。映画だけではなく、舞台でも活躍しているようでローレンス・オリヴィエ賞をこれまでに三回受賞していました。2001年、大英帝国勲章を授与され2003年に出演した舞台ではトニー賞にもノミネートされるなど、実力派女優として活躍をしています。
フィオナ・ショウの主な出演作品
フィオナ・ショウの出演作品について紹介をしていきます。フィオナ・ショウの出演作品の中には、「待ち焦がれて」「ジェーン・エア」「マイ・レフトフット」「愛と野望のナイル」「アンナ・カレーニア」「アベンジャーズ」「ブラック・ダリア」「ピクセル」「ツリー・オブ・ライフ」「コレット」「モンスターズ悪魔の復習」「ゴーメンガースト」「トゥルーブラッド」「ミス・マーブル」「キリング・イブ」などがあります。
ペチュニア・ダーズリーに関する感想や評価
ペチュニアおばさんはリリーの事もハリーの事も大切に想ってるのがもうね…うぉぉぉぉぉってなるんですよ(語彙力)
— EMI (@azsozs__) April 14, 2019
だから、嫌いになれないんです pic.twitter.com/3vDvMApH8v
ペチュニア・ダーズリーに関する感想の中にはこちらのようなものもありました。ペチュニアとリリーの姉妹関係やハリーとの関係は決裂しているように思われましたが、ハリーと別れる最後のシーンで本当はリリーやハリーを大切に想っているような姿が描かれ、ファンの中には嫌いになれないという感想を抱いた方もいたようです。
ペチュニアが魔法界を憎むのは勿論リリーへの嫉妬心もあるが、魔法界が自分からリリーを奪った象徴だというのも理由かも。
— Eva (@evahpfbgk) April 22, 2019
1度目はホグワーツ 、2度目はジェームズ、そして最後はヴォルデモート。
ペチュニアは3度、魔法界にリリーを奪われている。
彼女にとって魔法界は、辛い喪失の記憶に結び付く。
ペチュニア・ダーズリーに関する感想の中には、こちらのようなものもありました。ペチュニアは、魔法界や魔法族に対して嫌悪感を示しています。その理由として、リリーへの嫉妬心だけではなくリリーを奪われたという喪失感もあるのではないかと考察されていました。
ハリーの伯母さんのペチュニアが本当はリリーが羨ましくてダンブルドアにお手紙何度も出してたり、魔法界なんか知らないって振りしつつもアズカバンのことを知ってたり、最後ハリーと別れる時に何か言いたげな顔するも結局何も言わずに去っていくのも何気切ないんだよなぁ…
— チャレ (@rihryt) July 15, 2019
ペチュニア・ダーズリーに関する感想の中には、こちらのような感想もありました。ハリーやリリーに辛く当たっていたペチュニアですが、本当はホグワーツに入りたかったという想いやハリーに何も言えずに去っていく姿などが切ないと言われていました。
ペチュニア・ダーズリーについてまとめ
今回は「ハリー・ポッター」に登場するキャラクター、ペチュニア・ダーズリーについて紹介をしてきました。ハリーに辛く当たりリリーとの姉妹仲は決裂していたペチュニア・ダーズリーですが、リリーの魔法が発現するまでは仲の良い姉妹だったということが明かされていました。また、ハリーに対しても愛情がなかった訳ではないようです。そんなペチュニアも登場する「ハリー・ポッター」ご覧になってはいかがでしょうか?